3級フィクサーパンチ   作:アリマリア

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また会ったね。また俺に会えた感想は?

 

 

 

 ミョ。

 LobotomyでもRuinaでも大活躍するプレイヤーの味方。

 R社第4群、ウサギチームのリーダーである。

 

 より正確に言えば、新リーダー、と呼んだ方がいいだろうな。

 去年(L社地下本部基準の時間で言えば約1,000年前)まで来てくれたウサギチームのリーダーは彼女ではなく、穏やかさと苛烈さの二面性が目立つ女性だった。

 

 ミョ自身が語った通り、彼女は恐らく、ここ最近代替わりした新リーダーなのだろう。

 

 

 

 前リーダーは死んだ、わけではないだろう。

 なにせR社の特異点はクローン精製。本部にデータの原本さえ残ってれば、無限に複製することが可能なはずだ。

 

 となれば……「廃棄」されたか、「駄目になった」か。

 あるいは、「栄転」した可能性もあるかな。

 

 とにかく確かなのは、もうあの隊長とは会えないってことだ。

 

 特別親しかったってわけではないけど……彼女は軽い冗談で笑い合える、数少ない(ダァト)の知己でもあった。

 都市じゃあよくあることとはいえ、どうにも、寂しくなっちゃうね。

 

 

 

 で、だ。

 その代わりにやってきた、ミョ。

 

 彼女は、かつて俺とカーリーが救った子供の一人だ。

 

 いや~、随分と懐かしいな。もう10年近く前のことになるか。

 よくわからんけど指同士で抗争してた時、カーリーの下に人差し指の代行者ぶち殺し依頼が来て、出向いた先で。

 俺たちは戦場の片隅、薄暗い路地で遂行者に殺されかけていた彼女を救助した。

 

 当時のミョは、まさしく無力な裏路地の子供という感じだったんだが……。

 10年という月日は、彼女を女性と呼んでいいのだろう年頃へと、そして一人で生き抜けるだけの力を持つ戦士へと成長させていたらしい。

 

 

 

「このヘルメットはウサギの象徴なんだけど……流石にこういう時に付けっぱは良くないよね。

 あ、裏路地育ちなもんで、礼儀に疎いのは許してほしいな。別にそっちを舐めてるわけじゃないからさ」

 

 先程まで被っていた、ウサギを模したヘルメットを弄るミョ。

 解き放たれた彼女の髪は、やはり原作で見慣れた白のショートカット……。

 

 ……では、なかった。

 

 ヘルメットの中にどう収めていたのか、その背には今、白の長髪が広がっている。

 伸ばしたロングウルフに、所々入った赤いインナーカラーだ。

 ちょっとカサついてはいるものの、傍目から見ても、きちんとケアされていることがわかる。

 

 更に、原作では好戦的なイメージの強かった表情も、今はどこか楽し気に笑みの形を取っていた。

 

 ミョさん!? なんかイメージ違いますね!? より大人っぽいですね!?

 でも、それはそれで素敵♡ 綺麗でカッコ良いね♡♡♡

 

 

 

 そうして相手を観察していたのは、俺だけではなかったのだろう。

 

 不意に視線がカチ合う。

 ミョは、アンジェラの後ろに立つ俺とゲブラーに目を向け、軽く鼻を鳴らした。

 

「へえ~、話には聞いてたけど、本当にそんな箱の機械を戦力にしてるんだ、面白い。

 それってちゃんと戦えるの? 私たちと同じくらいに?」

「ミョさん、そういった話は、契約の更新後に個人的にお願いします。

 今はまず、事項説明を」

 

 多分その視線から、俺たちを……というか俺を庇うつもりなんだろう。

 アンジェラが、一歩前に出てインターセプトし。

 

「ん……確かにそれもそうか。それじゃあ、先にお仕事片付けよっか」

 

 ミョもまた、素直にその提案を受け入れ、かなり分厚いファイルを取り出した。

 

 

 

 ……容姿だけじゃなく、性格もちょっと変わったか?

 原作に比べると、ずいぶんと人当たりが良いし、受け答えも丁寧になった感じがするね。

 

 あの日、カーリーと共に、俺も救助に加わった影響か?

 それとも、今がそういう時期ってだけで、3年後にはあのミョになるのかね?

