都立呪術高等専門学校、通称高専。
ここの寮室で一人黄昏ているウニの擬人化の様な男『伏黒恵』
彼はとある呪物の回収任務を受けたのだが、その任務は失敗してしまい更には無関係(?)な一般人(?)が秘匿処刑される事になったからだ。
担任である五条悟には何とか処刑を待ってくれと懇願したがどうなるかは分からない。
五条自体も反対しているが、呪術界の上層部は腐っておりその少年(?)を殺すだろう。
場所は変わり封印室の様な薄暗い部屋。
そこの椅子には一人の巨漢が縛られていた。
身長は228センチ、体重は185キロを誇る超絶デブ。
彼こそが処刑対象である虎杖悠仁であった。
「そう言う訳で君、処刑されるよ♪」
そう軽く告げるのもまた巨漢であった。
身長は233センチ、体重は193キロを誇る超絶デブ。
その名は五条悟、呪術界に置いて最強と呼ばれているのだが⋯⋯彼の趣向が甘味に向いている上にそれを幼い日から甘やかされてバリバリと食べていたせいか手の付けられないデブになったのだ。
「てか君、マジで人間なの?
この目の情報だともう呪霊か呪物になってるじゃん、ウケる」
五条の目は六眼と言って呪いを見通す目をしているのだ。
虎杖は伏黒の任務の対象である特級呪物『両面宿儺の指』を食べてしまい、それで死ななかった事で宿儺の器と呼ばれる特殊な存在と知られたのだ。
「と言うか、よくあんなキモいの食べようと思ったよね
どうして?」
「あ、俺昔から呪霊が見えて⋯⋯で、もしかしたらキモい物って旨いの多いからで食べてみたら目茶苦茶旨かったんですよ
ただあの時⋯⋯流石に数が多くて⋯⋯食べ飽きちゃって口直ししたいなって思ってたら、コイツが凄く旨そうで食べたんですよ」
「術式無しで呪霊食べるとか彼奴と同じじゃん、マジでウケる」
虎杖は幼い日から呪霊を見ることが出来、何となく祖父が食べていたくまのてとかを見て「外見の悪い物は旨い」と思い食べたのだ。
虎杖曰く、等級が高い呪程旨いらしく特級呪物である宿儺の指は魂が震えるほどの極上の美味と伝えた。
「成る程ね〜確かに、十年間ずっと呪霊食べてたらそんなおかしな情報になるよね」
「ふぅ〜、説得はしてきたよ
ただ秘匿処刑を無期延期が限界だったけどね」
そう言い部屋に入ってきたのはまたもや巨漢であった。
名は夏油傑、身長235センチ体重162 キロの巨人だ。
彼は手に黒い丸い物が大量に入った袋を持っており、額に汗を滲ませ一息吐く。
「と言う訳で、宿儺の器としての虎杖悠仁は宿儺の指を全部食べるまでは処刑が延期」
「次はその呪霊とも呪物とも取れる虎杖についてだけど⋯⋯高専預かりの監視対象として扱わせてもらうよ」
「そうすか」
「悟に感謝しなよ、本来なら即処刑されても文句が言えない立場だったんだからね
でも私は嬉しいよ、まさか呪霊を共に食べれる生徒が出来るなんて!
そうだ!お近づきの印にコレを」
夏油は袋の中から黒い玉を一つ取り出し渡す。
「これは?」
「私の術式は呪霊を使役するものでね、その為には呪霊をこの玉にして経口摂取、つまり食べなければならないんだ
それは先程捕まえてきた新鮮ぴちぴちの蛸の呪霊でね、是非君から味の感想を聞かせて貰いたい!
残念だけど悟は呪霊食が出来なくてね、なら共にこの喜びを分かち合えるか気になるんだ」
「なら⋯いただきます」
虎杖は玉を丸呑みすると天を仰ぎ涙さえ浮かべた。
「旨い⋯⋯蛸のような弾力が有るのに味わいは蛸だけじゃない⋯⋯海の幸のいいとこ取りだ
トロサバの様に脂が程よく乗っていて焼いた秋刀魚の様に香ばしくて、それでいてマグロの様な少しの酸味も有る
それなのにウツボの干物みたいな太陽の恵みを感じる⋯⋯絡み合った複雑な旨味の糸が、一本一本解けて満たしていくるっす」
「最高だよ虎杖!まさに呪霊食の本質を突いているね!
その呪霊は特級で海への恐怖で産まれた呪霊、まさに海そのもの!
実に素晴らしい!合格だよ!」
「傑〜合否決めるの学長な」
「え?あぁ、違うよ悟、私が呪霊集めに使ってる至り会の幹部に是非なってほしいって意味だよ」
夏油は普段はとあるカルト宗教団体を乗っ取り作り上げた謎宗教の教祖をしており、そこで呪霊を集めているのだ。
ちなみに至るとは血糖値スパイク、俗に言うドカ食い気絶の事だ。
その後学長と面談するがあの二人以来の超とんでもデブが来たせいか学長は唖然としたまま「合格だ」と伝え、どんな答えをしたのか覚えていなかった。