聖哉たちはブラックマーケットに来ていた。
セ「ここがブラックマーケット……。」
「ほう、ここが……。」
そこは街ひとつぐらいの規模だった。
——名前の割に賑わってるのね……
シ「連邦生徒会の手に及ばないエリアが、ここまで巨大化してるとは……」
ホ「うへ〜私たちはアビドスばっかりいるからね〜。私も初めて来たよ—。」
ア『皆さん、気をつけてください。そこは違法な武器や兵器が取引される所です。」
皆んなが会話をしていると銃声が鳴った
ア全「?!」
シ「銃声だ。」
チ「待て!!」
?「う、うわああ!ついてこないでくださいー!!」
銃声の先には、可愛らしい女の子がチンピラに追いかけ回されていた
「聖哉、助けないと……」
「いや、もしかしたらこいつらはグルで詐欺をしているのかもれない。」
「明らかに違うでしょ!!」
「それに今回、俺は何もしない」
「何もしないって……」
聖哉と問答をしていると、女の子がシロコちゃんとぶつかりそうになっていた。
?「わわっ、そこどいてくださいー!!」
(ドンっ)
シ「大丈夫……なわけないか、追われてるみたいだし。」
チ「何だお前らは。どけ!あたしたちはそこの生徒に用がある。」
?「私の方は特に用がないんですけど……」
チ「この子を拉致って身代金をたんまり頂こうってわけさ!」
チ2「お前らもやるか。分け前は…………ん?」
(バスッバスッ!)
チンピラの2人はノノミとシロコの手によって、気絶させられた。
——聖哉やホシノちゃんで感覚麻痺ってたけど、全体的にこの学校の子達、強いわね。
ノ「悪人は懲らしめないとですね⭐️」
?「あ、ありがとうございました。皆さんがいなかったら、学園に迷惑をかけちゃう所でした……。」
ホ「えっとー、ヒフミちゃんだっけ?それにしても、トリニティのお嬢様が何でこんな危ない場所に来たの?」
ヒ「あ、あはは……それはですね…実は、探し物がありまして……もう販売されてなくて手に入れることができないものですが、ブラックマーケットでは密かに取引されているらしくて……」
——ブラックマーケットで密かに取引されている?まさか危ないものじゃないでしょうね。
「もしかして……核爆弾か!」
リ「いや、こんな可愛らしい女の子にそれはないでしょ!」
「えっ?!い、いいえ……それは……ぺロロ様の限定グッズなんです。」
セ「ペロロ?」
ヒ「はい!これです。ペロロ様とアイス屋さんがコラボした、限定のぬいぐるみ!この世に100体しかない、超レア品なんですよ。」
ヒフミはそう言うと、スマホで写真を見せてきた。
——この子。急に目が変わったわね。………それに、何このキャラ…
「ふむ、奇怪なモンスターだな。もしかして、眠らせてくるモンスターか!!」
ヒ「奇怪なモンスター?!それに、ペロロ様には眠らすデバフをかける技はありません。」
ノ「わぁ、モモフレンズですね!私はミスター・ニコライが好きなんです。」
ヒ「分かります。」
ノノミとヒフミの会話を聞いて、私たちは
ホ「ふむ、最近の若いやつにはついていけん。」
セ「歳の差、ほぼないでしょ」
若い子達の会話を聞いていると、聖哉が何か考え事をしていた。
「聖哉、どうしたの?」
「うーん。モモフレンズというカテゴリーのモンスターなのか……」
