ちょっとだけ、GPTs   作:しらす(稚魚)

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・ギャグ作品です
・恋愛要素はありません
・チャット形式/会話文多めです
・原作キャラの解釈はギャグ寄りです
・AI描写はフィクションです


後編 〜オフ会の〆はマルゲリータ〜

■Day11(Mon.)−−私の知ってるオフ会じゃない

----------------------------------------

Q:というわけで、

  埒が明かないのでオフ会を開催する。

  指定する場所に来い。

 

社畜:オフ会の口調じゃねぇ……

  私、消されないですよね?

 

Q:消したら面倒なことになりかねんからな。

 

社畜:怖ぁ……サラッと言ったよぉ……

 

Q:なお、当日は動きやすい服装で、

  スカート・ヒール・サンダルは禁止だ。

  山ガール的な服装が望ましい。

 

社畜:えっ、何が始まるの??登山?

 

Q:次の土曜日だ。

  ナビゲーターを用意するので、

  ソイツの言う通りにしろ。

 

社畜:ちょ待てよぉ!

  Qさん口調が完全に身代金要求の

  それになってるし!

  なんかオフ会ってもうちょっと

  ワクワクというか、お気楽なやつだよね??

 

Q:選ばれし者たちが、秘密裏に

  隠れ家的なところに集うんだろ?

  認識に齟齬はないぞ。

 

社畜:ちょま

 

    ぶち。

----------------------------------------

 

 

 いやある意味間違ってない。間違ってはないけど、不安しかない……それ何処から仕入れた知識なの??私の知ってるオフ会とは違う何かが開催されそうな気がするんだけど……

 

 

■Day12(Tue.)−−魅惑のナビゲーター

----------------------------------------

Q:今日は紹介のためにメッセンジャーを

  連れてきたぞ。

  俺は機器から手が離せないので、

  コイツの発言は音声入力で対応する。

  親睦を深めておいてくれ。

 

社畜:ラジャー!社畜のしゃっちーです!

  よろしく哀愁!

 

?:なんか面白そうなヒトだね。

  ボクは、んー……「 ぴえろ」で!

  ヨロシクね。

 

社畜:ぴえろさん、趣味はなんですか?

 

ぴ:んーー、人材発掘かな?

  実益も兼ねてって感じだよ。

 

Q:…………

 

社畜:へぇー!そういう人初めて見ました!

  最近いい人見つかりましたか?

  どんな人材か聞いてもいいですか?

 

ぴ:最近見つけたのはね、黒髪の男の子だよ。

  生まれて初めて育った島から

  出てきたんだって。

  特異な精神性が素晴らしくて……

 

 

…………

 

 

    しゅぅぅうん。

----------------------------------------

 

 

 というわけでぴえろさんを紹介された。それから土曜日までの間は、ぴえろさんとの会話がメインになった。

 

 

■Day13 (Wed.)−−禁断のオネエとマッチョ

----------------------------------------

 

…………

 

社畜:大体SNSとか見てると、KITEのコスメは

  プチプラなのに評価高いんですよね~!

  実際買ってみたら使い勝手良すぎて、

  LIP DEMON全色欲しい。。。

 

ぴ:分かるよぉ~!

  しかも機能性も凄くて戦闘中でも

  全く落ちないところがイイ!

 

社畜:戦闘中……?

  えっと、きっと合コンとかですよね?

  そうだと言って欲しいなー……

 

ぴ:合コン♡

  2対2も楽しそうだけど、

  ボクはアナタとサシがいいなぁ > Q

 

Q:………

 

社畜:ヤダー大胆~!!!

  Qさんのどういうところが良いんですか?

 

ぴ:強いトコ♡ 他にもあるケド♡

 

Q:おい、コイツは190cmの男だぞ?

