「そう言えばさ、灰原の術式って何が出来るの?」
「俺の術式?え~と、幻覚を見せられる、って感じ」
「幻覚ぅ?」
「呪力の膜のようなものを羽織ったりして擬態とか、逆に言葉をしゃべらせたりしていましたね。」
灰原と私とナナミンしか居ない教室で私たちは駄弁っていた。
「あー、簡単な符号とかを共有しとけばある程度情報共有とか回せそう、ボディランゲージは?」
「うーん、できなくもないけど俺の呪力量じゃなぁ」
(根明だもんな灰原・・・)
「うーん、近接戦闘ってよりかは斥候的な情報収集のほうが楽そうだねそれ。」
マントとかでカモフラージュできないかな、カメレオンみたいに隠れたりしたらより撹乱できそうだけど、そういう呪具は大体見破られて即破壊されるしなぁ。
「うーん、コレ他人と協力した方が強い術式じゃない?出来ることは凄い撹乱向きだけど逆に言えば攻撃力が一切無いし」
「そうなんだよなぁ、夏油さんとか五条さんに訓練はしてもらってるけど、強くなれるって想像があんまりつかない」
灰原・・・ほんとに苦労してるね・・・。
「そういう意味では七海の術式がうらやましいよ」
「私に出来ないことが出来るのですから、それを極めれば誰も勝てませんよ。」
・・・ナナミンってたまに凄いイケメンな事言うよね、身長高いから凄い絵になる。
「ねぇ加茂さん、応用するとしたら何が出来ると思う?」
「ぱっと考えるなら人命救助、呪われた人間の幻覚で処理出来るし、最悪呪いが生まれない程度には弔える」
腐っても御三家、呪霊に襲われた人間がどういう思考をするのかは、よくわかる。
「あとは、それこそ補助監督間の情報戦にすこぶる有利とか?」
帳を下ろしてしまったら電波も基本的には遮断されるし、そういう時に補助監督と連携して戦えるのは間違いなく強みだ。
「最悪呪具で足止めして情報を繋ぐやり方のほうが灰原には合ってるかなぁ、呪霊も等級が上がれば上がるほど情報が少なくなるし、特級クラスになると見た目と出現位置から多分こういう術式って推測してるだけで細かい現象なんかは情報とも言えないくらいしかないし?」
「無理やり前に出たら狩られるってことね、今度の任務はそういう所を意識してみるかなぁ」
「私は呪霊より呪詛師の対処の方が多いんだけどね、直哉は呪霊も呪詛師も関係なく任務受けてるらしいけど」
直哉は黒閃は伏せ札のほうが後が楽だとか、パパも同じ意見なようで私に味方が居ない。
落花の情を使う事も御三家しか出来ないことを大っぴらにする必要もないので私は結局のところ普通に殴る事以外は使えない。
黒閃の不発はあっても普通に呪力を纏わせると違和感が凄まじいのだ、筋トレも最低限やってるけど筋トレするより呪力で強化した方が普通に強いし・・・
「あ、でも灰原に良さげなやり方はあるよ?」
「ん?どういうやり方?」
「相手をビビらせる為に五条の幻影を見せるとか」
「あー」
どうせ幻覚だしイメージで呪力の質を似せたらあんまり変わらないように見えるんじゃない?
「それはそうと夜蛾先知らない?」
「夜蛾先生?先生なら職員室にいるんじゃないの?」
「さっき見に行ったら居なかったんだよねぇ」
夏油さんの呪具の進捗どんなもん?って聞きたかったし個人的に疑問もあるし。
「呪具の作成って結構人によってノウハウが極端だから呪骸みたいに出来ないかなぁって」
「何を作る予定なんですか」
「結婚指輪」
「結婚指輪を呪具にする発想はさすが御三家だと思いますよ、灰原離れなさい」
「呪術師にとっては生命線でしょ!?私がおかしいみたいな事言わないでよ!?」
「「いや普通におかしい」」
「そんな!?」
おかしいのか私は!?御三家ならそういうのいっぱいあるよね!?
「加茂さん、呪われた装備を好んでつけたがる勇者は居ないんだよ」
解せぬゥ!!!
尚十年ちょっと後にモロ結婚指輪を特級呪具にしてる五条の遠縁が来ることは言ってはいけない。
オリジナル術式考えるのムズすぎ、でも呪いとして成立するならこのくらいやろ(震え)
次回は夜蛾先との絡みかなって。