そんな今回は6話分の後半戦です。あんなちゃんとみくるちゃんが喧嘩をした中で信義が仲直りのためにあんなちゃんを励ましたところですが、仲直りは上手く行くのか⋯そして、ニジーもいよいよ背水の陣へ。どんな戦いになるのか⋯本編をどうぞ読んでくださいませ。
それでは、また後書きにて⋯
side信義
「オープン、プリキットボイスメモ!」
待つこと数分、あんなは着替えを終えてからまた戻ってくる。やる気はどうやら満々のようで、彼女はボイスメモを起動してみくるの動向を訊ねることに⋯
『あんな!?』
「みくる、どこにいるの?」
『浜辺に向かってる、ニジーが来いって!』
「ニジーがか!?罠を仕込んでいるかもしれないから気をつけろよ?」
『師匠、分かってます⋯』
「私とノブお兄ちゃんも行くから浜辺で待ってて?」
『ポチタンは!?』
「そこは心配するな、ジェット先輩とドギーが一緒にいる⋯どうかお前は無事でいてくれ。俺達も急いで向かうからな!」
『分かりました、師匠もお気をつけて。』
そうして、ボイスメモでの交信を切ってから俺達もみくるが向かう虹ヶ浜へと向かった。とりあえず、みくるには無事でいてほしい⋯無茶はすんなよ?
side out
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「⋯」
曇り空の虹ヶ浜⋯その砂浜にニジーは座ってから黙ってみくるが来るのを待つ。組織でやるべきことを無視してまで彼女を誘い込んだからには相当ここに臨む気持ちは強いものだろう。
「どうしてここに呼び出したの?」
「海か⋯なるほど。」
(僕の策に気づいたというのか?)
マシュタンはニジーにどうして虹ヶ浜にみくるを誘ったのかを訊ねると、るるかはその理由を納得したのか一言呟く。彼の思惑をすぐに理解できる彼女は非常に脳の回転が早くてこれにニジーは驚くばかりだ。
「どういうこと?」
「⋯」
そのるるかの一言に対してマシュタンが真意を訊ねるも彼女は答えようとはしなかった。要は見れば分かるということなのだろうか⋯
「ふっ⋯ちなみに今回はウソノワール様にはご覧頂かない、シークレットライブとする。」
「⋯」
「プリキュアを倒し、マコトジュエルを2つ持ち帰ってサプラーイズ!」
(織田さん、来てくれるかな?とりあえず、ニジーに勝てる勝てないは別として⋯もしも負けるのなら私が後で励ましてその時に。そうしよう⋯)
「⋯というわけで、アルカナ・シャドウ。君は今回の戦いで手を出さないで頂きたい!これは僕と名探偵プリキュアの勝負だからね?」
「好きにして。さっさと終わらせて⋯(織田さん、もしもここに来るのなら頑張って⋯簡単に負けるようなあなたじゃないと信じてるから。)」
「言われなくてもそのつもりさ⋯」
ニジーが手を出すなと釘を刺すと、るるかはすんなりと手を引くことに。しかし、心の中では信義のことを応援しているようである⋯その中で彼が負けた時にはひょこっと現れてから励まして自ら告白するという計画を練っていて用意周到すぎだ。そんな中でニジーの方も気を引き締めていくことに⋯
「ふっ、待っていたよ?プリキュア⋯」
「⋯」
足音がしてニジーがその方向を振り向くとそこにはみくるの姿があった。単独でやっては来たものの1人でできるかどうか⋯その不安がありただ睨むことしかできない。
「「みくる!」」
「あんな、師匠!」
それから少し遅れ、みくるを追いかけていた信義とあんなもやっと合流する。これで3人、役者は揃った⋯ニジーは好都合が巡ってきたことで今回の策もあり自信と余裕もあってか笑みを浮かべる。
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side信義
それから俺とあんなはみくると合流して3人並んでニジーと向き合うことに⋯あんなとみくるの心にはそれぞれ溝がまだあるかもしれないが、昨日の二の轍は踏むものか!
