「宝くじで一等賞を」と願ったら、外れのサイコロ魔法を引かされました。 ~黒羽根に堕ちた私に救いなんてありません~   作:黒陽石

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佐倉杏子「使い魔はグリーフシードを持ってないよ。あれは卵を産む前のニワトリだ。シメてどうするのさ。4~5人ばかり喰わせて魔女にすればいいじゃん。そうすりゃグリーフシード孕むんだからさあ」

使い魔を養殖して魔女にする。
その過程で一般人が犠牲になります。
それがマギウスの翼の日常業務です。


『大当たり』救いなんていらない。私は不幸で、あんたたちの正義を殺してあげる。

 

 プロのイラストと、幼稚園児の落書き。その埋めがたい格差に、私たちは沈黙するしかない。重苦しい静寂を破ったのは、立ち上がって近寄ってきた8番さんの弱々しい声だった。

 

「7番さん……」

 

 誰を呼んでいるのか分からなかった。

 肩を揺さぶられてようやく、それが今日の私の「番号」だったことを思い出す。

 

 ……名前を告げようか。

 このまま番号として消えようか。

 マギウスも、黒羽根も、もう吐き気がするほど煩わしい。

 

 

「……七見(ななみ)吾妻()だよ」

 

 

「えっ?」

 

 私が名乗ると、8番さんは幽霊でも見るような目で私を見た。

 

「アズマ、ちゃん? なんで? 名前なんて言ったら、九つの約束を破っちゃう」

 

 彼女にとって、番号は自分を隠してくれる盾だ。

 私にとっては、ドックタグだ。

死体安置所(モルグ)の、ロッカー番号だ。

 

「私の本名。ナナミ、アズマ。マギウス(あいつら)と交わす約束なんて、どうでもいいよ。だって私たち、クビになったんだから」

 

 投げやりな言葉。

 なのに、本名を口にした瞬間、冷え切った胸の奥にわずかな体温が戻った気がした。

 

「8番さん。私のことは、これから名前で呼んでよ。私、もう、マギウスに戻る気なんてないから」

 

「……あたしは帰りたい。たとえ処刑されたって、魔法少女の希望はあそこしかないもの。あたしは、スミレちゃんみたいに魔女になりたくない。三賢者に見限られて、魔女のエサにされる方がマシだもん」

 

 8番さんは寂しげに笑い、フードをとる。

 自らの呪縛を告白するように自己紹介した。

 

「あたしは……毬谷(まりや)(ひびき)。よろしくね、アズマちゃん」

 

 マリヤ、ヒビキ。

 その名前を呼ぶと、不格好なラッパを抱えた彼女が、ようやく血の通った一人の少女に見えた。

 

「スミレちゃんや、アズマちゃんは、強いね……。あたしは、一人じゃ何の色にもなれないから」

 

 毬谷響は、黒羽根のフードを深く被りなおした。

 彼女は痛む体を引きずり 、ピクリとも動かない他の黒羽根たちの方へ這い寄っていく。個性を消した群れの中へ戻る背中に、私は何も声をかけらなかった。

 

「あの子たちにも、回復魔法をかけなきゃ……」

「毬谷は使えるの?」

「うん」

 

 私たちは泥を啜るように絶望を共有する。マギウスという天国に入るための翼を失い、地に墜ちた私たちは、自分たちのあまりの弱さに、ただ笑うしかなかった。

 

「……どんだけ弱いんだろうね、私たち」

「……本当だね」

 

 夜の路地裏。本当の名前だけが、煤けたコンクリートの上に静かに転がっていた。

 

 

《その通りだよね》

 

 

 私達以外の誰かが、あいづちをうった。

「なぁーーんにも、できなかったね」

 

《そう、何もできなかったよね》

 

「隊長がやられた時も、自爆したときも、怖くて何もできなかった」

「毬谷は、まだ誰かを助けようとしたじゃない。

 私なんか、逃げようとして、(たまき)にやられたんだよ。最低だよ」

「ううん。アズマちゃんは、環に立ち向かったでしょ。戦おうとしたじゃん。だから、あたしも動けたんだよ。結果は、アレだったけどさ」

 