 

 

 

 * * *

 

 

 

 傾げる首はないので、ぼやーっと眺めている俺の前で、ミョは資料に目を通していく。

 

「取り敢えず、契約概要だけは口頭説明するように言われてるから、悪いけどちょっと付き合ってね~。

 さてさて……まず、R社はL社に対し、第4群戦力を派遣することで武力サポートを提供し、外部からの一部例外を除く、あらゆる脅威からL社を保護する。

 保護対象のL社には、Lobotomyの全支部を含める。

 一部例外ってのは、言っちゃうと頭だね。それ以外なら大体オッケー、任せて!」

 

 頭は、翼の任命とか法の施行もやってる、いわば政府機関のようなもの。

 現代日本的に言うならば、「国そのものに喧嘩を売ってこっち巻き込むのはNGね」といったところか。

 

 頭に喧嘩を売ったりすれば、その瞬間翼の墜落は決定する。

 そんなの真っ当な翼ならまずやらないことで、ミョの確認も「念のため」という意識の強いものだった。

 

 ……そう、真っ当な翼ならまずやらないんだよ。

 真っ当な翼ならな!

 

 ウチですか?

 多分ウチのトップは、犯してない禁忌の方が少ないくらいですね。

 なんなら目の前のアンジェラや、俺の人の体は、だいぶ禁忌そのものっすね。

 

 終わってるよL社。反社会組織すぎる。

 

 

 

「L社はこのサポートへの対価として、R社の活動維持に必要なエネルギーを供給する。

 また、このサポートに使用及び消費される、「対アブノーマリティ用殺傷弾」、及び弾丸にかかる税はL社が提供するものとする。

 全ての第4群隊員は、当該任務終了後、必ず全員が記憶抹消処置を行う。

 並びに、この施設の目的や特異性に対し、如何なる疑問も抱いてはならない。

 それから……そう、これ。これらの契約の更新は、W社とL社の相互協力関係が維持されていることを必須条件とする、と」

 

 要約すると……。

 

 L社がサポートに対して差し出す対価は、エンケファリン由来のエネルギー。

 まあL社はエネルギー精製を主眼とする翼なので、ここは当然として。

 

 都市において弾丸は、頭によってバチクソ高い税金がかかるので、あまりガンガン使うことはできない。

 その上、通常の弾丸はアブノマに効果が薄い場合がある*1

 そのためウサギチーム投入時には、特殊な弾丸をL社が支給し、税もこちら持ちだ。手数料みたいなもんだね。

 

 そして何より大事なのが、情報秘匿。

 ウサギチームが変なもん見たり聞いたりしても、すぐ記憶処理で忘れさせる。

 L社地下本部の場所も悟られないようW社のワープ使うから、探ろうとすんな。

 もしW社との協定が破られたら、R社とも取引やめるからね。

 

 ……といったところか。

 

 当然と言えば当然だが、凝視者の監視から逃れるため、記憶や認識の操作にかなり力を入れた契約内容となっている。

 流石に俺も、もっかい調律者殺せとか言われてもめちゃくちゃしんどいので、アインの理性には感謝したいところだ。

 

 

 

 * * *

 

 

 

 その後も、意外に真面目なミョとアンジェラの間で、いくつか質問や要望、確認が交わされていたわけだが……。

 

 ……あー、うん。

 やっぱ駄目だこれ。

 

「……ッ」

 

 俺の横に立つゲブラーが、いつものことながらキレ気味である。

 いやキレ気味っていうか噴火直前っていうか、邪魔するヤツは大切断な雰囲気だ。

 だーめだこれ、もう俺にゃとめられませんぜ。

 

 

 

 ただし、当然ながら。

 

 ゲブラーのこの怒りは、長らく続く反復の中、初めてのことじゃないし。

 何より、アインの書いた台本通りのイベントでしかない。

 

 アンジェラは苛立つゲブラーに対し、淡々と、台本通りに、そっけない言葉を投げかけた。

 

「ゲブラー、何か不満でもあるのかしら?」

「何故、ウサギ如きがここに派遣される!?」

 

 【速報】ゲブラー山、噴火【避難警報】

 

 うわぁ圧がすごい!

 漏れ出た殺気と激情が横からすんごい飛んでくるんですけど!

 なんなら物理的な熱波を伴ってすらいる。あっつい、熱くて干からびそう。動いてないのに熱いよ~~~!

