アビドスの古竜 作:灰の人
私、黒見セリカはバイト先の柴関ラーメンで1人ぼやいてしまう。「市街地での銃撃戦がダメって…なんでよ。」誰かが昔に決めたルールなんだろうけど、納得できない。まるで全ての標的がアビドス高校に向かうようになっている。そんな感じで不満を持って、ため息をつく。
「なんだ。セリカちゃん。手が止まってるぞ。」
「あぁ、すみません。」
どうやら考えすぎだったみたい。でも、どうしても心にモヤモヤが残っちゃう……柴大将なら、何か知ってるかな。そんな考えから、私は質問してみた。
「大将。一つ質問いいですか?」
「なんでも聞いてくれ。私で良ければ答えよう。」
「なんでアビドス自治区には銃の使用は市街地で禁止されてるんですか?わたしたちに銃弾が当たったとしても、傷は残りませんし…なんでアビドス高校だけが犠牲になるようなルールがあるのか分かんなくて…」
「そうかぁ。大変だったこともあって教えられてないのか…よし分かった。店が終わる頃に、また来てくれ。その時になったら教える。今は客を捌かなきゃな。」
「はい。分かりました。」
バイトが終わって数時間後、私はまた柴関ラーメンのとこに来た。大将との約束だ。今は何やら奥で探し物をしているみたい。今日はかなり忙しかったし、何より先輩たちも来ていたからね。でも、不安だったのが銃を持って来店してきた子達かな。
でも、仕事の都合で来たみたいだったし、何よりいい子そうで良かったと思ってる。なんて、少しだけ考えていたら大将が絵本を持ってきた。かなり小さい子向けの本みたいだった。
「こいつは、俺がまだ小さい頃に読んでたやつでな。その中に……ここだ!ここを見てくれ。この黒竜様といるこの子、この子がアビドスの初代生徒会長さんらしい。」
「なんでも、とっても強くて頼り甲斐があったらしいんだが、少し抜けてるとこがあって、砂漠で遭難した時に助けてもらったことが初の出会いだったそうだ。」
「それからも黒竜様と初代生徒会長さんは親睦を深めていったらしい。ここからが本題で、昔のアビドス高校は知っての通り超マンモス校だった。武力も、他二つのマンモス校に勝るぐらいだった。」
「それでも、自治区市街地で犯罪が起こる。だったら、もう戦力のある自分たちだけに犯罪を集中させるのが早いと思ったそうでこのルールを作ったらしい。この案を伝えられた黒竜様は破ったものの住処を燃やし、制裁を与える、そんな恐怖を不良生徒たちに植え付け、守らせた。」
「だから今でも、全員が守ってる。他自治区の子たちも…でも、アビドス高校は死にかけだった。だから、温情をかけたんじゃないかなと思ってる。アビドス高校が続いていって欲しいから、セリカちゃんたちを咎めるようなことはなかった。」
「でも、最近のセリカちゃんたちは少し、余裕が出てきたんじゃないか?そう感じた黒竜様がルールを守るように伝えさせたんだと思うよ。」
私は、自分たちの所の御伽噺すら知らなかったのね。でも、そっか。私たちを今でも見守ってくれてるってことかな?そうだとしたら、これからの脅威も跳ね除けていってくれたら良いんだけどね。
不定期投稿なんですけど、だいぶ期間が空いてしまい申し訳ない…読んでくださっている皆様に本当に謝罪をしたい気持ちでございます。ですが、何しろリアルが立て込んでいて、ゆるしてくださぁーいって感じになっちゃって…
次回は、早めに投稿!……できたら良いなぁ
初代生徒会長さんとミディールの馴れ初め
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いる
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いらん
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必須だろ早よ書け