そんな今回は3話分の後半戦をお届けしますが、予告通り新しいプリキュアが誕生します!どんなプリキュアなのかは前から出てきたと思いますし、誰がなるのかも目に見えてますけども⋯その様子を見守ってくださると幸いてます。
それでは、また後書きにて⋯
sideあんな
「一体、何の騒ぎ?」
「What's happen?(何が起きたんですか?)」
それから私達は店員のちほさんと卓也さんの他に女性のお客さんと海外から来た男性のお客さんの4人を集めた。この中にファントムが変装した犯人がいるとなると⋯誰なのだろうか?店員のちほさんと卓也さんならあの亀の置き物に触れるからこの2人のどちらかかもしれないけど、お客さんの2人もこの場にいるとなると疑わなくちゃいけない。
「お店にいるのはこれが全員⋯」
「犯人は別の誰かでこっそり入って、盗って出て行っちゃったとかは?」
「でも、ドアを開けると鳴るベルは鳴っていません。」
私がこっそり入って盗んだと見てその線で考えようとするもちほさんはベルが鳴ってないとして否定される。それだとこの中で起きた事件ということになりそうか⋯そう思っているとベルが鳴って誰かがお店の中に入ってくる。
「お前ら、ここにいたんだな⋯何かあったのか?」
「ノブお兄ちゃん!」
「師匠!」
その人とはパーティーのお買い物に行っていたノブお兄ちゃんで買ってきたものを入れたビニール袋を片手にやって来た。どうやらお店の外から何があったのかと思ったのだろう。
「とりあえず、ジェット先輩⋯荷物を持っててくれるか?」
「あ、ああ⋯分かった。」
ノブお兄ちゃんはジェット先輩に買ってきた物を預けてから、プリキッドブックとペンを取り出してはちほさんに対して聞き込みを開始しようとする。
「すみません、僕はこの子達と同じ探偵事務所の探偵の織田信義です。とりあえず、店員さん⋯何があったかお聞かせ願えますか?」
「はい⋯実は非売品である亀の置き物が盗まれるという事件が発生しまして。今、キュアット探偵事務所の探偵の2人が調査していたところなんです。」
「非売品の亀の置き物⋯それはどういうもので?」
「ガラスでできたもので、この店のお守りと言いますかシンボルなんです。」
「それが盗まれた、と⋯」
「他に出入口はありませんか?」
「家具を出し入れする搬入口です。」
次にみくるは入口以外から出入りしている可能性を見て別の出入口があるかを訊ねると、ちほさんは搬入口を案内する。ここからなら盗み出すのは余裕かもしれないけど、それを使えるのは店員であるちほさんか卓也さんぐらいだ。お客さんである他の2人は関係者じゃないから搬入口のありかは知らないし、知っててもそこから出入りはできないはず。
「犯人はここから入って置き物を持って出て行ったかな?」
「かもしれないけど、決めつけるには早い⋯ここにまだ犯人がいる可能性も考えないと。」
「でも、みんな置き物は持ってなさそうだけど?」
それからノブお兄ちゃんもかもしれないけど、先にいた私やみくるやジェット先輩は搬入口から盗んだ線をよく考えるも置き物をみんな持っていなさそうと言われてまた振り出しに逆戻りとなってしまう。ノブお兄ちゃんも私達の話を黙って聞きながら考えていたけど、先に犯人が誰なのかとか分かっているのだろうか?ノブお兄ちゃんなら分かっててもおかしくはないけど、できることなら先に犯人が分かって私達の手で事件を解決したいところだ。
「⋯結婚式のティアラの時と同じかも!」
「そうか、どこかに隠してるとか⋯ノブお兄ちゃん!」
「それなら今のない状況と辻褄は合うな。よし、探すぞ!」
それから私とみくるとノブお兄ちゃんで亀の置き物が隠してあるであろう場所を探すことに⋯ただ、お店の中は結構探す場所が多くて本当に見つかるのか不安しかない。
