海鳴産地の魔導戦鬼(旧題:ややガイオウモンのマジカル戦記) 作:町コアラ
前回のあらすじ
魔物の群れに一発かましてやったと思ったらなんか合体してた
向こうはまだこちらを見つけてないらしい少し離れたところで叫んでる
「なんじゃあありゃあ!?」
『全部合体しちゃったあ!?』
俺の驚く声が通信の向こうのエイミィさんと重なる
「どうやらタケミチの一撃が向こうの危機感を煽ったみたい。君の言った通り下で所々もぎ取って来たなら無事なパーツを繋げて来たってとこかな?まだ完全には合体出来てないみたいだよ」
『ユーノくん凄いや、見立て通りだよ今はまだ反応が一か所に固まってるだけ。だけどほっといたらいずれ融合して手が付けられなくなっちゃうかも!』
「…私がやる」
「フェイトちゃん!?」
テスタロッサがなんか言い出した。どうやらさっきのエイミィさんの通信で正気に戻ったらしいがどうやらまだ自責の念で動こうとしてるらしい
「こんなことになったのも元はといえば私のせい、だから___」
「せいやっ」
ゴッ
おれはデコピンをお見舞いして止める
「う゛っ」
「フェイト!?」
うずくまるテスタロッサにアルフが駆け寄る
「馬鹿かお前は?なんで人数揃ってんのに単身で行かせるんだよ」
『そうだよ!囲んで叩くのが一番だよ!こっちからも増援を__』
繋がらなくなった
「執務官?どうなってんです?」
「どうやらアレの結界に隔離されたらしいな、こちらを逃がさない気らしいぞ」
「じゃあここにいるので何とかするっきゃないと…いくぞ仁王、もうひと仕事だ」
『承知しました若』
「え?なんで君が行く気してるの?死にかけたんだよ?」
テスタロッサは止めようとする。
「そうだよタケくん!」
「ほらなのはもこう言って」
『ディバインエナジー』
「いくならちゃんと補給していって!」
レイジングハートからの魔力供給が始まる
「あれぇ――――!?」
「いいのかい!?止めなくて!?」
テスタロッサとアルフは驚くが
「だって言っても聞かないだろうし」
「そもそも俺狙われてるだろうから自分から前衛努めるのが一番だろ?な?クロノ執務官?」
「まあ、間違ってないが…」
「管理局の人も…!?リニスは止めるよね!?」
「フェイト、皆心配をしていない訳ではないですよ。ただこの状況だとタケミチを逃がして後ろに下げるよりも前衛を務めてもらうほうが本人にとってもまだ安全な間合いなんです。遠距離系はまだまだ未熟ですから、なのはにとっくに追い抜かれてますしね。」
「高町の砲撃に関してはあっちがおかしいと抗議させていただく。」
「とは言えタケミチ、あの巨体相手ならアレの出番でしょう準備をしておきます」
「アレ?」
「決まってるでしょうフェイト?合体ですよ。」
後にテスタロッサはこの時のことをこう語っているリニスがおかしくなってしまったかと思った…と
「おらっ、かかってこいや魚類があ!!」
そして現在俺がやってるのは合体野郎の周りでちょこまかしながら隙あらば斬りつけてる存外にヘイトを買っていたようでよう釣れる。魚だけに
布陣は俺が前衛、ユーノとアルフがバインド等で妨害、クロノ執務官が中距離で指揮と魔法射撃の両立、高町とテスタロッサは遠距離で砲撃役、そしてリニスは
「いやしっかし堅いなさすがに8つ分、斬っても斬っても魔力障壁が沸いてくる」
銛、ハサミ、触手、口から放たれる水鉄砲、避けているだけじゃそのうち時間切れになる
高町やテスタロッサの砲撃も当りはするもやはり障壁が阻むやはりこっちでこじ開けた隙に打ち込んでもらわないと決定打にはならない
ここでリニスが声を上げる
「準備出来ました!いつでも行けます!」
「よし、頼むぞタケミチ!」
クロノ執務官の号令で俺が少し下がりその間をユーノとアルフが時間を稼ぐ
「じゃあやるぞ仁王!本日二度目の気張り時だ!」
