超かぐや姫!〜地獄の付添人を添えて〜   作:あさらこ

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なんというか、丸くなったなあ、酒寄。
…ごめんなぁ、酒寄。


第9話

side:ミヨ

「そういえばミヨってさ、<ツクヨミ>で使ってる武器って何なの?」

酒寄の夏休みが始まり、『Luna』に勉強をしにかぐやと来たある日のこと。

かぐやにスフレパンケーキの作り方を教え、出来上がったふわふわのパンケーキにイチゴソースをかけていたところで、かぐやが思い出した!とばかりにはっとした顔になって聞いてきた。

「俺の武器?」

そう聞き返すと、かぐやはソースの入ったボウルを置き、俺の武器を思い出しているのか顎に握りこぶしを当て、首をかしげながら

「うん、あの時見たのは確か…継ぎ接ぎな?若しくは…何かに覆われた剣?みたいな?」

「ああ…あれはなーーー」

そう話をしていると、勉強していた酒寄が一息つきにこちらに寄ってきた。

「ふいー、休憩休憩っとーーーん、なに?何の話?」

「あ、いろは!ねえねえ、いろははミヨの武器って何か知ってる?」

「ああ、あれ?あれ、紙だよ」

「紙?」

「そうそう、多分店長以外にああやって使っている人はいないだろうけどね」

「へ~っ、そうなんだ~!」

「そうなのか?…まあこの話はパンケーキでも食べながらしようか。」

 

「むぐむぐ…ん~!おいしい!真実と芦花がくれたやつと同じくらい!」

「いや、あれは二人がわ・た・しにくれたやつだったの!あんたは勝手に食べただけでしょ!」

「ひ~ん、ごめんってば~!だから今日お詫びに作ったじゃ~ん!

それともミヨのレシピで作ったのよりあのお店のほうが良かった…?」

「え、や、そんなことなーーー」

「そうか…それは残念だな…せっかくかぐやと頑張ったんだけどな…」

「…もう!わかりました!二人が作ったパンケーキが一番おいしいですよ!」

「やった~!ミヨ、イエ~イ!」

「いえ~い」

「…!からかいましたね!?」

「あ、バレたかって酒寄、落ち着け、俺が悪かったからそのフォークを下ろそう?な?」

思わず酒寄をからかったら、息を荒げてフォークを振りかぶってきたので全力で謝った。

「はあ…店長も変わりましたね?かぐやの影響ですか?」

「うん、そうかもね。この子には人の中にある何かをを変える力があると思うよ。

…そういう酒寄もその一人だろう?」

「…///っくそう、なんで勝てないんだ…っ!」

「今の話で勝ち負けあったか?」

「さあ?わかんない」

「この無自覚コンビ…っ」

「「???」」

 

「あーもう、私のことはいいから、店長の武器の話をしよう!?

あれって『符術師』専用の護符でしたよね!」

「『符術師』?なにそれ?今まで聞いたことない!」

「あー、まあありえないくらいにマイナー職だからな。言い換えると人気が無いんだ。」

「えー、なんで?配信者が使ってるのって自分も使いたくならない?」

「それが『符術師』だけは別なんだよかぐや・・・

そもそもあんな使い方してるのなんて店長だけなんだから」

「そもそもあの紙、『護符』っていうんだけどな。あれってかなりの種類があるんだけど、それを選ぶ判断力や近接戦をどう対処するのかで使いずらいってなってな。剣状にして戦うっていうのも俺が最初に見つけたくらいだし、今は多分俺しか使ってないんじゃないかな」

「さらに補足すると、ミヨさんは護符を剣状にして戦ってるけど、護符を形状変化させる過程でどんなものにするかをあらかじめモデリングしないといけないんだって。強度は普通の武器並みになるらしいけどね」

「うっひゃ~、手間を考えると確かに使いにくいね!よかった~単純かつ大威力のハンマーで!」

「まあ工夫すれば一回剣をばらけさせて符術で倒すとかもできるから、俺的にはあまり弱くないんじゃないかと思っているんだけどな」

「あれを相手が至近距離の状態でできるのは回避能力の高い店長だからです。普通の人じゃばらけさせてる間に倒されて終わりですよ」

「まあ、ステータスは軒並み低いしな。もともとは後方で味方を身体強化の護符とかで補うのがメインらしいから、仕方のない部分ではあるんだが」

「それであの帝アキラに3:7の勝率なんだからすごすぎですよ!」

「あれはまあ、正直ヤチヨ謹製の護符の力が大きいからな…」

「え!?あれやっぱりヤチヨの巫女服お披露目の時のなんですか!?」

「そう、名前は「金剛羅刹」と「招来」。前者が攻撃の威力と防御力が3倍くらい底上げされるやつで、後者が隕石を相手の真上に召喚するやつね」

「なにそれ、超強いじゃん!」

「でも前者は強いけど効果時間(30秒)が過ぎると10秒間動けなくなるし、隕石は速度が遅いからミニオン用みたいな感じかな」

「後者は特に対人戦メインの店長にはきついですよね」

「やりようもあるけどね」

「すごいなあ…やっぱり店長もトッププレイヤーの一人ってことなんですね」

「まったく…そんなに褒めてもパンケーキとアイスティーのおかわりしか出てこないぞ?」

「最高じゃないですか!」

「…なんか、酒寄も変わったよな」

「へ?」

「いや、なんか本心を見せてくれるようになったな、と思って」

「…それは、癪ですけどそこの居候のおかげももちろんありますけど、店長の影響もありますからね。あれだけ親切にされたら、頼りたくもなるものです。」

「…そうか。そう思えるようになったのなら、なによりだよ。

成長したね。いろは」

「店長、今名前でーーー」

「~~~!いろはー!まさかいろはがほめてくれるなんて!うれしいよ~~~!!!」

「わぶっっ。こら、あんまり引っ付くなー!暑苦しいわ!」

「へへへ~。今日のかぐやちゃんは引っ付き虫なのです~~」

「はあ…。まったく、しょうがないな。…ふふっ」

と、いろはは苦笑してかぐやに抱き着かれたまま、楽しいひと時を過ごすのだった。

 

ーーーおまけ

『…で?いろはとかぐやの二人に囲まれてパンケーキを食べた感想はどうだったのかな?ミヨ』

「大変、美味しかったです」

『そっかー、それはよかったねぇ…?ところでミヨ、いろはのこと名前で呼んだんだね?どういうことなのか、<ツクヨミ>に来て隣でゆっっっくりとお話しよ?』

「いや、もう遅い時間ーーー」

『ん?』

「あっはい、すぐに行きます」

『ふふふ…いろはのこと好きになったりしたら、ゆるさないからね、ミヨ…?

ミヨは、やっちょのなんだからね…?』

 

 




どうも、あさらこです。
今回はミヨ君説明回でした。これから多分バトル描写が出てくると思うので、かぐやといろはをギャラリーにして解説してみましたが、どうだったでしょうか?
次回からは段々と本編に絡ませていくことになると思います。ということなので、明日は映画やノベライズをもう一回見てくるので投稿はお休みさせていただきます。
あとリクエストは2/12までまだまだ募集していますので、良ければ活動報告やメッセージにどうぞ!
それでは今回はここまで、また気が向いたときにでも。


ヤチヨ…!?そろそろデレが限界突破しちゃうよ…!?
あとミヨ君のデレキターーー!!!
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