お久しぶりです。
エイプリルフールから一週間過ぎてるって、本当ですか?
エイプリルフール回なので、いつもより頭空っぽです。
この話を執筆中に、基地補給から終焉キアナが出ました。
怖い。
「─────え?」
それは、ほんの些細なことで始まってしまった物語。
「嘘じゃない……本当に?」
微かな空間の歪み。その先に見えた、別宇宙の景色。そこに映ったのは1人の青年の姿。
「やっぱり、生きてたんだ……!カイン…!」
かつて、自らが殺めてしまった彼。それでも、”何処かで生きているのでは”と心の片隅で思い続けていた人物の姿がそこにはあった。
「良かったぁ……!元気でっ…生きていてくれてっ……!」
涙を流しながら、彼の生存を喜ぶ少女。彼女の思いに応えるかの様に、今の彼の状況が映し出されていく。
しかし、そんな彼はあまりにも───
『まぁ、少なくともいきなりは消えないさ。去るとしても挨拶ぐらいはしときたいからな』
「─────」
あまりにも────
『キアナ達には、学園や戦乙女の皆がいるんだぞ?なら、今更俺が帰る必要は無いだろ』
「何、言ってるの?」
「は?」
クソボケだった─────!!
ーーーーーーーーーーーーーー
始まりは、小さな違和感からだった。列車内という密室空間で、起こり始めた異変。
「あれ?俺の歯ブラシが無いな……?」
「コップまで無くなってるな……星、何か知らないか?」
「……?別に知らないよ?」
彼の私物が無くなっただけの話。特に気にしすぎる必要もない、ただの日常の一コマ。
本来なら、それだけで済んだのだろう。
しかし、事態は徐々に悪化していく。
「……?誰かに見られてる…?」
「あれ?カインから借りたゲームソフトが無い……」
「ウチが撮った、カインの寝顔の写真が消えてる!?」
「なのか?俺は写真を撮られた事を知らないが?」
「……俺関係の物、無くなりすぎじゃないか?」
その違和感は、彼だけでなく他の乗員にまで及び始める。
「最近……何かおかしくないか?どうも違和感がある」
「やはりか……この列車の全乗員が、それを感じている」
「少なくとも、列車自体に異常は無いようね……」
日常を侵食していく違和感。それに伴う、微かな恐怖。
「ここまで探しても無いなら……消されたと考えた方がいいか?」
「だとしても……何で俺の私物とかが多いんだ?」
そして────異常は、夢の中にも。
『や……見つ……に……、早く………』
『そこに……絶………戻す……』
「……今の……夢はなんだ……?」
懐かしい様な声が、カインに何かを囁き続ける夢。まるで、愛おしいものを見つけたかの様な粘着質な声で。
そんな日々が続いた後に、遂にその瞬間が訪れる。
「何だ、これ……!列車内の空間に亀裂が……!?」
「皆!亀裂から離れろ!!」
突如として、列車のロビーに出現した亀裂。その亀裂はまるで、カインに手を伸ばしているかの様で────
「グッ……!?うわあぁぁぁ───!!」
「カイン────!!」
星を庇った結果、1人で亀裂に呑み込まれたカイン。幾千もの空間を抜けたその先には──、
「──────は?」
「何で……ここに?」
青春を過ごした、懐かしき聖フレイヤ学園。そこで待っていたのは、かつての少女達。
「カイン、おかえりっ!」
「私達を待たせ過ぎです。何年経ったと思ってるのですか?」
「2人とも落ち着いて?カイン君、貴方の寮の部屋はまだ残っているわ」
あの頃と同じ様に、彼を出迎えた彼女達。しかし、その目には底知れぬ執着心が写っていて──────、
「壁中に、俺の、写真……?」
「俺の服まで飾っているのか……!?」
自らが消えた後、残された彼女達の真実を目の当たりにする。
「(今のキアナ達はマズい……!取り敢えず、ここから──)」
「ねぇ」
「───何処に行くの?」
───そして襲いかかる、彼女達のあまりにも重い愛。
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「バカな貴方を愛しているのは、キアナだけとでも?」
「……まずは、1人目を作ります。逃げられると思わないでください」
「カイン君が傷付く様な事には、もうなって欲しくないの。安心して?私が守るわ」
「大丈夫よ……貴方の生活の全ては、私がやってあげるから。カイン君はここに居てくれるだけでいいの」
「カインお兄ちゃんは、もう戦う必要は無いの!」
「お兄ちゃんの事は、私が隣で診てあげるから……いつまでもね?」
「そういう事よ?大人しく、私達の愛に一生溺れていればいいの」
