黒閃が死ぬほど撃てる天与呪縛の女の子   作:リアオットー

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こっち側

夏油は数少ない特級呪霊をどんどん取り出してくる。

 

「大盤振る舞いやね!どのくらいストックあるんや!?」

 

「悪いけど正直かなりギリギリだよ!君達本当に強いね!」

 

領域展開持ちの呪霊相手には落花の情、面倒な相手は甚爾君の側まで行って交代、その隙に飛んでくる蒼を避けて砕き、夏油の呪霊は視界を塞ぐ蠅頭と特級呪霊数体程度しか居ないはずなのにとんでもなく回し方が上手い。

 

「カードゲーマーみたいな回し方しとんちゃうぞ!」

 

「あはは!私しかデッキ持ってないからね!」

 

五条悟もニコニコ笑いながら蒼を連打してきているしほんとに限界とか言ってたの絶対嘘やろ。

 

「直哉!」

 

「分かっとるで甚爾君!」

 

甚爾君と背中合わせになり、五条悟は蒼を、夏油傑はビームを撃つ呪霊を取り出した。

 

「大盤振る舞いはそっちだけやないんやで?」

 

手のひらで甚爾君の背中を叩く。

 

その瞬間元から速かった甚爾君がさらに速くなる。

 

五条悟の首に一筋の赤い筋が出現し、俺はビームを真正面からぶん殴る。

 

黒い稲妻が周りに走った。

 

「「黒閃!?」」

 

「悪いとは言わんで?うちの嫁が出来ることは、俺も出来なあかんやろ?」

 

本気で出そうとしても百発に一度発動するかしないかの確率ではあるが、俺だって出せる、出せなあかんねん。

 

「よそ見してて良いのか?」

 

「良いから見てねぇんだよ」

 

「ならこっちも見てもらわなあかんなぁ!!」

 

無下限の防御を抜かれる天逆鉾に意識が向いた瞬間に無下限の呪力に対して投射呪法を当てる、使ってるのは無限でも、それを作り出してるのは呪力、呪力がちゃんと触れるんならコレも通るやろ。

 

発動しない。

 

「チッ」

 

「残念、もう対策済み」

 

呪力自体に無下限のバリアを適用させよった、どうやっとんねんホンマに。

 

「余所見は厳禁、だろ?」

 

俺達毎領域が展開される。

 

「俺だけ?」

 

領域の中心にいるのは呪霊、夏油傑も五条悟も、甚爾君も居らん。

 

現世側に一人だけ、甚爾君は術式持ちやない、同時に相手したら劣勢やな。

 

カコンッと軽い音が響く、その瞬間俺は棺のなかにいた。

 

体の端に斑点模様が浮かび上がる。

 

壱・・・

 

その斑点から呪力が走り、俺の身体が覆われていく。

 

「呪殺か!」

 

棺を破壊し、空中に飛び出す、次の瞬間にはまた棺の中。

 

壱・・・

 

「カウントダウン、条件的に三カウントで確実に呪殺、それでなくとも病の進行そのものは術式とは別枠で進行か。」

 

何度か棺を破壊し、呪霊の立ち姿をじっくりと見る。

 

両手を広げ、こちらを見つめる呪霊、斑点的に天然痘?いや、違う、神じゃない、アレはどっちかって言うと人に近い、ババアの方?

 

棺のなかに入れられる。

 

「もう見切っとるわアホ」

 

棺の中から投射呪法を発動する。

 

まだ加速が甘いタイミング、捕まる前に少しでも近付くで。

 

数度の投射呪法で一息に側までいける距離まで近づいた。

 

流石にもう呪殺まで近いな、賭けるか?いや、この後もある、まだやな。

 

呪霊に手が届きそうになった瞬間に景色が元に戻る。

 

「やぁ」

 

「嘘やろ!?」

 

目の前には夏油傑がいた、夏油傑の拳が目の前まで来た瞬間に俺は全力で顔面を呪力で強化した。

 

黒閃。

 

「おいおい、今のを防ぐの?」

 

「わっるいけど・・・黒閃ポンポン撃ってくるアホがおんねん、一回で負けてられんわ。」

 

夏油の腕を掴む、お返しとばかりに頭突きを繰り出し吹き飛ばす。

 

「でも時間稼ぎには十分さ」

 

「術式反転【赫】」

 

夏油の顔の真横、そこから五条悟の指が見える、今までの全部囮かい!

