side:ミヨ
ヤチヨの限界を確信したあの日より数日後、そしてヤチヨのライブが終わり、ヤチヨカップの開始が宣言された翌日。
え、ライブの当選?
当選しましたが、なにか?
え?ヤチヨに融通してもらったんじゃ無いかって?
自力で引き当てましたが?(ドヤァ)
いつも通り『Luna』で料理を研究していた時のこと、厨房であとはオムレツをチキンライスの上に乗せるだけのところで、店の外が騒がしいことに気が付いた。
「なんだ?誰か喧嘩でもしているのか?」
そう言いながら店の扉を開けようと近づいた瞬間ーーー
バターーン!!!
「うわあぁぁ!」「かぐやもづれでっで~!!!」
と大きな音を立てながら2人組が扉を開けながら倒れてきた。
「うおおお!?なんだなんだ、何があった!?」
2人組が倒れた後、俺は慌てて近寄って誰なのかを確かめた。
1人は服装と髪、そろそろバイトの時間というところなので酒寄だ、間違いない。
だがもう1人には少なくともここ数年では見覚えが無い。
誰だろうかと考えていたところで、2人が顔を上げた。
酒寄ともう1人の姿を見た瞬間、俺はーーー
side:彩葉
思えば今日はかぐやに『Luna』のことを思わず自慢してしまったことが間違いだった。
だって店長の作る料理や淹れてくれる飲み物は本当に美味しいのだ!
特にオムライス!あのトロトロフワフワの卵をチキンライスと一緒に口に入れた時の幸せは、いつ食べても色褪せない!
と、かぐやにもこんな感じで力説してしまったのだ。
こんなことを言ってしまえばかぐやが「私も食べたい!」と言うのはわかりきっていたことだったのに!
「だーかーら!私は遊びに行くんじゃ無いの!働きに行くの!」
「かーぐーやーもーいーくーぅー!!!
美味しいオムライスがたーべーたーいー!!!」
あぁー、もう!なんであの時自慢したんだ私ぃ!
こんな感じで、遅刻するわけにも行かずかぐやと言い合いながら店に向かい、遂に『Luna』の前に来てしまった。
私は焦って「もう着いたから!あんたがいたら私が仕事にならないでしょう!?分かったら帰って待っててよね!」と言い、店に入ろうとした瞬間ー
「かぐやもづれでっで〜!!!」
と後ろから抱きついて来て、私は踏ん張れず、店の中にかぐやと一緒に倒れ込んでしまった。
「うおおお!?なんだなんだ、何があった!?」
「す、すみませんてんちょーーー」
と店長が珍しく驚いている声が聞こえ、咄嗟に前を向いて謝ろうとして、
私は思わず口が止まってしまった。
なぜなら、店長がこちらを見て今まで見たことのない表情をしていたからだ。
例え方が難しいが、それはまるで親を見つけた迷子の子供のような、
余命宣告をされた患者のような、喜びと悲しみがごちゃ混ぜになった顔をしていた。
「あ、あの、店長…?」
と、思わず声をかけると、店長はハッとした顔で正気に戻り、
「すまんすまん、酒寄が新しい友達を連れて来たと思ってつい泣きそうになってしまった」
と言ってき、ってオイ
「何失礼なこと言ってるんですか!私だってあの2人以外の友達くらいいます!」
「はは、悪い悪い。それで、そこの子は?」
と言われて、私はかぐやを紹介していないことを思い出した。
「あ、すみません紹介もせず。この子はかぐやっていいます。
ほらかぐや、挨拶して!」
「かぐやはかぐや!将来すっごい配信者になる女なのだ!!!」
「そうかそうか、かぐやっていうのか。で、なんであんなことになってたんだ?」
と聞かれて、私は素直にこれまでのことを話した。
すると店長は怒ることはなく、むしろ嬉しそうに
「そんなに俺の料理を褒めてもらえて嬉しいよ。
そんなに食べたいのならちょうど作っていたのがあるから食べるかい?」
その言葉を聞いたかぐやは待ってましたと言わんばかりに
