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お待たせしました、羅浮編です。
符玄ちゃんエミュが難しかった。
難産気味です。
1人くらいこんな人が居てもいいじゃない。
そんなお話。
Q.魔王に対して、一言どうぞ。
A.「私の物だから。責任とって貰わなきゃ」
────匿名開拓者Hさん
「頼りになる人だ。…人間関係には思う事があるが」
────匿名開拓者Tさん
「絶対に逃さない。隣に立つって言ってたもんね?」
────匿名律者Kさん
某日、日が暮れ始めた逢魔時。
仙舟「羅浮」の街外れ、そこに1人の青年が足を踏み入れる。
『あぁ…、確かに面倒だな』
本来ならば、人が立ち入る様な場所では無いような場所。
時間帯もあり、人気もないはずの場所である。
しかし────、
《─────────!》
そこには埋め尽くすばかりの魔陰の身の大群。
その大群の前に、何事もない様に彼は立っていた。
『───、──────!』
『ん?別にいいだろ?こんな時にこそ、格好付けていかないとな』
青年の身を案じてか、1人の女性が声をかけてくる。
その表情は怒りと心配に満ちていたが、その思いをぶつけられている本人は気にしていないのか気楽にしていた。
『──────、───』
『分かってる。んじゃ、さっさと潰してくるから、先に行っててくれ』
後で向かう、と言い残して女性の側を離れる。
そんな彼に何とも言えない視線を向けた後、女性は静かにその場を去って行った。
そして、女性が去った事を確認した青年は───、
『さて───、やるとするか』
先程まで纏っていた、緩和そうな雰囲気を一変させる。
目を細め、口元に微かな笑みを浮かべながら大群の方へ向かう青年の手には、いつものビームサーベル等では無い、何かが収まっている。
青白く輝き、莫大な力を感じさせる剣の様なそれ。
……あるべき世界では「
それを「
『……まぁ、お前達には少しばかりは憐れみを持つよ。好きでそうなったとは思えないし』
そう呟いた青年の声に反応してか、何体かの魔陰の身がこちらに振り向く。
『だが、既に害してしまっているのなら仕方ない。
……せめて、ここで終わらせてやる』
声に反応した大群が、青年を殺す為に向かってくる。
そして、その光景を見た青年は静かに剣を構える。
『許しを乞え』
その男、太卜司に属しながらの開拓者。
数多の星々を旅する◼️◼️の◼️者。
『嘆きを上げろ』
符玄の予測にすら存在しない外れ値。
将軍に匹敵する程の実力の主。
『後悔の海に沈む時だ────。…なんてな』
そうして静かに嗤いながら、魔陰の身の大群に立ち向うのであった。
─────その発言は誰に向けてのものだったのか。
ーーーーーーーーーーーーーー
「やっぱ、太卜司ってブラックじゃね?」
「良いから手を動かしなさい」
昼間の太卜司の中、黙々と手を動かしていた青年が突如として呟いた。
彼の目の前には、自らを囲む大量の書類があり、その目は死んでいた。
「突然呼ばれたから、来てみたが…いきなり書類仕事は酷くないか?」
「…それは、お前が以前戦った際の被害報告書よ」
「うわ本当だ。こんなにぶち壊してたっけ…?」
自分のやった事の大きさに気づいてない青年に、太卜司の長『符玄』は更に機嫌を悪くする。
実際、青年が壊した規模は小さな街程度なら収まる程度だった。
「全く…お前は本当に、加減が出来ない男ね」
「そう言われても……あんなに集まってたから、一気にやった方が早いと思って…」
「その結果がこれなら、やるしか無いでしょう?私だって、人身処理に関する書類を片付けているのだから」
そう話をする符玄であったが、彼女の手を持ってしても、中々書類の束は減らない。この環境の多忙さがどれ程か分かる様な光景だった。
そして、彼女の発言に青年『シルド』はその視線を空虚に向けながら呟いた。
