しかし、そのユーザーはいつも感想を書いてくださる方でもあるし何よりも週1投稿とか言いつつそれを守れなかった自分にも落ち度があるので今回は特例としてイエローカードで留めました。今後に関しては今回を受けて週1投稿をやめてマイペース投稿にリズムを切り替えさせて頂きます。今後は無理のない程度に投稿しますので今後催促をされた場合は1発レッドだと思ってください。
皆さんもこれから規約を守って感想の方を書いて頂けるようにご協力をお願いいたします。
以上が報告でした。今回はコナンコラボの後半戦、眠りのるるかの推理は果たして?そして、ジャックは⋯どうぞ本編をお楽しみに!
side信義
『確かに、水槽の中にサラダ油を入れて隠した⋯普通ならそう考えるでしょう。』
椅子に座ってぬいぐるみのふりをしたマシュタンを抱いたまま眠りにつくるるかは突如として推理においての問題提起を始める。目を閉じてて口も開いてない状態でどう話しているのか⋯あと、るるかが眠ったのと同時にコナンくんが突然奥へと隠れたのも疑問に思ってしまう。
「こいつ、どうしちまったんだ?」
「もしかして、眠りの小五郎ならぬ眠りのるるか!?」
「眠りの小五郎?さっきみくるが話してたあの探偵さんのこと?」
「それの森亜さんバージョンってことですね⋯」
「何かお父さんみたい⋯」
「そうか?ただ眠ってるだけのようにしか見えないんだが⋯俺もそうなのか?」
「とにかく、森亜さん⋯その仕組みについてを俺達に説明してもらえねえか?単刀直入に教えてくれ。」
『分かりました。では、仕組みについてを話しましょう⋯水槽の中の液体はエタノールとベンジルアルコールを混ぜたもの。』
「エタノール?ベンジルアルコール?」
「それならプリキット作りで使うからここにあるけど⋯」
サルさんから事件のトリックについての説明を催促され、眠っているるるかはそれを話してジェット先輩が該当の入れ物を見せる。エタノールは分かるにしてもベンジルアルコール?俺は理数系が昔から苦手だったものでちんぷんかんぷんだ⋯みくるに関してはどっちも分からずであるが。
『ガラスや液体の透明な物は光が通過する時、光が曲がり屈折する。』
「光の屈折は理数系が苦手な俺でも分かる。るるかはこれから何が分かったんだ?」
『信義、それを今から説明するから急かさないで?』
「はい⋯」
俺がるるかに結論を急かそうとすると彼女から注意されてしまう。俺はこういう理数系の難しい話を聞いてると頭が痛くなるからとにかく結論から話してほしいばかりだ⋯しかし、いつものるるかにしてはちょっとドライな気もする。
『ガラスや液体のような透明な物を光が通過する時、光が曲がり屈折する⋯で、光がどれぐらい曲がるかを表す数値のことを屈折率と言うの。』
「く、屈折率。うっ、頭が⋯」
「織田さん、それぐらい中学や高校で習うやつっすよ?俺も物理苦手なんで人のこと言えないっすけど⋯」
「るるかさん、凄い⋯流石名探偵だよ。」
「私達よりも頭が良すぎて目が回りそうかも⋯」
「本当ですね、大人の私から見ても森亜さんの知識量は凄いです。」
『屈折率が同じもの同士では屈折は起こらない。エタノールとベンジルアルコールをある割合で混ぜ合わせた液体にガラスを入れれば見えなくなる。』
「そうとなると⋯12時のわすれものはこの水槽の中だ!」
俺はるるかの推理を受けてからゴム手袋を両手にはめ、水槽に手を突っ込む。その中にはやはり盗まれた12時のわすれものが入っていた。
「何!?」
「⋯」
「俺達が来たと知ってバッグの中に入れていた12時のわすれものをエタノールとベンジルアルコールを混ぜておいた液体の中に入れて隠した⋯そういうことだよな、るるか?」
『ええ、その通りよ⋯信義。』
「そういえば、水槽の前で作業していたのは⋯宝生さんただ1人だったな。やっぱり、そういうことか!?」
「サルさん、その通りです。今回の窃盗事件及び殺人事件を起こしたジャックは宝生さんに変装していたってことなんですよ。そうだろ?」
「⋯その通りだ、流石は名探偵だぜ!」
そうして、ジャックは宝生さんの衣類とかを脱ぎ捨てて変装を解く。そこにいたのは特徴的な赤髪ロングに何人もの人を殺した狂気のオーラをまとった細身で長身のありのままの彼だ。
「「「ジャック!」」」
「雰囲気が何だか違っていたが全部大当たりだ⋯しかし、最後に勝つのはこの俺様なんだよ!」
「ふんっ!」
ジャックが12時のわすれものを持っている俺に向かって取り返しにかかろうとすると、突如として蘭さんが俺の前に立っては伸ばした手を受け止める。もう片方にはナイフを持ってるってのに何て無茶な真似を⋯!
