-追記-
ヘルメスの能力の概要を変えました。
私は、会議をする前に改めて、自己紹介をすることにした。
「アビドスの子たち、私は女神リスタルテ。この統一神界の治癒の女神です。」
ア「本当に女神様なんですね」
シ「ん。神々しいね」
「いや、こいつはまったくもって神々しくない。しかも、治癒の女神と言ってるが、回復魔法は薬草並みだ。気軽にリスタと呼べ」
「オイイイイィィィィ。確かに力を開放してないと薬草だけど、この子たちに女神として示しがつかないでしょ」
ノ「なんだか、先生。女神さまと話しているときは凄く生き生きしてますね」
私の自己紹介は聖哉のせいで盛大に失敗した
「コホン.......そして、改めて、この竜宮院聖哉がこれまで数多なる究極難度の世界を救ってきた勇者なのです」
セ「先生が勇者なんて。性格から全く、想像できないわ」
――まあ、無理もないわ。傍から見たら、勇者というより魔王に近いような
「自己紹介はその辺にしておいて、今からカイザーをつぶす作戦を言う」
ア「先生、それって結局何なんですか?」
「その前に、この作戦を実行するうえで、ホシノの自主退学がカギになってくる。」
ア全「!?」
「せ、聖哉!それをここで」
「別に隠すことじゃないだろう」
そう聖哉が言うと、せりかちゃんがホシノちゃんに掴みかかろうとしていた
セ「ちょっと先輩、どういうこと!!退学するなんて.....」
ホ「うへ~、セリカちゃん落ち着いて...「落ち着いていられるわけじゃないでしょ!!」
ア「そうです、先輩!!ちゃんと説明してください」
ホ「そ、それは.......」
「俺から説明しよう」
完全な修羅場を前に、いつものように落ち着いた声で聖哉はことの一件を話した
ノ「ホシノ先輩を傭兵として雇う代わりに学校の借金の半分を建て替えるなんて」
セ「それ本当に信じれるの?」
ホ「いや、セリカちゃん。あいつは取引においては、破ったことはないよ」
シ「それでも、ホシノ先輩だけ犠牲になるなんて良くない。この問題はみんなで解決すべき」
「シロコ、犠牲になるという言葉は間違っていない。」
「どういうこと?」
「ホシノ、気づいているんじゃないか?お前を雇うのは傭兵としてではなく、実験材料としてだということを」
ノ「せ、先生!!それはどういうことですか?」
「つまり、奴らが狙っているのは、ホシノの強さでなく。ホシノ自身だということだ。」
シ「ん。実験材料か傭兵になるなんて、実質的には同じ。ホシノ先輩が自分だけ犠牲になろうとしている事実は変わらない。」
「それで、今回の作戦は俺がホシノになって、奴らの基地に潜入することだ。」
全「............へ?」
「せ、聖哉。どういうこと?」
「こういうことだ」
聖哉がそういうと、体がみるみる小さくなり、ホシノちゃんそっくりになった
ア全「えーーーーー!?」
「こ、これは変化の術!!」
「これでホシノそっくりになった。」
ホ「ま、まさか先生。これで行くつもり?」
セ「先生って、何でもできるんですね」
シ「ん。私も欲しい。」
「そのうち、修行させてやる」
「聖哉、声もそっくりにできるなんて、いつ練習してたの?」
「ホシノと修行してる最中に覚えた。」
ホ「先生、そんな前から想定してたんだ
「あぁ、ついでにヒナにもなれる」
相変わらずの用意周到さに驚いたが落ち着いて、聖哉の作戦を聞くことにした。
「聖哉が基地に潜ったとしてどうするの?」
「ぶっちゃけ、俺がもぐることには、さほど意味はない。そこでお前たちだ。」
セ「私たち!?」
「この作戦は、奴らの罪を明確にすることに意味がある。明確にすることで、こちらがカイザーを攻撃する理由にもなりえるからな」
「で、でも聖哉!奴らが言うようにアビドスの一件に関しては、罪にできるようなことはないわ」
「だが、リスタ。アビドスの借金の件ではなく、ホシノの件についてならどうだ。」
「ホシノちゃんの件?」
私は聖哉が行ってる意味が分からなかったが、アヤネちゃんが何かに気づいたようだ
ア「まさか先生!!ホシノ先輩を実験材料として奴らが買うなら、生徒の人身売買として罪を問いただせるということですか」
全「!?」
「正解だ。だが、実際にホシノが行くには危険すぎる。だから、俺が行く」
「せ、聖哉....」
聖哉には、必ずこの子たちを守るという覚悟が表れていた
シ「でも先生も仲間。進んで危険に行くなんて、看過できない。」