「おや?ベイビー妖精がいないようだが⋯」
「ポチタンはジェット先輩とドギーに託してる。もう誰にもポチタンを傷つけさせない!」
「それは良い心がけだ。まあいい⋯3人いるなら好都合というもの。ハンニンダー!」
ニジーがバラを上空へ投げると、昨日戦った2羽のツバメのハンニンダーが現れては砂浜に舞い降りる。とりあえず、こいつらをまずは何とかしないといけない⋯
「「ハンニンダー!」」
「あんな、みくる⋯変身だ!」
「うん!」
「はい!」
「「「オープン!」」」
「「ジュエルキュアウォッチ!」」
「ジュエルキュアライセンスフォン!」
「「「プリキュア・ウェイクアップタイム!」」」
(変身中⋯)
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」
「百鬼夜行を斬り犯罪撲滅!名刑事キュアマスター!」
「「「名探偵プリキュア!」」」
「私の答え、見せてあげる!」
そうして俺達は変身を終えて2羽のツバメのハンニンダーをどう料理(どう戦うかという意味)しようかと睨みながら考える。バラバラだと通用しないのは分かった⋯しかし、心も揃わないと戦えない。さて、どうする⋯
「行け、ハンニンダー!」
「「ハンニンダー!」」
ニジーが指示を出すとツバメのハンニンダーは片割れが真っ先に体当たり攻撃を仕掛けてくる。算段としては片割れが攻撃してその隙をもう片割れが攻撃ということだろう。
「「「はあっ!」」」
俺達は息を揃えてジャンプして片割れの攻撃を回避する。しかし、もう片割れがアンサーとミスティックに目掛けて突撃してきた。
「「うわあああああ!?」」
「アンサー、ミスティック!!」
体当たりを食らったアンサーとミスティックは共に海水へと落ちてしまう。まずい⋯海は場所によっては深いし、そもそも変身していくら身体能力が上がってはいたとしても泳げるかどうかは未知数だ。思わず2人を気にしてしまった⋯
「よそ見をしてる場合かい?」
「ハンニンダー!」
「ぐうっ!?」
俺が2人を気にしすぎた隙を突かれ、俺はもう片割れからの攻撃を受け止めきれずに砂浜の方に叩きつけられてしまう。しかし、受け身は取った上に砂が柔らかいこともあってか無傷(砂が肩について汚れた程度)で済んだ。
(2人とも⋯無事なのか?助けに行きたいが、海に潜ってまで2人まとめて助けられるか分からないし、何よりも2羽のハンニンダーの相手も避けられない!どうすれば⋯)
「ふふっ、足場がない海は飛べない君達には不利に働く。対してこちらは空を自由に飛ぶツバメ⋯さあ、どうする?」
「くっ⋯」
俺はニジーの言葉に対して何も言えなくなる。この足場の悪い砂浜を舞台にしたのはここまで計算してたからだったのか⋯本当にしてやられたって感じだ。2人は戻ってこないのか?そう思っているといきなり海が光り出す。
「何だ!?」
「「はあああああ!」」
何かと思っていると、そこにはプリキットライトで足場を作り海から上がってきたアンサーとミスティックの姿があった⋯そういえば、ライトがあれば空中に足場を作って移動可能たったな。思わず俺も忘れてた⋯でも、2人が無事で良かった。
「足場を作ったと言うのか!?」
「お前ら、無事だったんだな!」
「お兄ちゃん、心配かけてごめんね。」
「私達は大丈夫です。さあ、ここから反撃しましょう!」
「ああ!」
そうして、まずはアンサーが足場を作りながらハンニンダーの片割れへと迫る。それからジュエルキュアウォッチの長針を11に回して拳に力を溜めていく⋯
「アンサーアタック!」
「ハンニンダー!?」
アンサーのアンサーアタックを食らった片割れは壁まで飛ばされる。これには流石にニジーも怯んだ⋯前回は攻撃が通さなかった相手に一撃を浴びて動揺を隠せない。
「ハンニンダー!」
「ミスティックリフレクション!⋯はああっ!!」
ミスティックの方はバリア技であるミスティックリフレクションで片割れを封じつつ押し返しては海水へと弾き落とす。個人技で対抗はしているが、片割れごとの攻撃なら通じそうだ⋯そう思って俺もライトで足場を作ってから海水に沈む片割れに向けて迫ってはジュエルキュアライセンスフォンで『181』を入力して抜いたベガから手錠を出して海に落ちた片割れを拘束する。
「マスターアレストショック!」
「ダダダダダ!?」
そして、俺もこれに続いてハンニンダーにマスターアレストショックを使って電気ショックで痺れさせる。特に水の上なものだから電気も通りやすい。これは効果抜群だろう⋯
「どうだ、もう昨日のようなヘマはしないぞ!さあ、マコトジュエルを返してもらおうか?」
「これには学校のみんなが大事にしてきた想いが込もってるの!」
「そういうことでツバメの像を返しなさい!」
「アハハ⋯まだ幕は上がったばかりさ!」
そう言ってニジーが指を鳴らすとダメージを受けてたはずの2羽のツバメのハンニンダーが同時に立ち上がっては同時に空へと飛び上がる⋯何をするというのだろうか?
