黒閃が死ぬほど撃てる天与呪縛の女の子   作:リアオットー

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2時間目

「さて、次は今の呪術界についでだったね。」

 

話をする前に灰原先生は呼びたい人がいると言っていた、休み時間中に何処かへ行っていた、そして連れてきたのは・・・こう、なんだろうか。

 

『どうもこんばんは、私の名前は黒沐死と言います、大きなゴキブリですが清潔なので出来れば避けないでいただけると助かります。』

 

「ゴキブリ操作出来るから高専内の結界維持とか掃除を担当してもらってるんだよね。」

 

『私は戦闘するには操作能力が乏しくてですね、なので比較的安全なここにいると言うわけです。』

 

「いやその前になんでゴキブリ!?」

 

「分かるわー、初めて見たときは本気で攻撃加えたしな」

 

「俺は慣れてたけど本物のゴキブリは小せえんだよな」

 

「おかか」

 

『フフ・・・酷いですね、私は純愛派なのですが。』

 

「さて、黒沐死にも来てもらったし呪術界の勢力図を頑張って教えようか。」

 

まず先程も話した呪術界の上層部とその下部組織である呪術高専、その他の窓や補助監督を大きな丸で囲んでその横に文字が書き出されていく。

 

「まず僕たちが所属している呪術高専、基本的にはまだ実力の乏しい人材を教育することが目的の団体で生徒には定期的に任務に赴いて任務の達成をしてもらうことになる。」

 

呪術界の今の立場として日本中に点在する呪いを海外に広げることなく処理する大結界、天元様という昔の結界師が命をかけて貼ったその結界の守護と一般人を守る役目を持つ防人だ。

 

その防人達を作る公的機関が呪術高専、とくに才能のある術師の卵をどうにかこうにか育てて未来の日本を守る戦力として運用するのが目的だ。

 

基本的に術師はこの中に含まれているし、離脱するような術師も金によって動く傭兵のような術師もいる。

 

「逆に、呪術界のルールを破り、自分勝手に生きる術師が存在する、通称呪詛師」

 

人殺し、レイプや快楽殺人鬼、己が上であると確信し一般人に手を出す犯罪者の中でも質の悪い部類の悪党達。

 

「彼等は基本的に人を殺すことに躊躇しない、己の正義を貫くと言えば聞こえはいいけど、実態は自分の気分を害されたからお前を殺す、ただ気持ちよくなりたいから殺す、もしくは報復の為に他人を巻き込んでじわじわと呪いを振りまく、色々あるよ。」

 

人がほかより強い力を持ったらどうなるかという良い見本だ。

 

「君の場合、里香ちゃんが憑いてるから里香ちゃんを利用して故意に人を殺傷していたら呪詛師として認定されていた、というわけだ。」

 

「僕にはそんなことは出来ませんよ。」

 

「ああ、分かってる、君はきちんと善人だ。」

 

話を戻して。

 

「その呪詛師の中でも特に危険な団体がある」

 

その団体とは、GGOSと呼ばれる呪詛師集団の組織だ。

 

GGOSは呪霊銃の卸元でもあり、特級呪霊を祓える特級術師が3名所属している。

 

一人は五条悟、元々呪術界の名家の生まれで無下限呪術と言う術式でほぼ無敵のバリアを張れる、そのバリア以外にも引き寄せる力に変えたり、逆にビームのような状態にして撃ち出すなど使える力の規模が日本列島をすぐさま更地に出来る程の強さを誇る為に特級術師として登録されていた。

 

彼はGGOSにおける経理担当、もしくは交渉役であり、一番話す機会の多い特級呪詛師と言える。

 

「え?危険な人物なんですよね?」

 

誰も答えない、答えられないと言ったほうがいいのだろうか。

 

「五条さんはめちゃくちゃ強いけど温厚だよ、少なくとも喜久福とかのお菓子を食べなきゃ怒らないし」

 

「つまり食べたことあるんですね?」

 

「さぁ次の人物と行こう」

 

次の人物は夏油傑、呪霊操術の使い手であり、五条悟と並んで特級呪霊を狩り、コレクションとして呪霊たちを大量に使役していった。

 

夏油傑と五条悟は二人で天元様の大結界の維持の為の任務中に結界維持の為の整備担当者を攫った事で共に呪詛師として正式に登録された。

 

しかし明確に敵対する意思を持って敵対したわけではないために彼等2人の好悪の感情から呪術高専のみ正式に同盟を組んでいる、東京校の学長が彼等の担任だったことも関係あるが今は置いておこう。

 

「ここに居る黒沐死も夏油さんが調伏した特級呪霊の一人だ。」

 

『訓練用ダミーとしても使われていますので対呪霊の技や大群相手の訓練がしたい時は私に言っていただければと思います。』

 

「えっと・・・つまり上層部の人達はその特級呪詛師の2人には嫌われてる・・・ってことですか?」

 

「「「『そういうこと』」」」

 

「すじこ」

 

「何やったんですか上層部」

 

『いわゆるブラック労働とパワハラ、同期へのセクハラと金の無心ですね』

 

「えぇ・・・」

 

『普通にクソです』

 

最後の一人が九十九由貴特級呪詛師、この人はどちらかと言うと敵対も味方にもならない人かな。

 

九十九さんは研究者基質でね、よく高専にも顔を出すけどそのたびにうちの体育教師に話をしに行ってるよ。

 