「シロコ。そのために慎重に準備することが大事なのだ」
セ「そ、それで私たちは何をすれば。」
聖哉はセリカちゃんにそういわれると
「この作戦で重要なのは、武力侵攻の正当性を示すことだ。だが、アビドスとできてばっかりのシャーレじゃあ、材料としては少し弱い。そこでほかの学園も交えることで正当性を高めることができる。」
「な、なるほど!」
ア「で、でも先生。いったいどこの学園に.......」
「正当性を示すということはそれほど大きな学園じゃなきゃいけない。トリニティとゲヘナに協力を仰ぐ。ゲヘナは俺から言っておこう。お前らには、トリニティと話をしてもらいたい。」
ノ「私たちの学園がきて、まともに取り合ってくれるのでしょうか?」
「その点については問題ない。連邦生徒会にリスタのことを伝えている。」
「伝えたの?いつの間に......」
「これから、お前の権限は、俺と同じだ。つまり、有益な交渉材料になる。お前も今日から先生だ」
「わ、私が先生!?」
私が先生になるなんて夢にも思わなかったが
「そして、ゲヘナ、トリニティと一緒に奴らの基地を攻めればいい。簡単な話だ。」
ア「その間、先生は?」
「俺は自力脱出し、敵を迎え撃つ。」
勇者ながらなんてすごい作戦だと私は思った
「作戦は話した。明日の朝、俺はホシノとして奴らのところに行く。それからがお前らの本番だ。」
ホ「先生、私はその間、出れないよね。どうしたら......」
「一応、ホシノが二人いるとばれる。俺の姿にもすることができるが、どうする?」
ホ「じゃあ、それでお願い。でも明日の朝で大丈夫だよ」
「........わかった。いったんアビドスに戻るぞ。」
私たちは神界を後にし、アビドス高校に戻ってきた。
ホ「先生、私は疲れたし、少し寝てくるよ」
「あぁ。」
ホシノちゃんはそう言い、教室を出た
「行ったか....」
「行ったか?」
「よし、お前ら。話しておきたいことがある。」
聖哉の話しておきたい事とはいったい何だろう
ア「先生?なんで、ホシノ先輩が出た瞬間に....」
「ホシノは明日、自分で奴らのところに行くだろう。」
全「!?」
セ「な、なんで!!先生の作戦に納得してたじゃん」
「だったら、止めないと」
「いや、俺が言っても止まらないだろう。力ずくで止めてもいいが、今回はできない。」
今までの聖哉なら力ずくで止めていただろう。この世界に来てから少し変わったのかな
「だが、やることは変わらない。明日作戦の準備をする。」
ア「せ、先生。ですが....」
「今日、話し合ってみよう。」
その夜、聖哉とホシノちゃんが話しているところに私は透明化をして、見ていた
ホ「先生はすごいね。先生が来てから、アビドスの状況はうなぎのぼりだよ。」
「ホシノ、単刀直入に言う。明日、奴らのところに行くつもりだろう。」
ホシノちゃんは驚きもせず
ホ「わかってたんだね先生。その様子だと、みんなにも言った感じかな。」
ホシノちゃんはそう言うと、声のトーンを下げ
ホ「で、どうするの?私をここで倒す?先生ならできるかもしれないけど.......」
「..........」
ホ「でもね、先生。先生はいつもその圧倒的な力でことを収めてたのかもしれないけど、今回は違うよ。力だけじゃ解決できない。」
ホシノちゃんはそう言い、教室の扉の前に行き
ホ「先生、邪魔しないでね。アビドスのことはアビドスで解決しなきゃならないから。」
ホシノが教室を出ると、私は透明化を解いた
「聖哉、あれでよかったの?」
「あぁ、今の俺があいつにしてやれることは何もない。だが俺は、後悔することはしないと誓った。俺は奴のうちにある闇を浄化することはできないが、必ず助け出す。」
「そうよね、聖哉。」
その次の日
ア「先生!!これを見てください!!」
そこには退部届とアビドスの子たちに向けた手紙があった
セ「な、なんで!?」
ノ「ホシノ先輩.....」
みんなが嘆いていると
「お前ら、ここで嘆いていても始まらない。作戦を決行するぞ。まずはトリニティと交渉しよう」
シ「ん。先生の言う通り。みんなで助けよう」
「それと、ホシノはまだ退学してない。」
全「!?」
「どういうこと?」
聖哉は退部届を出した
「この下の欄に担当顧問のサインが必要だ。つまり、この俺のサインがまだされてない。」
「ということは、もう....」
「あぁ、この取引は破綻しているということだ。」