『承知!』
「『装甲!』」
その声とともにリニスが準備していた大量のディスク達が一斉に俺たちに群がるように集まってくる
それは次第に足先から頭部に至るまで、装甲で覆っていき、最後には頭部全体を正面と左右に角を生やした兜で覆った*1
元々ディスク達には俺の魔力をため込んでいたつまり今の状況は疑似的な魔力タンクを背負ったのだ時間制限ありで
『時間制限3分!カウントスタート!』
「燐火斬!」
この状態で放つことで今まで障壁を斬るのみだった斬撃は障壁ごとハサミのついた左腕を斬り落とした
「GOGYAAA!?」
魔物はすぐさま触手を伸ばすが捉えることはできない。気づけば背の触手を削ぎ取られ、痛みで天を仰ぐような格好になり、そして気づいたらしい上空からトドメのために魔力をため込む二人の姿に
そして銛の先に魔力を溜め、大技で2人を撃ち落とすために放とうとするが
「こっち忘れちゃアカンだろ」
俺は銛をもった腕ごと切り落とす
さらに悲鳴を上げる魔物、それでも諦めず口から放とうとするがクロノ執務官が狙い撃ちにして暴発する
そして最後の仕上げ、正面に立ってやれば目の色変えて突っ込んでくる
「秘剣・飛鳥落とし」
上昇しながら回転斬りをお見舞いすれば顎から頭部にかけてバッサリ斬れる
「お前ら合体する前の方が怖かったぞ」
回転を続けてさらに燐火斬を乗せ
「背開き」
そのまま、魔物の背を開くように斬り裂いた。
そこに見えたのは心臓部近くに集結しつつある8つのジュエルシード
「今だ!ぶちかませ!!」
合図を送ったのはもちろん上空の2人
「サンダー!」
「ディバイン!」
「レーイジ!!」
「バスター!!」
2人から放たれた砲撃は魔物全体を包む爆発を起こし、8つのジュエルシードは封印された
***
一方アースラでは交信はできずとも観測はできていた
「うわあ凄い!武道くんはアレを開きにしちゃうし、なのはちゃんとフェイトちゃんはむき出しにされたとはいえ一発で8つを完全封印ですよ艦長!」
「そうね、一時はどうなる事かと思ったけどどうにかなって良かったわ。だけど問題はこの後よね。まだ通信と移動はできないかしらエイミィ」
「はい、影響が消えるまでもう少しかかりそうです」
「できるだけ急いで頂戴、恐らくプレシア・テスタロッサが動くわ」
***
海上では時間制限が来た俺がガス欠になってリニスに背負われていた
「いや威力絶大だけどなかなか堪えるなこりゃあ。でもいいデータ取れたんじゃないか?」
「そうですねタケミチ。いい経験値になりました。これで改良もはかどります。」
そして全員が集合する
「さて、皆お疲れのところ悪いがこれをどうするか、それを決めないといけない」
クロノ執務官は既に8つのジュエルシードを回収済み。視線はテスタロッサに向けられる
「私たちはもうジュエルシードを回収する気はありません…母さんの願いは今も大事だけど、こんなやり方じゃあ被害を出し過ぎるし、いずれ管理局にも捕まるだけじゃ済まなくなっちゃう。その前に母さんを止めなくちゃ__」
それを言い終えないうちに空から再び雷が落ちる。だが___
それはもう見え透いていた。
「「フンッ!!」」
ユーノとクロノ執務官の防壁によって完全に防がれる
「…やっぱりそういうやり方なんだね、母さん…」
テスタロッサは落ち込む
「フェイト…」
「フェイトちゃん…」
アルフと高町はそれに寄り添う形で慰める
ともあれ、こうしてテスタロッサとアルフはアースラに乗艦することとなった。
そしてそれは、プレシア・テスタロッサとの近づいてきていることでもあった。
さあ今までの分のし付けて返してやる首洗って待ってろあのクソババア
【装甲】
元ネタは仮面ライダー響鬼の響鬼装甲とデジモンストーリーの進化ディスクで時間制限ありの強化形態です