ソラユメ 餘部透 【タツタサンドな日々 (元ネタEver17)】   作:あまるーん

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【タツタサンドな日々 最終話③ END∞】

世界はいくつも存在している。

他の世界にはいない者。他所の世界では数が少ない物。世界はバラバラだ。

しかし、他所の世界のモノを諦めることができない者も存在する。

…皐月と餘部だ。2人は、Ever17をプレイしたことで、タツタサンドな日々を手に入れたいと心から願った。

そして、ヘリオトロープの力により、本来存在しない世界を手に入れた。

 

餘部「ただいま」

 

皐月「約束通り、使命を果たして還って来ました」

 

──

 

───

 

ここは神社の神主さんの家。ぶっちゃけ、餘部の家でもある。元神様だからね!

守永皐月はゲーム機であるPSPを起動し、プレイをしていた。

その作品は、Ever17というゲームだ。

あぁ、本日も平和な1日で何より。

 

餘部「さっちゃん、もうお昼だよー。ご飯だよ?ゲームに没頭しすぎ」

 

皐月「あともう少しだけ…。あっ!?」

 

餘部は彼女が持っているゲーム機を取り上げた。

セーブ機能をしておいた。

 

餘部「ダメだよ。生活に支障をきたすから、一旦やめておこうね」

 

皐月「分かりました!今から、タツタサンドを食べに行き、そして」

 

餘部「愛情溢れるお出かけ。つまり、デートだよ!」

 

──

 

───

 

オシャレなカフェ店内にて。

目の前には、美味しそうなタツタサンド。

それを幸せそうに見つめる若いカップルが、ここにいる。彼女らは、それに対し、きっちりと挨拶をする。

 

餘部「美味しそうだ!見た目も最高だよねー」

 

皐月「はい!ボリューミーでもありますし!それでは、…いただきます」

 

餘部「いただきます」

 

食べる……食べる……食べる……。

体内に入り、彼女らの生きる糧になる。

そう、タツタサンドは命綱だ。クジラ、マヨネーズ。忘れたりなんかしない。

 

餘部「美味しいな!さっちゃん、どうかな?」

 

皐月「同じく、美味しすぎます!」

 

餘部「うんうん。そうだよね。特にこのクジラとか!」

 

皐月「はい。新鮮なお肉ですね!あとはこのマヨネーズ。マヨラーになってしまいそうです!」

 

美味……美味……美味……。ひたすら美味しい。

クジラーとマヨラーになりそうな彼氏彼女。

 

餘部「クジラーもいいよ?あと、アマラーもね」

 

皐月「…クジラーは分かりますが、アマラーとは?」

 

突然出てきた謎用語。天の人は分かってるよ!

彼女は……。まぁ、今から彼氏が説明するとさ。

 

餘部「餘部だから、アマラーに決まってるじゃない?まったく、さっちゃんてば鈍いなぁ」

 

皐月「…何となくは分かってました。毎日アマラーですよ」

 

何となく?ホントに?鈍いから、どちらとも取れる。天は信じるけど。

 

餘部「……さっちゃん。嬉しいな。これからも毎日リピートしようね」

 

彼はテーブル越しの彼女の顔を、幸福そうな表情を浮かべ見つめる。

 

皐月「はい。もちろん!…サツラーはどうですか?」

 

アマラーのノリに乗る。新たな用語です。それはサツマイモと勘違いをしそう。

 

餘部「サツマイモ?好きだよ。焼き芋とか、焼き栗と一緒に食べたいよね」

 

マロンオタクな先輩は、また栗関連を言葉にした。

片手で、人差し指のみを上げるポーズをしながら。

 

皐月「違いますよ!……ホントに分からないんですか?」

 

餘部「え?皐月だからサツラーでしょう?分かるよ」

 

ニコニコしながらマロン先輩はおっしゃった。

 

皐月「あ、やはりいつもの冗談ですね。…焼き芋の話が出て驚きましたが」

 

予想していたサツマイモちゃんも、焼き芋には驚いたらしい。話がぶっ飛びすぎだ!

 

餘部「あはは、そこは予測の範囲外だったんだね」

 

皐月「そうですね…。ところで、サツラーはどんなです?」

 

餘部「そりゃ既に……重度のサツラーだよ。毎日毎秒摂取しても飽きないんだ」

 

皐月という意味での、サツラーは重症だったらしい。

 

皐月「毎秒!?…嬉しいですけど」

 

皐月「じゃあ、サツラーも継続してくださいね」

 

彼女はニコニコしている彼の顔を眺める。そして、喜び溢れる表情で自分の気持ちを伝えた。

 

餘部「もちろん!永久継続券を持ち続けるよ!キミもね?」

 

皐月「はい!」

 

餘部「…あ、タツタサンドおかわりしよう。あと10人前は食べるけど、キミは?」

 

皐月「あはは、あと1人分ぐらいなら」

 