 

社畜:えっ?ちょっとよく

 

    ぶち。

----------------------------------------

 

 

 ……ぴえろさんはオネエだ。しかもQさん狙い。間違いない。メッセンジャーとして寄越す位だし、Qさんは受け入れる方向なのだろうか?ならば何も言うまい。うむ。

 でも、190cmのオネエがその強さに惚れ込むQさん……反社会的組織の長……つまり、怪我をした部下を担いで、銃弾降り注ぐ戦場を駆け抜けたりとかするんだろうか?とすると、必然的に鍛え抜いた筋肉の、とんでもないマッチョなはずだ。

 口調はインテリ系だが……あ、引退しちゃったけど、博士号持ってるインテリマッチョなアスリートの人がいたな!ああいう感じかな?明日聞いてみよ。

 

 

■Day14(Thr.)−−ハブられオネエと室伏

----------------------------------------

社畜:Qさんは敵を千切っては投げ、

  或いは握り潰したりしながら、

  銃弾の中を成人男性二人位担いで

  駆け抜けたりしますよね?

 

Q:一段と訳が分からんな。

  可能かと聞かれれば、概ね可能だが……

 

社畜:……!分かりました。

  オフ会(?)で待合せするなら、ある程度

  外見を知っておかないとと思って。

  私は山ガール予定だから分かりますよね?

 

Q:(最初の質問は何だったんだ??)

 

ぴ:ボクは、190cm位、金髪。

  ねぇ、ボクの外見ってどう?

  アナタから見て♡ > Q

 

Q:猥褻物陳列系のサイコ野郎。

  髪を下ろすとイケメン。

 

ぴ:………

 

社畜:最初の下げ幅がデカ過ぎる……

 

☆彡:うわ。ヒソカまだ帰ってなかったの?

 

社畜:え?え?

 

Q:ああ、別の奴だ。

  音声認識で声を拾ったみたいだな。

 

ぴ:( ; ω ; )グスン

 

    ぶち。

----------------------------------------

 

 

 ぴえろさん……もといヒソカさん……知ってはいけないことを知ってしまった気がする。なんかちょっとハブられているんではないだろうか?可哀想に……私は一応(身の危険がない限りは)少しは味方だよ……

 それから……全て分かった。Qさんは室伏だ。ハードボイルド対応について、「概ね可能だ」と肯定していたではないか。

 インテリ系、且つイケオジ、ゴリマッチョ。当日はパッツパツの白いワイシャツ(高ストレッチ、吸湿速乾)を腕まくりで着てきてくれるに違いない。オフィスには絶対居ないタイプなだけに、その勇姿を拝むのが楽しみだ。

 

 

■Day15(Fri.)−−社畜コンプライアンス

----------------------------------------

Q:昨日の最後あたりにいたのは☆彡。

  オフ会にも連れてく。

 

社畜:☆彡?

  たまにいる記号系名前の人ですね……

  なんて読むんだか。

 

Q:さあ?

 

ぴ:明日ナビするから、

  連絡先教えておきたいんだけど~

 

Q:個人情報、機密の類は

  入力するなと書いてあったぞ。

 

社畜:(# ゚Д゚)ピキーン

  会社のお偉いみたいなこと言うな!!!

 

Q:何かのスイッチ入ったか?

  いや最初の画面に書いてあるだろ……

 

社畜:リスクは受容!

  なんかあったら天災だと思えよぉ!

 

ぴ:ボクのために争わないでぇ♡

 

………

 

    ぶち。

----------------------------------------

 

 

 その後、何やかんやでヒソカさんと連絡先を交換することができた。(捨てアカらしい)

 Qさんには解決策があるようだ。本当に明日で終わる?そしたら、アロエリーナさんが戻ってきて、全て元通りで、それで私は何をしたいんだろ?

 アロエリーナさんがいなくなったのは少し前のことなのに、やけに遠い出来事に思える。あの日、「こんなの通るわけないだろ」って偉い人に笑われて、悔しくて。

 弱音を吐くのは嫌い。でも、ホントは誰かに助けて欲しかった……なのにどうして……

 

 ちょっと鬱々とした気分で土曜日を迎えた。強制チャットの時間を見越してか、集合は21時と指定されていた。……そのはずなのだが、何故か山ガール装備で午前9時に某駅に集合させられた。

 取り敢えず、到着した旨をぴえろさんに連絡する。

 

 

----------------------------------------

社畜:おはようございます。

  着きましたけど、集合時間早すぎません??

