・加茂渡愛を好きになること
・加茂渡愛と結婚すること
・他人から感謝されること
・浮気をしないこと
・他人を虐めないこと
躯倶留隊
・渡愛と試合して負けたら呪力を使わず筋肉痛になるまで訓練
「まぁこんなもんやろな、術式持っとらんし」
躯倶留隊の男達の死体の山(死んではいないが)を築かれた後禪院直哉次期当主はそう呟いた、普段ならもっとボロカスに言いまくっているはずなのにどこか優しい、悪いものでも食べたのだろうか。
「次は君やね、蘭太」
「えっ僕もやるんですか!?」
「当たり前やろ、炳も一人ずつやるで、扇のおっさんはどうでもええけど。」
「そんな理不尽な・・・」
「なおやー!褒めてー!」
この人見た目は美人なのに挙動が大型犬のそれなのなんなんだ・・・。
「おーよしよし、ええ子やね」
直哉次期当主も普通に対応しないでください、会ったの今日が初めてのはずでしょう。
「じゃあ次は蘭太やね、なんとなく展開は読めとるけど」
「はーい!!!」
黒い稲妻が走る。
避けられたのは完全に運だった。
直哉次期当主に頭を撫でられていた体勢から次の瞬間にはパリッと音がしたと思えばすでに拳は目の前にあった。
ああ、コレは・・・ヤバいな。
ーーーーーー
「ほーん、おもてるより善戦しとるやん」
蘭太は初撃で沈むほどやわではない、それでも黒閃を使って被害を撒き散らしながら飛び出すあのとんでも機動相手に躯倶留隊の誰も出来ていない30秒以上の抵抗を成功させている。
伸びてくる手を巻き取り、体重を使って投げ飛ばし、術式を使って動きを止めたかと思えばお返しの裏拳、その裏拳を頭突きの黒閃で叩き折られ、骨を砕かれながらも蹴りを入れて距離を取り、山勘で自分の目の前に術式を展開する。
渡愛は動きを止められて目をパチクリとさせられて動けなくなっている。
「ッ・・・!」
蘭太の目から出血、呪力の差は渡愛の方が格上、呪力操作も渡愛の方が上となればここからでも逆転はするだろう。
蘭太の術式が相手の動きを止めることに特化しているからこそ成立しているこの瞬間も呪術的な戦いではよくあること、相性の差は時に実力を凌駕する。
だが。
「おー」
渡愛はその動きを再開する。
蘭太の術式は本人も理解しきれていないことを加味しても、大衆向きなのである。
恐らく蘭太の術式は他人から見られているという日本人の信仰にも関わる術式である。
何かをしようとする人間は意識的であれ無意識であれ、他人の目が気になるもの、アウトローな行動であれば尚更に。
日本人は他人から見られる事に対してある種の信仰とも呼べる考え方を確立させている、お天道様が見ているという警句に始まり、防犯カメラ、警察官等の治安維持のための集団に見られている、もしくは見られるかもしれないという状況は日本人にとって慣れ親しんだ状況だ。
蘭太の術式はそれを強力に現実に反映するものである。
子供であろうと大人の冷たい目を見ると怯むように、犯罪者が警察を見て緊張するように、それらは相手に何もさせないという意味において強く作用する呪いである。
それでも、俺が甚爾君の圧に固まったように。
そもそもそんな物を気にしないあっち側にはどう足掻いても関係のないものでもあるのだ。
裸にでもひん剥けばまた違うかもしれないが、渡愛はそれでも動くだろうと思う。
だからこそ、空間を歪ませる黒閃と蘭太の術式の相性は悪い。
黒い雷が蘭太の視界で強力に明滅する。
その光に目が眩んだ蘭太はただ一瞬、渡愛を見失うことになる、それはあっち側の人間には十二分な時間だ。
「まっず「取ったー!!!!」」
真正面から、愚直なほど真っ直ぐに突き進み、蘭太の顔に拳を叩きつけた。
総戦闘時間1分18秒、蘭太の負けであった。
書き溜めとかなしで筆が続くまでやる本作ですが現時点で評価7ってマジぃ?最高やね、独自解釈塗れになるやろけど見てくれたらありがたいで。
丙の術式は描写やらをアニメの方に寄せた上で独自解釈挟み込みます、拡張術式もあるのでね、でも原作時ほど強力にはしないつもり、まだ全員若いし蘭太も丙に入ったばかりにしているし。
尚扇・・・