黒閃が死ぬほど撃てる天与呪縛の女の子   作:リアオットー

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縛り内容
・加茂渡愛を好きになること
・加茂渡愛と結婚すること
・他人から感謝されること
・浮気をしないこと
・他人を虐めないこと

躯倶留隊
・渡愛と試合して負けたら呪力を使わず筋肉痛になるまで訓練

禪院蘭太
・渡愛と試合をして負けたら3日間呪式無しで訓練参加

禪院扇
・双子との接触を禁止、禁止には話す事、手の長さと同じ範囲の空間に入れること、また同じ部屋に居ることを含む

『』
・渡愛と共に禪院直哉の嫁である事。

天内理子
・天内理子の天元との同化を停止し、新しい肉体を与えること、それまでの期限はバツカラスとは別の反転術式のアウトプット専門の式神として生存する事。


現状の確認と密談

「そう言えば夜蛾先に何も言ってなくね?」

 

星漿体の護衛任務から数ヶ月後、夏油傑、五条悟、禪院直哉の3人は元盤星教の建物内の一室に集まっていた。

 

直哉の暗躍により資金が潤沢にある盤星教の土地の権利書や後ろ暗いアレコレをそのまま引き継いだ上で罪の全てを金持ちになすりつけた夏油と最高戦力兼交渉担当の五条はGGOSを正式に誕生させた。

 

表向きは盤星教の裏帳簿を見つけた敬虔な信徒による告発により動いた上位の立場の者(天内理子)が殺害された為に強硬に動き犯罪を止めた外部協力者、という肩書きと筋書きである。

 

何も知らない信者達は金持ちのやっていた事に激怒し、安全に、かつ相手側からの権利移譲により摩擦が起きることもなく盤星教全体の乗っ取りを成功させた。

 

甘い汁を吸っていた者として上層部のほとんどを社会的に消し飛ばし、盤星教からの破門という形で穏便にまとめたその技量はやはり五条家当主であった実力なのだろうと直哉は評価している。

 

だってもっとえげつないのが呪術界だし・・・

 

「え?渡愛ちゃんが言ってくれてるんじゃないの?」

 

「言うとるわけ無いやろ、お前らの仕事じゃアホ」

 

そんな事は脇において、今ここに五条家当主兼盤星教対外専門交渉担当者兼教主秘書をしている五条悟と特別特級術師になった事を契機に本決まりした禪院家次期当主の禪院直哉、そして盤星教教主兼呪術インフラ整備軍を所有している呪霊軍元帥となった夏油傑がここにいる。

 

目が滑るだろうが事実なので許してほしい。

 

「ウッソ、え、電話とか繋がってる?」

 

「そもそもあの人携帯持ってるの?」

 

「持ってはおるんちゃう?知らんけど」

 

五条悟が夜蛾正道に電話をかける、ワンコールもしない内に夜蛾正道は出たようで話を聞き始めた五条悟は困惑しながら電話の音声をスピーカーに変えた。

 

「お前たち・・・何故だ、何故呪詛師などに・・・」

 

あーコレは完全にやらかしたなぁ。

 

その場の三人が心の底から思った言葉である。

 

「渡愛ちゃんは?」

 

「家におるで、総監部から注目されとるし普通にその場に行った人間やから言うて何かしらいじられんのも癪やろ?」

 

「禪院直哉次期当主もそこにおられるのか!?何故!?」

 

「ごめんちゃい、この術師傭兵組織のGGOSの草案元俺やねん」

 

向こうで夜蛾正道が絶句してる事が分かる。

 

「今からそれについて話すんやけど、高専側の代表者として1人欲しい、協力していくことも公言しとるしどうせやったら東京勢みんなこっち来たら?」

 

「・・・いや、私達呪術高専はあくまでも呪術総監部の下部組織だ、それは出来ない。」

 

夜蛾正道とは面識がほとんどない、顔を合わせたのはそれこそ渡愛に呼ばれてキレ散らかしながら向かった時くらいだ。

 

「なるほど、立派やね。」

 

「みんなー!おやつ食べる?」

 

「こっちにいんじゃねえか婚約者ァ!」

 

夜蛾正道に感心していると扉を開けて渡愛が入ってきた、手にはトレイが置いてあり、そのうえにはクッキーが大量に乗っていた。

 

【妾も作ったのじゃぞ!】

 

「お前は普通に話せよ天内・・・」

 

携帯の向こうでとんでもない物音が連続している、向こうも騒がしくなってきたようだ。

 

「カオスやね・・・」

 

あとクッキー焼いてくるならせめて飲みもん持ってこんかい、口ん中パッサパサなるやろ。

 

ーーーーー

「せ、説明を、説明を・・・頼む」

 