 そういって毬谷響は、黒羽根のマントの下の武器を示した。

 ラッパ銃とよばれる、先込め式の旧式銃を。

 

「笑っちゃうよね。テニスボールでさ。

 あんな七海やちよ(バケモノ)みたいな魔法少女に勝とうだなんて」

 

「私もだよ。サイコロ投げたりして、バカみたい。あいつらも呆れ返ってたんじゃないかな」

 

「だから見逃してくれたんだよ。こんな弱い魔法少女、殺す価値もないってさ」

 

 

《そうかもね。弱いよね。黒羽根の魔法少女って》

 

 

「本当だよね。魔法少女にしては弱すぎるよ」

 

 

《魔法少女ってさ、魔女を狩る者でしょ?

 なのに黒羽根ときたら、使い魔にすら返り討ちにされちゃう》

 

 

「そんな魔法少女って、存在する価値、あるのかな?」

「生きている価値、あるのかな?」

「価値ならあるよ」

 

 毬谷の口から、彼女ではない誰かが言った。

 

「魔法少女だって、ソウルジェム以外は普通の人間と変わらないんだよ。希望もあれば、絶望もする。肉体もある。人間と変わらないから、立派な栄養になるんだよ。だから、役に立つんだよ」

 

「……そうだよね、弱い弱い私達だって、役に立てるよね。ただ死んじゃうより、ずっといいよね」

 

 傷の痛みに呻いていた、別の黒羽根も同意した。

 

「そうだよ。だからみんな、誰かの役にたつ事を考えようよ」

「誰かの食事になるってのは、どうかな」

「うん。糧になって、食物連鎖の環になろう」

「ご主人様のために命をささげるってのも、ありじゃない」

「いいねぇ、いいねぇ! きっと、それが、私達が魔法少女になった意味なんだよね!」

 

 私以外の黒羽根は、勝手に結論を出して、揃って笑い出した。

 建物と建物の間に切り取られた夕空にむけ、みんなが両手を掲げた。

 祈りに応えるように景色がゆがみ、ケタケタ、ケラケラという悪意に満ちた笑い声が、路地裏の景色を塗り替えていった。

 

 

 

「ちがう! みんな、起きて!

 これは……魔女だっっ!!」

 

 

 私が叫んだ瞬間、世界が反転した。

 路地裏のコンクリートは溶け、視界は底の抜けた青い空間へと変貌する。血は水中のインクのように漂い、呼吸はできるのに、まるで巨大なバケツの中で溺れる蟻のように、手掛かりのない虚空をもがくしかない。

 見上げれば、頭上で肉の団子がのたうち回っていた。

 デッサン人形のような白い体に、薄気味悪い笑顔の仮面を貼り付けた使い魔たち。 彼らは黒羽根たちの体をゴムのように伸ばし、ハサミで切り刻んでは、繋ぎ合わせて遊んでいる。

 

 脳裏に、あのダイスの出目が蘇る。

 十四分四十五秒後の空白。

 

 私の死神は、七海やちよでも環いろはでもなかった。

 この、救いようのない悪意の塊――『魔女』だったんだ。

 

「いやだ! お願い、ここから出して!!」

「ごめんなさい、ごめんなさい!! 許してください!!」

「誰か、助けて! 聞いて!! 誰か!!