「……逃げるのなら、その足くらいは良いわよね?」
「私を初めて1人の存在として肯定した人だって事、忘れてたんですか?」
「……そんな初めての友人が、勝手に消えたなんて許されないですよねぇ……!!」
「識ちゃんの言う通りです。勝手に1人で背負った挙句、散々迷惑をかけて散っていくなんて……」
「少し、2人きりでの説教が必要の様ですね……!」
「カインお兄ちゃんに助けて貰った命なんです……!!貴方が居なきゃ、私に意味なんて……!」
「どうかっ…!隣に居させてください……!!」
「ねぇカイン……逃がさないって言ったよね……?」
「あんたの居るべき場所は、私の隣だよ?」
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かつての少女達に追い詰められていく彼。
「っ………!キアナっ……!」
「あははっ……!どうしたの?それが今の本気なんだ……!」
「やっぱり……私達の手で、『保護』しないといけないわね……」
「キアナ、芽衣姉さん、順番は守ってください」
「取り敢えずは────逃げる!!」
「生命の危機を感じるっ!!」
彼に降り注ぐ、多くの危機!その生命の灯火が危機に!?
「(弱体化している以上は、圧倒的にこちらが不利!!)」
「(クソッ……!キアナ達は本気か!?)」
「(崩壊エネルギーを消し去る際に、無限機関の大半はこの星へと切り離したんだよなぁ……!!)」
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だが!そんな絶対絶命の中でも!
「カインは私の……列車の仲間だから。勝手に連れて行かないで」
「そうだよー?まずはウチらの許可を取ってよね?」
「カインさん……貴方という人は……」
「随分と乱暴なお客さんね。でも、彼を無理矢理連れて行かれるのは困るわ」
「……そうだな。彼も、星穹列車の一員だからな」
「全く……帰ってきたと思ったらあのバカ息子は…!」
「後で全員、まとめてお説教よ!」
「彼女達は、既に一線を超えています」
「天命の者としても、あの子の姉としても、これ以上見過ごすわけにはいきません」
「それに……私も、彼には言いたい事がありますから」
「ええ、デュランダル様。ここから先の駆除はお任せください」
「その後は……お分かりですよね?カインさん?」
「ったく……いきなり連絡があったから何かと思えば、こんな事になっていたぁ……!?」
「カイン!後で一発殴らせなさいよ!!」
「テスラ博士、こちらも準備は出来ている。早く彼等を助けに行こう」
「……それはそれとして、彼に言いたいことは山程あるけどね」
「行くわよリリア!私達の手で、カインお兄ちゃんを助け出すのよ!」
「うん、あのバカお兄ちゃんを私達の家に連れ戻そう…!」
(比較的にはまともで)信じられる、仲間たちがいる!
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「これで行けるのか……!?マジで大丈夫か……!?」
「アンタのせいなんだから、アンタが落とし前をつけなさいっ!!」
「いや全くもって、その通りではあるんだが……!!」
「問題は無い。生命の保証は出来ているよ」
「それはつまり、生命以外は問題しかないという事では?」
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大惨事正妻戦争、遂に開幕!!
「まだ逃げるつもりですか?もう逃げ場はありませんよ?」
「私達を傷付けた?……そうですね。カインが消えて、私は傷付きました」
「だから、早く責任を取るべきでしょう?」
「大人しくしてください…!痛くはしませんから……っ!」
「(目が本気だっ!このままだと……食われるっ!?)」
「暫く見なかった間に、随分とやんちゃになってしまったのね…」
「貴方が消えてから……私達がどんな思いで生きてきたのか、理解しているの?」
「やっぱりカイン君は一度、分からせないといけないかしら?」
「ほら、一緒に帰りましょう?」
「(圧が……!笑顔の筈なのに、圧がとんでもない…!)」
「別に良いよ?逃げたって」
「だって……カインはいつも、最後には私の側に居てくれた」
「ずっとそうだったもん。いつも隣にいてくれたんだから、今回も私の隣に帰って来てくれるでしょ?」
「それまでは、ずっと追いかけるだけだから……ね?」
「───絶対、逃がさないから」
「(怖い……!顔が近いし、目に光が灯ってない…!!)」
着々と埋められていく、外堀!