「隠す場所多すぎ⋯」
「でも、よく考えてみろ。置き物はガラスでできているんだよな?」
「はい。そうとなると、割れる心配がないところに隠してる可能性が高いですね⋯師匠はどこが最高の隠し場所と思ってますか?」
「そうだな、あのクッションが沢山置いてあるところとかはどうだ?俺ならここに隠すな。」
「2人とも、そこを調べよう!」
「「ええ(ああ)!」」
そして、私達は3人でクッション売り場のぬいぐるみを取り出しては亀の置き物があるかどうかを調べる。ノブお兄ちゃんの読みが当たってるのなら間違いなくあるはず!ジェット先輩や周りの人達もその様子を見守る。
「「「あった!」」」
しばらく掘り起こすとその中で亀の置き物を発見。逆さまに置かれてはあるが、傷とかはないようだ⋯ちほさんと卓也さんの店員さん達も安心する。
「これですよね?」
「ありがとうございます!」
「1、2⋯6枚揃ってる。どこも壊れてない!」
ノブお兄ちゃんが亀の置き物を卓也さんに渡すと、彼は何かを数える。何が6枚あるのかはよく分からないけど、とりあえず無事に探し物が見つかって良かったもののどこか違和感を覚える。
「ヒュー♪」
「棚に戻しておきますね?」
「ありがとう、お願い。」
卓也さんは何事もなく亀の置き物を元の場所へと戻す。これで事件解決ということで良いのだろうか?私もみくるもノブお兄ちゃんも困惑するばかりだ。
「これで事件解決?」
「まだでしょ。置き物を狙った犯人が、ファントムがこの中にいるはず!」
「ファントムってことはまたニジーか?懲りないやつだ⋯とりあえず、詳しい聞き込みはあんなとみくるに任せる。この現場にいたお前らの方が色々詳しいだろうし⋯俺はその様子を見つつ犯人が誰なのかを考えてみるからまずは自力でこの犯人が誰なのか解いてみろ。」
「分かった、任せて!」
「見ててください、師匠⋯あんな!」
「うん!」
そして、ノブお兄ちゃんは捜査に関する重要な聞き込みを私とみくるに任せてそれを引き受けることに。見ててね、ノブお兄ちゃん⋯私とみくるで事件を解決させるから!
「ズバリ、犯行時あなたはどこにいましたか?」
「Oh,I can't speak Japanese.(ああ⋯僕は日本語話せません。)」
まずは手始めに海外から来た人に聞き取り調査しようとするもその人は日本語が分からず。私、英語以外の教科は平均的だけど英語は苦手なんだよね⋯
「英語だ、みくる⋯どうしよう?」
「私に言われても⋯こっちも英語分からないんだけど!?」
「ポチ⋯」
「とりあえず、俺が通訳をしようか。ハローイングリッシュの時から英語は得意で大学は英語、韓国語、中国語は専攻してたんでね⋯お兄ちゃんに任せろ!」
「その必要はない。そんな時にはこの天才の発明品、プリキッドグミがある!」
「おいっ!?ここは語学堪能で主人公の俺が通訳をして見せ場をアピールするところだろ?何でお前の研究品をここで出されなくちゃいけないんだ!」
「仕方ないだろ?販促活動をしないと資金はカツカツなんだよ。大人の事情ってものがあるんだ!」
(ジェット先輩⋯そういう大人の事情を話して大丈夫なの?ノブお兄ちゃん、可哀想。)
「あんな、これじゃない?」
「これだ。オープン、プリキッドグミ!」
私はみくるが示したものを手にしてからそれを開くとグミが入っているであろうパッケージが大きくなる。これがプリキッドグミ⋯これが英語が分からない私達に何の効果が出るのだろうか?
「このグミ、はなまる可愛い〜♪」
「本当だ!」
私がグミを取り出すと、パッケージから出てきたグミは鍵のような形をしていてとても可愛い。しかも2つ繋がっていて2人でシェアするものなのかな?