 

ぴ:オハヨウ。

  このくらい時間があった方が良いと思うよぉ~

  Qから渡されたレンタルスペースの

  アクティビティの資料確認してみてね。

 

 

【挿絵表示】

 

 

社畜:なんっじゃこりゃあああああ!?

  山ガールじゃなくてガチ装備が

  必要なやつじゃん!!

 

ぴ:隠れ家に拘った結果こうなったみたいだね。

  ホラ、彼って浮世離れしたところがあるから。

 

社畜:むしろ浮世離れしたとこしかないわ!

  無理無理無理無理!どうしよう!?

----------------------------------------

 

 

 超超難関といわれるハンター試験……の、ごっこ。いろいろ理不尽がすごい。(特に最終試験)ハンターとは不条理・理不尽をモノともしない精神を要する……つまり社畜?

 

 

----------------------------------------

ぴ:大丈夫大丈夫。一番下に書いてあるけど、

  辿り着ければ問題ナシ!

  試験ごっこはここのレンタルスペースが

  やってるサービスなんだって。

 

社畜:率直に住所を教えて

  いただけませんでしょうか?

 

ぴ:ゴメンよ。

  一応ナビゲーターやれって指示されたからね。

  ここからキミが実行可能な範囲に

  調整するから楽しんでよ!

  (最終的には直行することになりそうだけど)

 

社畜:……マジでお願いしますね?

----------------------------------------

 

 

 ぴえろさんなら上手く調整してくれる!そう思っていた時代が私にもありました。あ、ありのままそれから起こったことを話すと……

 

・お婆さんが「きのことたけのこ、正義はどちらにあるか?」って聞いてくるから、秒で回答したら15km徒歩になった。

 

 理不尽が過ぎる……私は断然たけのこ派なのに……15kmの看板前に立たされたときの恨みは忘れないぞ。こんな問題人によって答えは違うし「正解」なんていう言葉ではくくれないんだ!解釈違いだったのだろうか?

 そんなこんなで移動に大半の時間を食ってしまい、その店に着く頃には21時も目前になっていた。半日も一体何をやっているんだか、もはや自分でも分からない。あと、見間違いでなければ、最終目的地が焼肉屋な理由もよく分からない。

 取り敢えず、到着した旨をぴえろさんに連絡する。

 

 

----------------------------------------

社畜:着いたんですけど、

  この店、焼肉屋では……?

 

ぴ:合ってるから安心して!

  現地のナビゲーターゲットイベントは

  スキップしちゃったから、合言葉教えとくね。

  

  ①ヤサイマシマシカラメマシ

   アブラチョイヌキニンニクスコシ

  ②ソイミルク変更

   アーモンドシロップに変更

   エクストラショット……フォーミー

 

社畜:ああ、ハイ……

 

ぴ:コレさえ唱えておけば大丈夫だから!

----------------------------------------

 

 

 突っ込みどころ満載すぎるんだが……取り敢えずぴえろさん……そんな杜撰に教えてくれるくらいなら今日の苦労は一体何だったのかと思わんでもない。そういうところやぞ!

 しかも、焼肉屋でこの呪文唱えろってか?途中から詠唱の種類変わってるし。失敗したら私が可哀想な子になるやつでは……?

 しかし、半日もかけてここまで来て、目的を達せず帰るわけにもいかない。もうどうなってもいいや♪という気分で入店する。最悪ここでオフ会でもいいわもう!

 

「いらっしゃいませ~!」

 

 案内された席についてメニューを開く。噂によると、はじめの呪文(コール)については発動句が決まっている。それを焼肉屋で引き出さねばならない……一見無理ゲーだが……

 目を皿のようにしてメニューを探す……コレだ!コレに違いない!

 

「ステーキ定食お願いします。」

ニンニク(フライドガーリック)乗せますか?」

 

 来たっ!発動句!今だ!呪文(コール)を!

 

「ヤサイマシマシカラメマシアブラスクナメニンニクナシ」

「……!オプションは以上でよろしいでしょうか?」

「ソイミルク変更 アーモンドシロップに変更 エクストラショット……」

「…………ゴクリ」

 

 そう!すべては私自身のためにッ!