「ほう、小娘が俺の相手か⋯拳で受け止めるとはただ者じゃねえな?」
「織田さんは下がっててください。」
「蘭さん、大丈夫なのか?相手はナイフを持ってるぞ⋯」
「分かってます。でも、私には勇気を与えてくれる人がそばにいるので⋯」
「分かった、君を信じるよ⋯」
「とにかく、俺の邪魔するならお前をナイフで切り刻むまでだ!」
「はああっ⋯ふんっ!」
「なっ!?」
ジャックは蘭さんに対してナイフで斬りかかろうとするが、ここで蘭さんの正拳突きが飛んできて彼は思わず時を止めるのを忘れて怯んでしまう。それだけの威力なのだろう⋯これはもしや、空手!?
「えいやああっ!」
「ぐおっ!?」
そのまま蘭さんは回し蹴りに繋いで何もできないジャックを飛ばして圧倒する。本当にこの子は何者だろうか?俺達では全く敵わないジャックに攻撃を入れれるなんて⋯彼女の強さは人間兵器としか形容のしようがない。
「ふぅ⋯」
「凄いです!ジャックを空手で圧倒するなんて⋯」
「まあ、蘭は空手の関東大会チャンピオンだからな。親の立場としてはそんな娘が誇らしいのだが、もうちょっと女の子らしさも覚えてほしいものだぜ⋯」
「お父さん、何か言った?」
「いえ、別に!」
みくるは蘭さんの圧倒ぶりを見て思わず感心する。お父さんである毛利さんが言うにはどうやら空手の関東チャンピオンとのことで⋯毛利さんも強さを認めてるのなら強いのも納得であるが、その範疇を超えているような気もする。
「なかなかやるじゃねえか⋯でも、これはどうかな?」
そう言うとジャックは煙幕玉を投げてから煙幕を起こし、視界を遮る。やつはどこへ行ったのか⋯そして、周りも何が起きてるのか分からない。かなり強烈な煙幕だ⋯
(くそっ⋯ジャック、どこへ?あれ⋯!?)
俺がジャックを探そうとした時、手元に何もないような感じがして見てみるといつの間にか12時のわすれものがなくなっていた。恐らく時を止めてその隙に盗んだのだろうか⋯煙が消えかけたところの窓からは走るジャックの姿が確認できた。
「ポチ〜!」
「事務所の外に逃げたんだ!追いかけよう、みくる、すみれさん!」
「ええ!」
「行きましょう!」
そうして、ポチタンもマコトジュエルの宿る12時のわすれものを持つジャックの動きを検知したのかあんな達も追いかけていく。ここは俺も追いかけなければ⋯
「おい、るるか⋯起きろ!マコトジュエルが盗まれた!」
「むにゃむにゃ⋯アイス、お腹いっぱい。」
「こうなったら、このままるるかを背負って追いかけるわよ!」
「そうだな⋯」
俺もマシュタンの進言を受けてからるるかを背中に背負い、ジャックを追うあんな達を追いかける。蘭さん、毛利さん、サルさん、新堂さんは煙幕の煙に身動きが取れないしコナンくんもどこに行ったかは分からないがとにかくジャックを追うしかないのだ。
「待て、ジャック!」
「煙をかき分けたか⋯しかし、俺は捕まえられねえ!何度でも時を止めて逃げてやるよ!」
「このままじゃ⋯」
「僕に任せて!」
「えっ、コナンくん!?」
すると、突然として俺達に合流したコナンくんが事務所を出てから出てすぐのところでじっくり狙いを定めた後に靴を触り、ベルトからサッカーボールを繰り出す。彼が触った靴はパワーを蓄えているのか光を放っていた。
「いっけえええええええ!!」
そのままコナンくんは射出されたボールを蹴りボレーシュートを放つ。その勢いはかなりあり一直線⋯ただ、単なるシュートではジャックから時を止められてその隙に避けたりされてしまうのではなかろうか?