「いやっ、まだモンスターだと思ってるんかい!」
「わからないだろう。あれが大きくなって襲ってくるかもしれない」
「どっかで聞いたことあるけど……そんなわけないでしょ」
相変わらず、ファンシーな知識がない聖哉に呆れていると
ヒ「ところで、アビドスの皆さんは、なぜこちらに?」
シ「今は生産されてない物を探しに来た。」
ヒ「そうなんですか、似たような感じなんですね。」
「そんなことより、四方から武装した人たちが向かってきてるようだ」
セ「何っ!?」
聖哉がそう言うと、さっきのチンピラ集団が私たちを囲ってきた。
「聖哉、来たわ。応戦して!」
「断る。」
「何で!!」
「さっきも言っただろう。『おい、お前ら。』」
全「?!」
「今回、俺は戦わない。その代わり、俺が指揮をする。」
セ「先生、指揮なんてできんの?」
「俺を誰だと思ってる!!それより、行くぞ!!」
その後、聖哉の見事な指揮とみんなのチームワークにより、チンピラたちを蹂躙した
「聖哉、指揮なんてできたのね」
「アテネと修行をした時に、コツを教えてもらっただけだ。」
「なるほど、戦略の女神だから……」
私が聖哉に関心してると、皆んなが臨戦体制に入った
シ「仲間を呼ぶつもり?いくらでも相手してあげる。」
ヒ「待ってください!!ここで騒ぎを大きくしたら、ここの警備システムが来ます」
シ「それはまずいね」
セ「運のいい奴らね!!」
聖哉たちはその場を離れた
ヒ「ここまで来れば安全でしょう。ここは専用の治安機関などがありますから。下手に騒ぎを起こすと、大変なことになります。」
ホ「ヒフミちゃん、ここのことに詳しいんだねー。」
ヒ「えぇ、まあ、ちゃんと調べてきましたから」
「ほう。なら、助けた礼に、俺たちと一緒に行動してもらおう。」
ヒ「え、えっ………分かりました。アビドスの皆さんにはお世話になりましたし、喜んで引き受けます。」
ホ「よーし、そうと決まれば、ヒフミちゃん連れて、出発だー。」
聖哉たちは、ヒフミちゃんを連れて、探し物を再回した。
セ「流石にしんどいわね。」
ノ「結構歩きましたもんね。……あら?あそこにたい焼き屋さんが」
ホ「ホントだー。こんなところに屋台があるなんてね。」
ノ「あそこでひと休みにしませんか?」
ホ「賛成ー。先生奢ってよ〜」
「待て、ホシノ。こんなところで経営しているなんて、碌な店じゃない。もしかしたら、薬物が入ってるんじゃ……」
ヒ「あはは、先生って、こういう性格なんですね……ここは確かに危険な場所ですが、屋台なら大丈夫だと思います。」
「なら、食べるといい」
みんなはたい焼きを買って、食べた。
シ「ん。これ先生の分」
「俺はいらん。何か入ってるかもしれない。それに俺は基本的にリスタとヒナと柴大将の作った物しか食べん。」
ア『それって、ゲヘナの風紀委員長ですよね?そんな方ともお知り合いなんですか。』
ノ「先生、大丈夫ですよ。私たちも食べていますし……」
「いや、俺だけ入ってる可能性もあるだろう………ホシノ、一口、食え!!」
ホシノ以外「?!」
ホ「うへ〜。しょうがないなー」
ホシノは聖哉のたい焼きを一口食べた
——この2人、いつの間にこんな距離感になったの?