夜蛾正道は心労がたたって労災が下りた、先ほどその話を向こうでしていた上にコレから休みになるらしい、絶対に本人にとっては休みにはならないだろうということは高専の他の人間達も分かっているようで口止め料コミコミで夜蛾正道に2か月ほど休みが与えられた、入院すると思われている。

 

夜蛾正道は切実だった、なんで呪術界に居るのだろうと思われている程度には善人であり直哉もそれは同意するところだった。

 

「まぁあの大惨事の後に何があったかの振り返り込みでの話し合いや、夜蛾正道先生にはこの2人を教えてた面々だし、家入硝子術師には既に通達済みらしいんで話を進めますわ。」

 

「頼む・・・俺にはもう、何が何だか分からんのだ・・・」

 

直哉と天内は特級2人をじっと見つめる、見つめられた二人は視線をそらし、こちらを見もしていない。

 

「甘えるのはいいけどさ、ちゃんと恩返ししなよ?」

 

「「ウッス」」

 

渡愛にも注意され二人で小さくなっていっていた。

 

「まず最初は天内理子の天元同化拒否からやな。」

 

「それだ、天内理子の生死は不明と報告書にはあった、アレは嘘なのか?」

 

現在の状況を教えようにも宇宙を背中に背負う事が分かりきっているがどう説明しようかと直哉は頭を悩ませる。

 

「一応嘘ではないよ、天内理子ちゃんの身体は今仮死状態だから」

 

「何?では先ほどの悟の言葉は一体・・・」

 

あー渡愛が答えちゃった・・・。

 

「理子ちゃんの身体は天元様との同化に特化した肉体だったんですが、その、渡愛ちゃんとの縛りが変な方向に向いちゃったみたいで、今は渡愛ちゃんのバツカラスの派生としてのカラスに憑依してる、見たいな感じ・・・」

 

夏油傑の苦しい言い訳に夜蛾正道は返答しない、全員が通ったか?と不安になっていると夜蛾正道は小さい声でこういった。

 

「つまり、他者との縛りのデメリットにより同化が出来なかった、代わりに同化してしまったのは渡愛・・・さんのカラスだった、ということか?」

 

「あー呼び方に関しては別に気にせんで、浮気は別やけどそこまで狭量ちゃうから。」

 

「助かります」

 

通った!五条悟と渡愛はガッツポーズ、夏油傑と俺は椅子の背もたれにもたれかかった、1番突っ込まれたくない場所を夜蛾正道が良い感じにストーリーを考えてくれていた。

 

この場の全員が拒否に関して上手い言い訳を考えられなかったのだ、強いて言えば、ノリで拒否った為である。

 

「まぁそんな感じやな、同化自体はされたけど天内理子の肉体自体はずっと仮死状態、というより時間停止見たいな状態になってしもうた、だから肉体の中にある魂だけ抜き取って身体の方は何とかこっちで保管しとる、元々同化の邪魔してくるだろう盤星教自体はこっちで証拠握っとったし、そっちに関しては普通に本人たちがやってたから心配いらんで」

 

「ではあの大災害の様な有様はそれによるものだと?」

 

いえ、普通にガチバトルして普通に環境破壊しました。

 

「・・・せやね!!!」

 

直哉渾身の棒読み、だが夜蛾正道は疲れているためか気付かない。

 

「その後は先生も知っての通り、盤星教の土地をそのまま引き継いだ組織を作るためにカバーストーリーを敷きました、天内理子ちゃんの経歴を偽装して盤星教の信者だったことにして私たちが外部から一気に証拠を巻き上げました、直哉が証拠を全部持ってるので凄まじく簡単でしたよ。」

 

「まぁしゃあないけど非術師の取れる方法なんざ術師なら大体何かしらの方法で抜けれるからなぁ、物理なり術式なり、呪具なりで。」

 

直哉はこういう暗躍用にマスターキーと呼ばれる呪具を所持している、半径5m内の物理鍵やカードキー、パソコンのパスワード等の書かれたメモに変わるというネタ呪具を作る呪具製作職人の面白呪具を買っているためである。

 

余談だがこの呪具職人は直哉が気に入る呪具をやたらと作り出すので最近は忙殺されている、無駄に洗練された無駄のない無駄な呪具だが隠密や悪戯に特化している為直哉が気に入った為だ。

 

なんならこの前帳を完全に無視して電波を届けるルーター呪具、結界を一撃で壊す大決壊という名のクラッカー呪具等、なんでこいつこんなもん作れんだよ、という呪具を作り出してくる、なんでできんだよ。

 

話を戻そう。

 

盤星教の信者達はほとんどが非術師である、教えに対して熱心な彼等は星漿体にも関わらず同化を拒否した信心深い娘ということで天内理子の好感度が天元突破した、天元だけに、やかましいわ。

 

なので仮死状態の天内理子の体の世話を皆やりたがった、念の為男性は省いて女性の、それも看護師等の資格などを持っている人間を頭に据えてチームで世話をしている。

 