「そんなシュート、時を止めて避けてやるぜ!ストッ⋯がはっ!?」
ジャックは時を止めて避けようとするも、それよりも先にボールがジャックの背中に命中してしまい彼は前へと転がった。本当にコナンくんといい蘭さんといい何者なのか?この2人だけでジャックを制圧していたのだが⋯
「何、今の?」
「あの子、はなまる凄い⋯」
「凄い凄い!」
「一体、何がどうなってるんですか⋯」
みくる達に加えてポチタンもコナンくんの凄さに驚愕する。何が起こっているのかも分からない中で1人の少年がジャックを足止めしたのだから。俺達にやってのけないことを平然とやってのけたのには脱帽しかない。
「くっそぉ⋯次から次へと。俺が攻撃されてばかりだなんて⋯ありえねえ!」
「ジャック、12時のわすれものを返してもらおうか?」
「そうよ、警察の人も追ってることだし諦めなさい!」
「ふんっ⋯アルカナ・シャドウが眠りについてるお前らに何ができる?まだ終わらねえ。嘘よ覆え、現れろ⋯ネオハンニンダー!」
「ネオハンニンダー!」
俺とマシュタンがジャックに迫ると、彼は最後の執念で12時のわすれものからハンニンダーを生成する。これにより俺達の空間とコナンくんは隔離されることに⋯
「う、うーん⋯あれ、私は何を?」
すると、るるかは俺に背負われた状態で目を覚ます。こういうピンチの時に目を覚ましてくれたのは不幸中の幸いと言えようか⋯このまま起きなかったらどうしようかと思っていた。ひとまず、るるかを安全に下ろすことに⋯
「るるか、やっと目が覚めたか!良かった⋯」
「えっ⋯どうして私が信義におんぶされてるの?まさか、胸を押し付けたりとか?」
「うっ⋯(やばい、るるかをおんぶしていた時にずっと柔らかい胸が背中に張り付いてたんだよな⋯)」
るるかは俺がおんぶしてたことにより胸を背中に押し付けたりしたかを訊ねる。彼女は顔を赤くして頬を膨らませて迫ってきた⋯ここで素直になんて言えないというかそういう場合でもないのだが。
「るるか、そんなことを言ってる場合じゃないわよ?ネオハンニンダーが現れたわ!」
「そうね⋯話は後でにする。変身よ!」
「ああ!」
「あんな、すみれさん⋯私達も!」
「うん!」
「そうですね!」
「「「オープン!」」」
「「ジュエルキュアウォッチ!」」
「ジュエルキュアライセンスフォン!」
「「「プリキュア・ウェイクアップタイム!」」」
(変身中⋯)
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」
「気高く咲き誇る答えへの道標、名刑事キュアバイオレット!」
「「「名探偵プリキュア!」」」
「私の答え、見せてあげる!」
「「オープン!」」
「ジュエルキュアライセンスフォン!」
「ティアアルカナロッド。」
「プリキュア・ウェイクアップタイム!」
(変身中⋯)
「百鬼夜行を斬り敵を撲滅、名刑事キュアマスター!」
「神秘と秘密で包み込む、キュアアルカナ・シャドウ!」
「「シルバーシャドウプリキュア!」」
「さあ、迷宮へ誘いましょう。」
そして、俺達はプリキュアに変身してから相手のネオハンニンダーを迎え撃つことに⋯ガラスの靴(ヒールっぽい感じ)を履いてるから動きづらいだろうが、ここは俺達がいかに連携できるか次第だろう。
「ここはマコトジュエルのことよりも倒すことが先決だ⋯恨みっこはなしだからな?」
「師匠、抜け駆けは許しませんからね?」
「まあまあ、ミスティック⋯マスターを信じましょう。」
「そうだよ⋯お兄ちゃんは嘘をつかないし、私も嘘をつかないから!」
「まあ、アンサーとバイオレットが言うなら⋯」
「やれ、ネオハンニンダー!プリキュア達を踏み潰せ!!」
