3級フィクサーパンチ   作:アリマリア

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 私はまぶたを閉じるでしょう…





I'll close my eyes…

 

 

 

 俺はこれまでの909回の反復を、おおよそ20日程度の出来事のように感じている。

 それは、俺が実際に日々を記憶しているのではなく、外部からその共有を受けているからだ。

 

 俺の保有する反復の記憶はあくまで、騎士から共有された、彼女の感覚に基づくものに過ぎない。

 TT2プロトコルの適用範囲外にいる都市の大衆の感覚を基準とするそれらは、ここで実際に流れ去った時間の、1,000分の1程度の尺度に正される。

 要は、1秒の間に1,000秒分の体験をしたかのような、ぎゅっと濃縮した記憶になるわけだ。

 

 だからこそ、俺は未だにパンクせず、今日も元気なコナー/ダァト君でいられるわけだが……。

 

 

 

 一方で、実際に流れて行った時間は、膨大と言う他ない。

 

 俺がダァトとしてLobotomy社の地下本部で過ごした日数は……正確にはちょっとわからないけど、多分20,000日は越えている。

 

 それを年数に直せば、55年。

 人間の生涯の形が決するには十分な、余りにも長い時間だ。

 

 正直、俺が正面からこの時間を体験していたら、この時点ですら正気を保てたか怪しい。

 仮に保てたとして、精神のバランスが崩れることは避けられまい。

 

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も。

 同じ犠牲の繰り返し。同じ惨劇の繰り返し。

 

 それを変えようと思えば、全てが台無しになる。

 だから見過ごすしかない。

 どれだけ救いたいと思っても、手を伸ばすことを許されない。

 

 

 

 ……ああ、そうだな。

 言ってしまえばそれは、俺がL旧研でやろうとして、できなかったこと。

 

 目の前に起こる悲劇をただ見過ごし、知らん顔する。

 それだけだ。極めて怠惰でなんら努力の必要のない、簡単なことだろう。

 

 

 

 人の心さえなければ。

 

 

 

 目の前で起こるだろう悲劇を知って。

 

 可哀そうだと思う。

 助けたいと思う。

 救いたいと思う。

 止めなければと思う。

 

 そんなのは人の心を持つ以上、極めて正常で真っ当なことだ。

 逆に、それを抑圧することは異常だ。強いストレスを伴う。

 

 俺はコナーという男であった時分、そのストレスに耐えられなかった。

 その結果、自分が抱いていたはずの固い決心(笑)すら衝動的に捨て去り、カルメンをぶん殴って、無理やりにその流れを変えたのだ。

 

 だが、それを後悔しているかと言えば、否。

 こう言っちゃなんだが……走者としてはともかく、人としては真っ当なことをしたと思ってる。

 

 殴るなんていう下策でしか事を為せなかったのは、確かに不甲斐ない。

 だが、アレを止めたってこと自体に関しちゃ、俺の心には欠片たりとも後悔なんてものはない。

 

 つまりは、俺は無意識下でそれを正しい行動だと認識し、それを取った自分を認められているわけだ。

 

 

 

 ……では。

 それを許されない環境に身を置けば、どうなるか。

 

 目の前で、エノクが実験台になって死ぬ光景を見ることになれば。

 それも、ただ一度ではない。

 何度も、何度も、何度も何度も何度も、見ることになれば。

 

 夢じゃない。確かにそこに生きている。

 確かに生きているはずの者を、確かに助けられるだけの能力を持ちながら……。

 ただ、見殺しにするしかないとしたら?

 

 いいや、それどころか。

 間接的にとはいえ、自分の手で、彼を殺さなければならないとしたら?

 

 ……そんな行いを55年も行い続ければ。

 俺は到底、今の俺のままでいられるとは思えない。

 きっとコナーという人間の自我は、最初の1年程度で死に絶えるだろう。

 

 

 

 そして。

 アンジェラはその苦痛を、体感にして5,500年もの間、味わい続けている。

 

 

 

 彼女は非常に高い処理能力を持ち、常に正しい判断を下せるようにと、時間を100倍の遅さで感覚するよう設計されている。

 人間にとっての1秒は、彼女にとっての100秒。

 人間にとっての55年は、彼女にとっての5,500年だ。

 

 俺と違って記憶を直接引き継いでいる彼女は、その重みを直に心に受けることになる。

 

