超かぐや姫!〜地獄の付添人を添えて〜   作:あさらこ

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これより始まるは黒鬼と地球の思念体、その交流の記録の一部である。


番外編
こぼれ話〜黒鬼編〜


・ミヨと黒鬼の初顔合わせ~タイマンを添えて~

side:ミヨ

唐突だが、俺は<ツクヨミ>で、ゲーム実況者の「葦原ミヨ」という、読み方的には本名と何一つ変わっていない名前で活動している。

ありがたいことにチャンネル登録してくれる視聴者もそこそこいて、中堅くらいかな、と自分でも思えるくらいには順調に活動できていた。

そんな俺は今どういうわけかーーー

 

「みんな待たせたな!これより始まるは黒鬼vs有名ゲーム実況者の3人によるタイマンバトルだ!というわけで自己紹介よろしくぅ!」

黒鬼こと『Black onyX』主催のコラボに参加していた。

どうやら俺のKASSENで戦っている動画をみて興味を惹かれたらしい。

二ヶ月ほど前<ツクヨミ>内のメールにあの黒鬼からのモノが届いていて本当に驚いた。

恐れ多すぎて断ろうとしたが、その時はヤチヨと一緒にいて、ヤチヨから

「ミヨが帝様たちと戦ってるところが見たいな〜、見たいな〜」

とおねだりされてしまった為、そのお誘いを受けたのだった。

 

「ーーーさん、よろしくぅ!それじゃあ最後、葦原ミヨさん自己紹介お願いします!」

と、これまでの経緯を振り返っていたら遂に俺の番になった。

「どうも、料理系兼ゲーマー配信者の葦原ミヨです。今日はあのトッププレイヤーの皆さんとコラボできるということで、緊張と共にワクワクしています。本日はよろしくお願いします!」

「ミヨさん丁寧な自己紹介ありがとう!それじゃあ早速始めますか!」

と言って対戦が始まるのだった。

 

「さてさてー、じゃあ相手はくじ引きで決めてありまーす♡」

と乃依さんが言うと、対戦表がウィンドウで表示された。

さて俺は…と。

「お、俺はミヨさんとだな!『符術師』と戦うなんてそうそうないのに、それに加えて勝率もかなりあるミヨさんと戦うことができるの、楽しみだぜ!」

「俺も楽しみですよ。帝さん。」

と帝さんが話しかけてきたため、そう返した。

 

そして時間は過ぎーーー

「よっし、それじゃあ行くぞ!ミヨさん!」

「ふぅー…行きます」

遂に勝負が始まった。

 

side:アキラ

「(おいおいおい、どうなってんだ?この人!)」

俺は目の前の対戦相手にそう思った。

 

ーーー元々はランダムでゲーム配信を視聴していた時に見つけた一つの動画が始まりだった。

「うお、この人『符術師』なのにめっちゃつえぇ」

と思って戦いたいという気持ちがムクムクと生まれたのだ。

『護符使い』ーーー通称『符術師』は、正直かなり扱いづらい部類だ。

そもそもが乃依と同じ遠距離職だというのに、護符の飛距離は良いとこ中距離で、速度もイマイチ。しかし味方や自分を強化出来る護符を使うことができ、評価としては「弱くもないが強くもない」という微妙な評価に落ち着いていたのだ。

 

それを目の前で戦っているこの人は、護符を集めて剣状にし、近距離で戦っている。遠距離職がそんなことをしたらすぐ負けると思われるだろうが、そんなことはなかった。

例えば、今俺が手に持つ棍棒を振るうとーーー

「っと、あぶなっ」と言いながら危なげなく避け、距離をとりながらお返しと言わんばかりに火の玉の護符を使って攻撃してきた。

「ははっ、すげ〜すげ〜!なんで今の避けれんだよ!」

先程から一進一退の攻防を繰り返していてとてもテンションが上がっているが、段々と自分が押されているのを感じている。それはミヨさんが戦闘の合間に次々とバフを自分に掛けているのが原因だった。

 

各種様々なバフを掛けており、段々と傷を負う場面が増えてきた。

これ以上長引かせるのはマズイと判断した俺は一度距離をとり、

「スゲーな、ミヨさん。めっちゃ強えじゃん!」

「ははっ、あの帝アキラさんにそう言われると、面映いな」

「いやいや、お世辞じゃないぜ?本気で言ってるのさ…

このままだと押され負けしそうだからな、これで決めさせてもらうぜ…!」

と言うと、ミヨさんは

「なるほど、そういうことならこちらも同じく最大の一撃でお相手しよう…!」

と言って護符を取り出してきた。

そして護符を使うと、ゆっくりと剣を構えた。

俺も構えを取り、そしてーーー

「「ーーーーっ!」」

 