「ネオハンニンダー!」
ミスティックが俺のことを訝しがる中でアンサーとバイオレットが説得した直後、ネオハンニンダーはジャックの指示を受けて攻撃を仕掛ける。ここは俺達が何とか回避するもジャックの時を止める力を考慮すると気が抜けない。
「流石はアート作品だな、攻撃も芸術的だぜ⋯俺の柄には合わねえけどよ。」
「それは新堂さんが手塩をかけて作ったアート作品だ、それをこんなことに利用するなんて許さん!」
「マスター、かっこいい⋯」
「そうか?ありがとう、アルカナ・シャドウ!」
「調子に乗らないの!攻撃がまた来るわよ?」
「そうだった⋯」
「ネオハンニンダー!」
俺とアルカナ・シャドウが2人だけで楽しんでいると、マシュタンから怒られる。そんな時にまたネオハンニンダーがガラスの靴の音を立てながら走ってきた。
「「「たあああああっ!」」」
「待て!3人とも、アホのように突っ込むな!!」
俺とアルカナ・シャドウが攻撃を仕掛ける前にアンサー、ミスティック、バイオレットがパンチで特攻を仕掛ける。普通だったらバイオレットが止めるはずなのに彼女は自分の家族の仇であるジャックのことになるとブレーキも何もなく止めようとはしない⋯こんな時こそ冷静な判断を下せないとかサルさんから怒られるレベルだぞ!?
「ネオハンニンダー♪」
「「「えっ!?」」」
「ネオハンニンダー!」
「「「きゃあっ!?」」」
ネオハンニンダーは3人の攻撃を華麗に躱し、そのままカウンター攻撃としてスピンを決めつつ回し蹴りを一発⋯これを受けてアンサー達は飛ばされてしまった。
「舞踏会で華麗に踊るシンデレラのごとく軽いフットワーク⋯ろくに策も練らねえで立ち向かって手も足も出ねえとか名探偵プリキュアの名が泣くぜ?」
「「「⋯」」」
「まだだ、まだ俺達がいる!」
「ほう⋯キュアマスターとキュアアルカナ・シャドウか。少しは期待できそうだが策はあるんだよな?」
「もちろん。策しかない⋯」
「マスター、何をするつもり?」
「それは、これだよ⋯オープン、プリキットライト!」
そうして、俺はジャックとアルカナ・シャドウから策を訊ねられるもそれを実行すべくプリキットライトを使ってボールを生成する。
「手が通じないなら足を使う⋯行くぞ、アルカナ・シャドウ。」
「ええ、あなたを信じる!」
「何をするつもりかは知らねえが、何をやっても結果は同じこと⋯遊んでやれ。」
「ネオハンニンダー!」
「「いっけえええええええ!」」
「ふっ⋯何かと思ったらシュート攻撃か。そんな攻撃など時を止めて避けさせれば良いまで!スト⋯ふぎっ!?」
俺とアルカナ・シャドウが息を合わせてライトで作ったボールをツインシュートで蹴っていく。ここでジャックは時を止めようとするもさっきのコナンくんのシュートを背中で受けた際に背中を痛めてそのダメージで悶絶⋯その攻撃は無情にも向かうばかりだ。
「ネオ!⋯ハンニン、ダー!?」
ネオハンニンダーは攻撃を必死に受け止めようとしたもののあまりの威力に耐えられずに吹き飛ばされた。これでアンサー達の分の仕返しはできたが、別に助けようとしたという意図はない。
「今だ⋯アルカナ・シャドウ!」
「ええ!」
「「マシュタン!」」
「マシュ〜!」
「「マコトジュエル!」」
俺とアルカナ・シャドウはマシュタンが出したマコトジュエルティアアルカナロッド、ケイボード・ベガにセットしてから空いた手を繋ぎ、狙いをネオハンニンダーに定めていく。
「銀の輝きと⋯」
「黒き影。」
「「光と影が謎を明かす!これが私(俺)達のアンサー!プリキュア・ライトシャドウ・インセプション!」」
そのまま俺とアルカナ・シャドウはライトシャドウ・インセプションを放ってそれがネオハンニンダーに命中。ジャックの怪我に救われた面もあるが、俺達はきちんと与えられたチャンスを逸しないのだ。