「食べてみろ。」
「俺もか?」
「当たり前だろ、疑ってないで食べてみたらどうだ?」
「分かったよ⋯これ半分な?ジェット先輩。」
こうして私とみくる、ノブお兄ちゃんとジェット先輩でそれぞれグミを半分こしてから食べていく。ノブお兄ちゃんは疑心暗鬼だけど、まずは味はどうなのか⋯
「うーん⋯」
「美味しい♪」
「まあ、グミとしては美味いんだが何か意味があるのか?英語が話せるとか?」
「その通り。このグミは美味しいだけじゃないぞ?これを食べればどんな言葉も理解して話せるようになるんだ。」
「ええっ、凄ーい!」
「『凄ーい』って何が?」
「嘘だろ!?日本語喋ってやがる⋯」
「言葉が日本語に変換されてるだけだよ⋯ちなみに効果は3分間だけだ。」
ノブお兄ちゃんは目の前の海外から来たお客さんが日本語を喋ってるというかそう聞こえたことに驚く。ジェット先輩の発明品って本当に凄い!私とノブお兄ちゃんの住んでる時代に持ち帰りたいものだ。
「じゃあ、急いで訊かないと!」
「うん!」
「お店のどこで何をしてましたか?」
「彼とスカーフを探してたよ。」
海外から来たお客さんは卓也さんを指差してスカーフを探していたと主張する。この人の言ってることは本当なのかもしれないけど、とりあえず私はみくるに目線を送り卓也さんにも訊くようにと促した。
「彼と一緒にいましたか?」
「はい。トムさんはお母様へのプレゼントにスカーフをお探しで⋯」
「素敵なスカーフを選んでくれたよ。」
「はい、あの置き物に似た柄を選びました。お母様が庭で植物を育てるのが趣味とお聞きしたので。お好きな柄かなと⋯」
「置き物に似た柄のスカーフ、っと⋯」
「置き物の柄?」
「植物?」
私とみくるは卓也さんとトムさんの話を聞いて妙に置き物の柄と植物という単語に引っかかる。とりあえず、もっと詳しく聞いてみるしかない。
「あなたはどこに?」
「私は店に入ってからずーっとこの子をなでなでしてました。」
「猫か、これじゃあ証人にならない⋯」
「されてたよ?」
「「えっ!?」」
「ずーっとなでなで♪」
「「ええええ!?」」
「嘘だろ⋯猫の言葉まで理解できるとか、このグミ優秀すぎるぞ?」
「天才だろ?」
「でも、この人も犯人じゃない⋯」
とりあえず、奥さんと猫から証言を得ることはできたものの奥さんも犯人ではないし猫が盗んだとも考えられない。そうとなると⋯
「残ったのはちほさんか卓也さん。」
「ちほさんが!?まさか。」
「あの⋯母が待ってるからもう行かないと。」
「あっ、卓也くん⋯プレゼント用のシール貼り忘れてる。」
「えっ、ああ⋯すみません。」
「プレゼント用のシールですか⋯いきなりですけど、どういうものか僕にも見せてください。」
「はい、6枚のシールの中から1枚選べるようになっています。」
「この6枚の中から選ぶの?悩むなぁ⋯うーん、スカーフの色と合わせようかな?」
「スカーフ?」
「6枚?」
その時、私とみくるの中でノブお兄ちゃんから引き出されたちほさんとトムさんの言ったことから何かを閃いた。ノブお兄ちゃんはこれを知ってて聞き出したのか⋯
「「見えた、これが答えだ!」」
「閃いたか。俺もさっきので分かったよ⋯それじゃあ、まずは聞かせてもらうぞ?お前らの推理を⋯」
「うん!」
「亀の置き物を盗んだ犯人は⋯」
「「あなたです!」」
そして、私とみくるがノブお兄ちゃんも見てる前で犯人だと自信持って指したのは卓也さん⋯さっきの会話の中に答えがあった。本当にそれを引き出してくれたノブお兄ちゃんには感謝しかない。
「ぼ、僕が?そんなわけないでしょ⋯」
「いいえ、あなたしか考えられない!」
「今回の事件の謎を解く鍵はスカーフです。」
「スカーフ?」
「そう、スカーフだ⋯あんたは置き物を盗んで搬入口から出ようとした。店員がそこから持ち運べば誰も変だとは思わないだろうな⋯ただ、出ようとした時に観光客のトムさんに声をかけられて慌てたあんたはクッションの中に隠した。そこなら誰も気づかないだろうしな⋯」
「そんな言いがかりですよ!」
「卓也くんがまさか⋯」