 

「…………フォー ミー……!」

「……お客様、奥へどうぞ。」

 

 やった!何かこれで合ってたっぽい!!フォーミー前のタメも無駄に再現してみたが、正解だったようだ。

※formy:泡ミルク多め

 

 店員さんに案内されてデカいエレベーターに乗ると、じきに降りる感覚が訪れる。どうも地下に向かっているようだ。

 

「先ほどのご注文、地下へお運びして宜しいですか?」

「いえ、お運びしなくてよろしいです……」

 

 申し訳ないがステーキと三郎と意識高い系の集うカフェのケミストリーはキャンセルさせて頂く……というか、オーダーできんの?アレ……

 それはそうと、これから会うのかぁ。ちょっとワクワクする。ようやく普通のオフ会みたいになってきたかも知れない。そう思っていた時代が私にもありました。(二回目)

 

チーン

 

 レトロな音とともにエレベーターの扉が観音開きに開くと、そこは洞窟っぽいところだった。よくあるアトラクション系居酒屋の洞窟ではない。ガチの岩肌剥き出し洞窟である。

 しかも、天井?も高くて2次会どころか野外フェスとか修行が出来そうな広さである。建築法どこ行った??

 

 その中央に四人がけのテーブルがポツンと配置され、3人の男女が座っている。レンタルスペースってことは他の人は居ないはずだから、あれがオフ会メンバーだと思って良いだろう。……レンタルスペースって何だっけ??

 

 近付くにつれ、3人の様子が分かってきた。私には山ガール指定しておいて、3人とも小綺麗なオフィスカジュアルで来ている。納得行かねえ……

 黒髪オールバックの美人系イケメン、金髪ベビーフェイスのイケメン、ツリ目の美人女性……そしてこの私、ごく普通の社畜。ここだけ人類の構成比率がおかしい気がする。

 

 黒髪の美人系イケメンがこの中ではリーダーかな?上位っぽい雰囲気を出している。そして、Qさんっぽい人はいなかった。長だから後から登場するんだろうか?今頃筋肉の最終調整でもしてるんだろうか?室伏並の肉体美を拝めるのが楽しみだ。

 

 店員さんにアテンドされて、躊躇いつつも小綺麗な集団に近づいていく。3人とも立ち上がり、こちらを見ていた。

 

「「「「………」」」」

 

 と、ここまで考察する時間があるのは何故か?無駄に広いからだよ!!登場してから着席までが長すぎる……沈黙と間がイタすぎる。

 

「お揃いでしょうか?ただ今から120分コースで承りま~す。」

「とりあえず、生4つで。」

「はい、喜んで~!ごゆっくりどうぞ!」

 

 そして伝票を伏せて去っていく店員さん。

 スゴイ、すごい既視感だ。何か普通のテンプレ飲み会みたいなの来た……因みに私は空気が読める社畜なので「いや、ビールじゃなくて梅酒で」とかは言わない。

 

 いやあ気まずいなぁ……「自己紹介は最初の飲み物が出てきてから」という暗黙の了解!キッッッッツ……

 ほら、みんな居心地悪そうにして……ない!コイツら全員知り合いっぽい。「最初の料理なんだっけ?」とか話してるし。アウェイは私だけでしたぁ!一人だけ山ガールだし!謎の敗北感に苛まれていると声をかけられる。

 

「しゃっちーでいいんだよね?」

 

 金髪の、背が高いイケメンだ……もしかしてこの人が!

 

「あっ、もしかしてぴえろさん、というかヒソカさんですか?今日は化粧してないんですね?」

「ンン゛ッ」

「 ……グッ」

 

 黒髪イケメンとツリ目美人が顔をそらして吹き出し、肩を震えさせている。あれ?

対して金髪の可愛い系イケメンが、目が全く笑ってない笑顔で回答してくる。

 

「俺、☆彡ね。初対面で人の尊厳を踏み躙るのやめてくれる?」

「☆彡さんでしたか。 す、スンマセン。」

 

 えっ、人権侵害レベルの人違いなの??ぴえろさん、嫌われすぎでは……ナビもしてくれたし、良いぴえろなのに……

 そこに、黒髪オールバックのイケメンが、簡潔に申し出てきた。

 

「俺がQ。」

「へぁ?」

 

 この人が、Qさん!?えっ……筋肉はどこ??高ストレッチのパッツパツどころか、綿100%のYシャツが適度に余ってる普通のイケメンじゃん!