「「キュアっと解決!」」
「ネオ、ハン、ニン、ダー⋯」
そして、攻撃を受けたネオハンニンダーはそのまま浄化されていって消滅。12時のわすれものとマコトジュエルは無事に12時のわすれものは俺の手に、アルカナ・シャドウの手にはマコトジュエルが戻ってきた。
「くそっ、まあ良い⋯舞踏会のような茶番はここまでだ。次からは容赦なくお前らを叩きのめすぜ!」
ジャックはそう言い残してからこの場を後にする。次からは叩きのめすとは言うものの何回かはこっちが退けていて同じことの繰り返しのようにしか思えない⋯コナンくんにも蘭さんにも負けてたし、案外ジャックも思ったより強くないかもしれないな。
「お兄ちゃん、アルカナ・シャドウ、助けてくれてありがとう!」
「勘違いしないで。私達はあなたを助けたつもりはないから⋯私達はただマコトジュエルを取り返す為にやったまでの話。」
「アルカナ・シャドウ⋯とりあえず、12時のわすれものはお前らに渡す。毛利さん達にはよろしく伝えておいてくれ⋯じゃあな!」
そうして、俺達は12時のわすれものをアンサー達に託してからマコトジュエルを持ち帰ってこの場を後にする。挨拶なしで毛利さん達の前を去るのは不義理かもしれないが、本来俺達は表にいてはいけない存在だからな⋯しかし、ジャックよりも強いコナンくんと蘭さんは何者なのだろうか?その謎は深まるばかりである。
side out
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sideすみれ
「ただいま戻りました!毛利さん⋯これ。」
ノブおじいちゃんと森亜さんが去った後、私達は取り返した12時のわすれものをみんなの前にあんなさんが見せる。とりあえず、今回の手柄は私達に譲ろうという感じなのだろうか⋯でも、作者である新堂さんや猿田さんとそして毛利さんに娘の蘭さんにコナンくんという少年も嬉しそうだ。
「おおっ、ご苦労だったな⋯」
「あれ、織田さんとるるかさんは?」
「あの2人は別の事件で行きましたよ⋯」
「そうなんだ。」
「これ、お返しします。」
「ありがとうございました⋯キュアット探偵事務所の皆さん!」
あんなさんが12時のわすれものを新堂さんに返すと、彼女は私達に感謝する。本当に感謝されるのは嬉しいことかもしれないが、私達は何もしてないものだから申し訳ない気持ちになってしまう。
「ジェットくんから聞きましたよ?あんなちゃん、みくるちゃん、すみれさん⋯ありがとうございました!」
「いえ、私達は何も⋯あの2人がいたから上手くいったんです。」
「カオル、そんな謙遜すんなって!今回の事件は織田さんや森亜さんも含めてお前らキュアット探偵事務所のチームの手柄だ⋯誇りに思って胸を張れよ。」
「猿田さん⋯そうですね。」
新堂さんと蘭さんから感謝され、私は思わず謙遜してしまう。ジャックを苦しめたのはコナンくんと蘭さんで最終的に全てを取り返したのはノブおじいちゃん達⋯だけど、猿田さんは胸を張れと励ます。本当にこの人は私にとっては頼りになる先輩刑事だ。
「皆様!」
「また泥棒か!?」
そんなタイミングでピンクのリムジンが来て、そこから降りてきたのは本物の宝生さん。毛利さんはそれを見てジャックではないかと疑う⋯一度偽者になりすまされた人がまたやって来たらそう思うのは仕方ないかもしれない。
「本物の宝生さんです。」
「12時のわすれものは?」
「探偵さんのおかげで無事戻ってきました!」
「しかし、あの2人⋯行っちまったな。残っていたらこうして感謝されてたのに。」