「いいの!?食べたい食べた〜い!!」
「すみません店長」
「いいよ、さっきも言っていたけれどちょうど作っていたんだ。
食べてくれると嬉しい」
と言われたため、厚意に甘えることにした。
そしていつも通りとても美味しそうなオムライスを食べたかぐやは
「ん〜〜〜!!!」
と、歓声を上げ、あっという間に食べ切ってしまった。
そして何かを考える仕草をして、しばらくすると店長に向かって
「お願いがあります!えーっと…」
「俺は葦原見世。ミヨでいいよ」
「じゃあミヨ!かぐやに料理を教えて!」
と衝撃的なことを言った。
「ちょ、ちょっとかぐや、何言って」
「かぐやはいろはに美味しい料理を作りたいの!でも独学だと限界があったから、プロの人に教えてほしくて…
でもかぐやにそんな知り合いがいないから困ってたの。
そしたらこんなに美味しい料理を作る人が目の前にいるってなったらそりゃもう頼むしか無いっておもったんだ!」
これを聞いた店長は
「なるほど、酒寄に美味しい料理を…ね」
「店長、無理だったら受けなくていいので!」
「いや、良いよ。人に教えるのは自分の勉強にもなるし、何より"大切な人に美味しい料理を食べてほしい"っていう思いは、俺も覚えがあるし、応援したくなるから」
「ほんと!ありがとうミヨ!」
「ありがとうございます、店長」
「頑張って美味しい料理を食べてもらおうな、かぐや」
「うん!よーし、頑張るぞー!おー!」
と、こんな出来事があり、かぐやは店長に週に何回か、空いている時間に料理を教わることになったのだった。
確かに私にはメリットしかないんだけど…
それと同時になんだかあの時の店長の表情が気になってしまったのだった…
side:???
「ははは!!!ようやくだ!ようやく俺の目的が果たせる!
あの日見たあの瞬間、あの果てへと至るための最後のピースがやっとやって来た!
あれは、あの魂は間違いなくかぐやだ!
あのライブの時も視ていたが、現実で見てやっと実感できた!
やっと俺は、ヤチヨに恩返しができるんだ!
俺のせいで何度も傷ついたヤチヨに!
俺が消えればヤチヨはあの地獄から解放されるんだ!!!
ははは!あはははははは!!!」
それは笑っているのに、どこか泣いているように聞こえた…
どうも、18時くらいに一回見たらすっごいお気に入り登録が増えていて
「こんな脳内妄想の塊を垂れ流していて大丈夫か…?」と若干不安になったど素人ことあさらこです。
まあでもこのお話は、自分で読むために書いているところもあるので最後までこんな感じで書くと思います。
あと妄想垂れ流しの方を話すと、私は基本脳内で考えたことをそのまま打ち込んでいる関係上、妄想が途切れるととたんに書けなくなります。なのでこれまで最初から最後まで一気に書いています。
なので多分今後も一話における文字数は2000〜3000文字くらいになると思います。
次の話題
さて、今回はどうだったでしょうか?実は私、これまではPCで打っていたのですが、今回のお話は外に出ているためスマホで打っています。
読みづらい、訳がわからないなどあれば感想欄にどしどし下さい。
なんでスマホで打つとめっちゃ字が小さいんだろうね…打ちづらすぎる…
また、今回のお話はミヨと彩葉と最後のよくわからない誰か(笑)の複数視点という初めての試みをしています。お楽しみいただけたのなら幸いです。
次の話題
ミヨくんの目に施された仕掛けについてですが、実は一つではありません。ぶっちゃけると三つあります。一つ目は割と分かってる人いるんじゃないかな。二つ目もちょっと出て来たかな?三つ目はまだ出て来てないです。
そんなところで今回はここまで。
最後まで見ていただきありがとうございました。
それじゃ、また気が向いた時にでも。