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「いやこれは死ぬっ!?テレサぁ!もうちょっとな……!」
「いいから。早くやりなさい」
「あ、はい……」
「しゅっ……!主教様…!?」
「っ!スーサナか!?ちょっとテレサを止めてくれ!」
「───スーサナ?」
「はっ、はいっ!」
「……分かっているわね?」
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「久しぶりだな……!?カインっ!!」
「ジッ……ジークフリートさんっ……!?」
「キアナに手を出しやがって!この馬鹿義息子が!!」
「出して無い!どっちかというと出されてる側だっ!」
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「カ………イ…ン……」
「……?何処かで会った事があるか?」
「助け……て……」
「!?…まさか……お前、重装ウサギか!?」
「ブローニャが……あ───」
「重装ウサギィィィィ!!?」
「そうか……ブローニャにそんな扱いを……」
「……………」
「まぁ、その、なんだ……少し休んでいくか?」
「……………」
「無言で号泣するレベルだったのか!?」
他にも、多くの者達との再会も!
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「カイン!!虚数空間にしまっていた武具はどうした!?」
「ん?ああ、もう殆ど無い」
「────は?」
「いや、前に通り過ぎた星がな?スウォームの大群に襲われてた最中でな」
「───待て、それは」
「虚数空間に入れてた武具の9割ぐらい使って、スウォームを蹴散らしたんだよな」
「どうしたヴェルト?そんな胃が痛そうな顔して?」
何事も無く告げられる、衝撃の真実付き!!
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「本当に……!あなた、どれだけ誑かしてるのよ!」
「そう言われてもな……!あの頃の俺は、記憶喪失系ピュアボーイだったんだよ!」
「ピュアボーイは、あんなに多くの女の子達を誘惑しないわよ!?」
「オットーから預かった後に、教育として魔法少女系を見せてきたテレサが言うな!!」
「魔法っ……!?でも、他のも見せてたじゃない!」
「それもヒーロー系だったろ!?」
明かされる、クソボケのルーツまで!
「全部、あたくしのせいだったというの……!」
「……まぁ、原点はそうなんじゃないか?」
果たして彼等の運命は!?そして、カインの人生の行方は!?
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「見つけたぁぁぁ!!!!」
「カイィィィィン!!!!」
「なんか、星となのかもあっち側に居ないか?」
「……そうだな」
「……ここから入れる保険はあるか…?」
「その様なものは無いな」
「無情すぎる……」
特別編『女神に捧ぐ、
20026年、4月1日に配信予定─────!!
イベント『重装ウサギの過労日誌』も同時実装!!
カイン
元一般降臨脳焼きクソボケ崩壊戦士。特大の隠し事がまだある。
キアナ達と学園生活を過ごしていた頃は記憶喪失系ピュアボーイ。
学園やら天命の戦乙女に、性癖を無自覚に捻じ曲げられてる可能性がある。まぁ、コイツも戦乙女達の脳を焼いてるからどっちもどっち。
各方位の脳を焼いた後、死んだ。その後の平和な世界で生きていた彼女達の瞳に光はあったのだろうか。
嘘予告回だけどコイツが言っていた事は、全部本当。
空間の歪みは、とあるメッセンジャーの所為なのかもしれない。
テレサ
カインの養親件学園長やら大主教。多分、1番頭を抱えている。
記憶喪失のピュアボーイ時代に、教育として魔法少女やらヒーロー系を見せていたらしい。クソボケへの第一歩を作り出した張本人。
列車組
あまりのやらかしに頭を抱えている。
星となのかは、力を溜めている……!!
ネゲントロピーの博士達
目の前に出てきたら、ぶん殴る。殴った。
天命所属つよつよ戦乙女の2人
なんか、妖しい目をしている。
ジークパッパ
この後、クソボケを殴り飛ばした。
社畜ウサギ
人の優しさを初めて知ったかの様だった。
捕食者達
責任を、取れ!!
そういえば、お気に入り1000人突破記念を書いてなかったので
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一般降臨脳焼きクソボケ崩壊戦士
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「女性遍歴が分かる奇物?」「そうだよ」
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もしもキアナ達が、彼の始まりを知ったなら
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大魔王は逃げられない!!(捕食ルート)
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早く、本編を進めろ