「大丈夫ですよ、ジェット先輩⋯あの2人はきっと戻ってきますから。」
「そうだよ!師匠とるるかさんはきっとやることが終わったら戻ってくるはず⋯それまで私達は待ってよう?ねっ、あんな!」
「うん。でも、いつものるるかさんのような感じじゃなかった気がするけど⋯」
「うっ!?」
「とりあえず、こっちの事件も終わったことだし俺達も帰るか⋯」
「そうね。帰ろう、コナンくん?」
「うん!」
コナンくんは森亜さんが事件を解決したことに関して何やら図星の様子だったが、毛利さんの一声に救われて娘である蘭さんに連れられて帰ることに⋯でも、私はどうしても彼について知りたいことがあったのでコナンくんを呼び止めた。
「待ってください!コナンくん⋯あなたは一体何者なんですか?」
「江戸川コナン、探偵さ。」
私がコナンくんに何者なのかを訊ねると、彼は名前を名乗ると共に探偵であることを明かした⋯それで謎が解決したのかどうかは分からないが、どうやらこの時代の探偵は凄い人が沢山いるらしい。そんな毛利さん達の背中を私達は見送るのだった。コナンくん、そして蘭さん⋯私達を助けてくれてありがとう。
side out
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side信義
「ふむ、マコトジュエル回収ご苦労だった⋯また一つ、私は大王に近づける。」
俺とるるかはアジトに帰り、さっきの中で回収したマコトジュエルをウソノワールに差し出す。彼はそれを受け止めると喜んでからそのマコトジュエルをコレクションの中に収めるのだった。
「別に大王になるかならないかは俺達の知ったことじゃない。でも、注文の数だけ集めたらるるかを自由の身にしてくれるだろうな?その時は俺達でお前をぶちのめす!」
「面白い。しかし、お前達は面白い少年と会ったそうだな?江戸川コナンという眼鏡の探偵と⋯」
「ウソノワール、知ってるの?」
「面識はない。ただ、未来自由の書に彼のことが記されていて、その少年は元々は工藤新一という東の高校生探偵として知られた名探偵だった。」
るるかがウソノワールがどうやってコナンくんのことを知ったのかを訊ねると、未来自由の書に記されてあったとされるコナンくんのことを俺達の前で話した⋯工藤新一という高校生探偵だった?見たところ小学生ぐらいのはずだが⋯
「どういうことだ?コナンくんは江戸川コナンという名前で小学生ぐらいだぞ⋯それが高校生探偵で偽名を使ってるなんてありえない!」
「いや、未来自由の書は嘘をつかない⋯キュアマスター、あんたはそこまでウソノワール様と未来自由の書を嘘つきに仕立てあげるつもりなのか?」
「よせ、ブラキッド⋯」
「ライライサー。」
俺が未来自由の書とウソノワールを嘘つき扱いすると、ブラキッドが俺の前に移動してはロッドの刃先を俺の首元に突きつける。しかし、刃先が刺さろうとしたタイミングでウソノワールが制止させてこれにはブラキッドですらも逆らえなかずに引き下がるしかなかった。
「江戸川コナン⋯工藤新一は黒の組織から毒薬を飲まされ、その副作用で身体が縮んで子供になってしまった。そして、やつの取り巻きには同じ境遇の人間もいる⋯そして、そんな工藤新一がまた事件を招いていく。世紀末の魔術師⋯予言に書かれていたのはこれまでだ。」
「世紀末の魔術師⋯」
「とりあえず、お前達には関係のないことだ。引き続きマコトジュエルを回収せよ⋯ライライサー!」
「俺らはそんなことはしない。行くぞ、るるか⋯」
「うん。」
「⋯」
そうして、俺はるるかの手を引いてから『ライライサー』をすることはなく自分達の部屋へと引き返すことに⋯俺は別にファントムの仲間になったつもりはなく、単に利害関係の一致とるるかを自由にする為にファントムに入っただけの話である。