「Tom, Takuya said he chose that scarf with the figurine-like pattern as a present for his mother, right?Can I see it?(トムさん、卓也さんはあの置き物みたいな柄のスカーフをお母さんへのプレゼントに選んだって言いましたよね?それを見せてもらえますか?)」
「Yes, this is it.(はい、これだよ。)」
そして、ノブお兄ちゃんは3分経ってグミの効き目が切れた中で英語でトムさんにスカーフを見せるように頼んで彼は私達の前に見せると、そのスカーフには亀の置き物のような色合いの花が沢山刻まれてあった。
「花?」
「ええ、あの置き物とそっくりでしょう?」
「えっ?」
「そう、卓也さんは花の形をした置き物だと思ってたの。」
「亀の置き物なのにね。」
「か、亀?」
「クッションの中から見つかった時に俺はあんたの様子がおかしいと思ったよ。もちろん、あんなとみくるもだがな⋯亀の頭や足やしっぽを枚とは数えない。あんたは亀の置き物を花だと勘違いして花弁のように数えた。店員ならそんな間違いをするはずなんてありえるはずがないんだよ!」
「ぐっ⋯」
ノブお兄ちゃんは私とみくるの推理を前に出しながらも卓也さんに変装したファントムを問い詰める。美味しいところは取られてしまったけど、流石は刑事⋯ドラマの刑事よりもかっこいい。
「マジ、チョベリバー⋯」
「「「チョベリバ?」」」
すると、卓也さんに扮してるであろうファントムの人間はメイクブラシを取り出してからそれで顔を拭いていく。しかし、チョベリバってどういう意味なのか⋯どうやら話し方とかからしてニジーではなさそうだ。
「そう、あたしは怪盗団ファントムのアゲセーヌ。頂いていくから〜♪」
「「「「ああっ!?」」」」
そうしてアゲセーヌと名乗る女性の怪盗は亀の置き物を持ち去っていく。それにしても、この人の感じ⋯前にニジーが変装していたあの女子高生の人に雰囲気が似てる気がする。そんな彼女は店を出ると軽々とビルの上まで飛び移ってはそのまま逃げていく。
『怪盗団ファントムか!?』
「ドギー、お前⋯店の外で待ってたのか?今まで出番がなかったら気づかなかったぞ。」
『そんなことはどうでもいい!とにかく、あいつを追うぞ!!』
「「うん!」」
「「ああ!」」
それから私達とドギーが合流してアゲセーヌを追っていく。逃げた方向を辿ってしばらく⋯彼女は何故だか知らないけどお店のちょうど裏のところで足止めされていた。
「「あっ、いた!」」
「アゲセーヌ、もう逃がさないぞ!大人しく亀の置き物を返してもらおうか?」
「ちっ⋯面倒だけど、ウソノワール様の為なら相手するっしょ!嘘よ覆え、チョベリグにしちゃって〜?ハンニンダー♪」
「ハンニンダー!」
アゲセーヌはハイビスカスを取り出してからそれを亀の置き物にくっつけると、宿っていたマコトジュエルは黒く染まっては花のハンニンダーが生まれ、それと同時に周りが何かに覆われた。
「どうなってるんだ!?」
『お前、何をした!』
「ファントムの新技術⋯あんた達以外密室。これで事件は迷宮入りっしょ♪」
「くっ⋯あんな、みくる、名探偵プリキュアの出番だ!」
「うん、みくる!」
「ええ!」
「「オープン、ジュエルキュアウォッチ!⋯プリキュア・ウェイクアップタイム!」」
ノブお兄ちゃんに託され、私達はプリキュアへと変身する。ノブお兄ちゃんはまだプリキュアになれないかもしれないけど、そんな中で私とみくるが頑張らないといけない⋯その一心だ。
「どんな謎でもはなまる解決!名探偵キュアアンサー!」
「重ねた推理で笑顔にジャンプ!名探偵キュアミスティック!」
「「名探偵プリキュア!」」
「私の答え、見せてあげる!」
「ハンニンダー!」
名乗りを決めると早速花のハンニンダーは攻撃を仕掛けてくる。でも、よく思えばどうして亀なのに花のハンニンダーなのだろうか⋯そこは不思議で勘違いしてたり?
「花じゃなくって亀だってば!」
「はああっ!」
「えいっ!」
「ダー!?」
しかし、私がハンニンダーに回し蹴りを当てるとミスティックはその上から踏んでいく。私達のコンビネーション、やっぱりはなまるって感じかな?