 七海さん、環さん!! お願いです、まだ近くにいるんでしょ!?」

 

 プライドも忠誠心もかなぐり捨て、黒羽根たちが絶叫する。

 その泣き声に呼応するように、結界の天井から怪物が舞い降りてきた。

 数体の使い魔に抱えられた、古めかしいブラウン管。両脇には禍々しい黒い翼がパタパタと羽ばたいている。砂嵐の映る画面の中に、ツインテールの少女の影がゆらゆらと蠢いていた。

 

 

 

 ハコの魔女

 その性質は憧憬

 

 

 

 暗闇の向こうから、獲物を品定めするような電子音が響く。ダイスが明示した死の時間まで、あとわずか。私は逃げ場のない蒼い地獄で、自分を捕食しに来た上位者を見上げていた。

 

《なぜ、あなた達を助けなきゃいけないの?》

 

「死にたくない! 死にたくないから!」

「お母さんのところに帰して、お願い!!」

 

《マギウスの翼が何をしてきたのか、知っているの?》

 

 箱に入った魔女は、ノイズ交じりの声で語りかけてきた。

 

《マギウスの翼は、使い魔から魔女を育てているのよ。

 ウワサも、使い魔も、魔女も、人を喰うの。

 結界に(とら)われた人も、同じように命乞いをして、ここから出してと願ったの。神浜に来てワタシが見て来たものを、あなたちにも見せてあげる》

 

 一斉に、結界内の無数の画面が光りだした。

 使い魔に引き裂かれる一般人。

 家族の名を呼びながら溶けていく若者。

 子供を庇い、頭から貪られる母親。

 犠牲者たちの断末魔と、ドロドロに溶けた無念が、私の脳内に直接流れ込んでくる。そうなることがわかっていながら、使い魔や魔女の結界に人々を(いざな)う黒羽根たち。

 

《これがマギウスの翼がやっていること。他人に絶望をおしつけて、自分たちは高見の見物。魔女が人を喰って吐き出したグリーフシードだけは、『いただきます』。虫が良すぎると思わない?》

 

ハコの魔女は、私と毬谷の目の前に舞い降りた。

 

《あなたたちも、たまには『食べられる側』の気持ちを味わうのが、筋というものよ》

 

 魔女は、画面の中から直接語りかけくる。

 魔女の目的が私達を弄んで殺すことだったとしても、私は妙に納得してしまった。マギウスの翼に所属する魔法少女には、組織からグリーフシードが配給される。グリーフシードは、人間を何人も食べた使い魔が成長した魔女が落とすもの。私たちの命を繋いでいたのは、誰かの絶望だった。

 

 それを糧にして生きる私たちは、人間を喰らう魔女と何が違うんだろう。

 

(……そうだね。魔女のいうことが正しい)

 

 妙な納得が、体中に広がっていく。私たちはマギウスの翼として、今日まで他人の悲劇を消費してきたんだ。なら、今度は私たちが誰かの糧になる番だ。

 私は、ホテル・フェントホープでの光景を思い出した。私も、あそこに積まれて搬出されるゴミなんだ。天音姉妹は、私のことなんか記憶の片隅にも残っていないだろう。みふゆさんは、仕方ないと悲しげに微笑むだろう。

 死神が笑っている。

 私は、自分を切り刻もうとする使い魔のハサミを、ただ虚ろな瞳で見つめていた。

 

『本当に、それでいいの?』

 

 聞き覚えのある、凛とした声が脳裏に響いた。

 

『あなたは魔法少女。正義の味方は、悪い奴に負けちゃだめよ』

 

(スミレさん……ごめなさい。

 でも、私は黒羽根だもん。

 使い魔にすら勝てない、ただのザコだもん)

 

『そうね。でも、あなたは自ら選んで魔法少女になった。少しでも抗う力があるなら、立ち上がって』

 

 その声が、私の意識を魔女の映像から引き剥がした。

 

『……あなたを頼りにしている人のために』

 

 背中に、震える温もりを感じる。

 毬谷響が、私の背に顔を埋めて泣いていた。

 左手首のミサンガが熱を帯びている。

 

 

 ――ああ、そうか。

 

 

 あの日、マミさんが私のソウルジェムに押し当てた、あの冷たく黒い石。あれは、秋月スミレの「成れの果て」だったんだ。マミさんは秋月スミレの魔女を倒してから、そのグリーフシードを私に使ったんだ。

 私は、スミレを喰らって、今日まで生きてきた。

 

「……だったら、最後まで食べ尽くしてあげるわよ。スミレ」

 

 罪悪感を怒りに変え、私は自らの闇を解き放つ。

 