「もしかして、聖哉。あの時からもう....」
「あぁ、考えていた。アビドスは先にトリニティに向かってくれ」
ア「先生、何でですか?」
「しておきたい事がある」
「しておきたい事?」
聖哉の言ってる意味が分からないけど、いったん私たちはそれぞれの使命を果たしに行った
「聖哉、やることって?」
「リスタ、黒服のいる場所はわかるか?」
「まさか、会う気?知ってるけど......」
「よし連れていけ」
聖哉にそういわれ、私は黒服の場所に案内した
中では、黒服が座っていた
黒「これはこれは、ここには、シャーレの先生....いや、勇者様が来るとは思っていましたが、なんと女神様までおいでになるとは......」
「ホシノちゃんはどこにいるの!!」
黒「おっと、まずは落ち着いてください。私たちは、あなた方と敵対するつもりはありません。むしろ協力したいと考えています。私の計画において、一番障害になるのはあなただと考えているのです。私たちにとってアビドスなんて小さな学校は、全くもって大した問題ではありません。ですが先生、あなたの存在は決して...へぶっ」
「え?」
聖哉が剣のさやで黒服をたたいていた
「話が長すぎる。もっとコンパクトに喋れ」
「相変わらず、この勇者、えぐすぎる」
私が驚愕していると、黒服が起きた
黒「取引の最中に暴力はだめですよ、先生。」
「何が取引だ。俺はここに来た理由はそれじゃない」
黒「え?........それじゃあ、小鳥遊ホシノの場所をどうやって」
「簡単な話だ。俺は奴に会った時から土蛇を忍ばせている。それにより、通信なしで奴の居場所がわかる」
「あんた、そんなこともやってたの!!四六時中?」
「あぁ、家にいるときもだ」
――完全に犯罪者じゃないの.....それ
黒「なるほど、ベアトリーチェが言ってたことは本当のようですね。」
「ベアトリーチェ!?」
急に知らない名前が出てきて混乱したが、奴らの仲間なのだろう
「それだ。俺はそのことについて、聞きに来た」
黒「なるほど、私たちのことについてですか。私たちはキヴォトスの外部から来たもの。名前は......『ゲマトリア』とお呼びください。メンバーについては、お教えすることができません」
――ゲマトリア!?それがこいつらの組織
わたしが敵の正体に驚いていると、聖哉が何かを準備しているようだった。
「よし、準備ができた。」
聖哉がそういうと、手には一匹のミミズが握られていた
「ま、まさか!!」
「そのまさかだ。前にナトススに教えてもらった闇魔法だ。今は直接教えてもらってないから、うまく使いこなせないが、この特技ならできる。」
黒「先生、何を.......」
「黒服、覚悟しろ。
そのあとはおぞましかった。聖哉の魔法により黒服はゲマトリアについて一通り話した
「よし、これでここにもう用はない。行くぞ、リスタ。」
「う、うん。」
私たちは、黒服のビルから出た
「リスタ、トリニティに向かうぞ」
私たちはトリニティに向かった
セ「あ、先生。来たわね」
シ「ん。どこに行ってたの。」
「少し野暮用だ。いま、どういう状況だ。」
ノ「この前、会ったヒフミちゃんにティーパーティに相談してくれるようにお願いしてみました。」
「だが、ヒフミだけじゃ心細いだろう。俺も行く。リスタついてこい」
「え?う、うん」
私は聖哉と一緒に飛翔して、ティーパーティーがいるという、テラスに言った。そこには、ヒフミちゃんと椅子に座りながら、紅茶をたしなんでいるトリ二ティのトップらしき子がいた
ナ「なるほど、ご説明ありがとうございます。ヒフミさんが仰ってることはよくわかりました。」
ヒ「で、では......」
ナ「ですが、例の条約の件もありますし、下手に動くのは.....「そのために、俺が来た」
全「!?」
聖哉はいつの間にか、彼女たちの前に立っていた
ヒ「せ、先生。どこから来たのですか!?」
「無論、外からだ。」
ナ「あなたがシャーレの先生。後ろにいるのは......」
「同じくシャーレ所属の奴だ」
ナ「なるほど、初耳ですね。」
「本題に入ろう。今回の件、協力してくれたら、一つ、お前の願いを聞いてやろう」
「せ、聖哉!?」
いつもの聖哉らしくない提案にびっくりしていると
ナ「.......わかりました。提案を受けましょう。」
「だがそのお願いには制約がある」
ナ「制約?」
「まず、俺の人権、知的財産権を侵害しないもの............
