今日で護衛から2日、呪詛師を約300人ほど倒し、悟も疲労困憊ながらも動くことは出来るレベルにまで限界に追い込まれたが、なんとか護衛はやりきった。
「多過ぎだろ・・・普通こんなにポンポン現れねぇよ呪詛師はよぉ・・・」
「日本全国からやってきとったな、コレなら沖縄辺りまで逃げとくべきやったか。」
「まさかアレだけ呪詛師が来るなんて・・・呪霊のストックがほんとにもう尽きかけてるよ・・・」
「あはは、お疲れじゃな、大の男が四人も揃って。」
今回の呪詛師達の波でのMVPは間違いなく夏油だろう、五条悟が動けない分足場として、拠点として、そして足切りとしての役割に大きく貢献した、それ以外の特級呪霊を払えてしまった様な規格外には五条悟と伏黒甚爾がコンビで襲いかかり、大体の場合甚爾の所持している呪具を呪詛師に当てることで勝利している。
直哉はある意味で護衛対象よりも報酬が多いとも取れる人間であるので補助監督や窓の面々と協力し、一度に複数人の襲撃を食らうも危うげなく撃破、夏油に次ぐ数の呪詛師を相手している。
尚その状態にまで追い込まれたことから分かる通り、学生組の2人はもはや呪力すらもスッカラカンに近い状態であり夏油に至っては特級呪霊が数体残っている程度というレベルまで追い込まれている。
大事を取るのならもう1日休息を取ってから最後の地点まで移動するべきである。
だがその間も呪詛師が来ることを考えれば休憩をしている時間などそう長くは取れない、五条悟の術式があれば話は別だったのだが。
「あー、傑、どうするアレ」
「うん?ああ、アレかな?」
学生組は唐突に隠語で話し始めた、甚爾は呪具の手入れをしており、体力も気力も十分、直哉も疲れてはいるものの学生として暮らしていた五条悟や一般人であった期間の長い夏油よりかは余裕も多い。
「取り敢えず、高専行かんか?」
「俺は弾かれるかもしれねぇけどどうだ?」
「連絡はしてあるわ、今は通れるで、甚爾君」
いかなくても良いかもと言葉を発した甚爾に笑顔で返答を返した直哉は甚爾の思惑を全て勘づいていた、というか分かりやすいのである。
「皆様、ありがとう御座います。」
「ええんよ、俺らの仕事は今はこれやし、ところで、学生組のお二人さん?」
唐突に話しかけられた2人は少し驚いて直哉を見る。
「君等の計画なんとなく分かるで?理子ちゃん生かすつもりやろ」
学生組は崩れ落ちた、この中でも天内理子とほとんど変わらない年齢ながらこの場で最も賢い直哉には全てが筒抜けであった。
「ここで話してもええかもしれんけど、どうせなら高専行こか?今の会話聞いてる感じ、術式復活したやろ?」
「んなことまでバレんのかよ・・・お前とは人狼ゲーム絶対やんねー」
「リアル人狼ゲームやってる影響かもわからんねぇ?」
直哉のブラックジョークに五条悟はドン引きしながらも術式を展開する。
「今回はどこぞのバカのせいで使えなかったけど、ようやく使えるようになった、もう大丈夫」
天内理子は風呂から出てこない、甚爾は聞いているようだが何も言わず、黒井と直哉も恐らくそうなのだろうと当たりをつけている。
「理子ちゃんの覚悟が決まったら、行こか」
全員が頷いた。
悟くんの術式がないだけで急に最弱にされる悲しき過去。
直哉の感想がいっぱい来ててニコニコですよ私は。