 

 

 

 ぶっちゃけて言えば。

 ゲブラーがこの契約更新に立ち会うのは、彼女の精神抑制も兼ねている。

 

 ゲブラーは原作と同じく、自分の手でアブノマを鎮圧すること……というか、アブノマに自分の怒りをぶつけることに傾倒している。

 そのため、R社に獲物を奪われそうになる現状にブチ切れているのである。

 

 本当なら、そんなヤツを契約の場には呼ばない方がいいのだが……。

 彼女の精神抑圧を進めるということは、即ちそれだけ職員の犠牲が少なくて済む、ということでもある。

 シナリオを円滑に、少ない犠牲で進めるという意味でも、これを利用しない手はない。

 

 ということで、ゲブラーは毎度この契約更新に呼びつけられ、毎度ブチ切れている。

 今回で既に5度目*2だ。

 

 幸いというか、相手のウサギチーム隊長は、記憶処理の際にちょちょいと認知をイジられ、その辺の違和感は覚えないよう調整されている。

 毎回ブチ切れているゲブラーに、違和感を持ったりとかはしないんだが……。

 

 それでも、俺は今、頭を抱えている。

 

 

 

 なんでかって?

 

 今、ゲブラーが発した声に、ミョの目が見開かれたからだ。

 

 

 

「……………………は?」

 

 長い沈黙と、忘我の後。

 彼女が吐き出したのは、困惑と拒絶の声だった。

 

 目の前の現実を認めたくない……いいや、認めてなるものかという、意思。

 ある種敵意にも似たそれが、俺たちと、その前に立つアンジェラを貫いた。

 

「その、声、は……いや、あり得ない、あり得るわけないッ!!

 赤い霧は死んだ! 仲間を守るために、最後まで守るために戦って死んだ!!

 それが今、ここにいるわけが……そう、それに! 赤い霧がそこにいるのなら、隣には絶対にあの人もいるはずだ!

 赤い霧の相棒、灰色の……従者、が……」

 

 彼女の視線が、ゆっくりと、俺に向けられた。

 そして、橙の視線が、俺の体に絡み付く。

 

 灰色をベースカラーととし、ところどころに赤の差し色(生まれたままの肉体♡)の見え隠れする……。

 奇しくも、あるいは必然的に、彼女の髪色と同じ配色の俺の体に。

 

 そこで、ピタリと、ミョは動きを止めてしまった。

 

 

 

 ……え、どうしよう。

 こっちから何言った方がいいのかな。

 

 まあ、ひとまずは……久方ぶりに会ったんだし、挨拶からかな?

 

「やあ、あの時の少女! 今の僕はダァト!

 無事生き残れたようで何よりだ。元気かい?」

 

 

 

 俺の言葉を聞いて、ミョの瞳が……。

 

 殺意と共に、赤色に染まった。

 

「ッッッ!!!」

 

 その身が凄まじい速度で飛び出し、両手に持ったナイフを振りかざす。

 

 その行き先は、俺たち……ではなく。

 

 アンジェラだ。

 

 

 

「っ」

 

 ここまで明確な殺意と敵意をぶつけられたのは、アンジェラにとって初めてのことだったはずだ。

 

 職員たちの陰ながらの恨みや、セフィラの薄っすらとした敵意とは比べ物にもならない、剥き出しの悪意。

 

 それに、彼女はびくりと、その身を硬直させた。

 

 

 

 そして、その両サイドを、俺とゲブラーは駆け抜けた。

 

 流石は元相棒と言うべきか、俺たちは息ぴったり。

 アイコンタクトすら取ることもなく、役割分担を遂げて……。

 

 夜空剣とミミクリー、それぞれの愛剣を振るう。

 

 俺は、ミョの振るおうとした2本のナイフを瞬時に突き、弾き飛ばし。

 ゲブラーは、その胴体を両断……するわけにもいかないので、首元にミミクリーの刃を添えた。

 

 よし、制圧終了、と。

 

 

 

 唐突に始まった戦闘は、一瞬の内に終わりを告げた。

 

 彼女の首元に赤い刃を突き付けたゲブラー、その赤い瞳が冷たく輝く。

 

「貴様、何のつもりだ」

「ゲブラー、クールにいこう。刺客ってわけじゃないのは剣筋からわかるだろ」

「……ダァト、お前、甘すぎるぞ」

「何かと優しい君には言われたくないねぇ」

 

 

 

 そんな俺たちのやり取りで、より確信が深まったのか。

 ミョは首の下に添えられた刃のことも忘れ、尚更激昂して、アンジェラに叫んだ。

 

「なんでッ!! なんでだ、なんでその人たちがここにいるッ!?

