海鳴産地の魔導戦鬼(旧題:ややガイオウモンのマジカル戦記) 作:町コアラ
倫理観周り書こうとすると一気に大変になるっすね
一行は近くに洞窟を見つけ、そこでお互いの経緯について話していた
「…ええとつまり、モングレイさんはプロジェクトFで作られた古代ベルカの時代の人間の複製で、バドは古代ベルカ産の兵器であの遺跡の地下施設で研究対象にされていたと?」
シスターノワールが引きつった笑いを浮かべているのは今しがた事の経緯を話した2人のせいである
「プロジェクトなんたらはうろ覚えだけどな」
『ま、そんなとこ』
「いや、そんな軽い感じでいいの…?」
シスターブランも思わず疑問をあらわにする
「こういうカラッとした性格になったのは不幸中の幸いってやつさ、魔力ほっとんど無いし、元になったのがどんな奴だったかはよく分かんねえし、その癖そいつの記憶はフラッシュバックするし、下手すりゃ自殺ものだわな!で、なんか眼鏡の白衣着た奴が餌にもならない失敗作とぬかしやがったもんだから処分直前に隙ついて装備強奪&バドの拘束破壊して逃げて来たらアンタらに出くわしたってわけよ。筋力の方は強くなってたらしい」
アッハッハッハと笑うモングレイにバドが続く
『ボクの方はなんだかね、動力炉の仕組みとか諸々を調べて新造したがってたね。あ、モングレイがいってた餌ってのはボクのってこと。ボク分類としては
「俺らと出くわさない時はどうする気だったんだよ」
宮園武道の問いにモングレイとバドは顔を見合わせて
「くたばるまで地上で暴れたかな?」
『あんな地下で研究してたってことは地上で暴れるのが一番嫌がる事だろうしね』
「『まあ、しなば諸共ってやつかな!』」
この2人も出会って間もないだろうにこの気の合いようである
『そうそう、細かい情報はコレに入ってるよ』
そういって口から吐き出したのは宮園武道が握らせられていた卵のようなものは今回の頭脳労働担当のシスターブランに渡され
「わー!ナニコレ情報ぎっしり!諸々の証拠とか全部ある!!」
『それボクの本体ねそれ、ずっっっとボクの前でべらべらしゃべってたからね連中…思い出したら腹たってきたな』
「ポンと渡していいものなの!?」
『いいのいいのマイスターの仲間なんだし』
「ところでその俺をマイスターって呼ぶのなんで?デバイス作るなんてできないぞ、一応一通りのメンテぐらいなら出来るように叩き込まれたけど」
『というか、この身を差し置いて勝手に認定するのどうかと思うのですが?古代ベルカだろうがなんだろうがやっていいことと悪いことが___
仁王も抗議の声をあげる
『ああ、元から相棒がいたのに失礼だったかな。メンテ程度って言ったけどそれで十分さ。ボク、制作コンセプトがアレな理由だしロードって呼べるような人らは実質生贄みたいなものだったからさ、まぁなんというかロードって呼ぶの抵抗あるんだよね。とはいえマイスターもいないとなると寂しいし、本来の製作者や当時にボクと一緒に戦ったロード達は皆覚悟ガンギマリでも文句言えなかったし…』
だいぶ重たい理由だった
一同はこれ以上何も言わないことにした
『な…なんかずるじゃないですか!?』
「おお、よしよしお前は悪くない。いつもよくやってくれてるのは俺が分かってるから」
「ヨシ、これがあればクロノ執務官も大手を振って動けるね!」
卵のチェックが終わったシスターブランは満足そうに言った
「じゃあどのタイミングでバドのジャミング解除するかの相談と行きましょう」
シスターノワールの言うバドのジャミングとは出会った当初から働かせていたもので追っ手を撒いたのもこれのおかげであるが自分たちも外部との通信が遮断されている状況だった。その相談のため3人で集まっているのを少し離れた場所で聞き耳を立てながら洞窟外を警戒に当たっている者が2名
「で、お前どっち狙いなんだ小僧?」
「なんの話です?」
「決まってんだろ?あのシスターちゃんたちの事だよ!」
男同士になったとたんモングレイの猥談が始まった
「別にそういうのはないよ俺は」
「かあ~、つまらん!お前もいい歳だろうに、行けるときにガツガツいかにゃあ__」
「俺8つ*1だけど?」
「???????」
モングレイはフリーズする
「マージ・マジ・マジカ?」
「そんなに驚く?古代ベルカなら珍しくも無いんじゃないんです?この歳でも」
「いるにはいただろうが切羽詰まっての惨状だわ!倍はあると思ったわ!何でそんな歳で