聖哉はお願いについて、20分もの間、制約を言った
ナ「せ、先生。わかりましたから、もう大丈夫です。」
「それならいい。行くぞ、リスタ。」
私たちは、アビドスの子たちのところに戻った。
セ「先生!戻ってきたわね」
ア「どうでした?」
「提案を受け入れてくれるそうよ」
ノ「それはよかったです。」
シ「次はゲヘナね」
「いや、その必要はない。もうヒナには連絡してある。二つ返事で了承してもらえた。」
「いつの間に.......」
――これで、カイザーを攻撃する準備は整ったね
セ「よし、行きましょう」
「いや」
全「!?」
「まだ、準備は整っていない。まず、神界に戻るぞ。」
「はい~、いつもの奴ですよね~。」
私は何も言わず、門を開き、神界に行った
ア「また、来ちゃいましたね神界」
「あなたたちがアビドスの子ね。」
神界に入ると、アリアが出迎えてくれた
ノ「きれいな方ですね」
「アリア、伝えておいた神と修行できるか?」
「えぇ。」
「ちょ、ちょっと聖哉。この子たちはどうするの」
「........少し、休ませておけ。作戦決行まで1時間。ここでは三日ある。」
「じゃあ、私が面倒を見ておくわ。」
「ありがとう、アリア。」
アビドスの子たちをアリアに預け、聖哉の言っていた神に会うことにした。
「聖哉、今度はどんな神と修行するの?」
「あのディアボルクが復活した場合、一番気を付けなければならないのは、光線によるビーム攻撃だろう。」
「た、確かに、ロボットが相手なら警戒したほうがいいね」
「剣で受けてもいいがリスクがある。一つの案として、
「確かにあれは、虚構世界の聖哉に教えてもらった特技だもんね」
「そこで、敵の攻撃を反射する特技が必要だ。そのために守護神『ヘルメス』そいつに会って、特技を得たい。」
私たちが話しているうちに、とある湖についた。そこにはさわやかな好青年がいた
「あ、あなたがヘルメス様?」
私がそう話しかけると振り向き
「えぇ、そうですが........あぁ、アリア殿から言われていた勇者の修行ですね。お待ちしてました」
ヘルメス様は、そう言い、爽やかな笑顔で返してくれた
「敵の攻撃を反射する技はあるか」
「ええ、あるにはありますが.......竜宮院聖哉様、何か魔法を出してくれませんか。」
「わかった。」
聖哉は、剣を抜き構えた
「
「
聖哉の斬撃がヘルメス様をとらえたと思ったが、斬撃は聖哉の横の木に当たっていた
「す、すごい。」
「うむ、使えるな。」
「この技は、魔法攻撃だけでなく物理攻撃も跳ね返せる技です。」
「うむ。使えるな。教えてくれ」
「なら、ついでに、
聖哉が修行してる間、あの子たちの様子を見ようと思った
「アリア、どう。」
「リスタ、ヘルメスには会えたようね。」
そこには、茶菓子と紅茶を囲んで話している様子があった
シ「ん。おかえり、リスタ。」
ノ「さっき、勇者としての先生の話を聞いてたんですよ」
ア「一番、先生を知ってる。リスタさんに聞くのが一番いいって」
「なんだか、女子会みたいでテンション上がるわね。なら、難度Sゲアブランデの話から........」
そんなことをみんなで話して、3日が経つと、聖哉が修行から戻ってきた
セ「先生、もういいの?」
「あぁ、では出発の前にリスタ、水晶でホシノのいるところを映してくれ、すこし気がかりがある。」
「え、えぇ、わかったわ。」
私は聖哉に言われたとおりに、水晶玉で見ると
「な、なんで?」
「どうした?」
「ゲヘナとトリニティの子たちがカイザーと戦っている!!」
「やはりか.......」
そこには、異形な怪物を前に、ヒナちゃんやアルちゃんたちが倒れていた
「聖哉、大変!!ヒナちゃんたちが絶体絶命だわ!」
「リスタ、少し離れたところから出せ!!」
「
ノ「リスタさん、あれは何ですか?」
「あぁ、今は気にしなくていいよ」
私たちは、ホシノ奪還に向かった
黒服との一件は、今後のストーリーで役に立ちます