「ハン⋯」
「ニン⋯」
「「ダー!」」
「「「⋯!?」」」
「ハンニンダー!」
すると、2羽のツバメのハンニンダーはぶつかるように融合しては1羽の大きなツバメと化した。サイズはざっと見積もっても2羽の片割れの時の2倍ぐらい⋯何という大きさだろうか?
side out
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「ポーチー!」
「うおお、マコトジュエルに反応したのか!?」
その頃、キュアット探偵事務所ではジェットに抱かれているポチタンがマコトジュエルに反応したのか泣き出す。まさにこの時、マコトジュエルを宿らせた2羽のツバメのハンニンダーがちょうど融合していた。
『信義達⋯大丈夫だろうか?』
「ポチ⋯!」
「まだ動いちゃダメだろ!?」
「ポチ、ポチィ⋯」
ポチタンが信義達のところへと向かおうとすると、それをジェットが抱き止める。しかし、昨日のダメージがまだ残っていてまた無茶をしてしまいかねない中でジェットとしても行かせるわけにはいかない⋯だが、ポチタンはどうしても『行きたい』と喋れない中でも訴える。
『ポチタンはどうしても行きたいと言ってるな⋯どうするんだ、ジェット?』
「分かったよ!連れてきゃ良いんだろ?どいつもこいつも世話が焼けるな、まったく!!」
「ポチ!」
『ポチタンがルーペを指してる⋯これも持ってけってわけだな。』
「プリキットミラールーペ⋯」
「ポチ!」
「分かった。行くぞ、ドギー!」
『了解!』
ジェットは3人分のプリキットミラールーペを持ち、ポチタンを抱いてドギーを連れてから信義達がいる虹ヶ浜へと向かうことに⋯果たして、彼らは今のあっちで起きている危機に間に合うのだろうか?
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sideあんな
「力を合わせるとはこういうことさ!」
ニジーがそう言うと彼を乗せている大きなツバメのハンニンダーが私達に襲いかかってくる。まさか、2羽が1羽に合体するだなんて⋯
「「「うわあああああ!?」」」
私達はそれに驚きもあって対応できず、攻撃を受けて足場も壊れてしまう。しかし、ここはライトで足場を作り直して何とか海に落ちずには済んだ。
「ハンニンダー!」
「はあっ!」
「うわっ!」
「ぐっ!?」
「ちっ⋯ミスティック、アンサー!」
すると、続けてハンニンダーは小さなツバメの弾幕を放ってきてお兄ちゃんはベガで斬っていくもミスティックと私はそれぞれ防御しようとして攻撃を受け、それぞれ地面に叩きつけられてしまった。
「おい、2人とも⋯大丈夫か?」
「私は何とか。でも、アンサーが⋯」
「⋯」
攻撃を受けた私達を心配してお兄ちゃんが足場を降りてから駆け寄って声をかける。しかし、何をしても勝てないどころかむしろ押されてるもどかしさがあった⋯弾幕を受けたのももちろん痛いけど、ミスティックとは何をしても上手くいかない。
「フハハ⋯またひと雨来そうだね?この空はまるで君達の心を映しているかのようだ。」
「だったらその空を俺が晴らしてやるよ、俺がお前らを止めてみせる!」
(お兄ちゃん⋯こうなってしまったのは私のせい。私があの時、みくるの楽しそうなところを見て嫉妬したから⋯私がわがまますぎたんだ。)
「面白い、だったら君1人でやってみなよ⋯不甲斐ない弟子と従妹の代わりにどこまで戦えるのかな?」
「師匠⋯!」
「みくるに傘を届けに行ったんだ⋯」
「えっ?」
お兄ちゃんが私達の前に立って守ろうとする中で私はミスティック⋯みくるに自分の気持ちを漏らした。今ならきっと話せる、そして仲直りできるかもしれない。
「そしたら、友達といるみくるを見て⋯邪魔しちゃダメだって。でも、何よりも思ったの⋯この時代にはノブお兄ちゃんも一緒かもしれない。ただ、探偵の仕事で私達以上に忙しくて一緒にいれないから⋯みくるまでもいなかったらこの時代で、この世界で1人ぼっちなんだって。」