「何やってるのハンニンダー、チョベリバー!」
「チョベリバ?」
「『最悪』って意味の死語だよ、この当時ですら流行ってなかったけどな。」
「ノブお兄ちゃん、詳しいね?」
「まあ、言葉の歴史も勉強したんでね。」
「死語じゃねーし、プリキュアにも変身できないおっさんがしゃしゃり出るんじゃねーっつーの!」
「は?ふざけんな!お前にだけは死んでもそれを言われる筋合いはない!!だったら俺がこの場で叩きのめしてやる、女だろうが手加減なしだ!!」
「ノブお兄ちゃん、落ち着いて!」
「師匠はまだプリキュアじゃないんですから敵を挑発しないでください!」
「あんな、みくる⋯離せ!刑事の俺を怒らせた罪は死刑よりも極刑だ⋯俺にやらせろ!!」
ノブお兄ちゃんはアゲセーヌからの罵倒に腹を立てたのか生身で喧嘩を仕掛けようとする。しかし、ここは私とミスティックで何とか落ち着かせようとするもノブお兄ちゃんは止まろうとしない⋯それだけプリキュアになれないことを気にしていたようだ。
「今だよ!やっちゃいな、ハンニンダー!!」
「ハンニンダー!」
すると、ハンニンダーはアゲセーヌの指示で起きたかと思ったら蔓を伸ばして攻撃を仕掛けてきた。しかもノブお兄ちゃんに目掛けてである。
「危ない、ノブお兄ちゃん!ああっ!?」
「アンサー!ぐうっ!?」
攻撃が当たらないように私が盾になろうとしたその時、蔓が巻きついてきて私の身体は縛られ吊り上げられる。その直後にミスティックも同じように吊り上げられてしまった⋯私達しか戦えないのにこれは絶体絶命である。
「アンサー、ミスティック!?」
「イェーイ、アゲの活躍見ってる〜?ウソノワール様〜♪」
「アゲセーヌ、俺の従妹と1番弟子を離せ!」
「嫌に決まってるじゃん⋯ってか、プリキュアにもなれないあんたが何を言ったところで何もできないっしょ?それなのにマコトジュエル持ってるとか宝の持ち腐れ〜って感じ?」
「くっ、こんな時に俺がプリキュアになれたら⋯」
「『信義⋯』」
「ノブお兄ちゃんならきっとプリキュアになれるよ。だから、自分の正義を信じて!」
「師匠ならきっとなれます。私もアンサーも見てきました⋯あなたは事件に対して真摯に向き合って解決の為に、被害者を救う為に犯人を許さないという正義感を燃やしていることを。だから、師匠ならなれるはずです!」
「あんた達、チョーうるさいんですけど?ハンニンダー、黙らせな!」
「「ぐうっ、ううっ!?」」
すると、ハンニンダーはノブお兄ちゃんにエールを送った私とミスティックを締めていく。これには流石に苦しくて身体が痛い⋯!
「やめろ、これ以上⋯こいつら手は出させない!俺が2人を守ってみせる!!」
「「⋯!?」」
「こ、これは⋯マジ?」
ノブお兄ちゃんが私達への思いを叫んだその時、彼がしまっていた警察手帳とスマートフォンがポケットから出てきては2つが融合して新しいアイテムが生まれた。
『ジュエルキュアライセンスフォン⋯だと!?まさか、信義の正義感が⋯?』
「ドギー⋯これってまさか?」
『ああ⋯お前はプリキュアに変身できるぞ。マコトジュエルをそれにセットしろ!』
「ああ、了解。」
「ちょっ⋯嘘っしょ?プリキュアがもう1人!?」
「オープン、ジュエルキュアライセンスフォン!」
ノブお兄ちゃんがジュエルキュアライセンスフォンというアイテムを携帯電話の要領で開くと、変身するための空間ができてノブお兄ちゃんの服装が銀に光るタンクトップと短パン姿になってアイテムの下に前から持っていた銀のマコトジュエルをセットした。
「プリキュア・ウェイクアップタイム!1!卑怯な犯罪を許さず!」
呪文を唱えてノブお兄ちゃんが1のボタンを押すと、ノブお兄ちゃんの髪が黒から銀に染まり、黒のグラデーションが襟足に刻まれ下ろしていた髪がワックスをつけた後のように逆立つ。
「4!死ぬ気で捜査!」
次に4のボタンを押すと、光のタンクトップは銀のノースリーブのワイシャツのような服になり、光の短パンも黒の七分のズボンに変わり、瞳の色も青に変わる。
「8!パッと解決へ!」
さらに、今度は8のボタンを押すと靴がそれぞれ生成されて黒のブーツを履く。ブーツの長さはズボンの裾が隠れるぐらいで裾がブーツの中に入る。
「刑事魂を燃やすエマージェンシーコール!」
ノブお兄ちゃんが警察を呼ぶ番号である『110』を押して真ん中上のボタンを押すと銀の星の宝石がついた耳飾りがつき、ネクタイは黒に赤縁のネクタイが結ばれ、左の腰に警棒を携え、右の腰にジュエルキュアライセンスフォンがついているポシェットに納まり変身が完了する。私とミスティックのようにケープは羽織らないようだ。
「百鬼夜行を斬り犯罪撲滅、名刑事キュアマスター!俺の答え、見せてやる!」
こうしてノブお兄ちゃんはキュアマスターに変身して名乗りも決めた。名乗りも見た目も凄くかっこいいしとにかく強そうだ⋯普段から素敵な王子様なのにますます好きになりそうかも!
