アビドスの古竜 作:灰の人
アビドス自治区の深い深い地下にて梔子ユメとミディールは会話をしていた。
「(なぁ、ユメ。そろそろ彼女らにもルールを伝え、守らせろ。)」
「どうして?今のままでも良いんじゃないの?」
「(そもそも、アビドス高校内以外での戦闘を許していたのは、余裕がないだろうからだ。だが、最近は少し生徒が増え、余裕も生まれて来た。それに、アビドス高校の生徒のセリカ、彼女が攻撃されたのは住宅地だ。今までは不良たちもルールを守っていたが、これから守られる筋合いは無いし確証もない。)」
「皆んなを守るためにも…伝えなきゃか……」
「(心配するな。住人たちはしっかり守る。お前たちは母校の防衛だけに気を配れ。バックには俺がついてる。)」
「分かった。ミディールが言うことだし、信じるよ。」
「(そうか、良かった。)」
「最後に一ついい?」
「(どうした?)」
「ミディちゃんって呼んでいい?」
「(早よ帰れ)」
ユメが帰った後のミディールは1人思考していた。(少しばかり介入しすぎたのかもしれない。幸いなことにここは地下深く…侵食しようがどうとでも出来る。だが、地上は問題だ。それに、ここはダクソの世界じゃ無い。あまり、でしゃばるべきじゃ無いはず…俺が良くできるって、思ったのになぁ。)
このミディールの思考は、普段ならバレずに処理できたはずだったが、彼の同盟者以外には………
アビドス高校対策委員会部室…そこでは会議が行われていた。借金を返すためのお金をどうするかが議題であったが、誰も真面目に取り組むものはいなかった。 いや、彼女たちにとっては真面目な案なのだろうが…側から聞けば馬鹿みたいな案しか出ない会議では、結局今まで通りが1番となり、話題は別のものに移っていった。
そんな中、梔子ユメがアビドス高校に訪れた。みんなに伝えなきゃいけない事があると、もちろん先生も例外ではなかった。
「突然ごめんなんだけど、君たちに守ってもらわないといけないルールがあって…今までは借金とかで手一杯だったから許されてたんだけど、余裕も出て来ただろうと言う事でさ。」
「うへ?そんなのがあるなんて、聞いた事ないんだけど…」
「ん、今も借金で手一杯。つまりルールなんて無用。」
「私知ってるわよ!前大将が教えてくれたもの!アビドス高校校舎以外の場所での戦闘を禁ずるってやつでしょ!」
「せ、セリカちゃん。流石にそんなルールじゃないんじゃ…」
「うん!それだよ!」
「そうだったんですか〜?」
「バリバリ戦闘しちゃってたんだけど…」
「だから、借金の関係上、賞金首を狩る時は許可を得てたんだよ!でも、そろそろいいんじゃないんじゃないかって…」
「誰がそんなルールを作ったの?」
「ん、気になる。」
「教えて下さ〜い。」
「私の知り合いなら詳しくわかるんだけど……えーっと、アビドス高校の初代生徒会長さんで同盟者さんが直々に作ったのもの、らしい。」
“ん?生徒会長で同盟者?同盟者ってどういうこと?”
「うへ、それはね?先生、昔々、まだアビドス砂祭りが開催されていた頃に、黒竜様って言うのがいて、気に入られたアビドス生徒会長がそれと同盟を結ぶんだ。って言っても、同盟者は過去1人だけだし、それもとーっても昔のことだけどね。」
「あはは……まあ、だから皆んな!緊急時以外の市街地での戦闘は禁止!守れなかったら……どうなるんだろ?家が全部燃やされて灰になっちゃうかも?どんな家でも、権力者でも……だからちゃんと守ってね!」
こうして、アビドス高校の校舎以外での戦闘は禁止され、アビドス自治区の治安はさらに良くなった。だが、その頃からだろう。よく黒煙が上がるのも目撃されるようになった。
初代生徒会長さんとミディールの馴れ初め
-
いる
-
いらん
-
必須だろ早よ書け