超かぐや姫!〜地獄の付添人を添えて〜   作:あさらこ

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これは、あり得るかもしれない未来のお話。


こぼれ話~月見ヤチヨ編~

side:ミヨ

…今、俺は体を椅子にロープで縛られている。それをやった下手人は、生身の体を持つに至った月見ヤチヨ(目のハイライトOFF)だった。

「ねえ、ミヨ。さすがに今回は本当に、ほんっっっと~~~~に堪忍袋の緒が切れたよ★

アレ、どういうことなのかなあ?やっちょにわかるように説明、してくれる?」

「その前にこの体に巻かれたタイガーロープをほどいてくれませんか!?」

「ダメ★」

……なぜ、こんなことになっているかと言うと、原因はヤチヨが見ていたある動画にあった。

 

『ども、忠犬オタ公でーす!今回は、ちょっとした街頭インタビューを行っていきたいと思います!ではでは早速やっていきましょう!おやおや?あの二人組の後ろ姿は…あのー!すみませーん!』

『はい?』『およ?』

そう、そこに映し出されていたのは、俺ーーー葦原ミヨと、かぐやだった。

『ちょっとしたインタビューをしていまして。よろしいですか?ーーーはいありがとうございます!それにしてもいろPも含めた三人や、他のお友達も一緒にと言うのはよく見かけますが、お二人のみで一緒に出掛けているというのは珍しいですね。いったいどういった経緯で?』

『あー、いやこれは…『お買い物デート中でーす!』ちょっ!?かぐや、何言ってーーー』

『えー、だって付き合ってほしいって言われてここまで一緒に来て、しかもこのブレスレットまでプレゼントしてもらったのにデートじゃないっていうのはありえないでしょー?』

『いやだから…』

『…あんなに一目惚れだった、って言ったくせに///』

『イヤ―ー―ッ!!!事実だけども!俺の黒歴史を掘り返そうとしないで!?お願いだから忘れて!?』

『へへ、やだよーっだ!絶対忘れてなんてあげないからね!』

『あのー、ラブラブ度合いはよーくわかったんで、そろそろインタビューに移ってもいいです…?』

と、まだもう少し続くのだが、いったんその動画を止めてヤチヨがこっちを向いて言った。

 

「それで?これはどういうことなのかな?」

「………」ガタガタ

「べつにかぐやと買い物に行くのはいいよ?でもさあ、デート?プレゼント?イチャイチャ?

どれもわたしとしたことないのに、なんでかぐやとするかなあ。ずるいなー、妬いちゃうなー」

やばい、本気で怒ってる…。この絶体絶命の状況を打破するには……そうだ!

「じゃ、じゃあ現実で一緒に行くか?俺が戻った後はヤチヨとは別々で暮らし始めてなかなか会う時間がとれてなかったし」

「…ほんと?」

「ああ、なんなら今からでも行くか?」

「!行く行く!~~~やったぁ!ミヨとデートだぁ~~!」

「ほっ…。それじゃあ準備していくか」

「うん!ちょっと待っててね~。何着てこっかなー♪」

ーーーよかったっ…!何とか乗り切れた…!

 

そうして待つこと十数分後ーーー

「お待たせー☆待った?」

「いや、全然まってなーーー」

声をかけられたので振り返ると、目を奪われた。

純白のワンピースに、麦わら帽子。

そしていつもの髪型ではなく、ほどいて後ろに流している。

そのあまりの美しさに、声が出なくなっていると、

「えへへ…そんなに見つめられると照れちゃうよ」

と赤面しながらはにかんでいるヤチヨを前に、俺ははっとして

「あ、ああすまない。綺麗すぎてつい見とれてしまった。すごく、似合ってる」

「ほんと?うれしいな。…こんな日が来るなんて、思ってもみなかったから。夢みたいだよ。ありがとうね、ミヨ」

「ああ、君が現実を自分の足で歩けることが俺の夢だったからな。その姿が見られて本当にうれしいよ」

「ふふふ…。このままだとお礼と謙遜の言い合いで日が暮れちゃいそうだし、そろそろ行こっか」

「はは…。そうだな。それじゃあ、どこから行く?」

「そうだねー、それじゃあ…」

そう言って外へ出かけたのであった。

 

そうしてカフェやデパートを巡り、最後にヤチヨのリクエストでオムライスの材料を買って帰った後のこと。

夕飯を食べ終わり、風呂にも入ったところで、ヤチヨからある提案をされた。

「ねえ、ミヨ。その…今夜は一緒に寝ない?」

「それは、いろいろとまずくないか?」

「…もしかしたらこれが全部都合のいい夢だったんじゃないかって。本当は私はまだ<ツクヨミ>の中なんじゃないかって思うと、とても怖くなっちゃうの。だからお願い。今日だけでいいから、ね?」

「…わかった」

 

寝室に入り、二人で布団に入り、電気を消す。

「ふふ。あったかいねえ」

「ああ、そう、だな…」

段々と、体温で暖かくなっていく布団に、瞼が重くなってくると、不意にヤチヨの声が聞こえた。

 

「明日も明後日も、こんな風に幸せな毎日が続くといいね、ミヨ」

その言葉に、俺は意識がもうろうとしながらこう返した。

「そう、だな…おれも…そう…思うよ、ヤチヨ」

 

「おやすみ…ミヨ」

「おやすみ…ヤチヨ」

 

そうやって夜は更けていくのであった。

 

ーーーおまけ

「ミヨさん「ミヨ」?」

「はいっ」

「「ヤチヨとなんで一緒に布団に入ってたの?」」

「いや、それは、その…」

「せっかく一緒に朝ご飯を食べようと思ってきたのにさー。ねー、いろは」

「ええ、起こしに行ったら二人が一緒の布団で寝てましたからね。とても驚きました」

「ふふーん、昨日の夜、やっちょとミヨはあつ~い夜を過ごしたのです。ねーミヨ」

「「へえ…?」」

「殺気が!ヤチヨがたまになってたやつがいろはたちにも伝播した!?」

「…ふふふ。ほんとにこんな毎日がいつまでも続くといいね、ミヨ」

「「ちゃんと説明してね。ミヨ(さん)…?」」

「お、俺は無実だあぁぁぁ!」

 

 




どうも、ど素人ことあさらこです。
今回はリクエストにあった「もっとヤチヨがだらだら絡んでいく話」を
ちょっと気持ちさわやか目に仕上げてみました。
まあ他二人が出てきているので趣旨がちょっと違うかもしれませんが、私にはこれが限界でしたごめんなさい。
もっと文才が上がったら、これ以上のドロドロにもチャレンジしたいと思います。

そして、リクエストによる番外編はこれでおしまいです。
リクエストをくださった皆様、本当にありがとうございました!

今回は本編の未来「かもしれない」お話です。実際にこの通りの関係性になるのかは、本編をお楽しみに。


それでは今回はここまで、また気が向いたときにでも。

ドロドロっていうか、デロデロ…?
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