「やっぱ仕事量おかしいだろ太卜司。職員は皆優秀だけど、これはキツいだろ。青雀がサボりたくなるのも分かるなぁ…」
「いいから。早くやりなさい」
「ウェイ」
既にこの場から逃げている
圧をかけた符玄のその目は、鋭い冷たさを持っていた。
「大体、お前は予言の中に居ないのだから……あまり勝手な事はしないで」
符玄は自身にある第三の目”法眼”を使用する事で、物事を予見する。
演算装置である窮観の陣も使用すれば、その精度はまさしく未来視と言っても過言では無いのだが、何故かシルドはそこに映らない。
何度試しても、黒く塗りつぶされている場合や何も写っていない場合など、結果は変化するが見えない事には変わりなかった。
その為、見えないのに勝手に動き回るのはやめて欲しい符玄なのだが───、
「そう言われてもなぁ…、案件が来るのが悪くね?」
「太卜様っ!」
「ほらな?」
職員が焦りながら、こちらを呼んでいる。
嫌な予感がしながらも話を聞いてみると、今度は薬王秘伝が何かしたらしい。
そして、雲騎軍などでは無くこちらに話が回ってきたという事は───、
「ほらっ!さっさと行ってきなさい!」
「符玄様の仰せの通りに〜」
そうして、足早に出て行った彼を見送る符玄。
その後、再び彼が起こした件の書類の精査に入るのであった。
(せっかく、共に仕事していたのに……)
ーーーーーーーーーーーーーー
(────見えない?)
それが、符玄がシルドに初めて抱いた印象だった。
己の予見に起きた、初めての出来事。
映し出された予見は黒く塗りつぶされ、内容の確認が出来ないものとなっていた。
そして、塗りつぶされていたのは主に羅浮の状況だった。
(────っ!!既に見えない原因は羅浮に居る可能性が高い…!
一刻も早く見つけないと…!)
予見が出来ないという羅浮だけでなく、他の仙舟の未来にも関わってくる重大問題。
早急に解決しなければいけない問題に、符玄の額から冷や汗が流れる。
(とりあえず、一旦戻ってから考えましょう…!見えない以上は何が出て来てもおかしく無い…!)
とりあえずは戻らなければ、と足早に帰路に向かう符玄。
その道中だった────。
『そうだな……、これはどうだ?』
『おっ、中々やるねお兄さん』
普通に居た。何だったら自身の
『───何をしているのかしら』
『ん、どうやら上司が来たみたいだぞ』
『あちゃー…、つい夢中になっちゃったなぁ…』
いつもの様にサボっていただろう青雀が、頭を掻きながら乾いた笑いを浮かべる。
普段なら、そんな青雀を叱る符玄だったが今はそれどころでなかった。
何度見ても、彼は予見に存在していなかった。
────間違いない。
『そこのお前、待ちなさい』
『ん?確か…符玄様だっけ?青雀から話は聞いたぞ』
青雀が捕まった事から、静かにその場を離れようとした青年を呼び止める。
符玄の事は、帝垣美玉牌で遊んでいる最中に聞いていた様だった。
『なら話は早いわね。お前には聞かなきゃいけない事が山程あるわ』
そう言いながら、距離を詰める符玄に後退りする青年。
青雀は既にこの場から逃げていた。
『私の予見に映らない人物……。それだけで拘束する理由として十分』
そして、壁際に追い込まれ引き攣った笑みを漏らす彼に符玄は告げた。
『話、聞かせてもらうわよ』
『お手柔らかにお願いします…』
こうして、2人は出会ったのである。
その後、符玄の手によって拘束されたが特に問題を起こしていなかったり、本人の善性などもあり僅かな時間で解放された。
が─────、
『ほら、仙人爽快茶10ダースお届けだ』
『ありがとう。その辺にしまっておいて』
それ以来、シルドは度々太卜司へ顔を見せる様になった。
というのも、最近になって魔陰の身などの被害が増えてきた事から、対策が求められていたのだが────、