私は思わずみくるに本心を漏らし、そして涙が溢れた。私は常に忙しいノブお兄ちゃんがいなかったらこの時代では1人ぼっち⋯だから、同い年ぐらいのみくるの存在が特別だったのだ。みくるはずっと一緒にいてくれると思っていた⋯でも、学校に行けば学校の友達がいる。それで寂しかったのもあったのだ⋯
「アイツはお前に頼らずに捜査をしていた。そりゃあこの時代の親友を奪われた気分になって辛かっただろうよ⋯でも、みくるの邪魔はできないからってあんなは気を遣ってたんだ。お前の幸せを何よりも願ってたからな⋯」
「師匠、あんな⋯」
「ごめんね、みくる。」
私はみくるにこれまでのことを涙ながらに謝る。やっと自分の言葉で謝ることができた⋯これで嫌われたっても構わない。私のやったわがままでみくるやノブお兄ちゃんやポチタンに迷惑をかけたのだから。でも、私はもう一度みくると仲直りしたい⋯それが本音だ。
「知らなかった、そうだよね⋯1999年に、この時代に来て心細いよね?いくら従兄である師匠がいても歳は離れてるし探偵としても大きな事件とかで忙しくて常に一緒じゃないから⋯不安だったよね?なのに、私⋯私こそ1人で、うえっ!?ごめん⋯」
「ミスティック⋯」
みくる⋯ミスティックは立ち上がろうとするも力が入らずに倒れ、その中で私に謝る。彼女は私と同じで泣いていた⋯お互いに気持ちは同じなのだろう。
「ハンニンダー!」
「さて、そろそろショーも終わりの時間だよ?プリキュア!」
「くっ⋯!?」
(どうしよう?もう私とミスティックに戦える力はない。でも、お兄ちゃん1人だけでは⋯)
「ポチ〜!」
私が絶望を感じ始めていたその時、どこからかポチタンの声が耳に入る。その方向を振り向くとジェット先輩に抱かれてるポチタンとドギーまでもが一緒に来ていた。
「ここで登場か、ベイビー妖精⋯だが、舞台には上げないよ?」
「ハンニンダー!」
ニジーがジェット先輩達を見て指示を送ると、ハンニンダーはさっきと同じツバメの形をした弾幕を撃ってくる。このままだとみんなが⋯!
「何だあれ!?」
『とにかく、プリキットミラールーペを信義達に届けるぞ!ジェット、ポチタンにそれを渡せ!俺がそのポチタンを背負う!!』
「ドギー⋯ああ、頼んだぞ!」
「ポチ!」
「ここは僕に任せろ!」
そうして、ジェット先輩はあのルーペをポチタンを渡すとドギーの背中に乗ってから私達へと届けに向かい、ジェット先輩の方はその攻撃を引きつける役割を担った。
(みんなが私達のために頑張ってる⋯こっちも負けてられない!)
そんなことを思っていると、弾幕の1つがポチタンとドギーに向かって飛んでいく。防ごうと思っても私達はすぐには動けない⋯どうすれば!?
「ドギー、ポチタン⋯危ない!」
「ポチ!?」
『なっ⋯!?』
お兄ちゃんがポチタンとドギーに呼びかけたその時、どこからか無数の黒い光線が飛んできては弾幕を打ち消す。この光線はあの時お兄ちゃんを助けた時のものと同じだ⋯ポチタン達が助かってひとまず安心する。
「アンサー⋯」
「ミスティック、あべこべか⋯」
「えっ?」
そんな時、ミスティックが私に対して手を差し伸べる。これを受けて思わずあべこべだと呟く⋯彼女が初めて探偵として推理をした時に上手くいかなくて落ち込んでいた時、私が彼女のことを励ましたのだが今回はその逆。ミスティックが私のことを支えようとしていた。
「ジェット先輩が言ってた⋯あの時とあべこべだ。」
「立てるか?アンサー、ミスティック⋯」
「はい、私はもう大丈夫です。アンサーと師匠が気づかせてくれました⋯本当に、ありがとうございます!」
「何!?」
私とミスティックが繋いだ手の上からお兄ちゃんも手を重ね、また立ち上がる。もう私達の絆が壊れることはない⋯学校に行ったとしても、別の事件現場に行ったとしても私達の心は一つだ!