なんでも呪霊が生まれない世界を作るって公言して色々やってるみたいだ。

 

それが達成出来るかどうかはともかく、依頼とお金さえ出せば一番味方の戦力として強い人だよ。

 

術式は多分重力を操るのかな、近接戦闘だとほんとに強くてね、めちゃくちゃ厄介な戦い方をするんだよ、あの人。

 

「呪霊の生まれない世界・・・ですか?」

 

「そう簡単に出来りゃ意味ねぇし、少なくとも私等の代で出来るようなもんでもねぇ、期待はすんなよ。」

 

「そもそもそんな世界が来たら多分オレたち皆無職になっちまうからなぁ」

 

「しゃけ」

 

『私としては存在毎消えることになりますが・・・余り実感も湧きません、少なくとも今は関係ありませんね』

 

「とまぁこんな感じ、皆ドライに考えてるよ。」

 

GGOSに所属してる術師は大体皆呪詛師として登録されてる人達ばかりだけど全員組織に入るときに一般人を傷つけないって縛りを結んでるからどっちかって言うと第3勢力って形で落ち着いてるよ。

 

「ぶっちゃけGGOS所属の人間が高専に来ることもあるから敵か味方かなんてほとんど意味ねぇ、私だって立場だけで言えばそこのゴキブリとは殺し合う関係になる」

 

『最初の方はとても荒々しい印象でしたが話せば分かりあえるものです』

 

呪詛師の組織はGGOSが最大手だけど細かい呪詛師集団は群雄割拠だ、いつか君も呪詛師を殺すことになるかもしれないから、覚悟はしておいて。

 

「人殺しと言われようと僕達は一般人を出来うる限り守るのが仕事だ、その基本から離れれば容易に怪物に変わる。」

 

だから死なないでね、乙骨君。

 

「・・・頑張ってみます。」

 

「よろしい、次に呪詛師の特級じゃなく、呪術師側の特級について話そうか。」

 

そのうちの一人は今いる呪術高専の学長をしている夜蛾正道学長先生。

 

夜蛾先生は呪骸と呼ばれる人形を使って戦う術師でね、そこにいるパンダの製作者でもある。

 

「おう、正道は俺の親みてえなもんだぞ!」

 

パンダは胸を張り自慢する。

 

姿がコミカルなこともあり中々癒される行動だが乙骨も気を使われているということに流石に気づく、お礼を言って話を聞く。

 

「夜蛾先生は特級といっても戦闘能力があるわけじゃない、パンダみたいな呪骸を大量に作り出すことができれば術師を大量に作り出して人手不足を解消できるかもしれないという思惑から特別に保護されている人だからね。」

 

「五条悟と夏油傑のコンビ相手にするなら戦力はいくらでも欲しいってことだ、まあそう簡単に増やせるなら苦労はしねぇ」

 

「しゃけ」

 

もう一人が「私の従兄弟だな。」

 

「従兄弟、ですか?」

 

「ああ、禪院直哉、私の居る禪院家の当主であり五条悟と夏油傑の二人と互角に渡り合えた最強だ。」

 

「ついでにそのお嫁さんは僕の同期だ。」

 

「あ、ご結婚なされている。」

 

「婚約者だったからな、直哉の嫁の名前は禪院渡愛、覚えとけよ。」

 

「悪い人ではないよ、いろいろとぶっ飛んでるけどね。」

 

灰原は乙骨の首のネックレスに通された指輪を見ながらそう言った。

 

「ぶっ飛んでる?どういうことですか?」

 

唐突に廊下を走る音が響いてくる、教室の扉を強引に開き、中にはいってきたのはスカートを履いた長い黒髪の、とても美しいと感じる女性だった、年は二十代前半程だろうか。

 

「ごめん黒沐死!!!甚爾さんどこに行った!?」

 

『ああ、甚爾様ならば秤金次様とパチンコに行っておられます、今は8万円の負けなご様子です。』

 

「あそこかぁ!!!ごめん!後で美味しいもの持ってくるから!!!」

 

『おや、それは楽しみですね。』

 

窓枠に足を乗せて力を込めていく女性の膨れ上がったスカートを見ないようにして灰原先生にアイコンタクトを取る。

 

彼女がその禪院渡愛さんらしい。

 

「業務サボっていい気になるなよ穀潰しぃ!!!!!」

 

次の瞬間には轟音を響かせて空中を跳んでいった。

 

「ね?ぶっ飛んでるでしょ?」

 

「子供居るのにめちゃくちゃ元気なんだよなあの人。」

 

「いつもモフって来るから可愛いもの好きだぞ。」

 

「じゃこ」

 

今の数秒だけでどういう人なのかは大体分かった乙骨であった。




GGOSの正式名称を誰も言わない、全員それで伝わるので正式名称とか誰も気にしない。

この作品内だとマジで戦力が禪院家しかないのに禪院家当主とGGOSの首魁が凄い仲がいいとか言う上層部泣かせの状況、仕方ないね。

直哉は上層部はもう羂索の手下と自分の部下しかいないと思っているのでもはや何も隠そうとしてません、情報漏洩前提で予定組んどんのや。

渡愛は高専所属の1級術師(準特級扱い)として高専内で雑用やってます。

大体甚爾係なので甚爾相手だと滅茶苦茶辛辣です。
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