・加茂渡愛を好きになること
・加茂渡愛と結婚すること
・他人から感謝されること
・浮気をしないこと
・他人を虐めないこと
躯倶留隊
・渡愛と試合して負けたら呪力を使わず筋肉痛になるまで訓練
禪院蘭太
・渡愛と試合をして負けたら3日間呪式無しで訓練参加
禪院扇
・双子との接触を禁止、禁止には話す事、手の長さと同じ範囲の空間に入れること、また同じ部屋に居ることを含む
「ここが高専の結界内や。」
一際大きなその場所には社があり、遠くまで空間が広がっているのか内装は何処までも続く廊下のようだった。
「理子ちゃんはこの先におる俺の嫁の先に行けばええ、それで同化は始まるはずや。」
甚爾や黒井、そして五条悟や夏油傑、そして俺、全員は誰だって歩いて暗闇を進む。
「ここまでくれば、ちょうどええんやないか?高専組?」
「ここまでお膳立てされたら何かあるって言ってるようなもんだろ・・・」
「僕等としては都合がいいけれど。」
五条悟と夏油傑は明らかに話ができる雰囲気を用意され、警戒をしているが俺としてはそう簡単に裏工作できるようなアドリブは入れられんよ。
「まぁそうだな、なぁ天内、同化したくねえんだろ。」
「お主・・・」
(禪院家はよろしいのですか?)
天内理子と高専組が話している最中、黒井は静かに俺に話しかけてきた。
その返答は出来ない、肩をすくめるくらいや、それくらいしか出来んし、これからやることも正直なところほぼオールインの一発勝負に過ぎん。
その為にはバツカラスが必要や。
向こうの話し合いは少し長引きそうなので甚爾にあとを任せ、黒井と共に奥に進む。
「ぶっちゃけな、俺もどうするべきか分からんねん」
「そう・・・なのですか?」
「俺は天内理子を知らん、ここ数日俺は単独行動ばっかやし、高専組はともかく俺から関わる必要はなかったからなぁ」
星漿体の大まかな必要性は知っていても本当に必要なのかは予測でしかない、おそらくそうだろうというとてつもなく曖昧な慣習でもある。
失伝したのか、されたのか、それは分からないが、何はともあれ同化というのは、少なくとも直哉にとってはあまりにも惨いことではないかと思うこともある。
ソレは、渡愛にとても似ているのではないかと、思えてならないからだ。
「あの子は天元に同化することに恐怖していた、今までもそうやったのかもしれん、これからもそうなのかもしれん、でもソレは、天元というかつて人間だった筈の誰かを、そのまま縛る鎖でもあるんやないかと、この件で護衛してて思った。」
同化の手順はなんとなくだが推測出来る、自我を膨大な情報量で溶かし、希釈し、その膨大なエネルギーを継ぎ足していく。
秘伝のタレ見たいな状態になって擦り切れたらまた補充、無くなったら次も。
ソレは安定するかもしれんけど、大元の天元や溶かされた星漿体の意識はどうなる?死ぬだけならそれでいい、魂は恐らく何処かへと行き着く。
溶かして消えるなら、それはもはや生贄ですらない、誰に知られるでもなくただ消えるためだけに生かされるなど地獄も同じ、人扱いですらない呪物のようだ。
「俺は安寧のために死ねと言えるほど、性格終わっとらんで、嫁がおらんかったら分からんけどな」
「貴方は、優しいのですね」
「ちゃうちゃう、足掻くって決めとるだけや、全力で足掻いて足掻いて、それでも届かんかったら、しゃあないなって腑に落ちる、それが出来んかったら俺は俺を許されへんねん」
直哉と黒井は大きな空間に出てきた、そこにはメッチャクチャにゴミを散らかして食っちゃ寝している渡愛がおり、今の空気とは似ても似つかない程に呑気なものである。
「何やっとんねんお前は・・・」
俺の声に反応し、渡愛が目を覚ます、見た目だけはとてつもなく幻想的だと感じるほどに美しいが周りの装飾がゴミ屋敷なのは本当に止めてほしい。
「なおや!?ちょっ待って!!!」
「はいはいさっさとやるでゴミ消し飛ばせや」
数分間でゴミを片付けたあと、渡愛に相談をし始める。
「あー、渡愛、反転を許可する」
「えー、じゃあ渡すね?」