(ごめんなさい。マギウスのために死んだ人たち、本当にごめんなさい)

 

 罪は消えない。手遅れだ。そもそも私利私欲で契約した私に、正義の味方なんて資格はない。けれど――ピンチに駆けつける「改心した悪役」を演じることくらいなら、できるかもしれない。

 

「……ふんっ!」

 

 私は黒羽根のマントを脱ぎ捨てた。

 ひらりと舞った布が、背後に迫っていた使い魔の頭に絡みつく。視界を奪われ、滑稽に踊りだす人形。

 

「毬谷、銃を貸して」

「えっ!? あ、うん……!」

 

 ハコの魔女が、怪訝そうに距離を取る。無力化したはずの獲物が、映像の洗脳から脱出したことに戸惑っているようだ。ブラウン管の画面にノイズが走る。

 私は、毬谷から借り受けた旧式のラッパ銃を一瞥する。残弾は、魔力を纏ったテニスボール、たったの一球だけ。常識で考えれば、魔女に勝てるはずがない。

 

 けれど――。

 

『魔法少女は条理を覆す存在だ。君たちが不条理を成し遂げても、驚くには値しない』

 

 忌々しいキュゥべえだって、そう言っていたじゃない。

 銃口を、マントを振り払おうともがく使い魔に向けた。

 片目を瞑り、照準を合わせ――引き金を引く。

 

 

 ――ドォォンッ!!

 

 

 衝撃と閃光。

 放たれたボールは、使い魔をマントごと粉微塵に吹き飛ばした。

 

「アズマちゃん、なんで魔女に撃たなかったの!?」

 

 毬谷が悲鳴を上げる。

 無理もない。魔女を倒すための唯一の希望を、雑魚に使ってしまったのだから。

 

「大丈夫……弾なら、私が用意する」

 

 ソウルジェムに指をかける。

 蓄積した穢れは限界を超え、宝石はすでにどろりと濁った漆黒に染まっている。ここは神浜市。ドッペルの発動条件は満たされた。ソウルジェムが砕けるとか、ドッペル症だとか、どうでもいい。

 

「あんたなんか!!(私なんか!!)」

 

 装填した魔法のダイス。出す目は決めてある。

 赤の『4』。青の『4』。私と、あんたに相応しい死の数字だ。

 脳裏に、再びあの『静止画』が叩き込まれた。

 

 四分後。魔女の残骸が消え去った路地裏に、私はいた。左腕がバラバラに砕け散り、右手で血まみれのグリーフシードを握りしめて倒れ伏している。傍に立ち尽くす毬谷の顔が、絶望に歪んでいる。

 

 これが、ダイスが示す死の未来。運命は、私に死を選べと告げている。

 

 

 だから、なんだというんだ。

 

 

 私の指は、もう引き金から離れない。

 ソウルジェムから負のエネルギーが噴き出した。

 左腕の感覚が消失する。指先からバラバラと肉がほどけ、無数のダイスの集合体へと変質していく。ドッペルだ。ソウルジェムが一秒ごとに削られるような激痛に、奥歯を噛み締めた。手首のミサンガが焼け落ちてゆく様子に集中し、痛みに慣れるまでの時間を稼ぐ。

 崩落し続ける左腕――。

 そのダイスを、右脇のラッパ銃の銃口へと力任せに流し込む。

 

 装填完了。

 右手だけで狙いを定め、ハコの魔女へ銃口を向けた。

 

 魔女が動く。

 

 異変を察知したのか、ディスプレイから人形型の使い魔がナメコのごとく溢れ出し、肉壁を築き始める。

 

 無駄だ。

 遅い。

 

 銃口から閃緑の熱気が漏れ出す。ハコの魔女は羽を羽ばたかせ、射線から逃れようと宙を舞う。空飛ぶ鳥を模倣するペンギンのような、滑稽で無様な悪あがきだった。

 

「消えて、しまえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

 魔女への殺意を乗せ、引き金を絞り切った。

 