「うちの地元の世界は魔法がおとぎ話で頼れる大人もこれには無力なんですよ。もう一人地元に魔導師いるけど同年齢の女子。色々よくしてくれる人達はいるけどそれでも自分でアンテナ立てて行かなきゃ…」
「お前も大概ワケアリなわけな。まだ親に甘えてていい歳だろうに」
「…甘えてどうにかなるなら苦労しないし」
『若…』
そんな会話をしていたところにバドの首が伸びてくる
『どう2人とも?異常ない?』
「おう、俺っちたちの方は問題ないぞ」
「そっちの話はどうなった?」
『夜更けに転送ポートのとこまで飛んでって退散って算段になったよ。1日じゃあいつらも逃げようがないし色々壊しながら出てきたからね』
しかし宮園武道には違和感があった
「そういやバドの動力炉を研究してたとか言ってたよな」
『そうは言ってもアレじゃあまだまだ机上の空論状態だよ?試作機みたいなのは出来上がってたぽいけど、今動かしてもほぼほぼ自殺行為みたいなもので___』
「ちなみに今回の下手人、以前に功を急いて動力炉で事故起こしてるんだよな」
その時、大きな地響きが始まった
◆◆◆
「なんでタケミチを助けに行かせてくれないのクロノ!?もう半日連絡取れないんだよ!?」
アースラの艦橋でフェイト・テスタロッサの叫びが響く。対してクロノ・ハラオウンの対応は冷静だった
「
その周辺では職員たちがせわしなく動いていた。先行の調査部隊の3人との連絡が取れなくなった。それも信頼度の高いもの達がである。
これでは下手な人員増加は犠牲者を増やすだけ、情報を少しでも多く取得しようと皆頭を悩ませてリンディ・ハラオウンの指揮の元、リニスやアルフもその手伝いとして駆り出されている。
「私が行けば!」
「タケミチを瞬殺したかもしれない相手に?あえて厳しく言わせてもらうがアイツ以上に不意打ちに対処できるか?」
クロノ・ハラオウンは完全に執務官モードである。それにフェイト・テスタロッサも本当は分かっている。2人の間に沈黙が流れたその時警報とエイミィ・リミエッタの声が響いた
「な、なにこれえ!?」
◆◆◆
「へい、ボス。なんかドエライことになっちった」
『どういう事だタケミチィ!!何が起きてる!?急に遺跡地下で次元震並みの反応起きたと思ったら、お前たちの反応と別のバカでかいのが重なってるぞ!!』
ワタクシ宮園武道と愉快な仲間たちは現在、バドに乗って例の遺跡上空に急行しながらクロノに念話をかけている
「かくかくしかじかで現在生きた巨大ステルス戦闘機&大人状態で生み出された今回の生き証人と行動を共にして、今は現場に急行中。例のクソバカがやらかしたと思われるのでデータを送るんでユーノにも回すのよろしくお願いします」
俺は会話しながらクロノにデータを送る
『…ッ!!』
『タケミチ!!無事なの!?』
そこに割って入って来たのはテスタロッサか
「ああ、連絡取れんで悪い。そんでクロノ?今からカチコミかけてこのバカ騒ぎ止めるけどいいよな?」
『…そうだな。その速度ならお前たちが一番早いな、そのまま先行して突入してくれ。後詰の部隊や諸々はこっちでやる』
「了解。そんならいっちょ暴れてくるわ!」
そして俺は念話を切って
「じゃあバド!手筈道理にいくぞ!」
『マージでやるんだあの作戦。君も大変だね仁王』
『まあ死ぬ気は無いだけマシでしょう』
「出来るからってやっていいことと悪いことあるからね!今回は緊急だからそんな言ってる場合じゃないとしても!」
「ブランの言う通りよー、あんまフェイトちゃんや故郷の友達とかに心配かけちゃだめよ?」
「あはっはっは!マジでバカだな小僧!」
なんか聞こえた気がするけどそうこうしてるうちに遺跡上空
「じゃあ合わせろよバド!」
そして俺は仁王を菊燐にして空に飛びだし、今は簡易的に封鎖されているバドたちが開けた大穴に向けて体を螺旋に回転させながら突貫し、防御結界を最硬にする
『オーロラアンジュレーション!1/1000!!』
続いてバドが全身を発光させて光の衝撃波を俺に向かってはなった
そうつまり___
俺は即席の螺旋徹甲弾となり再度大穴を開けたのだった
そして俺は着弾地点を吹き飛ばして、勿論無傷で立ち上がる
「さあ!!覚悟しろよクソったれがああ!!!」
◆◆◆
一方、アースラにて
「まあ、しょうがないよね?緊急事態だもんね?無事の確認なんて長ったらしくやっていられないもんね?」
フェイト・テスタロッサはあくまで落ち着きを払っていた。たぶん、きっと、メイビー
「クロノ?私、行ってもいいよね?」
クロノ・ハラオウンは頷く以外になかった