両者の会話に黒井はいきなりついていけなくなっている、当たり前だが直哉は詳しく説明する気はないようだった。
「やらなあかんことあんねん、あとで目いっぱい癒したるわ」
『さて、変わったよ、直哉』
その言葉と共に、空間が変わる、白とも黒とも取れる少し明るいと感じる空間に放り出され、黒井は思わず直哉を見る。
『ああ、そういうことか、だいたいの事情は把握したよ』
「出来るんか?」
『勿論、私はそういうものだからね、せっかくだし術式の開示でもしてあげようか?そこにいる人はわかっていないだろう?』
「そんなんやったらお前が弱体化するやんけ、まぁ出来るようで助かったわ、あと俺の推理は合っとるんか?」
『あはは、いい線行ってる、でもまぁ大筋は合ってるよ、いや~あの子は幸せ者だね』
「お前もそうやろ、二人とも守ったるわ」
二人の主語を抜いている会話に黒井は全くついていけなくなった、取り敢えず何かは大丈夫らしいがもはや黒井にはついていける世界ではない。
『じゃああの3人・・・ん?3人かな?を連れてきてもいいよ、暫くは私も変わってるけどそう長くは居られないよ。』
「充分やろ。」
空間が元の場所に戻って来る、先ほどの空間は何だったのか聞きたい顔をしている黒井を無視して先ほど通ってきた廊下を見ると、甚爾を含めた4人がいきなり現れた。
「お、来たか」
「あ?いきなり場所が変わりやがった?」
『空間を変えたんだ、いきなりで済まないね』
様子の違う渡愛に五条悟と夏油傑は訝しみ、甚爾は静かに警戒する。
『始めまして、五条家当主、そして夏油傑。』
「お前、加茂じゃねえな、何もんだ?」
『説明はしようと思うが公言はしないで欲しい、私はそういう存在の一つだ。』
「チッ・・・縛りだ」
五条悟が苦い顔をして縛りを結んだのを確認してから夏油傑と伏黒甚爾にも縛りが結ばれた。
二人は一切話していない、それでも確かに縛りが結ばれたと言う確信が2人にあり、その感覚に心の底から驚愕する。
「お前・・・何をした!?」
『私はそういう術式だ、順転は縛りを守らせる術式、罰を与える構造まで含めての順転だが、私は術式反転、縛りを与える術式なのさ』
術式の開示、だがその内容は呪術師であればあまりにも無法であるといえる内容だった。
「・・・罰は?」
『どうなると思う?』
「いや、見れば分かる、それはもはや、人じゃない」
『五条家当主、君のその眼はやはり無法であるのだね、ほかの人間に対して言おう、私の術式反転による縛りの罰は、私が全て設定出来る。』
その言葉を聞いた夏油傑と伏黒甚爾は茫然自失と言えるほどの衝撃を受ける。
「待て、それは・・・それはもはや縛りではない!!!」
『直哉には既に言っているが、私は自縄自縛の天与呪縛を持っている、自らで縛りを結ぶ事は誰にでも出来るがその縛りを破れない、私を縛る行為は私にしか出来ない行為であると同時に、私以外を縛る鎖は私をも縛る。』
『私はその行為を、術式反転による中和で対処した、それらをやめれば私は白痴に戻るだろう、生まれたときと同じように、他人に全てを授けるように』
その内容は、数年かけて渡愛という人格と『』の人格を分けた直哉にとっては苦い現実、渡愛という人格は全て作られたものであり、同時に直哉の宿敵を狙う理由だった。
もし人格として分けている術式反転による人格は、その術式効果が解かれた瞬間に、この世のありとあらゆる制限を撤廃した上で無条件に叶えられる願望機としての側面を持つことになる。
これを作った黒幕は何を考えて渡愛を禪院家に持っていかせたのかも不明、量産できるのかも不明、こういう手合いはどうせされたくない最悪のタイミングで姿を現すと相場が決まっている。
なぜ手放すことになったのかも不明すぎて気味が悪かった、余りにも何を考えているのかが分からない、だからこそ何としても殺す必要があったのだ。
『だが君たちが悲観する必要はない、直哉は、私の事も救うと決めてくれた、それを縛り、私を残すと決めた、私と渡愛は同じ人物で、双子のようなものであると。』
そして唐突な惚気に全員の思考が止まった。
『ねぇ直哉、私は、いや、私達は君に取って何者だ?』