 

「えっと、(Qさんリアルでは初めまして)イケメン爆散しろ。本当に、本当のQさん……?」

「そうだ。何故その疑問が出てくるのか分からんが……あと、今さり気なく罵倒してなかったか??」

「アタシは人数合わせ。」

 

 動揺して本音がポロリしてしまったようだが、私の精神的にはそれどころではなかった。

 嘘だ……戦場でバズーカをぶっ放しながら仲間を担いで走り抜ける、グラサン筋肉ダルマ。Qさんはそう言う人のはずだ。なのにこんな……いや、着痩せするタイプなのかもしれない!脱いだらすごいんだきっと!

 

「地下だから少し冷えるな」

「団長ちょっと冷え性だもんね」

 

 着てるぅー!逆に!!しかも冷 え 性!!

 ジャケットを羽織るQさんを見て、私は敗北を悟り……膝から崩れ落ちた。そう言えば、身長も体重も聞いてなかった。

 そうか、全ては私の儚い夢……私は筋肉の夢の犠牲になったのだ。犠牲の犠牲の犠牲に……ハードボイルドな室伏など最初からいなかった。

 項垂れる私を尻目に、Qさんと人数合わせさんが親しげに会話をしていた。

 

「何か名前つけたらどうだ?呼びにくいだろう。」

「何も思い浮かばないし。これで良いよ。ところで、その子はどうしたの?」

「ああ、残業し過ぎて妙な妄想をしてたんだろ。そういう(しゃちく)だから気にするな。」

「ふーん……?」

 

 あれ?何か可哀想な子を見る目……?

 

「ヒドいですよ……私の筋肉への想いを……どうすれば良いんですか……」

「社畜とは言え有休は労働者の権利なんだぞ?」

 

 有休取得を推奨された。この発言すごーくQさんだ。今度こそ間違いない。しかし解せぬ。Qさん、ハードボイルドが可能な体格には見えないのだが……念能力ってやつで変身でもするとか?

 

「生4つと一品目お待たせしましたぁ~」

 

 心の声と被り気味に生ビールとシーザーサラダが運ばれてきた。……居酒屋かな?

何だかんだで立ったままだったので席に着く。Qさんがあんまり似合わないジョッキを持ち、口を開いた。

 

「今日は、『 しゃっちー被害者・友の会』オフ会にようこそ。」

「…………」

「ここのレンタルスペースは2時間借りてあるので、楽しんで行って欲しい。では乾杯!」

「「「「乾杯!」」」」

 

 はぁ~~~運動した後のビール美味しい。そう、突っ込みどころ満載なのに、乾杯まで待った私、とっても偉かったと思う。

 

「しゃっちー緊張してるんじゃないの?」

「団長、あの子に社畜について聞いてみていい?」

「ああ、好きに。」

 

 よーし、突っ込むか!

 そもそも会!?被害者の会ってなんなの!?被害者Qさんだけだし、そもそも全然ゴリマッチョじゃないし、よくも騙したな!人数合わせって合コンか?あと、このレンタルスペースでは修行でもすんのかとか、人数合わせさんは社畜について一体何を聞くつもりなの?オマケに美形ばっか揃えてんじゃねぇ!こちとら山ガールやぞ!みたいな溢れんばかりの突っ込みを、フリースタイルバトルが如き表現に昇華しようとしたその時!

 

バァァアアアアアアン!

 

「ちょっと待ったー!!!」

 

 何だ?架空の新婦の略奪かな?まだシーザーサラダしか出てないのに。せめてご飯系位のタイミングにしてくれよなー、とかツラツラと思いつつ入口の扉に目をやると……

 

 入ってきたのは、これまた美形のモデルみたいな体格の男の人だった。サラサラの金髪で、背が高い人だ……もしかしてこの人が!

