海鳴産地の魔導戦鬼(旧題:ややガイオウモンのマジカル戦記) 作:町コアラ
本編
始まります
※レイジングハートをはじめデバイスの皆さんのセリフは簡単な応答以外日本語訳とさせていただきます
仁王はなぜかデフォルトで日本語です。
不思議な出会い/事件の始まり
ピッピ、ピッピ、ピッピ
携帯のアラームで目を覚ます
「んあ~」
なんか変な夢を見ちゃった。暗い森の中でうねうねした怪物と戦うマントの男の子、そして夜空で編み笠を被った着物姿の二刀の剣士が鳥みたいな怪物と戦うそんな夢。時代劇と絵本混ざちゃったかな?
私、高町なのはは私立聖祥大付属小学校の3年生になりました。
「おはよ~。」
「あ、なのは。おはよう。」
「おはようなのは。ちゃんと一人で起きられたな偉いぞ。」
今日もお菓子職人のお母さんのと喫茶店のマスターのお父さんがおはようを言ってくれます。
「お兄ちゃんとお姉ちゃんは?」
「道場にいるぞ。武道くんも来てる。」
近所に住んでる
そして庭の練武場からは打ち合う音が響いてきます。
「みんなおはよ~」
バンッ
私がガラガラと扉を開けるのと同時に打ち合いが収まる。
「なのはか、おはよう。」
「おはよ~なのは。」
「おはよう。た_なのはサン。」
お兄ちゃんとお姉ちゃんそしていまだに他の家族がいないと苗字呼びのタケ君。あんまり弄ると拗ねてしまうのでデリケートなとこは触れないであげます。
タケ君のお父さんとお母さんが亡くなってすぐの頃は色々危ない目をしていたけどそれも収まってる。お兄ちゃんと打ち合うときとかは2人ともすごいギラついた目になってるけどあれはあくまでも真剣な表情の範疇だからそっちは大丈夫。あの時の思いつめた目じゃない。お兄ちゃんは後を追うものができたって嬉しそう。
タケ君は2年生の頃から背がすごく伸びて150㎝に迫る勢いで3年生のなかだと飛びぬけて背が高い。そして稽古でついた筋肉で引き締まった体。持前の黒髪黒目も相まってずいぶんキリっとした印象になった。
…それにしても二刀の木刀を構える姿が今なにかとダブって見えたような?
「じゃあ俺家に帰って準備しなきゃ、じゃあ、またあとで。恭也さん、美由希さんもありがとうございました。」
「あ、うん。またあとでね。」
「おう。」
「じゃあね~」
ぼうっとしてられない。私たちもご飯の時間だ。
「なのはお前なあ、あいつだから気にしてないけど人の筋肉みて見とれてるなよ?そういう視線に敏感なのは女子だけじゃないからな?」
「ブフッ!?そんなんじゃないよお兄ちゃん!?」
あれ!?大丈夫だよね!?誤解されてないよね!?
