「多すぎ、あまりにも多すぎる」
バイエル達が攻め込んできてから8時間ほど経過したタイミングで夏油が小さく呟いた。
「なんで僕等の居場所が常にバレてるんだ?呪霊のストックがどんどん削られてる。」
夏油と五条はそう簡単に負けるようなコンビではない、無いがいくらなんでも呪詛師の数が異常だ。
初手で片が付くような弱小から特級呪霊を使わざるを得ないかなり強いものまで、まるで祭りのように呪詛師がそこらじゅうから這い出てくるのだ。
五条は術式が使えない故に呪力強化のみで応戦しているがもし無下限が使えていたら今まで出てきた呪詛師たちはすべて木っ端微塵になるだろう。
それだけの強さが無下限にはある。
「ああ、それなら多分直哉のせいだな」
「はぁ?アイツがなんで関係あんだよ」
「アイツ、戦歴が中々イカれてんだよ。」
甚爾が携帯で闇サイトの懸賞金画面を見せてくる、そこには別途で禪院直哉に対して5000万から8000万の懸賞金がズラッと並べられていた。
「星漿体の護衛に駆り出されるってんで禪院家や直哉本人に恨みを持つ勢力が糸目を付けずに懸賞金を吊り上げまくってやがる。」
直哉自身の危険度は特級クラスとされており、呪詛師組織を16歳ながら8つ潰しており、呪詛師と関係のある非術師組織は50に届こうかというほど壊滅させている。
その過程で特級呪霊との戦闘経験もあり、無傷で生還、真正面からの戦闘では呪具を交えた多彩な戦闘から正面突破まで大凡ハイクラスに熟している。
「アイツこんなに強かったのか。」
「おいおい五条、お前は世間を知らなさすぎだ、もう少し他人をみろよ。」
「生まれた家で猿扱いされてた人間が言う言葉じゃねえな。」
「婿に入ったんでな、今は伏黒だ」
「あっそ」
術式が使えなくなっている状態の五条悟は今ここに居るメンバーの中で最弱である。
あるのだが本人はそのことを完全に無視している。
「ところで、その肝心の直哉君は何処に居るんだい?」
「アイツなら分かりやすく囮になってるぞ、そのついでに使えそうな奴のスカウトだ」
「呪詛師がまともな仕事なんざ出来るかよ。」
「目の前にまともな仕事をしてる奴がいるんだが?」
「絶対にまともじゃねえだろ」
この3人は割と仲が良いのかもしれない。
ーーーーーー
加茂憲倫、加茂憲倫・・・確か呪胎九相図の生みの親、呪霊を孕ませる女をとっ捕まえて人体実験にした。
加茂家で保護を?いや、人体実験後の母体なんぞボロ雑巾に成り果てとる筈や。
「死ね!禪院直哉ァ!」
「ふーむ」
渡愛は初対面の時なんで言うとった?私を孕ませる呪霊ですかって言うとったな。
「早すぎる!撤退しろ!」
ああ、そういうことか。
「ようやっと正体見えたで」
加茂憲倫は、呪物製作のスペシャリスト。
呪胎九相図を作ったって事は最後の時に九相図産んだ母親が居る。
作り方はなんや?いや、もう分かっとるなぁ。
術式は、魂に刻まれる。
「魂を呪物で作りおったな?」
バツカラス。
俺の最終目標の手段の一つは、バツカラスや。
いつやりに来るかわからん以上は、五条悟と夏油傑の強化は、早ければ早いほどいい。
「そうやな、しゃあないかもしれんな、コレは」
呪詛師たちの死体の海の中で直哉は一息つく。
「許しは請わん、恨んでや」
展開に悩んでいたら投稿がどんどん遅くなる、書きたい場面は作中内で十年以上先なのが悲しいところ。
直哉君は羂索君を明確に捕捉し始めました。
渡愛の出番が少しずつ遠のいていく・・・()
誤字報告が毎話毎話来てくれてありがとう御座います、誤字部分見て多さにビビる私が居る。