お互いに凄まじい速度で武器を振るい、お互いの武器が交差するようにすり抜けて同時にお互いを斬り、相打ちに終わったのだった。

 

side:ミヨ

「いやー、まさか相打ちで終わるなんてな」

「こっちもまさか『金剛羅刹』を使って相打ちになったの初めてだよ」

配信後、帝さんがこちらのほうに来て開口一番にこう言ってきた

「ミヨさんと戦うのすごい楽しかったし、今後ともよろしくお願いします!」

「ああ、こちらこそ」

とお互いに笑い合うのだった。

…ちなみに、俺はあちらも忙しいし半年に一回呼んでもらえればいいほうかな、と思っていたのだが、まさかこの後最低でも2か月に一回は呼ばれることになるとは思いもしていないのだった…。

 

ーーーおまけ

「あの帝様と相打ちなんて、さっすがミヨ!」

「楽しんでもらえたなら何よりだよ。」

「うんうん、すっご~く面白かったよ☆

…でもね、あの後、黒鬼さんたちのファンが結構チャンネル登録したって聞いたけど…?」

「う、うん、そうだね…?(な、何が言いたいんだ…?)」

「私見ちゃったんだー、ミヨがファンの女の子に話しかけられてデレデレしてるところ」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

「い、いやあれは…」

「詳しくお話、聞かせてくれるよね★?」

「ハイ…」

 

・ミヨ君遅刻編

side:ミヨ

ある日のこと、唐突にヤチヨがこう言ってきた。

『ねえねえミヨ』

「ん?どうした、ヤチヨ?」

『そういえばもう日付越えるけど、黒鬼さんたちとのコラボ配信はいいの?』

「エ?………あっ」

あーーーっ!?

そうだった、すっかり忘れて普通に風呂入って寝ようとしてた!

え~っと確か配信の時間は…って3時間も過ぎてる!?

俺は急いで帝さんに連絡を取ろうとして、スマホがないことに気づいた。

「あっ、そっかあ…。スマホ、店に置いてきたんだあ…」

っと、落ち込んでいる場合じゃない、俺はすぐに<ツクヨミ>に入り、謝罪の文言をグループチャットに送信した。すると乃依さんから「じゃあ罰ゲームとして、高いスキン買ってもらうからね♡」

と言われ、あれよあれよという間にその様子を配信することになったのだった…

 

「さーて、始まりました!葦原ミヨに約束ぶっちぎった罰として、高いスキンを買ってもらおうのコーナー!現在はここ、プレイヤーメイドの服の町に来ております!」

:うおおおお!!!

:きゃ~、帝さま~~~!!!

:どんなものを買わされるのか、楽しみだな

「それじゃあ早速先ほど選んできたものを買ってもらいましょうか!」

「早くないですか!?」

「いやいや、何言ってんの、この後また対決するんだから、さっさと買ってもらったほうがいいでしょ」

「ん~、まあ俺としてはもっと見たかったけど、まあいいか♡俺はこれねー♡」

「ん?これは…白いワンピースと麦わら帽子?ってこれ5万くらいするんですが!?」

なんで!?

「なんで!?…あっ、説明書きがある。え~っと…質感にめっちゃこだわった上に、我こそは似合うと思った人に来てほしいと思ったのでこの値段にしました☆だって」

「努力の方向性あほかよ」

「さて、雷のは~?これは、ピアス?うわ、これも5万する」

「ほんと、遠慮なしですね…」

「遅れたほうが悪いと思うけど~?」

「ハイ…その通りです…」

「さてさて、ミヨさん。俺はね~、コレ!」

「何ですかこれ…?ネックレス…?」

「かっこよくね?コレ」

「まあそれはいいんですが…。これいくらです…?」

「え?5万」

「」

そうして俺は一日で15万円を失うことになったのだった…

もう少し手加減してくれてもよくないですか!?

 

ーーーおまけ

「うーわ、店長すごい金額の奴払わされてる…

ウチの兄がすみません、店長…」




どうも、ど素人ことあさらこです。
今回のお話は、お気に入り100件登録記念に募集したリクエストから書いています。
リクエストいただきありがとうございました!

次の話題
原作絡まないとメッチャ書きやす~~~!!!
なんだったらいつもより悩みなく書けましたね!

次の話題
この後、クレジットカードの請求額を見たミヨ君は今後絶対に約束をすっぽかさないことを心に誓ったとか。
あと、なぜかいろはに謝られて困惑したミヨ君がいたとか。

今回はここまで。それじゃあ、また気が向いたときにでも。
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