「キュアマスター⋯マジで変身しちゃった。」
「俺、プリキュアに変身したのか?」
『ああ。俺の力はお前に引き継がれたぞ、頼んだ⋯キュアマスター!』
「とりあえず、それは分かったがどうすれば⋯」
『左の腰に『ケイボード・ベガ』があるだろ?それで戦うんだ!』
「け、ケイボード?ベガ?何かダサいな。でも待ってろよ、アンサー、ミスティック⋯すぐに助けるから!」
「こんな時にプリキュアが増えるとかマジでムカつくんだけど!ハンニンダー、やっちゃいな!!」
「ハンニンダー!」
「ノブお兄ちゃん!」
「ふんっ!」
ノブお兄ちゃんはハンニンダーが踏み潰そうとするもその動きを見極めて軽々と避ける。本当に初めて戦ってるとは思えないぐらいの身軽さ⋯反射神経とかはいくら警察として鍛えてたにしても余裕がある。
「遅いな⋯こんなもんじゃ俺は踏めないよ。今度は俺のターンだ!」
そう言うとノブお兄ちゃんは大地を蹴って飛び上がっては警棒⋯ベガを右手で抜いてから頭上に構えた。この構えはまさにお侍さんみたいである。何をするのか⋯
「はああっ、てやああっ!」
ノブお兄ちゃんはベガで私達を縛る茎を斬り裂いた。しかも私とミスティックを斬ることなく的確に⋯警棒とソードだから『ケイボード・ベガ』なんだね、なるほど。
「なっ⋯!?」
「「きゃああああ!?」」
「よっと⋯大丈夫か、2人とも?」
私達が落ちていくその中をノブお兄ちゃんがまとめて抱きかかえては地上へと安全に着地する。本当にノブお兄ちゃんはプリキュアに変身して私達以上に自分の力を発揮していた。
「ありがとう、ノブお兄ちゃん⋯かっこよかったよ!」
「師匠は本当に凄いです、探偵としてもプリキュアとしても⋯」
「ありがとう。お前らの後押しのおかげで俺もプリキュアになれたよ⋯これからもよろしくな!」
「「うん(はい)!」」
「何やってんのハンニンダー、早くプリキュア達をやっちゃって!」
「アンサーとミスティックは下がってろ。ここは俺が仕留める⋯俺達は歩みを止めない、マコトジュエルも店のシンボルとして大事にされている亀の置き物も返してもらうぞ!」
ノブお兄ちゃんはジュエルキュアライセンスフォンを取り出しては『100』とコードを打ち込んで決定ボタンを押す。そして、力を溜めて攻撃の構えを取った。
「これが俺のアンサーだ!」
ノブお兄ちゃんはそのまま光のような勢いでハンニンダーをベガで斬って反対側に着地を決める。やっぱりノブお兄ちゃんというかキュアマスターがかっこよくて何も言えない。
「キュアっと解決!」
「ハン⋯ニン⋯ダー⋯」
やがてハンニンダーはノブお兄ちゃんの技にやられて浄化され消滅。マコトジュエルも無事にこっちの方へと戻ってきてそれをポチタンにつけた。
「ポチポチキュアキュア〜♪」
ポチタンもマコトジュエルを吸収してこれでまた一つ成長した。そして、結界が解けて周囲が元に戻る⋯ノブお兄ちゃんも私達のもとに戻った。
「ええいっ、チョームカつく!」
アゲセーヌはそう言ってからこの場から姿を消す。怪盗団ファントムはニジーだけじゃない⋯今日で分かったことかもしれないけど、ノブお兄ちゃんがいれば怖くないはず。私はそう信じたい⋯
「とりあえず、亀の置き物はお店に返すぞ。」
「そうだね⋯」
side out
~~~~~~~~
side信義
あれから変身を解除してお店に戻り、亀の置き物をちほさんに返却。彼女からは感謝されて本当に今日はプリキュアに変身できて戦力になったこともあり探偵冥利に尽きる1日だった⋯その中で本物の卓也さんが帰ってきたのだが、どうやらその前にちほさんに変装して買い物を依頼していたことが判明。本当に厄介なことをしてくれたものだ⋯