ホ「これでどう?先生。」
「ふむ。即効性の毒は入ってないか」
セ「遅効性の毒も入ってないわよ!!」
そんな懐かしいやり取りをしながら、聖哉たちは情報を整理した。
ヒ「ここまで情報がないなんてありえません……妙ですね。戦車の情報を誰かが意図的に隠しているような、そんな気がします。いくらここを牛耳っている企業でも、ここまで徹底してブラックマーケットを統制することは不可能なはず……。」
シ「そんなに異常なことなの?」
ヒ「異常というよりかは……普通ここまでやりますか?という感じですね……ここに集まっている企業は、ある意味開き直って悪さをしていますから、逆に変に隠したりしないんです。例えばあのビル」
ヒフミちゃんはそういうとここら辺で最も大きいビルを指した
ヒ「あそこはブラックマーケットで最も大きな銀行です。キヴォトスで行われる犯罪の15%の盗品があそこに流されてるそうです……様々な犯罪によって獲得した財貨が、違法な武器や兵器に変えられてまた他の犯罪に使われる」
「闇銀行か……それより、武装した集団が接近してるぞ」
「?!」
ヒ「あれは、マーケットガードです。ここの治安機関でも最上位の組織です。」
「とりあえず、隠れるぞ!!」
マーケットガードは現金輸送車を護送していた。中からはロボットの銀行員らしき人が出てきた。
ノ「先生、あの人。」
「知ってるのか?」
セ「な、なんで?!あいつは毎月うちに来て利息を受け取っている銀行員よ」
「なるほど、あれはカイザーローンだ。お前たちが払ってきた現金は全て闇銀行に流れ、犯罪の資金にされていたということか」
ア『そんな……』
ヒ「皆さん、それを決定づけるためにさっきサインをしていた集金確認の書類を見ればいいんじゃないでしょうか」
「そうだな。なら……お前らプランB」
リ「プランB?」
私は聖哉の言ってる意味がわからず、困惑しているとみんなが目出し帽を準備し始めた。
シ「ん。先生、待ってた」
ホ「やるしかないか〜」
セ「先生!!本気であの方法でやるの?」
「無論、ここで指を咥えて見てても何も始まらない。」
ヒ「あ、あのう。さっきから「あの方法」とは?」
シ「先生が考えた方法は……」
「銀行を襲うことだ」
——オイイイィィィ。銀行を襲うって、マジで言ってんの?
「ちょっと聖哉、銀行を襲うなんて」
「マジだ。」
「マジなんすか……」
「ヒフミ、お前も協力しろ」
ヒ「私もやるんですか!!」
「当たり前だ。お前にはこれをやる」
そう言うと聖哉はさっき買ったたい焼きの袋をヒフミに被せた
シ「そういえば先生の分がないね」
「問題ない。俺の分ならある」
聖哉はそう言うと、何かのお面をつけた
——お面?聖哉は日本人だからひょっとことか?
私はそう思い見ると……そこには私の顔にそっくりなお面をつけていた
「昨日作ったリスタルテ面だ。」
「オイイイィィィ。あんたいつの間にそんなの作ってたの?てかやめろやー!!」
「お前はこの世界には存在しない。存在しない顔じゃ素性を炙り出すことはできない。そうだろう」
「確かにそうだけど……この世界に来た後の私の立場が……」
「そんなことは知らん。全てはアビドスを救済するためだ」
聖哉の仮面に文句を言いたいが、確かにそうなので言わないようにした
ア『先生、独特な仮面ですね』
ホ「もしかして、屋台とかで売ってる仮面?先生もそういうの好きなんだ〜」
「そんなことより行くぞ」
全「はい!!」
聖哉たちは、銀行を停電させて、乗り込んだ。
銀行員「?!」
シ「全員その場に伏せなさい!持ってる武器は捨てて!」
ノ「いうこと聞かないと、痛い目にあいますよ」
ヒ「あはは……皆さん、怪我しちゃいけないので……伏せてくださいね……。」
銀行員「非常事態発!非常事態発生!」
「無駄だ。外部に通報するシステムの電源は落としてある」
セ「ほら、そこ、伏せなさい!下手に動くとあの世行きよ!?」
ホ「さあ、覆面水着団の参上だよ。」
シ「そこのあなた、このバックに入れて。少し前に到着した現金輸送車の……。」
彼女たちがそういうと、銀行員はバックの中に詰めて、渡した。
——こんなにうまく行くとは……
「シロコ、例のものは?」
シ「ん。ちゃんともらった」
ホ「よし、それじゃあ、全員撤収!」
聖哉たちはその場を離れたが、マーケットガードが追ってきた
——マーケットガードって、この地区で一番危険な部隊なんじゃ……
その時、急に爆音が鳴り出し、マーケットガードが次々と倒れていった。
ホ「うへ?!誰か、地雷仕掛けたの?」
シ「私じゃないけど……」
「俺だ。『
セ「相変わらずの用意周到さね。でもそのおかげで振り切れそうね。」
予想通り、銀行からの追っては振り切れたそうだ。
ア『封鎖地点を突破。この先は安全です。」
ホ「シロコちゃん、集金記録の書類はちゃんと持ってるよね?」
シ「それなんだけど、先輩。」
ホ「?」
ホシノちゃんはバックを開けた
——これは?!