「ミスティック、お兄ちゃん⋯さっき1999年に、この時代に来て心細い、不安でしょって言ったけど、私⋯もう平気だよ!だって、私の中にみくるとノブお兄ちゃんがいるから!」
「ええ、私の中にもあんなと師匠がいる!」
「俺もこの時代に来て、あんなとみくるに加えてるるかちゃんとかこの時代で出会ってきた沢山の人達がいるんだ⋯」
「「「私(俺)達は1人じゃない!」」」
私達は3人、1人でないことを分かち合って高らかに自分達の気持ちを叫ぶ。もう1人ぼっちでも何でもない⋯今の私にはノブお兄ちゃんやみくるがいる。他にもジェット先輩、ポチタン、ドギーも⋯沢山の人や妖精がいるから私は頑張れるんだ。3人とみんながいたら怖くない!
「ぐっ⋯1人だろうが何人だろうがどうでもいい!僕には後がない、倒すまでさ!」
「俺とアンサーとミスティックの3人で⋯」
「マコトジュエルを⋯」
「ツバメの像を⋯」
「「「取り返す!」」」
「ポチ〜!」
『待たせたな、プリキュア⋯お届け物だ!』
これからツバメのハンニンダーに向かおうとしたその時⋯ドギーがポチタンを連れてやって来て、ポチタンがあの時のルーペを3人分私達に届けてそれを受け取った。
「「「3人じゃない⋯ポチタンとドギーもいる!」」」
「なっ⋯!?」
「「「オープン、プリキットミラールーペ!」」」
私達はルーペを手にしてから『オープン』と唱えると、そのルーペは大きくなった。これでやっとジェット先輩が作ったプリキットミラールーペが使える!
「「「ポチタン!」」」
「ポチ〜♪」
すると、ポチタンはまた新たなにマコトジュエルを生み出して私達に授ける。私のは紫のハート、ミスティックはピンクのハート、お兄ちゃんは銀のハートで変身用とはまた別のものだ。
「「「マコトジュエル!」」」
「見て⋯」
「感じて⋯」
「謎を解く!」
「「「これが私(俺)達のアンサーだ!」」」
そして、ポチタンから授かったマコトジュエルをミラールーペにセットしてからダイヤルを回して力を溜めてから技を繰り出そうとする。
「「「プリキュア・フライングスペクトル!」」」
私達が呪文を唱えるとルーペからビームが繰り出されてそれが重なり、鳥のようなエフェクトになりハンニンダーに直撃した。そして、ハンニンダーは光に包まれていく⋯
「「「キュアっと解決!」」」
「ハン、ニン、ダー⋯!」
ハンニンダーは浄化され消滅し、ツバメの像は元に戻っていきマコトジュエルも取り戻す。それをポチタンの首元に例のようにセットするのだった。
「ポチポチキュアキュア〜♪」
そのマコトジュエルはポチタンの中に吸収されていき、また成長は確実に進むことに。これでまた一つ元の時代に戻れるきっかけはできたようだ⋯みくるとも仲直りできたし、何よりである。
side out
~~~~~~~~
戦いが終わって信義達が帰った直後、ニジーは気力を使い果たしたのか砂浜の上に倒れ込んだ。帽子は受けた技の衝撃で横に落ちてあり、それを拾う気力すらなかった。
「ううっ⋯」
「帰りましょう?」
「帰るってどこへ⋯僕はプリキュアに負けたんだぞ!帰ったところで奈落の底は避けられない。」
「それは仕方ないでしょ。あなたが負けた結果なんだから⋯でも、ここにいたところで何も進まないわよ?」
「アルカナ・シャドウ、マシュタン⋯分かった、こうなってしまったのも自ら勝負を仕掛けた僕の責任だ。自分の責任は自分で取らないとね⋯悔しいが、君達の言う通りに帰るとしよう。」
るるかとマシュタンに言われ、ニジーはまた立ち上がってから帽子を被り直してアジトへと帰る決心を固めた。戻っても無事である保証はないかもしれない⋯その中でるるかは晴れていく空を見ながら今後のことを考えるのだった。
(今回も私達の負けかもしれない⋯でも、織田さん達は確実に成長している。流石ってところね⋯こうなったらこっちが負かすのではなく私が手段を使って引き込むまで。織田さん⋯もっと強くなりなさい。)