「「できた〜、私達の探偵事務所!」」
「ポチ〜♪」
そんな俺達は探偵事務所に帰ってから買ってきたやつインテリア用品を飾り、事務所をよりオシャレに仕上げた。とりあえず、ジェット先輩と俺で折半して支払ったのだが⋯高くついてしまい、俺も彼もため息だ。
「お金が⋯」
「まあ。俺も同じだから落ち込むなよ。夜は事務所再開のパーティーとして焼肉セットを買ってきたからそれを食べようぜ?」
「信義⋯すまない、恩に着るよ。」
『俺からも礼を言わせてくれ。今後は室内で住めるようにしてくれてありがとう⋯』
「ああ!」
ジェット先輩とドギーは俺に礼を言う。大きな出費をしたのは俺も同じだ⋯るるかちゃんにアイスを奢らなかったらもっとお金を残せたかもしれないが、警察の人間として困ってる人間を放置するとかそういう真似はできない。ましてや、俺も名探偵プリキュアの人間になったのだから人を助けないなんて以ての外だ⋯俺はより正義の味方でなくてはならないからな。
「良い感じにできたね。」
「ええ⋯」
それから俺達は事務所の外に出てから入口に作った新しい看板を見て新しい船出に期待を膨らませる。一時は探偵の行方不明で廃業危機にあったこのキュアット探偵事務所だが、もしかしたら俺とあんながこの時代に来た理由はもしかするとこの事務所を立て直してほしいという神様からの試練だったのかもしれない。
「こうして事務所はまた動き出すことになるけど、最初の依頼はどんなものだろうな⋯」
「それはもう決まってますよ。初めての依頼人は師匠とあんな⋯2人です。」
「ええっ!?私とノブお兄ちゃん?」
「俺もか⋯みくるに何か頼んだか?」
「いえ、でも⋯自分で決めたんです。師匠とあんなを元の時代に戻すって。だから、この私⋯小林みくるに依頼してください!」
「みくる。ああ、お願いするよ⋯」
「私も、お願い⋯みくる!」
「その依頼、引き受けました。私、あなた達のために立派な名探偵になりますから⋯これからもご指導の方をよろしくお願いしますね、師匠!」
「もちろんだ。俺とあんなとお前がいれば最強の名探偵になれるよ⋯だから、頑張ろうな!」
「うん、一緒に頑張ろうね⋯みくる、ノブお兄ちゃん!」
「ポチ〜♪」
「師匠、あんな⋯はい!」
こうして俺達は手と手を重ねてから名探偵になるべく一致団結して名探偵プリキュアとして頑張り、それぞれの決意を固めるのだった。キュアット探偵事務所はまだまだ始まったばかり⋯これからもよろしくな!
いかがでしたか?ついに信義がキュアマスターになりました。前任者というか力を喪失しているドギーに代わって今後はアンサーやミスティックと共に戦っていくことになります。とりあえず、新技とかをこれからも出していくつもりなので技の紹介は出たら随時後書きにやります。そこら辺はお待ちくださいね?
それで、推理に関しては信義はあんなちゃんとみくるちゃんに任せましたけども⋯信義も師匠としての面構えができていますよね。弟子の育成のために前に出した神采配⋯これもあり、あんなちゃんとみくるちゃんは犯人を自力で解き解決に導いたのです。これにはあっぱれですね!とりあえず、プリキュアはこれで3人⋯今後の推理とかにもご期待ください。
あと、るるかちゃんとの絡みもお届けするのでね⋯今回はたまたま出ませんでしたけど、また出てきますよ。本当に頑張りますね!
それと、今後についてですがこの作品をメインコンテンツとして執筆ペースの重点を置くことにしました。なので、投稿ペースが本作品に限りかなり上がるかもしれません⋯長くは待たせないと思いますのでね、今後ともよろしくお願いいたします。
感想、お気に入り登録、高評価の3点セットをしてまた次回もお楽しみに!