蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
第9話:新たな出会い
現在。俺は今電車を降りた金沢駅から、バスでこの春から通う蓮ノ空学院に向かっている。
バスのなかには、この春入学の1年生たちがたくさん乗っていた。
――が、
晴也(学校要項に書いてあったけど……蓮ノ空、本当に山の中にあるんだな……)
バスで山の中の道路を進んで30分程経ち――、
アナウンス『まもなく、蓮ノ空学院〜、蓮ノ空学院〜』
晴也「あっ、降りる準備!」
バスは、ようやく蓮ノ空の敷地内のバスの停留所に到着した。
―――ここ、蓮ノ空学院は、創立100年を超え、季節になると蓮の華が咲く湖、蓮ノ湖の畔にありかなり山の中にある。
蓮ノ空は最近の石川県の高校サッカーの名門と言われ、昨年は女子サッカーの全国大会にまで進んだ実力を持つ強豪だ。
今更だが、俺の家族は父、母、俺であり、かつての日本代表と、サッカー選手として偉大な父を持ち、俺は物心ついた時からサッカーボールに触れ、サッカーをしていた。
話を戻そう。今日からこの蓮ノ空学院に、俺は第104期生として入学し、これから学校生活を送ることになる。
晴也「おっし!」
俺がバスを降り、期待に胸を膨らませながら校門をくぐり校舎へと向かっていると、道の脇に人が集まって何かを見物していた。
――何かグラウンドでやっているようだ。
晴也「なんだ……?」
晴也が気になってそちらの方へ行くと、サッカー部が朝の練習をしていた。
晴也「!! 蓮ノ空サッカー部!!」
見ると、ゲーム形式で練習をしているようで、うさぎの髪留めをしたオレンジ色のボブヘアーの女の子がシュートを放つところだった。
花帆「[サンライズブリッツ・G2]!! でりゃぁあぁああっ!!」ドゴォオオオンッ!!
先輩の太陽のように輝く必殺シュートが、紫色の長髪をサイドテールにしたキーパーの先輩へと向かって行く。
晴也「!!」
梢「甘いわよ花帆…!! [真・ゴッドハンド]!! はぁあぁあああっ!!」ガシィっ!!
先輩が自身のオーラを具現化した虹色に輝くヴェールを纏った、気合・努力・根性で生み出した巨大な
シュゥウゥウウ………
その力強いセービングに思わず笑みがこぼれる。
花帆「まだダメだったかぁ……」
梢「あなたの良さがでた良いシュートだったわよ花帆!」
晴也(たしかにあのシュートもそんなに甘いシュートじゃなかったからな……)
梢「慈!」
慈「おっけー!」
キーパーの先輩から、ボールは慈と言われた女子生徒へ。しかし――、
さやか「させませんよっ!」ガッ!
慈「あっ!!」
晴也(!?)
青く長い髪をお下げにした先輩。その人を見て身体が固まる。
晴也(この人、髪と目の色に違いはあるけど、ヤノサさんとそっくりだぞ!?)
驚く中、カットされたボールがこちらに転がってきた。
晴也「つ!」
さやか「まだまだ甘いですよ。すみません! そこの方、ボールとってくれませんか!」
晴也(…………………)ニヤッ
晴也はバックを放り投げると、ドリブルしながらフィールドに入った。
蓮ノ空サッカー部『!?』
花帆「ちょっ!?」
突然の事に慌てる先輩方。最初は花帆と呼ばれた先輩を単純なフェイントで躱す。
さやか「!! 花帆さんがあんなあっさりと!?」
青いおさげの先輩の声で、他の部員が気づく。
慈「めぐちゃんたちに挑戦かぁ~? さやかちゃん、ルリちゃん! 行っちゃえ!」
さやか「は、はい!」
瑠璃乃「奪わせてもらう!!」
さやか、ルリと呼ばれた先輩が2人で奪いに来るが、シザースからのヒールリフトであっさりと躱す。
丈二「なんだアイツ? だが、好き放題やらせるか!!」
すると、ガラの悪い大柄な先輩が止めに来る。この体格、もしかしてFWか?