 なんで生きてる、なんでお前に従ってる、なんで、なんで、なんでッ、そんな姿になってるッッ!?」

「……あなたに、そのようなことを答える必要があるとは思えませんが」

「答えろッ!!!」

「っ……」

「動くな! 叩き斬るぞ!!」

「あーもう滅茶苦茶だよ!」

 

 ミョは興奮のあまり目が赤くなって、状況が見えなくなっちゃってるし。

 アンジェラは初めて向けられた強い敵意の衝撃で、まともな対応ができなくなっちゃってるし。

 カーリーは唐突に身内が傷付けられかけて、思いっきりバチギレしている。

 

 俺? 俺は頭抱えてるよ。

 

 

 

 どうすんねんこの状況、誰が収拾付けんのこれ。

 

 はい、俺ですね。

 俺しかいませんね。

 くそぅ、いつもこんな役回りしてる気がしますね俺!

 

「はいはい、そこまで~。双方落ち着きなされよぅ」

 

 かしゃんかしゃんと手を打ち合わせながら、敢えておどけた調子で声を上げる。

 

 まったく、最近の若者は血気盛んで困りますなぁ。

 ま、ただどんよりしてるよりはマシだと思うけどね! 俺としても止めやすいし!

 

 

 

「っ、あなたは……!」

 

 よし、ミョ、まずは君に決めた!

 こちらに向いた瞳に対し、ニコリと笑顔のエモートを向けた。

 

「ミョ、だったか。多分、10年前に俺と相棒が助けた子だよな。

 悪いんだけど、刃を収めてくれないか。君の気持ちはありがたいけど……ゲブラーに君を斬らせたくはないし、俺も君を斬りたくはないんだよね」

「……やっぱり、覚えて、くれて」

「そら君みたいな可愛い子のことは覚えてますとも。美人に、そして強く育ったね。

 俺としちゃ、そんな君と殺し合うんじゃなく、君と一緒に戦いたいと思うんだけど、どうかな?」

 

 その言葉を聞いたミョは、どうすべきかと数瞬迷ったが……。

 最後には、ゆっくりと、その腕から力を抜いてくれた。

 

 ……よし、てきとうにペラを回して戦意を萎えさせることはできた。

 

 次ィ!

 

 

 

「ゲブラー、君も刃を収めな。

 ちょっとしたすれ違いはあったが、この人は敵じゃない。

 むしろ、これから先も手を貸してくれる、頼もしい援軍だぜ?」

「雇い主の手を噛むウサギなど必要ない! 私とお前がいれば、何の問題もなくアブノーマリティ共を制圧することができるだろう!!」

 

 む、その言葉は信頼が感じられて普通に嬉しいな。

 普通に嬉しいが、それはそれとして、ダメなものはダメ~~~。

 

「だとして、それは彼女たちを拒む理由にはならないじゃん?

 戦力があればある程、職員たちを守る確実性と効率は上がるでしょうに」

「知ったことか! その分私が戦えばいいだけのこと!!」

 

 ……知ったことか、なんて。

 悲しいこと言うなよ、ゲブラー。

 かつての君であれば、身内の命を軽視するようなこと、絶対言わなかったのに。

 

 

 

「わかったよ。じゃあ、歓迎しろとは言わない。

 でも、相手はもう戦意を喪ってて、L社は彼女を必要としてるんだ。

 そんな彼女を、感情的に排除するような真似は止めてくれ。俺たちはそれを受け入れられない」

 

 今のゲブラーに、言葉は意味を成さないだろう。

 憤怒に堕ちた彼女にどんな声を投げかけても、熱情によって焼かれ溶かされるだけ。

 

 ならば……全く気は進まないし、ぶっちゃけ廃棄オイルちびりそうなくらい怖いが、やるしかないか。

 

「ゲブラー、頼むから……。

 俺が君を斬らなきゃならない理由を、作らないでくれ」

 

 貫く夜空の剣、その切っ先を、彼女に向ける。

 

 騎士から預かった誇りと正義の名の許に、君と敵対する、と。

 そう、宣言した。

 

 

 

 俺の言葉に、くらりと。

 ゲブラーの赤い瞳が、大きく震え……。

 

「ッ、ぅ……」

 

 片手で頭に当たる部分を押さえながらも。

 彼女は、ミミクリーを、ミョの首元から下ろしてくれた。

 

 

 

 ……あ。

 

 あぶね~~~!!