 その長い、人の心が受け止めるにはあまりに永過ぎる日々は……。

 

 どこか機械的だった1人の女性の心を、より人のものに近づけ。

 そして同時、その成熟を待つよりも早く、ずたぼろに傷つけて壊すに、十分な程膨大だった。

 

 

 

 あろうことかアンジェラは、自分が傷付いていることすら理解できちゃいないんだ。

 

 致命的な程の人生経験の短さ故に、「痛い」という感覚すらもわからない。

 それなのに、生来の真面目さから、役目を放り出すことを自分に許さない。

 

 ただ、以前までのように、明瞭に思考が回らなくなったことだけを認識し。

 せめて少しでも取り入れる情報を減らそうと、防衛本能のままに、そのまぶたを閉じようとしている。

 

 

 

 ……本当に、胸糞悪くなる話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【朗報】アンジェラさん、いくらメンタルケアしてもリブートが発動しないwww【やり放題】

 

 

 

『勝ったわね! 井戸入って来る!』

『私は主が主で誇らしいです!』

 

 

 

 * * *

 

 

 

 目の前で、光の失せた瞳を床へと向けるアンジェラ。

 

「エラ」

 

 俺は彼女を、与えられた正式名称ではなく、彼女に付けたあだ名で呼んで、その傍へと歩み寄り……。

 

 彼女が反応するよりも早く、その体を抱きしめた。

 

「──……えっ?」

 

 呆然とした吐息を漏らす彼女の体を、きゅっと、強めに締め付ける。

 

 放っておけばどこかへと消えてしまいそうな彼女を、逃がさないように。

 あるいは、彼女の抱く人らしい心に、物理的にも近付けるように。

 

 

 

 ……奇妙なもので。

 俺にも、アンジェラにも、体温がある。

 

 原作ではどうだったか知らないが、俺が遺言として「人としての生活を許してほしい」と願った結果、アインは俺たちに大量の機能を追加した。

 食事を取る、物を飲む、睡眠を取るのもそうで……。

 こうして体温を宿すのも、その一環なんだろう。

 

 加えて言うなら、今の俺は箱ではなく、人の体だ。

 まあ人の体とは言っても、カルメンが作った人の機能を有する全身義体+「白」と「黒」の遺物による、メカボディとでも言うべきものだが……。

 それでも、機能としては人間と相違ない。

 

 だからこそ。

 今の俺とアンジェラは、肌の色こそ蒼白ではあるものの、それ以外は殆ど人間と言っても差し支えない。

 

 自然、こうして抱き締めれば……互いの体温が溶けていく。

 少し冷えていたアンジェラの体は、俺からもたらされる体温で、徐々に熱を宿していった。

 

 

 

「こ、コナー……何を?」

 

 かなり長い付き合いな上、これまでも頭を撫でたりしてきたからだろう。

 アンジェラは唐突なボディタッチに拒絶を示すことはなく。

 ただ、どうしていいかわからない様子で、あたふたするばかりだった。

 

 ……柔らかい人肌。温かな体温。

 俺と体の間で行ったり来たりする視線に、当惑の表情。

 

 そのどれもが、やはりというべきか、人間の……それも子供のものでしかなく。

 

 だからこそ、やるせない。

 

 こんな子供を……それも、苦しんでいる誰かを見れば手を貸したいと思い、それができなければ悲しみと苦しみを覚えるような、良い子を。

 永劫にも思えるような時間の牢獄の中に幽閉し、苦痛を反復させ続けるなんて。

 

 まったく、本当に困ったヤツだよ、アイツは。

 

 この反復を止めることは、俺にはできない。

 いや……正確には、できなくなった。

 あの日にぽっくり死んだ俺は、狂気に陥ろうとする友だちをぶん殴ってでも止める機会を、棒に振ってしまったから。

 

 けれど、それならせめて──。

 

 

 

「エラ。君は今、何を感じてる?」

「え……?」

「随分前のことだが、俺の言ったことを君は憶えてるだろう?