***
高町家からもどった俺は朝食をとりながらリニスと仁王と共に作戦会議をしていた。
「それで今のところは反応なしでいいのか?リニス?」
「はい。昨夜の鳥型から出てきた結晶は今封印処置して解析中です。そしてあと2つの反応は戦ってる間に反応が消えてしまいました。」
昨夜、変な反応を感知して空に上がったら鳥の化け物としか言えないものが襲ってきた。リニスに結界を担当してもらって、俺が相手した。それ自体は難なく対処できた。撃破した後とり憑かれていたらしきカラスも分離できたが問題は消えた2つの反応。
「どうにも争っていたようですがお互いに痛み分けで撤退したのかどちらも消滅といった感じではないですね。」
「深追い禁止ってことで俺らも退散したわけだけど詳しく調査しなくて大丈夫だったのか?」
『どうやらあの結晶1つや2つではないようです。我らが回収したのはⅧと書かれたものでした。あの2つが撒き餌でないとも言い切れません。安全策をとって守りを固めるのは間違いでは無いでしょう。』
「私は今日はこの結晶の解析をします。タケミチは学校に行ってくださいね。今夜探索しましょう。」
「了解した。」
何がこの町で起きたのかまだわからないだけど守り切るんだ俺たちしかこの町には魔導士はいないんだから。
その後、私立聖祥大付属小学校からの帰り道。すっかり友人たち3人といっしょに帰るのが日課と化し、半ばボディーガードのような扱いを受けてる。
「…あんた人気でたわよねえ。」
「…コメントに困ること言うなよ。」
アリサ・バニングスからおもむろに言われたのは最近の学校での評価の話。
「勉強も運動もできるしね。この前は野球クラブのの助っ人だっけ?タケミチくん少し断るのも覚えてもいいんじゃない?」
「でもなあ、あんな頼みこまれたらほっとけないし…」
月村すずかからはちょっとたしなめられる始末。両親が亡くなってからは魔導士の訓練にかまけて勉強をおろそかにしないよう頑張ったことによる成果、身体能力はいわずもがな
「タケ君はお兄ちゃんが認めるレベルに迫ってるからねえ、そこらへんのチンピラなら素手でも行けるっていうぐらいだし、頼りがいがでるのは仕方ないよ。」
高町なのはから助け船を出してもらえてるが、それ擁護になってんのかなあ?
こんなくだらない会話をしながらの帰り道も俺が守るべきもの。あの結晶の事早く解決しなくっちゃあ___
『たすけて』
「「!?」」
今のは!?
「な、なにか聞こえた!?」
は?高町?まさか今の聞こえて?
「なに?」
「なにも聞こえないよ?」
バニングスと月村は聞こえてないな、でもどうするこれ?
『今のは念話による救援です!』
『わかってる!』
仁王も念話で反応する
「私ちょっと行ってくる!」
「あ、まて高町!」
走り出した高町を追う。この方向やっぱ聞こえて動いてる。だけどすぐに追いつける。
「落ち着けって。何が聞こえたって?」
ここは一旦聞こえないふり、なんにしても俺が確認しなくちゃ___
その時、視界の端に映った。フェレットのような動物。あいつが声の正体。
「ちょっとアンタたち何なのよ急に。」
「やっと追いついた。」
2人も追いついてきた。
「あ!見つけた!」
高町が駆け寄っていておそらくフェレットを抱きかかえた。ホントこういう時の行動力はすごいやつだ。ていうかそばに落ちてる宝玉みたいなのって
『デバイスですね』
『持ち主共々今は意識を失ってるか。』
さっきのは振り絞った声だったか。さてどうするか
結局。動物病院に運び込んで診てもらうことになり、手当をしてもらった。
今こいつらの前でどうこうするわけにもいかないし、今夜こっそり話を聞いてみるか。それまでに意識がもどればいいけど
「…で、出てくるわけか化け物がよ。」
現在は夜。話を聞くために家を出たらうねうねの怪物が襲い掛かってきた。
「リニス!結界頼んだ!周囲に被害出さないことが最優先!」
『了解!タケミチも気を付けて!』
「いくぞ仁王!
『承知!』
***
およそ同時刻。高町なのはは再び助けを求める声を聞き動物病院に来ていてフェレットとともに襲われていた。
「な、なにこれ~!?」
「急にごめん!でも助けてほしいんだ後でお礼はしますから!」
「お礼とか言ってる場合!?どうすればいいの!?」
「これを。」
そうして赤い宝玉を差し出す。
「それを手に目を閉じて心を澄ませて。…管理権限新規使用者設定機能フルオープン。あとに続いて繰り返して。風は空に、星は天に」
「風は空に、星は天に」
「不屈の
「不屈の
「この手に魔法を!」
「この手に魔法を!」
「「レイジングハート!セーット、アップ!」」
『stand by ready,setup』
一番最初の完全詠唱はやりたかった
INNOCENT読んだんですけどね、高町家の戦闘力やっぱおかしいっすね。