「それにしても、今回もお手柄だったわね!流石は信義とるるかよ♪」
「ありがとう、マシュタン⋯私も正直、信義がいなかったら今回の事件は解決しなかったと思う。信義もありがとう⋯」
「俺だってるるかには感謝してるよ。今回の推理だって見事だったぞ?屈折率とかいつもよりも賢いというか⋯でも、ちょっと淡々としてたのは引っかかるけどな。」
「推理?私は何もしてないけど⋯というか、何も覚えてない。」
俺が今日のるるかの推理を褒めると彼女は何も覚えてないと言い困惑した表情を浮かべる。何がどうなっているのだろうか?あの時眠りながら推理していたのはるるかのはずなのだが⋯不思議すぎる。
「それよりも江戸川コナンって少年⋯未来自由の書に記されていたことが本当なら工藤新一という高校生がそのふりをしてるってことになるわね。何者かしら?」
「でも、コナンくんは決して悪い子でないのは確かだ⋯小学生にしても高校生にしても直感がるるかよりも鋭かった。」
「そうね⋯でも、きっと彼なら持っている目標を成し遂げる力がある。コナンくんを信じましょう⋯」
そうして、俺達は今日会ったコナンくんについてを話して彼のことを信じることにした。どんな秘密があろうとも決して彼は俺達の敵になるとは性格上考えられない⋯また会った時はその恩返しができればと願うばかりだ。
「それよりも信義⋯私に何か言うことがあるんじゃない?」
「どうしたんだ、るるか?そんな怖い顔をして⋯」
「私をおんぶしてた時、胸を背中に押し当ててたでしょ?それで満たされたりとか⋯」
「いや、してないって!俺はるるかを運ぶのが精一杯だからそんな胸の感触とかを気にしてる場合じゃないだろ?緊急事態なんだからさ。」
「本当は?」
「とても柔らかかったです。」
「エッチ⋯」
「仕方ないだろ、伝わった感触に嘘はつけないんだよ!」
俺が思わず圧に負けて誤魔化せなくなり素直に胸の感触を感じたことを明かすと、彼女は冷ややかな目(ジト目とも言う)で俺を睨む。しかし、おんぶで背負っていたらその背中に胸が当たるのは宿命ではないのだろうか?これで胸を背中につけないのは流石に無理があるはずだ⋯
「とにかく、胸に限らず私の身体を触りたかったら素直に触りたいって私の目を見てお願いしてほしい⋯寝てる時とかに不意打ちで触られるのは嫌だから。」
「分かった、その時は俺から言うよ。ごめんな、るるか⋯」
そうして、俺はるるかの頭を優しく撫でていく。彼女の髪を触っているとシャンプーとリンスをしっかりしてるのか髪の毛はツヤツヤで絹のような触り心地だ⋯でも、心の片隅で思うことながら俺が謝るのは少し変な気もしてしまう。まあ、彼女も許してそうな雰囲気だからきっと平和に済むはずだ⋯
「ありがとう。信義の優しいところ大好きよ♪」
「俺もだよ、るるか⋯」
そのまま俺とるるかは唇を重ねてキスを交わすのだった。こうやって付き合ってからキスは何回やったことだろうか⋯それでも飽きないのは愛の強さとも言える。今はもうジャックの危機とかそんなことはどうでも良い⋯とにかく、俺はるるかと幸せな時間を過ごせればそれで満足だ。それからどう過ごしたのかはまた別のお話⋯
いかがでしたか?前書きでは厳しい表現を用いて申し訳ありませんでした⋯今後も感想は大歓迎なのでルールを守って色んなご意見とかをお待ちしてます。
次回は原作通り学旅行回ですが、信義達は出ません。その代わりに主人公を担うのは別のキーキャラです⋯誰なのか?ヒントはこの作品のオリキャラの誰かですのでお楽しみに!
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