『じゃあ、せっかくなら俺が引き受けようか?』
と、彼が手を挙げた事で太卜司に用事ができる様になったのである。
尤も、最初は旅人に業務を任せるのはどうか等、様々な意見があったが、戦闘が必要になる案件では彼に任せた方が確実という結果だった。
その為、一時的にだが太卜司に所属する事になったシルドは、こうやって顔を見せていた。
『いつもこんなに飲んでるが、大丈夫なのか?少し疲れもみえているみたいだが…』
『ふんっ、この程度で支障をきたす訳無いでしょ』
『ならいいけどな』
早速、持参した仙人爽快茶を飲み始める符玄に心配の目を向けるシルド。
あれからというもの、こうやって話す機会は多く、既に人柄なども互いに理解していた。
『お前の方こそ、最近はずっと出ていたでしょ?そっちこそ大丈夫なの?』
『荒事には慣れてるから問題無い。寧ろ、こういう風に求められている事自体が有難いからな』
そう言っているシルドだったが、符玄はジト目で見返している。
彼は先日、戦場となった場所に居た親子を助ける為に怪我をしたばかりだった。
『そう。なら、あまり心配される様な事は無いように行動して。
……私だって、怪我の心配してたのだから』
『努力はする。それでも、俺は治癒力が高い。多少の無理はこれからもするだろうな』
『全く……』
人の心配をよそに、反省の色があまり見えないシルドに呆れた様子を見せる符玄だったが───、
『後、それに────』
『…それに?』
シルドは何処か恥ずかしそうに、頬を掻きながら符玄に言った。
『太卜司に居る以上は、お前の隣に立てる様な者じゃないとな』
『────んぇ?』
───────今、なんて言った?
握っていた筆を落とし、硬直する符玄。
その後、とてつもない勢いでシルドのいる方向に振り向き、口を開けている。
『───おお、おっ、お前っ!今なんて言った!?』
『……?そんなに焦る様な事か?』
『いいからっ!なんて言った!?』
息切れを起こしそうな程の勢いで、シルドに詰め寄る符玄だが───、
『だから、隣に立てる様な者にならないとな、って…』
『〜〜〜〜〜!?!!』
何事もない顔で返された符玄は、真っ赤な顔で遂に混乱し始める。
シルドとしては、そこまで深い意味を込めた発言ではなかったのだが───、
(どっどどどういう事!?私の隣に立ちたいなんてそんなっ…!でもっ、確かにそこまで悪くは無い奴だし…!普段から気にかけてくれるし…!なんだかんだで、仕事も手伝ってくれる…!)
いかんせん、この様な事は初めてだった符玄の頭はパンクしていた。
ぐるぐるとその類稀な頭脳を回しながら、考え続けた結果───、
(────そう、そういう事だったのね)
何かの結果に至り、そして─────、
『─────良いわよ』
『……何がだ?』
突如として、静かになった符玄に嫌な予感がしたシルド。
顔を上げた符玄の瞳は、爛々と輝いている。
『お前の気持ちはよく分かったわ。なら、そうなれる様に一層努力しなさい。私も手伝ってあげるから』
『どうした急に』
満面の笑みを浮かべながら、シルドに近づく符玄。
その手には、書類一式や印鑑などの仕事用具が──。
『さぁ、早く席に着きなさい!一から業務を教えてやるから!』
『どうして……?』
こうして、シルドは正式に太卜司の一員となったのである。
尚、あの発言は信頼によるものだと後に知る事になった符玄である。
ーーーーーーーーーーーーーー
「……なぁ?」
「何?後にして」
案件から帰還したシルド。本来ならば再び書類の精査を行おうとしていた彼だったが、その声は困惑に包まれている。
そして、符玄は冷たく返答したがよく見ると、疲労の色が見える。
最近は普段以上に忙しかった為、不機嫌になるのも分からなくはなかった。
だが、それ以上に現在の状況が状況だった。
何せ、今の彼らの状態は────、