 君の感情を、情緒を、無理に抑圧すべきじゃない。それは感じて当然のもので、表に出すべき、吐き出すべきものだから。

 幸い、俺は精神抑圧によるリブートの対象外。君が何を言っても、なんら問題は起こり得ない」

 

 ──せめて俺は、彼女の止まり木でありたかった。

 

 大嵐の中を飛び続けるしかないアンジェラが、たまにその翼を休められる庇。

 羽ばたき続けなくとも、ただその身を寄せ、安心していられる場所。

 

 親とか、家族とか、友だちとか、愛する人とか、パートナーとか。

 姿形は人それぞれ違うだろうが……誰にだって、そんな心の支えが、一つくらいは必要なものだ。

 

 俺がそれを家族に、師匠に、ダニエルに……最近では、騎士やカルメンとの会話に見出しているように。

 ずっと孤独に在るしかない彼女にも、細やかな癒しくらい、あるべきだろうから。

 

 

 

 そして、それを許すのは、俺ではなく彼女だ。

 彼女がその心の部屋の鍵を渡してくれなくては、俺は寄り添うこともできない。

 

 だから、情けなくおねだりをしよう。

 それを求めていいんだと、伝えるように。

 

「教えてほしい。君が何を感じているか。

 苦しいのか、怖いのか、辛いのか、痛いのか。

 それとも、嬉しいのか、楽しいのか、温かいのか、幸せなのか。

 時間をかけてでもいい。君の言葉で、ゆっくりでいいから、俺にそれを教えてほしいんだ。

 ……勿論、君が良いなら、だけどね」

 

 それは命令ではなく、お願いだった。

 

 誰かに似せて作られ、生まれて以来機械としてしか扱われなかった彼女にとって、あるいは初めて味わうものだったかもしれない。

 

 

 

 驚きからか、その琥珀の目を見開いてこっちを見て来るアンジェラ。

 俺は彼女の瞳に、目線を合わせて言う。

 

「俺は君と同じようにこの反復を記憶するけれど、君と同じように時を長く体感することはない。

 感じる苦痛は、君の何万分の一、何十万分の一に過ぎないだろう。

 どうしても、君の感情や感覚を見失ってしまう。その苦しさを共感できない。

 ……本当にごめん」

 

 片方の腕を放しても、彼女がその体を引き離すことはなく。

 それを良いことに、俺は彼女に頭に手をやった。

 

 柔らかな、空色の髪。

 触り心地の良いそれを、ゆっくりと、まるで梳くように撫でる。

 

「だから……君の心を、言葉にして、俺に教えてほしいんだ。

 君と共にこの反復の中を生き、君の隣に立って、せめてほんの少しだけでも、君の苦痛を背負うためにも」

 

 

 

 ……俺には、ただそれを知って、寄り添うくらいしかできないけれど。

 

 それだけでも、もしかしたら、変わるものがあるかもしれないから。

 ほんの少しだけでも、彼女の苦痛の旅を、楽にできるかもしれないから。

 

 それなら、できることをすべきだ。

 

 たとえそれが、俺の未来を焚べるものだとしても。

 

 どうせ俺は、目の前で泣きそうになってる女の子を、放っとくことなんてできやしないんだから。

 

 

 

「君は、一人じゃない。

 これからどれだけの時間が経とうと、必ず君の隣にいるよ。

 だから、もっと頼ってくれよ、エラ。……ちょっとばかり頼りなく感じるかもしれないけどさ」

 

 

 

 * * *

 

 

 

「…………」

 

 アンジェラは、俺の言葉を聞き終わっても、しばらくの間黙っていた。

 ただ、その神秘的な琥珀の瞳が、俺の目を捉え続けて……。

 

 不意に、水面のように揺れ、決壊する。

 

 

 

「……こ、なー。コナー。

 私、もう、嫌なの」

「うん」

 

 震える唇から漏れだした本音と共に、彼女は涙を流す。

 無色透明なそれは、けれど目には見えない、彼女の苦悶が込められているようだった。

 

「みんなが、苦しんでるの。助けたい。力になりたい。

 私はそれを、解消できるのに……なんで許されないの?

 そう思うのはおかしなことなの? そうまでして事を為すことが大切なの?

 私も、反復を繰り返す度に、目の前で起こる悲劇に、少しずつ慣れていくことがわかるの。

 最初は、本当に心が裂けるかって思ったことも、10回20回と繰り返すと『またか』なんて思うようになる。そんな自分が、どんどん、嫌になる……!

 なんで……なんで、私は──ッ!!」

 

 アンジェラの手が、俺の制服の裾を握り込む。

 心に波打つ激情のままに、彼女は俺の肩に顔を埋め、叫んだ。

 

 

 

「なんで、私はっ、心なんてものを持ってるの!?