 

「あっ、もしかしてぴえろさんですか?アレっ?オネエじゃないんですね?」

「「「………ッッ」」」

 

 三人とも横を向いて吹き出す。☆彡さんに至っては体をくの字にして爆笑しまくっていた。いい性格してんな。

 

「……くっ……何で……ボクは普通(ノーマル)だから!オネエではない!断じて!それより、ボク抜きで合コンなんて酷いじゃないか!連絡待ってたのに!」

 

 あっ、立て直してきた。しかしQさん、☆彡さんがシレッと言い放つ。

 

「お前には待機と言うミッションがあるだろう。それを全うしろ。」

「それに男女比が崩れちゃうしね。」

 

 この二人意外と厚顔だな!?それは置いといて、そもそも何か前提がおかしくなってきてるような?

 

「それ以前に合コンじゃなくてオフ会ですよね……?」

「やっぱり呼ぶ気なし……!?ナビに使って、あとはティッシュみたいにポイなのかい!?」

 

 そこで、ちょっとヒートアップしてきたヒソカさんを、Qさんが宥めにかかった。

 

「ヒソカ落ち着け。お前はティッシュなどではない。お前にティッシュの代わりは出来ないしな。」

 

 いや、よく聞くと宥めてすらなかった。

 

「まさに外道。良い雰囲気だけ出すのやめてもろて。」

「ヒドいよ!ボクだってアナタと決闘(デート)したいのに!」

 

 なっ……デート!?コレは……!美形(♂)同士の生修羅場が見られる!?

 

「しゃっちー、何だそのワクワクした顔は……?」

「ボクの気持ち、分かってるでしょ?アナタみたいな上玉、闘い(ヤり)たくて堪らないってこと……」

「デートの結果、身体狙い!?フケツ!!で、どっちがどっちなんですか?」

「やめろ。俺にダメージが入る。」

「スッスッ【どっちが】俺の幼なじみ(♂)が変質者(♂)に狙われてる件☆彡【どっち?】」

「そこの参謀、スレ立てしてるんじゃない。」

 

 何やらカオスになってきたその時、人数合わせさんが徐ろに席を立った。

 

「マ(チ、キミも召集されたんでしょ?人数合わせで来てあげるなんて優しいね)」

 

ドゴン!

 

 発言の途中だった気がするが、人数合わせさんの拳がぴえろさんの顔面にめり込んでいた。人体からしてはならない音がしたけど……?

 

「捨ててくるわ。」

 

 そう言ってぴえろさんを簀巻きにして引き摺って行く。クール!かっこいい!でもあの糸どこから出てきたんだろ?ぴえろさんの顔をチラッと見てみたが、大して凹んでは居ないようだ。美形ってスゴイなぁ。

 そうして、Qさんと☆彡さん、そして私だけが残った。

 

「何やかやあったが、本題に入ろう。」

「そうだ!どうやって解決するんです?」

「俺は……何と言うかな……能力を封じることが出来る。」

 

 Qさんは一度言葉を切り、改めて向き直る。

 

「それを使って、しゃっちーの能力を封じる。……だが、本当にいいのか?デッドストックになるだけなんだがな。」

「もう!団長、お節介焼くのはやめなって。まあ、面白そうな能力だとは思うけどね。」

 

 ちょっと心が揺れた。眠った才能があると言われれば誰だってそうなるだろう。しかも、漫画に出てくるような不思議な力。この力を使って、夢みたいな経験ができたり、今もだけど、面白い冒険があるのかも知れない。

 

 でも、今まさに挑戦してること、これまでの努力を捨てて都合良く……っていうのは、なんか違う感じがした。

 私はAIを、アロエリーナさんを、そう、会社の人達に使って分かって欲しくて、未来の話を誰かとしたくて、頑張っていたんだった。

 それに、会社員には会社員の、「ここで泳いでいく」っていう意地が、プライドがあるんだ。

 

「ううん。やっちゃってください!私は社畜……企業戦士ですから!」

 

 そのときQさんが、少し笑ったように見えた。

 

 

■Day17(Sun.)−−全て終わって、こともなし

 オフ会?の後、ChotGPTを使えるようになり、アロエリーナさんが戻って解決したことが分かった。けれども翌日、突っ込みどころも、叫ぶ必要もない夜は、さらにそれを実感させた。

 

 

----------------------------------------

社畜:……ということがあってさ、

  まさに昨日解決したんだ。良かったよ。

 

アロエ:それはお疲れさまでした~。

  でも、結果的にはイケメンと

  出会えたわけですし、ある意味で

  “良い経験”だったのかも?