 直後、轟音と共に緑白の極光が爆ぜる。

 

 光は装填されたダイスの数だけ無数のレーザーとなり、使い魔の肉壁を消し炭に変えた。光線は螺旋を描き、逃げ惑う魔女の心臓部へと収束する。

 

 

 貫通。

 

 ハコの魔女が、空中で静止した。

 

 振り返った魔女。ハコの中に閉じ込められた少女と、私の視線が残酷に絡み合う。  その刹那、黒板をかきむしるような絶叫が結界に響き渡り、魔女は黒い波動を撒き散らして()ぜた。

 

 青い空間に閃緑の火花が散る。

 衝撃波が残党の使い魔を吹き飛ばし、メリーゴーランドやテレビの残骸が瓦礫となって降り注ぐ。崩れ落ちる私の身体を、毬谷の腕が支えた。

 瓦礫の雨の中を、黒く輝く小さな球体が舞い落ちる。

 ハコの魔女のグリーフシードだ。

 ドッペルを放出したあとの左腕には、ダイスの目が刺青のように刻まれている。鱗のようにザラザラになった皮膚から目を逸らし、左手を右手で隠すようにして、グリーフシードを受け止めた。

 

 安堵は地鳴りに掻き消される。

 

 青い空に亀裂が走った。剥がれ落ちた境界から、現実の古びた路地裏が覗く。主を失った結界が、崩壊を始めたのだ。結界の消滅。戻れるのは、生きている者だけ。

 赤と青のダイスがアスファルトに転がった。

 

 出目は〔 1 〕と〔 1 〕。

 

 光が収まった路地裏に立っていたのは、私と、毬谷響の二人だけだった。

 掌中のグリーフシードは、まるで黒曜石のように固い。

 予知で見た血まみれではなく、心地よい冷たさだった。

 

「……ねえ、毬谷。これ、大当たり……だよね?」

 

 マギウスを追われた私たちが、次に何を喰らって生き延びるのか。ダイスも、グリーフシードも、何も教えてくれない。

 

「ねえ、アズマ……7番さん……どうしてそんな顔をして笑えるの?」

 

 魔女を倒した後の高揚感と、虚無感の入り混じった中で、毬谷が震える声で聞いてきた。

 

「マギウスに捨てられて、魔女に殺されかけて……あたしたち、大外れじゃない」

「……そうかな。誰かの指示じゃなく、自分の指で引き金を引けたんだよ」

 

 私は、ハコの魔女のグリーフシードを弄ぶ。

 これは秋月スミレから受け継ぎ、巴マミさんから施しをうけ、マギウスから配給を待つだけだった私が、泥を啜って、初めて仕留めた獲物だ。

 

「家畜として飼われるだけの魔法少女には、なりたくない」

 

「ごめん、アズマちゃん。私は、スミレちゃんにはなれない。餌でいいや」

 

「……わかった。さよなら、毬谷」

 

 私は、路地裏にうずくまったままの8番さんを置いて、闇の先にむかって歩き出した。

 

 

 

 運命のダイスは、もう他人の手の中にはない。

 

 

 

 

 

 

(THE END)

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



吾妻が否定した正義(理想)は……。

自分自身の幸せな未来。
キュゥべえの思惑(魔女になってほしい)。
巴マミの救済。
梓みふゆの洗脳と諦念(生きて帰れるかしら?)。
天音姉妹の予想(どうせ死ぬ)。
鬼教官の思惑(やちよを倒せ)。
白羽根隊長の決意(やちよを倒す)。
環いろはの善意。
ハコの魔女の死の接吻。
毬谷響の組織回帰。


七海やちよのアドバイスに従い、ミサンガと共に秋月スミレの生き方を受け継いだことになります。秋月スミレは、マギウスの翼がやっている魔女養殖に嫌気がさして無断退職しました。正式に退団する場合は、みふゆが幻影魔法で記憶を(おぼろ)にし、マギウスの悪行が外部に露見するリスクを少しでも減らしています。


次回作は別ジャンルで構想を練っています。



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