俺は細かくフェイクを入れるが、体幹が強いのか中々体勢が崩れない。
晴也(へぇ……なら!)
俺はボールを足の甲に乗せた状態で左に抜こうとする。すると相手も当然同じ方向に切ってくるのですぐに足首を転換して逆方向に抜き去る。
丈二「なにっ!?」
綴理「じょーじまで抜かれた」
来夏「やるね〜あの男の子。慈先輩、綴理先輩、私たちも行きましょう!」
明るい赤系統の髪をポニーテールにした先輩が、慈、綴理と呼ばれた先輩と3人で向かってくる。
晴也「"
ボールを足で連打で弾いてジグザグに進む
慈「なっ!?」
来夏「すごい……」
綴理「お〜……」
そして俺はゴール前まで進むと、ボールを止めて止まる。
晴也「フフッ」ニコッ
梢「っ!! よしっ、来なさい!!」ニヤッ
先輩も意図が伝わったのか、迎え撃つ体勢に入り構える。
―――それを見た晴也は必殺シュートの体勢に入る。俺の背後から大型の剣を持った武神型のマジンが現れ、俺は跳躍。左足を思い切り振り上げる。
晴也「[スサノオブレード・G2]!! うらぁあぁああああっ!!」ドゴォオオオンッ!!
晴也の蹴りの一振りと共に、マジンが剣の一閃。斬撃を纏ったシュートが飛んでいく。
梢「っ!? [真・ゴッドハンド]!! はぁあぁああっ!!」ガチィイイイッ!!
パワーが激突する。しかし、先輩はみるみる引きずられていき、
梢「ぐぅうぅうううっ!! キャアっ!!」バチィン!!
シュートは弾かれてゴールに突き刺さった。すると、キーパーの先輩が起き上がって近寄ってきた。
梢「やるわね。あなた」
晴也「先輩、ですよね? そちらこそもう少し俺が離れてたら止められてたかも」
梢「私は乙宗梢。蓮ノ空サッカー部の部長をしているの。あなたは?」
晴也「俺は大海晴也って言います。新入生です」
梢「晴也くんね……」
すると、他の部員も集まってきた。
さやか「私は村野さやかと言います。2年生です」
晴也「あ、はい…どうも」
さやか「? よそよそしいですね?」
晴也「あ〜いや、髪の色に違いはあるんですが、さやか先輩に非常によく似ている外国人の女の子が知り合いに居まして。びっくりしてました」
さやか「そうなんですね」
瑠璃乃「へ〜、あ、ルリは大沢瑠璃乃! 2年。 よろよろ〜!」
花帆「日野下花帆。2年生だよ! 晴也くんサッカー上手いね!!」
丈二「桜咲丈二。2年だ。お前、やるじゃねぇか」ニヤッ
――すると、先程3人で止めに来た先輩たち。
綴理「ボクは夕霧綴理3年生。よろしく〜」
慈「藤島慈。3年生だよ〜。めぐちゃんって呼んでもいいよ?」
来夏「忍原来夏。2年。よろしくね!」
晴也「先輩方、よろしくお願いします!」
先輩方と挨拶を交わす。
梢「今更だけど晴也くんはサッカー部入部希望でいいのよね?」
晴也「はい。もとよりそれ以外考えてないです!」
梢「そう。良かったわ」
晴也「よろしく。お願いします! じゃあ入学式終わってまた放課後にお願いしますね!!」
そして晴也は道に戻って投げたバッグを拾い、校舎に駆けて行った。
さやか「すごく上手い子でしたね……」
綴理「ボクたち、相手になってなかった気がする」
瑠璃乃「世界はひれぇなぁ〜。自信なくしちゃうぜ〜」
花帆「アタシたちも頑張らなきゃですね! 梢先輩!」
梢「そうね。花帆」
その頃―――、
晴也「いよいよ始まる、俺の蓮ノ空ライフ!!」
呑気な晴也だった。
ー つづく ー
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