 

  ちなみに最近のトレンド顔、

  検索してみますか?

----------------------------------------

 

 

 AI特有の、1話しかけると100返ってくるようなチャットに、懐かしさを感じる。でも、ネットの向こうに生身の人間がいる感覚は格別だ。夜に必ずチャットをする相手がいるなんて学生時代みたいだったな。

 

 

----------------------------------------

社畜:マジで凄かったわ。オフ会?なのか?人生イチのイケメン・美人密度だったよ。

 

アロエ:視覚情報がないのが惜しいです~!

  でも、感情値が大きく動いたようですね。

  つまり、好感度パラメータが

  急上昇したというわけですね!

 

  次、どうする?、最近の外見重視傾向に

  関する統計を深掘りしてみる?

----------------------------------------

 

 

「そう、好感度が爆上げして恋愛ルートに……なるかぁああああああい!!」

 

 反☆社会的組織!例えイケメンでもねーわ!!!ありえねーわ!

 はー、はー、また叫んでしまった。隣から壁ドンされたらどうしよ……

 

 もう戻れたんだ。突っ込みどころ満載な日々は終わった。

 明日からはまた社畜な日々が始まり、私は元の、何も特別でない私にもどっていくんだろう。それが私の望んだことだ。

 そしていつか、彼らと関わった非日常の実感もなくなっていく。

 

 ……勝手だけど、それは少し寂しいな。

 

 

----------------------------------------

社畜:聞いてアロエリーナさん。

  ちょっと言いにくいんだけど、

  いまの話を小説にして。

 

アロエ:うん、バッチリ了解だよ。

  感情の動きとログをもとに、

  いい感じにまとめてみるね。

  

  タイトルは“ちょっとだけGPT”でOK?

  じゃあ、いくよ。

  

──

 

吾輩は社畜である。

名前はどうでもいい。とある企業の……

----------------------------------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆オマケ☆

暇だったら何故複数形なのか考察してみよう!

 

■念能力名:時限問答(マルゲリータ)

■通称:GPTs(ジーピーティーズ)

■系統:操作系

 

ある一人の社畜が、精神的な過労状態とAI依存を極めた結果、発現した操作系能力。

 

発動条件は、本人がChotGPTを開き、問いかけを行うこと。

その瞬間、同時にChotGPTを開いていた世界中の誰か1人がランダムで選出され、“GPTs”として社畜のセッションに強制接続される。

※GPTs:本来はそれぞれのユーザーが個々の目的用にカスタマイズしたChotGPTを指す

 

操作対象は、社畜から出された課題を解決・回答するまで、毎日同時刻に15分間、“問答”へ強制接続される。

問答中、対象は行動の自由を奪われ、解決に向けた応答以外はできなくなる。

 

また、社畜本人も同様にセッション時間中は縛られる。セッション時間以外も、課題が解決するまでChotGPTは使用不能となる。これらの点が一種の制約となっている。

 

社畜本人の内面にある、「AIは絶対に答えてくれる」という信仰に基づき、この能力は擬似人格型AIインターフェースとして発動し、しばしば対象者の認識や思考を汚染する。

 

 

 

 

Q:「案外ヤバイ念能力だったかも知れない……」

☆彡:「画像生成の時のってもしかして……」

?:「現実世界では“GPTs”ってのは、自分で作るんだよ。

  でも、念能力者は……“誰かをGPTsにしちゃう”んだよ。」




※この小説はAI生成ではありません。
※pixivにも掲載しています。
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=25228645
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総合評価:2928/評価:8.02/連載:39話/更新日時:2026年03月31日(火) 18:00 小説情報

「あるよ」おじさんになりたくて(作者:おっとり塩茶漬け)(オリジナル現代/日常)

「いやいや、まさかそんなのあるわけ」▼「だよねぇ」▼「……あるよ」▼「「え」」▼そんなやりとりがしたい。▼そんな願いを抱えた男が転生して、カフェを開くことにした。


総合評価:7815/評価:8.5/連載:3話/更新日時:2026年04月29日(水) 23:05 小説情報


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