──

 

───

 

カフェ店外にて。

タツタサンドを食べ、ゆっくりしたのでお店を出た。

 

 

そして、学校の近くの木の上。

2人はデートをしていた。のんびりと町の景色を眺める。平和そのものだ。

 

皐月「素敵な風景ですよね。それに…」

 

餘部「うんうん。どうしたの?」

 

何かを伝えたそうにしている彼女。

 

皐月「ここから見える景色は、餘部先輩が教えてくれました」

 

皐月「私、先輩と出会えて世界が広がった気がします」

 

大切な人に出会う前、そして出会った後。どちらも自分の世界。

それでも、世界が違って見えることもある。

 

餘部「そっか。それは嬉しいな!…ボクもキミと出会ったことで、世界の内側に来ることができたのだから」

 

元神様だから、町という世界を外側寄りに全体的に見ていた。

だが、具現化した状態で、彼女と出会ったことにより内側にいる。

 

皐月「餘部先輩…」

 

餘部「あ、そうだ!また新たな世界を見せてあげるよ。サツマイモで火遊び。つまり、焼き芋プレイをしようか」

 

突然、とんでもないことを言い出した焼き栗先輩。

先程までは良いことを発言するモードだったのに、切り替わってしまったのか。

 

皐月「!?…しません」

 

餘部「ちぇ。つまんないのー。……まぁ、この作者の都合上、何処かの時空でやるかもしれないね。この話はもうすぐ完結だし、ボクもしないよ」

 

皐月「メタ栗先輩」

 

そうだね。もうすぐ完結とか言ったら駄目よ。

 

皐月「一生愛します」

 

餘部「サツちゃん、毎秒愛するよ」

 

クジラー、マヨラー、アマラー、サツラー。

不思議なワードを持つカップルは、木の上で愛の言葉を語り合う。

 

──

 

───

 

ここは餘部守永家。今日も平和である。

 

餘部「さっちゃん、もうお昼だよー。ご飯だよ?ゲームに没頭しすぎ」

 

皐月「あともう少しだけ…。あっ!?」

 

餘部は彼女が持っているNintendo Switchを取り上げた。

セーブ機能をしておいた。

 

餘部「ダメだよ。生活に支障をきたすから、一旦やめておこうね」

 

皐月「うん。分かったよ!今から、タツタサンドを食べに行き、そして」

 

餘部「愛情溢れるお出かけ。つまり、デートだよ!」

 

○○、●●「行ってらっしゃいー」

 

皐月、餘部「行ってきます」

 

あの使命を果たしてから、かなりの時が流れた。

先程、彼女が手にしていたのは、PSPではない。もちろん、それも未だにプレイしている。

 

名字が変わった。というより、生産したのである。

…神籍降下だ。元神様だから、特別に、それを行うことが可能という特例中の特例。

 

餘部守永透と、餘部守永皐月が今の名前だ。

Ever17のキャラ名程では無いが長い。

籍を入れる場合、どちらかの姓名にするのが普通だが、常に当時を忘れたくないということで、現在の姓に至る。

 

皐月「デート先のタツタサンド、○○と●●も食べたいかな?」

 

時の流れにより、彼女は敬語をやめた。時々、戻ることもあるが。

 

餘部「んー、そうだね。独り占めするのも悪くないけど、持って帰ろうか?」

 

皐月「はい!そうしましょう。……あ」

 

つい、遥か昔の会話の癖が出る。

焦る……。焦る……。焦る……。

 

餘部「敬語はダメだよ?…なんてね。昔を思い出すから、それも好きだなー」

 

皐月「…あはは、それは何よりです」

 

これはこれでよきかな。

 

餘部「でもさぁ、たまには夫婦水入らずでってことで、送り出してくれて、感謝だよね」

 

皐月「うん!久慈(キュウジ)と真夜(マヨ)は、ホントにいい子達だよ」

 

2人は大切な存在に感謝しながら、タツタサンドの元へ向かった。

歩いてる最中、その手は恋人繋ぎで温もり溢れていた。

 

──

 

───

 

真夜「ニンニン、これが名作ゲームなのね」

 

久慈「うん!全ルート、最後までプレイしてこそらしいでござる」

 

久慈「ニンニン、オイラ達も、やってみよう」

 

真夜「そうでござるね」

 

真夜「…クリアしたら、PSP版も」

 

久慈「うん!そうしよう」

 

2人はSwitchの画面をつけ、ゲームソフトを起動した。

少し経ち、『Ever17』のタイトル画面に切り替わる。

名作ゲームに終わらない。ありとあらゆる人により、無限に繰り返される。

 

真夜「タツタサンド、買ってきてくれるでござるよね?」

 

久慈「ニンニン、信じて待とう」

 

みんな大好きタツタサンドを待ちながら。

 

 

Fin

 

END∞ ○○年後、名作な日々。タツタサンドは無限

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