 

 言葉で言っても止まらんなら行動しかないと思ってやったけど、割と賭けだったぜ今のは!!

 

 4色武装も持ってない今、ゲブラーと敵対したら、ややキツい。

 生前の技が喪われているとはいえ、コイツはデフォで馬鹿強い戦士なのだ。

 

 まあ騎士たちを呼べば、赤い霧クリファでもない彼女なら、鎮圧自体はできるだろうが……。

 目の前のミョに被害が出かねないし、何より憤怒に呑まれているとはいえ元々相棒だった相手を斬りたくはない、というのが本音でございます。

 

 つまるところ、割とフカしだったわけだ。

 なんとか止められて何よりだわ。

 

 

 

「はぁ~……もう、どうなることかと思ったわよ本当に。

 ミョ、多分俺たちのことを想ってやってくれたのは分かるんだけどさ、エラは……ああこの子ね。

 エラは俺の友だちなんだよ。別に無理やり従わされてる~ってわけでもない。

 いわゆる箱入り娘だから、あんまり敵意とか殺意に慣れてなくて。そういうのは向けないようにしてもらえると助かるな」

 

 アンジェラの肩を後ろから掴み、横からひょっこり顔を出してなかよしアピール。

 ……あれ、呆然としてあんまり聞こえてない?

 

 なんだいなんだい、俺がこの箱の体になったのがそんなにショックかい?

 ぶっちゃけ俺としては、スペックが高くなって助かってるんだけどね。

 

 (ショックが)溜まってる、って奴なのかな?

 仕方ないにゃあ……。

 

 ファイアーショック療法を食らえ!

 

 

 

「ちょっと出会い方は荒っぽくなっちゃったけど、また会えて嬉しいよ。

 俺たちは今、このL社を守る仕事をしてるからさ。一緒に戦って、助けてくれると嬉しい。

 ……駄目かな?」

「っ! はっ、はい! ……じゃなくて、うん、わかった」

 

 俺が彼女に近寄って、かつてのようにその頭をくしゃっと撫でると……。

 ミョはハッとして、こくこく首を縦に振ってくれた。

 

 わかってくれたらしい。良かった~。

 

 

 

 ……とても、気恥ずかしい話ではあるが。

 あの日、赤い霧と共に彼女を助けたことで、どうやらミョはカーリーと共に、俺にも憧れを抱いてくれてるっぽい。

 

 だからって髪型とかまで似せてきてるのは、うん。

 案外影響受けやすいタイプかよ君ィ! ミョさんミーハーで微笑ましすぎワロタwww

 

 いやはや、面映ゆいことこの上なし。

 しかし、そのおかげでこの諍いを止めることができたと考えると、悪くはないかね。

 

 改めて、これからよろしくお願いしま~す!

 

 

 

 ……まあ、でも。

 これから数年後、ミョは俺たちのせいでR社からお払い箱になって、廃棄の危機に陥るんやけどな!

 

 いや流石に申し訳なさすぎるわ!

 なんとか助けてやれねえかなあこれ!!

 

 

 

 

 

 

「あ、そういえば君は誤解してたみたいだけど、俺男だからね?」

「!?!?!?!?!?」

 

 俺たちの正体に気付いた時と同じくらいビックリしてて草。

 

 

 

*1
REDダメージしか与えられないため

*2
2度はゲブラーが自意識を取り戻す前だったため穏当に済んだ







 10年越しの真実! 灰色の従者は男性だった!
 これまで憧れの女性2人組と思っていたミョさん、混乱+++。



(追記)
 また設定ガバが見つかって、セルマァ……作者は涙が出そうだよ……。しかもドヤ顔でこうじゃないかって解釈垂れ流しちゃって顔から火も出そうだよ……。
 前の話の描写をちょこっと変更しています。
 読者様にご指摘いただいて本当に助かってます。ありがとうございます!

 まだまだプロムン初心者故、度重なる設定ガバ、お恥ずかしい限りです。
 設定も守れない作者が二次創作を書こうとすること自体が間違っている。
 夜の錐は今夜中に全員粛清するように。
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