ホ「?!なんじゃこりゃ!?カバンの中に……札束が……!?」
「やけに大きいと思ったら」
聖哉はそういうとカバンの中を漁った
「ちょっと聖哉、いきなり!!」
セ「シロコ先輩、現金を盗んじゃったの!?」
シ「ち、違う……目当ての書類はある。このお金は、銀行の人が勘違いして入れただけで……。」
「ざっと、一億か」
セ「ラッキーじゃない!これで、借金を返さなきゃ。」
ア「セリカちゃん!そんなことをしたら犯罪だよ。」
セ「は、犯罪だから何!?このお金はそもそも、私たちが稼いだお金なんだよ!それがあの闇銀行に流れてったんだよ」
ヒ「……。」
——確かにそうだけど……本当にこれでいいの?
ホ「それはそうなんだけど……シロコちゃんはどう思う?」
シ「……自分の意見を述べるまでもない、ホシノ先輩が反対するだろうから。」
ホ「さすがシロコちゃん。私たちに必要なのは書類だけ。お金じゃない。こんな方法に慣れちゃうと……ゆくゆくは、きっと平気で同じことをするようになるよ。」
セ「……」
ホ「そしたら、この先またピンチになった時……「仕方ないよね」とか言いながら、やっちゃいけないことに手を出すと思う。だから、このバックは置いていくよ。頂くのは必要な書類だけね。だから先生もバックを漁ってないで、行くよ」
「はあ……アヤネ、これを見ろ。」
聖哉がバックから取り出したのは、小さい機器だった。
ア「これは?!発信機!!」
ホ「?!」
「あぁ、現金と書類を入れる時に、一緒に混ぜたんだろう。」
ホ「うへぇ。だからさっきから必死に漁ってたんだね」
「脅されただけで、『はいどうぞ』と真面目に渡す奴がいるか!!」
シ「ん。勉強になる。」
聖哉たちは、学校に戻った。
——銀行を襲う時は、ヒヤッとしたけど、しっかりしてるじゃないホシノちゃん!
「お前ら、これを見ろ!」
聖哉が見せたのは集金確認の書類だった
ア「嘘?!」
「この書類には、アビドスで788万円集金して、その後すぐにカタカタヘルメット団に対して「任務補助金500万円提供」と記録がある」
ノ「と言うことは……それって……。」
「つまり、お前らが働いた金は、この学校を潰そうとしている組織に渡っていたことになる。」
セ「そんな……」
「やはり、俺の予想通り、背後にいるのはカイザーローン。いや、カイザーコンポレーションと見て良さそうだ」
ヒ「そう見るのが妥当ですね」
聖哉たちはこのことについて、話した後、ヒフミちゃんを送っていった
ホ「じゃあ、今日は解散にしよっか」
ホシノちゃんがそう言うとみんなは解散したが
ホ「先生」
「なんだ?」
ホ「先生みたいな人がいれば、アビドスはこんなことにならなかったかもね」
「………。」
ホシノちゃんは何かを聖哉に言い、去っていった。
「聖哉、何言われたの?」
「……そんなことより、リスタ。やることがある」
「聖哉、その前に聞きたいことがあるわ。」
「なんだ」
「どうして今回はアビドスのみんなを連れて危ない場所に行ったの?いつもの聖哉なら、1人で行ってたのに……」
「……まず一つ、アビドスの問題はアビドスが主軸として解決した方がいいと思ったからだ。2つ目は、俺たちはまだ、アビドス高校対策委員会という所について知らないからだ。」
「………聖哉なりに、あの子たちのためになることを考えて行動したというわけね……わかったわ。それで、やるべきことって?」
「カイザーコンポレーションの目的と小鳥遊ホシノについてだ」
私はその言葉を聞き、驚いた
——カイザーはわかるけど、なんでホシノちゃんまで?
今回は聖哉単体で行動せず、アビドスの子達と一緒に行動させました