 

 なんであの人は私に、人の心なんて持たせたの!?

 

 なんで……なんで、あの人は、こんなものを私に押し付けて……それなのに…………それなのに、私のことを、ただの一度も見てくれないの……!?

 

 私が、あの人の理想(カルメン)じゃない、ただの機械だから!?」

 

 

 

 アンジェラにとって、アインは、特別な存在だ。

 

 アンジェラを製作したのは、少なくとも原作においては、アインとベンジャミンの2人。

 ベンジャミンはあくまでも手伝いに過ぎず、メインで彼女を製作したのはアインであり、それをアンジェラもまた理解している。

 

 つまるところ、アンジェラにとってアインは、唯一無二の生みの親なのだ。

 

 カルメンの脳の複製によってその自我を成立させ、人の心を持つAI、アンジェラ。

 しかし、誕生した時点の彼女は、成熟した女性ではなかった。

 知恵と知識はあるものの、その精神性はむしろ極めて純粋無垢な、生まれたての子供のような状態で……。

 

 俺の愚友が、そんな彼女を見て、何を思ったかは分からないが。

 彼女の様子を見るに、やはり突き放したことは間違いないんだろうな。

 

 

 

「……ごめんな、俺の友だちが」

 

 アインならざる俺に今できるのは、謝罪くらいだ。

 

 けれど、そんなものはアンジェラにとって、きっと何の慰めにもならない。

 実際、俺のそんな言葉で、彼女の手に籠る力は抜けはしなかった。

 

 彼女が求めてるのは、軽い言葉じゃない。

 今この瞬間、心が折れかけている瞬間に、頼れる寄る辺だろう。

 

 

 

 でも、逆に言えば。

 彼女は今それを求めてくれている。

 

 俺に、自分の心の弱い部分を見せてくれた。

 心の鍵を、託してくれたんだ。

 

 俺もようやく、彼女に寄り添える。

 

 

 

 沈みこんでいた彼女の顎に手を当て、ゆっくりとそれを上げさせて。

 ぐっと、自分の顔を近づける。

 

 視界いっぱいに、彼女の綺麗な顔が、そして神秘的な琥珀の瞳が映った。

 逆もまた然りだろう。俺のくすんだ灰の瞳が見えているはずだ。

 

 彼女の世界にただそれだけを映す。

 他の何事も、彼女の心を傷つけさせないように。

 

「コナー……?」

 

 不安げに潤み、揺れるそれに。

 俺はただ、胸につかえた感情を吐き出すように、語りかけた。

 

 

 

「俺が、君を見てるよ。

 

 アインの代わりにはなれないだろうけど……それでも俺は、エラのことを、ずっと見てる。

 

 これから何年、何十年、何百何千何万年経とうと、君の隣から、ずっと」

 

 

 

 たとえそれが、代償行為に過ぎなくとも。

 たとえ俺が、彼女の本当に求める人でなくとも。

 

 今この瞬間に、彼女の欲するものが与えられることなく。

 遥か彼方の50日目でさえも、ただ一人暗がりの中に打ち捨てられるのなら……。

 

「これから一緒に、いっぱい笑ったり泣いたりしよう。

 シナリオに書いてないことでもいい。くだらないことで構わない。

 俺は君を、機械(アンジェラ)でも理想(カルメン)でもなく、友だち(エラ)だと思うから」

 

 せめて、ほんの少しでも。

 

 君の穴の空いた心に、温かなものを与えられますように。

 

 

 

「…………っ」

 

 彼女からの返事は、言葉よりも雄弁に、指の動きで語られた。

 

 袖を掴んでいた指を放し……。

 俺の背中へ回された手が、いっそ痛いくらいに全力で、俺の体を抱き寄せる。

 

 きっとこれまで、肉体的なコミュニケーションなど、一度もやってこなかっただろうアンジェラ。

 彼女にとっては、痛みさえ伴うこれが……ある意味では、初めての人との触れ合いだったのかもしれない。

 

 俺たちはそうして、しばらくの間。

 そこに、確かに相手がいるのだと……互いの存在を確かめ合っていた。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 多分30分程、時間が経って。

 

 俺の胸に縋りついて泣いていたアンジェラは、顔を上げ、気恥ずかしそうに琥珀の瞳を逸らした。

 

「……コナー、その……ええと、ありがとう。

 多分ね、嬉しかったんだと思う。あなたに言われた言葉が、本当に。

 さっきまで、ずっと引っかかっていたものが、洗い流されたみたいに……今、とても良い気分なの」

「そか。少しでも君のためになれたなら良かったよ」

 

 先程より少し強めに、くしゃっとその髪を撫でる。

 彼女はこそばゆそうにそれを受け入れ……自然な笑顔を見せてくれた。

 

 ああ、良かった。

 ようやく笑ってくれたか。

 

 

 

 

 

 

 これで楽しく遊べるなァ!!