「お前の役目は終わった⋯」
「ひいっ、ウソノワール様!」
アジトに戻り、早速ウソノワールの前に立たされたニジーは早速ながらも非情な宣告を受けて奈落の底へと引きずり込まれることに⋯これを見た周りの幹部達は絶句していた。ブラキットとるるか(&マシュタン)以外は⋯
「行くがいい、奈落の底へ⋯」
「ウソノワール様、お待ちください!とびきりの情報があります。プリキュアの中のキュアアンサーとキュアマスターは1999年に来たと⋯恐らく違う時代から来たのです。」
「何!?」
「違う時代から来た⋯プリキュア?(キュアアンサーはまだしも織田さんも!?そういえば、彼はこの時代の人間ではなさそうな雰囲気があったけど⋯やっぱりそうなのね。)」
「未来自由の書にもない。まさか⋯!」
ウソノワールはニジーの主張を受けて奈落の底へと落とすのを止める。その中でるるかは何となく信義が違う時代から来たのではと思ってはいたが、その予感はまさかという形では当たっていた。そうして、ニジーは何だかんだで救われることに⋯しかし、この事実を受けてウソノワールは動揺を隠せず。未来自由の書にないプリキュアというか存在が紛れていたものだから無理もない⋯これを受けて次にファントムが打つ手とは果たして?
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side信義
「妹と連絡が取れました!いやぁ⋯寝てて電話に出なかったみたいで。」
翌日、キュアット探偵事務所に今回の事件の依頼人である恵理子さんを招いてはこっちからは調査結果の報告をして恵理子さん側からは事実確認の結果の報告を受けた。どうやら本物の恵子さんはやはりロンドンで寝ていたとのことである⋯とりあえず、それが知れただけでもひと安心だ。
「ロンドンは夜中ですしね⋯でも、連絡がついて良かったです。」
「もちろん、私もわかってましたよ?こんな時は私にも頼めば良かったのに⋯」
「ごめんね。今度はみくるのことも頼るから⋯ノブお兄ちゃんでも知らないことはたまにあるし。」
「お前ら黙ってろ!」
「「ごめんなさい⋯」」
みくるとあんなが割って入って談笑しているところを俺は叱る。しかし、この2人が仲直りして本当に良かったものだ⋯一時はどうなるかと思ってたが、やっぱり雨降って地固まるって言うぐらいだし雨が降って良かったと言えようか。
「今回はありがとうございました!」
「また何かあった時はまたこの事務所を頼ってください。これは名刺です⋯僕達はいつでもお待ちしてますよ?」
「はい、それでは。」
そうして名刺を受け取った恵理子さんは走って事務所を後にする。それを俺達は手を振って見送った⋯本当に昨日までの曇り空が晴れて、彼女も俺達もスッキリした気がする。
「良かった、恵子さんも無事で。」
「ええ、ツバメの像も戻ったし⋯」
「幽霊騒ぎは⋯」
「はなまる解決!」
みくるとあんなは何やら大はしゃぎでポーズを決め、今回の事件解決を喜ぶ。海外留学中に突然現れた恵子さんの正体を突き止めようとした俺とあんな、そして幽霊騒ぎを調査していたみくる⋯それぞれの目的が一致したからこそ解決できたのではなかろうか。
「ポチ〜♪」
「ああっ!?僕のキャンディー⋯出せ〜!」
「やれやれ、騒がしいやつらだ。でも、ありがとな⋯ポチタン。お前のおかげで色々助かったよ。いくらでもお菓子は貰って良いからな?俺が許可する。」
「ポチポチ〜♪」
「こらっ、信義⋯勝手にお前が決めるな!」
『やれやれ⋯ジェットもポチタンも子供だな。』
「本当だ、可愛い⋯ねっ、みくる?」
「ええ♪」
「お前達、僕を子供扱いするなぁ〜!」
