蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
サッカー部に、新入生である百生吟子さん、徒町小鈴さん、安養寺姫芽さんの3人が加入。
他に1人、木曽路兵太と言う男子生徒が加入し、晴也含めて今年度は5人の新入生がサッカー部に加入した。
そして、今日は最初の練習日だった。
花帆「さやかちゃん!」
さやか「花帆さん、ナイスパスです!」
花帆「ふっふー、アタシもついに先輩だからね!」
まずは全員は基礎的なパス練習から始めた。これが出来ないようでは、いくら上手な選手でも勝つことなど出来ない。
この男は――、
晴也「百生!」
吟子「わっ!」パシッ
晴也の鋭く正確なパス。百生さんは落ち着いてトラップした。
吟子(すごくトラップしやすかった……)
吟子「姫芽さん!」
パスに慣れてきた吟子は木曽路にパス。
木曽路「晴也!」
木曽路は晴也にダイレクトパス。しかし…
小鈴「わっ」
あらぬ方向に飛んでしまい、小鈴さんに当たるところだった。
木曽路「あ…悪い」
梢「木曽路くん、ダイレクトパスはあまりやらない方がいいわ。こんな感じに変な場所にいっちゃうし、全日本ジュニアユースでも、翼さんや岬さんといったコンビネーションに定評のある組み合わせくらいしかやっていないのよ?」
木曽路「やってないんすか…? 結構難しいテクニックだったんだ…」
小鈴「ボール拾ってきまーす」
小鈴さんがボールを拾いに行く。
慈「あ、ありがとね」
梢「みんな、聞いてくれるかしら?」
梢先輩が手を叩いて注目させ、話し始める。
梢「みんなは今年から全国大会がどのようなものになるか知ってるかしら?」
花帆「今年の全国大会? なにかあるんですか?」
梢「今年からは、最近の女子サッカーのレベルが上がっているという訳で男女混合のサッカー大会が行われる様に変わることになりました。だから男子部員を募集したり、去年のうちに桜咲くんをスカウトした訳ですからね」
晴也「ま、向こうでもやってたからどうにでもなるでしょ」
みんなが晴也の方を見る。
花帆「そう言えば、前に言ってた向こうってなんのこと?」
晴也「あ、俺小6の途中から中学卒業までドイツにサッカー留学してたんです」
梢「ドイツ!?」
梢の驚愕の顔。世界有数のサッカー大国、ドイツに留学していた選手。
――まさか、とんでもない才能が加入した?
さやか「どこの学校にいたんですか?」
晴也「部活と言うより、クラブユースですね。ドルトムントユースってところで、普通に1軍で試合にも出てました」
梢&さやか「「!!???」」
驚くさやか先輩と梢先輩。ドイツのクラブユースで日本人で普通に試合に出ていたという事は、間違いなく自分達とは比べ物にならないくらい上手いだろう。
梢「と、とにかく、全国大会に進んだら南葛や東邦、ふらのなど、全日本ジュニアユースのメンバーのいる高校と当たることになります。必死に練習しましょうね」
蓮ノ空『はい!!』
梢「じゃあオフェンスとディフェンスに分かれて」
そして次はポジション事に分かれてゴール前でのやり取りを再現した練習を行う。
綴理「始めるよ〜。ほい」
綴理先輩が俺にボールを蹴ってくる。ディフェンスの先輩方は素早くマークにつき、さやか先輩が止めに来る。
さやか「朝はやられましたけど、もう抜かせません!!」
晴也(っ! やっぱり上手い! けど……)
ボールを持ちながら頭を振って周囲の視界を
すると、視界の端で大沢先輩が相手のディフェンスの裏に飛び出すのが見えた。
晴也「大沢先輩!!」ドッ!!
さやか「!! そんな所……っ!?」
タイミングを見計らった俺からのスルーパスが転がり、裏に抜けた大沢先輩がトラップする。
瑠璃乃「よく見てたジャン! 中……」
兵太「させねぇっすよ!!」
そこに、ソジがディフェンスに入る。
瑠璃乃「兵太クン……ならスピードで振り切る!!」ドギュンッ!!
瑠璃乃先輩はディフェンスに入ったソジを俊足で置き去り。ヤバいと思い戻ったさやか先輩が止めに入る。――だが、
晴也(この配置……恐らく強引に行ったら不発になる。立て直すなら……!)
晴也はこの攻めは不発になると予測。はじき返された次のプレーを行える場所に走る。
瑠璃乃「(センタリング読まれてるな……なら)ジョージくん!!」トッ
ややマイナス方向にボールを転がす大沢先輩。ボールを拾った桜咲先輩はシュートを放つ。
梢「慈! コースを塞いで!!」
慈「任せんさい!!」
丈二「喰らいやがれぇえええっ!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!!
桜咲先輩は強引にシュートを撃ち、ボールはゴールの左上に飛ぶが、射線上に藤島先輩が飛び込み体を張ってシュートブロック。
案の定弾き返されてこぼれ球になる。
跳ね返ったボールは百生さんに。
吟子「先輩たちの守り、堅い。どうすれば……「百生さん、必殺シュートでもいいから俺に向かって撃って!!」大海くん!?」
百生さんに向かって指示を出す晴也。みんな味方に向かってシュートを撃てという指示に戸惑う。
吟子(大海くん………? っ!)
晴也「……………」コクッ
吟子「……分かった!!」そして百生さんはシュート体勢に入る。思い切り右足を振り上げると、足に金色の刀が伸び、その斬撃をボールに叩き込む。
吟子「[伝来宝刀・改]!! やぁあぁああっ!!」ザンッ!!
シュートが低い弾道でフィールドを裂きながら晴也俺に向かって飛んでくる。
―――すると、
綴理「っ!!」
綴理(あのはるの位置、ゴールまで一直線のコースが空いてる!!)
さやか「何か仕掛けてきますよ! 綴理先輩!」
綴理「わかった!」
2人が急いでコースに割って入りシュートブロックの体勢に入る。コースが絞られるが、
晴也「(ディフェンスの隙間、ボール1個分!)はぁあぁああっ!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!
晴也のジャンピングボレーでの
さやか・綴理「「!?」」
さやか(そんな!? たしかにコースを削ったのに!!)
梢「くっ!![真・ゴッドハンド]!!」バッ!!
まさかディフェンスを抜けてくるとは思ってなかった乙宗先輩が急いで必殺技。[ゴッドハンド]でボールのキャッチを試みる。
――が、威力に押される。
梢(このおっ!!)グググ
梢先輩も足腰を踏ん張り、渾身の力で止めにかかる。が、それも虚しく引き摺られていき、遂に弾かれてしまう。
梢「あっ!!」
パスンっ!
そして、弾かれたボールはゴールの中に転がりこんだ。
晴也「よしっ!!」
その俺を、先輩たちや同級生たちがジッと見ていた。
晴也以外(巧っ!!!????)
― つづく ―
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