「俺の膝上に座ったまま、仕事をする意味はあるのか?」
「…………あるわよ」
(何だ今の間は)
シルドを椅子として符玄が仕事をしている状況だった。
高さ的にも丁度いいのか、特に支障も無く職務を続けているが、シルドにとっては気が気じゃない。
「いやだって、周りの人達が凄い目で見てるぞ?本当に意味あるのかこれ?」
「……そういう結果だったのよ」
「……なら仕方ないか」
良いんだ…、という声を職員達は静かに呑み込んだ。
普段通りに仕事をしている様に見える符玄だが、その顔を赤く染めている事が更に職員達の視線を集めていた。
「……この書類、印が掠れてるわよ」
「マジ?……本当だ。後で訂正しとく」
符玄に指摘された書類を、彼女の横から手を伸ばし受け取るシルド。
あそこまで互いにくっついているにも関わらず、婚約どころか付き合ってもいないのだから世の中は面白いと思う。
「んっ……少し、休憩しましょう…」
「そうだな……少し休みを取るか」
そうして、一旦休憩する事にした2人は外出の準備をし始める。
その姿はまるで、互いの事を理解しあっている夫婦の様だと周囲は語る。
「さて、どこに行こうか…。そういえば最近、近くに甘味処が出来たらしいな」
「丁度いいわね。せっかくだからそこに行くわよ」
こうして、2人は太卜司を後にしたのだった───。
(───本当に、お前という奴は世話が焼けるのだから)
(早く、私の隣に立てる様になりなさいよ)
シルドは リラックスしているみたい───!
匿名律者Kさん「──は?」
K氏、キレた──────!!
シルド
ヤバい剣を振り回していた元魔王。
何処かの魔神王みたいな事を言いながら、戦っていた。
実際、本質は似てる部分がある。
太卜司は人はいいけど、仕事量がブラックだと思ってる。
やっぱり世の中、ホワイトが1番ですわ。
青雀との帝垣美玉牌は楽しかった。
隣に立つ(男女的な意味)では無く、隣に立つ(引けを取らない的な意味)。
でも、学生時代の発言は…どっちの意味だろうね。
ちなみにコイツが襲われた時のプロットはあります。
俺の始まり?────知らない方がいい。
聖痕計画はコイツにとっての地雷。
符玄
桃色ロリ体形有能上司。広告トラックを忘れるな。
何か変な奴が居るし、占うか……見えない!?何だお前!?
という訳で直接会いに行ったら、思っていたより普通の奴だった。
隣に立ちたいって…そういう事よね!?
じゃあ、そうなれる様に精一杯頑張りなさい!
悲しきすれ違いである。
実は何度か占った際、一度だけ見えたものがあるらしく、因果が幾重にも重なった、ドス黒い何かだったらしい。
『…貴様か、────』
『悪いがこの先、貴様の望みが叶う事は無い』
『崩壊というものはこれより消失する。私が崩壊エネルギーの全てを取り込み、対消滅させる』
『私の消滅をもって、この世界の未来は保証される』
『傲慢だと?私は、自らの命や存在に何の価値も持っていない。その様なものなら、ここで使い切った方が良い』
『何より、私という『悪』が消えて喜ぶ者は多いが、悲しむ者達など居るものか』
『故に、私は魔王となった。──これ以上、彼女達が傷つく結末を見たくは無い』
─────────────。
『…あぁ、やるだけの事はやる。最期まで。
それが、《カイン・テロス》という名を貰った愚か者の結末だ』
────世界の悪意は、悪人が断ち切るものならば、
────私は『悪』として、皆の未来への贄となろう。
魔王
自分の命に価値は無い。そう生まれたから。
ハイペリオン乗艦中の3人娘
真実を知った。目の前で死なれた。病んだ。
ここで下手に生き延びると、共有お婿さんルートに入る。
そういえば、お気に入り1000人突破記念を書いてなかったので
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