俺がポチタンにお菓子を食べて良いと許可を出すとポチタンは喜び、ジェット先輩はドギーから子供扱いされた分まで怒る。本当に今日もキュアット探偵事務所は平和でドタバタな日常が繰り広げられていて俺も幸せだ⋯
(しかし、今回ポチタンとドギーを助けたあのビーム⋯あの時俺を助けた女の子が出したものと一緒だった。もしかして同一人物がやったのか?あの黒いドレスを着た金髪の女の子⋯それと、ニジーやアゲセーヌが言ってた『キュアアルカナ・シャドウ』とるるかちゃんの関係。本人が関係ないと言うのなら本当だろうか⋯いつかまた会って気持ちが落ち着いていたらその時に詳しくゆっくり話を聞くことにしよう。今はまだファントムに拉致されたことで動揺してるだろうしな⋯)
「ノブお兄ちゃん、どうしたの?そんな険しい顔をして⋯」
「いや、何でもない。それより⋯あんな、みくる。これからも一緒に探偵として頑張ろうな?」
「師匠⋯もちろんです!私はまだまだ未熟な探偵かもしれませんけど、いつか本当に名探偵になれる日まで⋯いや、そうとは言わなくても元の時代に帰ってしまう日まで私に推理のいろはを教えてください。よろしくお願いいたします!」
「私も⋯一緒にいる時はみくるにもだけど、探偵として色々教えてほしいな。」
「まあ、俺は刑事だけど⋯とりあえずこの時代で探偵としている限りはビシバシ行くからな?あんなも従妹だからって容赦しないぞ!覚悟しとけよ?」
「「はい!」」
「こら〜っ、キャンディーを返せ〜!」
「ポチ〜♪」
そうして俺はあんなとみくるに引き続き探偵としてのいろはを叩き込むことになった。その中でジェット先輩とポチタンは騒がしいかもしれないが、俺にもできる限りのことは尽くしていきたいところである⋯これまでは刑事として忙しかったからあんなとの時間をそんなに過ごせなかったしな。もちろん、みくるにも自分の師匠であるサルさんの教えを叩き込むつもりだ⋯厳しいかもしれないけど、これからもよろしく頼むな。未来の名探偵達!
いかがでしたか?ついに出ました⋯フライングスペクトル。ここでは3人技にアレンジしましたけど、人数を指定してるような技だったら『ダブル』とかを『トリプル』のように変更とかしてました。しかし、この技は人数の指定はなかったのでね⋯この技ってむしろ3人でも撃てるのではとも思いましたよ。
それと、仲直りに関しては本当にアンサーというかあんなちゃんが見せた弱み⋯これが本当に出てたなとリアタイしてても思いました。普段は強がってしまうあんなちゃんですけど、5話で弱みを見せてしまいましてね⋯それを知ったミスティックというかみくるちゃんはマスターこと信義の補足もあって歩み寄ることができました。これで絆は戻るどころかますます深まったことでしょうね⋯平和な探偵事務所の光景は戻りました。
その中でるるかちゃんの動向も⋯しれっと信義を応援しつつも負けた時は励ましてそこで信義に告白するという用意周到なアイデアを考えてました。しかし、何故ニジーが海を舞台に選んだのかはマシュタンにすら『見れば分かる』のスタンスで答えず⋯その中でまあ今を知るなら彼女のやったことは察しはつくでしょうね。何だかんだで信義とかポチタンとかが鍵を握ってます⋯彼のプリキュアとしての成長やら作戦の切り替え。本当に考えを柔軟に切り替えていくるるかちゃんの奥深さは凄いものです⋯その中で信義の方も『キュアアルカナ・シャドウ』とるるかちゃんの関係性を疑問に思うように。真実に迫った時、彼はどんな反応をするのか⋯知るのはそう遠い話ではなさそうです。果たして、それぞれの恋の行方とは⋯?
そんな次回もまた引き続き原作通りの流れで7話分をお送りします。学校が舞台の回になりますけど、何とか調整して信義にも見せ場を出していきたいと思います。次回に向けて感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてお待ちください!
それでは⋯