蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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 今回から、晴也編のパラレルワールド。バシムさん作、『キャプテン翼サンシャイン!』とのクロスオーバー時空のパラレルルートが始まります。

 この物語が、後にバシムさんの『Link!Like!ラブライナズマイレブン!!』との伏線になるかも?

 また、後書きにてお知らせもありますので、よろしければ最後までご覧ください。

 始まります!!


プロローグ:もしもの世界

 

 

 時は1990年代………。世界各地で伝説的なサッカープレイヤーが生まれる中、日本、及びアジア地域はまだまだサッカー後進地域。

 とりわけ日本はその中でも最下位に近いほどにサッカーが盛り上がっていなかった。

 ――だが、そんな日本では今、後に伝説のサッカー少年…そしてサッカー選手と言われる……"大空翼(おおぞらつばさ)"が全国小学生サッカー大会を静岡県南葛市の"南葛SC"で制し、日本一になってから2年が経とうとしていた。

 

 その年の激戦を境に、日本でのサッカー人気は徐々に上がり始め、数多の少年少女がサッカーの世界に飛び込み始めた。

 

 

 2年後――その年の、全国小学生サッカー大会決勝戦―――、

 

チャーリー『点差は2点!

      南葛SC、まさかのビハインド!

      FW 新田くん

      切り込んでいく!』

 

 なんと、前回・前々回大会優勝の実績を持つ、強豪である"南葛SC"は、後半終了間際のこの時間に2点差をつけられて負けていた。

 だが……チームメンバー全員、不屈の闘志で諦めない。

 

新田「はあ、はぁ……くそっ!」ドゴォオォオォオオッ

 

 新田の強烈なシュート。ゴールに迫る……だが、

 

晴也「ここだろ?」バシッ!

 

新田「なっ!?」

 

 前線から戻った晴也がコースを読み、足を伸ばしてカットした。

 

チャーリー『あーーっと!

      大海くんシュートカット!

      そしてここで……!』

 

 

 この少年、大海晴也。

 

 かつての日本代表のサッカー選手、大海竜太を父に持つ少年。彼は、その卓越した戦術眼、そして海外にも全く引けを取らないテクニックで、日本の小学生サッカー舞台で大暴れしていた。

 

ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

 

チャーリー『ここで試合終了!

      新東京SC、

      南葛SCをくだし、

      全国優勝だーーっ!!』

 

 

 決勝戦が試合終了。5ー3で、晴也たちの勝利だ。

 

 

 優勝を祝う花火が上がり、閉会式で、この大会のNo.1プレイヤー賞に選ばれた晴也は、

 

記者「大海くん、小学校の卒業後はどこの中学に行く予定ですか?」

 

晴也「俺は……ドイツのドルトムントユースにサッカー留学します! 2年前に優勝した"南葛SC"のGK、若林さんはハンブルグに留学しました。是非対戦してみたいです!」

 

 それを聞いた記者は驚き、

 

記者「その歳で海外に? 家族には反対されなかったの?」

 

晴也「大手を振って頑張ってこいって言ってくれました! 実を言うと卒業後ではなく、1か月後の飛行機でドイツに経ちます!!」

 

 

 日本の将来のサッカーを期待される翼たち黄金世代に、新たな原石が合流するまで、後4年に迫っていた。

 

 

 

― とある日、ドイツ・ドルトムントユース練習場 ―

 

モブ「聞いたか? 日本から留学生が来るらしいぜ?」

 

モブ「はあ、日本? ザコじゃん……」

 

モブ「虐めてとっとと国に追い返してやろうぜ?」

 

モブ「いいね。ヤノサちゃんもやらない?」

 

 

 何度も言うが、この時代の日本はサッカー後進国であり、欧州や南米などの強豪国・地域には下に見られ、選手差別なども横行していた。

 

 

 もちろん――、そういう事をしない選手も少ないながら居ることは居たのだが……、

 

ヤノサ「スミマセン……アタシそういう嫌がらせは嫌いなので。まあ、その方がこちらのレベルについてこれるとは思いませんが……」

 

モブ「真面目だなーヤノサは」

 

ツサノ「ヤノサー? 帰るよ?」

 

ヤノサ「あ、うん。ではまた……」

 

 そして姉と共に家に帰るヤノサ。姉と話しながら帰っている途中、

 

ヤノサ(はあ………チームのみんな、なんで真面目にやらないんだろ……)

 

 そんな不満を、心の中に持っていた、

 

 この少女、ヤノサ・カラム。小学生のユースチーム内では男子すら敵わないトップの実力をもつ女の子。将来のドイツ代表入りが期待されていた。

 

 ……彼女は、今のチームの雰囲気に辟易していた。

 

 実を言うと、彼女はモテる。サッカーがとても上手いことに加え、ルックスも良いし真面目で優しい性格。

 モテない要素がないと言っていい。つまり、チームの男子はサッカーよりもヤノサにいいところを見せるのに必死で、それがヤノサには真面目にやってないように映っているのだ。

 

 

ヤノサ(日本……か。サッカー後進国ですし、すぐに音を上げるんでしょうね)

 

 しかし、この日本からの留学生と過ごすうちに、彼の実力、彼のサッカーへの姿勢に、彼に興味を惹かれていくことになることを、まだ知らなかった。

 

 

 ― 数日後・日本 東京 ―

 

監督「大海、ホントにドイツに行くのか?」

 

晴也「はい」

 

監督「いくらお前でも厳しい気がするんだが………まずは国内で妥当大空翼を掲げたほうがいいんじゃないか?」

 

晴也「心配してくれてありがとうございます。でも、もう決めたので……」

 

監督「………………」

 

 すると、

 

チームメイト「大海ー! 最後に相手してくれ!」

 

晴也「分かった!」

 

 そしてメンバーのもとに行く晴也。

 

監督(たしかに、アイツの目やサッカー頭脳は、既に高校生のレベルすら超えている……それを活かせれば或いは……? 期待しすぎか……)

 

 

 

 そして、1か月後――、ついに出発の日がやってきた。

 

 ― 東京国際空港 ―

 

晴也「行ってきます」

 

竜太「身体に気をつけてな」

 

彼方「いってらっしゃい」

 

 

 そして少年は、飛行機でのフライトを経て、ドイツ――ドルトムントへと足を踏み入れた。

 

晴也「うし、まずは住む家に行くか」

 

 

― パラレルルート開幕 ―




 今作もよろしくお願いします!

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