カラスとなった天内理子とカラスの身体にした渡愛は共に巫女という立場に代わり、まさかのVIP待遇になっている、直哉よりも立場が上になってしまった。

 

「んで、ちょうどいいから呪詛師になる理由が情状酌量の余地のあるやつ、もしくは悟くんが強いうちは暴れんようなやつまで見込みのある呪詛師に片っ端から会っていった、勧誘するにもやることやるにも人手は居るし、そもそも総監部もそうやけど人手不足やのに呪詛師のほうが多い現状馬鹿みたいに排斥なんかやってられんわ。」

 

「その結果が、傭兵組織、ということですか?」

 

「せやな、君等の高専に行かせる奴らは単純に術式持ちの中でも厄介な性質持ちとか、学校生活が必要やと判断した子をそっちに回そうと思っとる、他にもいろいろ条件はつけるけどそっちは悟君と打ち合わせしてくれん?言うてもまだ絵図を全部描けとらんし」

 

「了解した。」

 

夜蛾正道の声に張りが戻り始めている。過程に納得がいったからだろうか、彼の精神力がモリモリ回復していっているように感じる。

 

「それでいえば、何年か先にセンセイのお世話になる娘達が居るよ」

 

「何?それは本当か?」

 

「ちょっと前にGGOSに依頼があってさ、村に化け物がいるから助けてほしいって、多分高専にもあったよな?その依頼に傑と俺が行ったら双子の術式持ちが閉じ込められててさ、ついでに持って帰ってきた。」

 

「流石にアレには苛ついたなぁ、まぁ、大丈夫さ、話を聞かない人の話は雑音でしかないからね。」

 

五条と夏油が向かったのは寂れた村ではあったがそれゆえに呪いが渦巻いていた、アレはどう足掻いても呪の温床にしかならず、双子だとしても術式持ちであるならば連れ帰るしか無かったとは夏油の弁。

 

「あ、七海と灰原の二人は大丈夫だった?一級くらいのに襲われてたところを傑が置いた特級呪霊に助けられたらしいけど。」

 

「アレはお前達だったのか!?」

 

「あれ?情報とか言ってない感じ?」

 

「いや、まぁ何だ、元気そうで良かったよ、本当に。」

 

尚灰原は特級呪霊の姿を直接見てすぐさま夏油の呪霊だと見抜いたらしい。

 

幻覚を出して事情の説明と何をしてほしいかを知らせた後、特級呪霊の到着まで七海と共に呪霊と交戦したそうだ。

 

「あ、後冥冥さんやっけ?あの人もうちの計画に噛ませろ言うて来とったからフリーの術師としてこっちでも在籍しとんで、あの人思ってるより優秀やね、凄かったわ。」

 

「ね、おっぱい大きかった」

 

渡愛に天内が爪で襲いかかる、セクハラはダメ。

 

「そうか・・・」

 

夜蛾正道は様々な感情を滲み出していた。

 

呪術界ではゴミ扱いされるほど使えない感情を山のように持っている夜蛾正道という人間を禪院家次期当主として、禪院直哉は好ましく感じている。

 

「それはそれとして、あの男は、誰だ。」

 

「ギャンブルカス」(五条)

 

「パチカス」(夏油)

 

【セクハラダメ親父】(天内)

 

「子供の存在忘れてるアホ」(直哉)

 

「私と同じ側の人、かなぁ」(渡愛)

 

「名前を聞いているのだ!!!本人もため息をついていたぞ!」

 

フィジカルギフテッドの天与呪縛を持った伏黒甚爾は、今回限りの付き合いにするつもりのなかった禪院直哉によって、呪術高専側の体育教師としての職を与えられていた。




五条くんサラッと意識改革してます、夏油も闇落ちしてないし青春は続行中。

家入硝子さんはいの一番に相談かけられて実は2人の計画の全てを知っている、尚夜蛾先への連絡はしない。

五条くんは五条家当主業も兼任した盤星教上層部窓口やってる、最高戦力でもあるけど最高権力者に取次ぐためには当主もやってる傑物を抜かないといけないの可哀想。

夏油傑は本格的に呪霊達が活動を始めたので呪術インフラの展開開始、念の為に高専の任務先についていくように指示したらたまたま七海と灰原の任務と合わさった。

夏油産の呪霊たちは人の呪いというよりかは夏油の呪力をもらっているので今のところ全員が規律重視、長く生きたり真人みたいな奴と絡めば多分普通に敵側に回る。

呪物から呪力の体を獲得して居るため反転術式も使える特殊仕様、どっちかといえば脹相に近い状態。

呪力の自己補填はできる奴もいればできないやつもいる、できない奴は意思も弱いので夏油はうずまき用に取ってある。エコ。

モジュロの呪霊についての推測から生まれた夏油だけの極の番、やってる事が普通にアホ。

もうちょっと続くのじゃ。
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