 

赫が放たれる直前、夏油毎三節棍が叩き込まれる、甚爾君やな。

 

その衝撃で腕は真上へ、放たれた赫は雲を全て吹き飛ばし、綺麗な夕焼け空が見えていた。

 

「甚爾君、無事かいな?」

 

「見てのとおりだ、片腕やられた、あとで治せよ」

 

甚爾君の右腕は肘から下がなくなっており血溜まりが出来るような勢いで血が吹き出ている、時間が無い。

 

「お二人さん、ここいらで領域勝負ってのはどうや?」

 

「「上等」」

 

それぞれが掌印を組む。

 

「「「領域展開」」」

 

甚爾君が武器庫呪霊から刀を取り出した。

 

《無量空処》

《胎蔵遍野》

《形象創也殿》

 

広がる領域の全てを、一太刀で膾斬りにしていった。

 

「「!?」」

 

領域が一瞬で破壊された事を把握した瞬間に俺は賭けに出た。

 

脳を呪力で破壊し、反転術式で回復させる。

 

鼻からドス黒い血が噴き出てくるが無視や無視!この2人に勝つには無茶せんとアカンよなぁ!!!

 

「極の番」

 

拳を空間に叩き込む。

 

「【カレイドスコープ】」

 

目の前の空間が夏油傑と五条悟を巻き込んでランダムに、割れる。

 

二人の呪力強化のせいか死んではいない、それでも全身が血塗れになる大怪我を負い、倒れる。

 

「終わりか?」

 

「いーや、どうせこっからでも立ち上がってくるで、甚爾君、今のうちに撤退しときや、治らんくなるでその腕。」

 

「はぁ・・・マジかよ・・・」

 

甚爾君はいい加減頭がぼやけてきたのか顔が青くなり始めている、コレ以上は本当にマズイだろう。

 

「俺はアウトプット出来んからな、高専の保健室か渡愛のとこいき」

 

「ならお前の嫁のほうだな、保健室の位置なんぞ俺は知らん。」

 

甚爾君が消える、あの大怪我でまだそんな早く動けんの・・・?心折れるわホンマに・・・。

 

「んで?お二人さん、まだ立ち上がらんの?」

 

二人は無言のままだ。

 

血溜まりに沈んでいるが呪力はある、二人とも死んでは居ない、二人のことだ、すぐに起き上がる。

 

油断なく見つめていた。

 

見つめていた筈だった、五条悟が消える。

 

「赫」

 

俺の真後ろ、後頭部に指が当てられる。

 

赫が放たれる直前に術式が間に合う。

 

頭皮を削られながらギリギリのところで回避が間に合う、直してる暇はない、この調子なら絶対にギアが上がっとる!

 

「感謝するよ」

 

「そりゃどうも!」

 

空中に留まる五条悟は満面の笑みを浮かべていた。

 

「あの大男は回復かい?」

 

アカン、挟まれた。

 

五条悟一人だけでもきついってのに二人とも傷だらけのくせして普通に立っとる、防御力どないなっとんねんお前ら・・・。

 

「俺も反転術式かけてええ?いい加減つるっぱげなんは腹抱えるやろ?」

 

「知るか、お返しがまだ済んでねぇだろ?受け取れよ」

 

「僕も今のはちょっと痛すぎたかな」

 

あーもう、コレだから最強ってやつはめんどくさいねん。

 

「悪いけど勝つんは俺や」




書いてて思う夏油の手数とブラフの多さ、羂索が使わずとも発想力やら何やらで幾らでも別ベクトルに強化できるこの術式持ちをブラック労働で犯罪者にしたってマジ?

呪霊を決まった位置に配置してタレット代わりにするでも情報共有ネットワーク立ち上げてインフラ化するでも前話で出てきた呪霊をそのまま呪具のリソースとして使い潰すだのやれそうなことはたくさんあるのにもったいねぇ・・・

直哉の領域展開が原作と違う理由は渡愛です。

直哉の極の番はわかりやすく言うと空間に投射呪法のフリーズを糸みたいに伸ばしてランダムにフリーズさせる技、ワンピースのグラグラの実のアレみたいな感じ。
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