「決まっとるやろ、俺の嫁や」
惚気てんじゃねえよと、直哉と渡愛以外の全員の気持ちが一致していた。
『あはは、悪いね、直哉の影響で悪戯好きになってしまったのかもしれない、話を戻そうか』
『コレから私は、天内理子の魂を私に移す。』
「は!?」
『星漿体の魂は天元と相性の良い者が星漿体となる、主体は魂であって肉体ではない、それを移す器は私が用意する、だが星漿体と六眼と天元の因果がかなり強固だ、魂を器に移し、因果を特定し、解く、それで同化はしなくても良くなる、かもしれない』
「いやいやいや、そんなこと出来るのかい?そんな無茶は・・・」
『出来るのさ夏油傑、私の術式反転は無茶を通せる、無茶無理無謀、ゲームで言うチートと言う奴だ、頼り切ってしまえばすぐに腐り果てる程度のものでしかないが、一次的に願望を具現化するくらいの無法は出来る。』
何でもありのデウス・エクス・マキナ、そのとんでもない性能に夏油傑は言葉を無くす。
『だがその為の解析は必要だ、天内理子の魂を私のなかに入れ、できうる限りの解析をした上で新しく器を作り、同化の不能を完遂する、その為には大義名分が必要だ。』
「・・・俺等が天内理子の元の身体を連れ去るってことか!?」
ようやく混乱から立ち直ってきた五条悟が、俺の計画に気付いたようだった。
「ええやん、ようやく気付いたか!!!」
『さぁ!突然で悪いがボス戦だ!伏黒甚爾君!直哉!やっておしまい!理子ちゃんはこっちに来て!』
周りの空間がガチャガチャと切り替わり続ける、天元は反応しない、できないという方が正しいのかもしれないが、今は沈黙している。
「言ったやろ!大義名分がいるって!五条悟と夏油傑が、天内理子を連れて逃走!追撃しかけた禪院直哉と大規模な戦闘を起こす!その余波で天内理子は死亡ってシナリオがいるんや!!!」
天内理子と黒井美里の二人は元の空間に取り残され、五条悟、夏油傑、伏黒甚爾、俺の4人が入ってきた筈の入り口に戻された。
「天内!?」
「大義名分果たすためやけど!周りは破壊させんとあかんねん!本気でやらせてもらうで!!!現代最強コンビ!!!」
いきなりの事で反応が遅れた五条悟にモロに踵落としが入り、五条悟は地面に叩きつけられた。
その横で伏黒甚爾は取り出した呪具で夏油傑を殴り飛ばし、二人は分断される。
「おい直哉、依頼の報酬を3倍に増やせ、いくらなんでも働き過ぎだ」
「ええで甚爾君、最強相手に遠慮はいらん、全力でやろうやァ!」
殴り飛ばされた夏油は呪霊を使って俺たち二人の前に立つ。
「悪いけど、僕達も別に弱くはないんだ、喧嘩を売ってくるなら殺す気でやらせてもらうよ」
「そうでなきゃ面白くないわ、こっちも殺す気で行くで」
地面に叩きつけられた五条悟も起き上がり血に塗れた顔を笑顔に変える。
「せっかく術式回復したのに終わりってのはしょうもねぇって思ってたんだよ、傑、こいつらぶちのめすぞ。」
悪いな天内理子ちゃん、俺には君を完璧に助けることなんか出来ひんのよ。
この方法を取れば、君は間違いなく一度死ぬ。失敗したら本末転倒なんを隠して君に対して実験仕掛ける事になっとる。
呪物化による魂の保存と、魂の複製が同時に出来るのか、出来るとしてそれは本人なのか。
俺には分からん、君が君であると俺は確信できへん。
許しは請わん、恨んでくれや。
「さぁ!救済執行やぁ!!!」
好いた女の為に他の全部を利用できる俺を。
ようやく渡愛の術式の開示が出来た、考えてたのはキャラはキャラクリしたプレイヤーキャラクターにガチ聖杯入れたら面白くね?だった。
ぶっちゃけ術式は悩んだ、アイドル術式って名前でライブしたら声聞いた非術師全員から正の呪力吹き出す狗巻家の呪言使いとか考えてたし編纂呪法って術式持った奴が呪物化して死滅回遊で現代人と一緒に呪術戦やったりとか。
色々考えたあと縛りをバチバチに決めまくるキャラ良くね?ってなってこの条件なら直哉と組ませたらおもろいやろなぁ・・・で幼馴染にした。
完全なノリで作ったからようやくお披露目!次はどっちの場面にしようかなぁ!!