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、改めて前回の反復について……」

「いや、そんなことはどうでもいいんだ、重要なことじゃない」

「え?? いや、その、流れを止めてしまった私が言うのもなんだけど、重要なことよ? だって反省を活かさないと、同じ間違いが起こるし……」

「確かに、俺が元気付けたことで表面的なストレスを回避できたでしょうけど、それは根本的なストレスの解消にはなりませんよね?」

「な、なんでそんなに丁寧に言うの? それなのになんだか不真面目だし!

 どうしたの、コナー!? 今までずっと真面目にこなしてきたじゃない?」

 

 これまで君と接する時、基本的に真面目だったのはなぁ!

 君の情緒がちゃんと発達するのを待ってたからだよォ!!

 

 俺は周囲を振り回すタイプのギャグキャラだが、まだバブバブ言ってる頑是ない子供まで振り回す悪逆非道じゃない。

 

 

 

 だけど今!

 アンジェラ、君は今!

 

 親への不満を爆発させるだけの、人間的な情緒を獲得したんだ!!

 

 ここからは俺のターンだぜ!!!

 

 

 

「こんなに俺とアンジェラで意識の差があるとは思わなかった……!」

「いえその、あの、大丈夫なの? 本当に大丈夫、コナー!?」

「何だっていい! ストレス解消するチャンスだ!!」

「コナー!? ねえコナー!? お、おかしくなっちゃったの!? WHITE属性のE.G.Oを持つ職員を呼んだ方がいいのかしら!?」

 

 あわあわと、可愛らしく狼狽えているアンジェラ。

 以前よりもずっと人間らしくなった彼女に、俺は思わず笑顔を浮かべつつ……。

 

 随分と懐かしい言葉を、口にした。

 

 

 

 

 

 

「おい、デートしろよ」

 

 

 

 

 

 

 いやぁ……しばらくぶりだね、これ言うの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『のッ脳が破壊されるゥ~~;;』

『落ち着いてくださいカルメン! あなたにはもう破壊され得る脳がありません!!』

 

 

 







 次回、ワクワク! アンジェラとのデート回>< です!
 まあL社にまともなデートスポットなんてないんやけどな、ガハハ!w






(Limbus近況報告)

 6章読了しました。
 若干のネタバレを含みますので、興味のない方orネタバレが嫌な方は読み飛ばしてください。



 元ネタやバットの文字からして復讐要素が絡むかなーと思って中指統一で突貫したんですが、美しく儚きドドドドド純愛を叩き付けられて失神してしまった。
 まさしく「心のすれ違う」で、こんな寂しいことあるかよ……。
 いつか再び心の交わることを信じて、新たな未来を歩いていこう、ヒース。

 作者「このヒースは全ての世界のヒースを殺さんとしているね。どうしてだい?」
 ヒース「キャシーが幸せになれたらいいなって」
 作者「ふーん。プロムンは愛するただ一人を喪って狂う男を書くのが上手い!;;」

 あとすみません、ちょっと、ちょーっと……情報量多くない!?!?
 カルメン! ねじれ! ヴェル! ダンテェ……! 端末! 川!
 正直咀嚼し切れていない部分も大きく、こりゃあ問題の章ですわ。
 囚人の成長とか変化、ヴェルとの関係の変化もたくさん書かれていて、総じてめちゃくちゃ満足度の高い章だった……!

 あと、例のアレを見て「うわ、後でヴェルが知ったらすごいブチ切れるでコレ」と思ってたら本当にすごいブチ切れて契約反故にしてきて突っ込んで来て笑っちゃった。
 いや笑いごとではないが?(真顔) とんでもなくカッコ良い登場に全カリジャナリがテンション爆上げになったと思われる。
 しかし、相変わらず薬指はクソっすね、忌憚のない意見ってヤツっス。それでも文句があるんならいつでもE.G.O二望グラディウス上等っすよ。
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