蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
蓮ノ空が北陸予選を勝ち抜き、全国へと駒を進めた翌日、高校サッカー速報のニュースが飛び込んできた。
瑠璃乃「北海道?」
梢「松山さんのいるところね。まさか松山さんも…?」
あの南葛がいきなり出てきた女子校に負けたこともあり、雰囲気がひりつく。
晴也「取り敢えず、ニュースを見てみましょう」
そして、テレビでニュースを見たサッカー部は、
アナウンサー『全国高校サッカー大会北海道予選決勝戦、ふらの高校と旭川帝学園の決勝戦の結果です!』
ふらの高校と旭川帝学園の北海道予選決勝が行われ、スコアボードに表示されていたのは……
ふらの 14
あさひかわ 0
実況『ふ、ふらの高校、とんでもない勢いで北海道予選を勝ち抜きました! 予選は全て、2桁得点で圧勝!』
ふらのは、サッカーとは思えない恐ろしいスコアで勝ち抜いていた。
実況『ふらの高校のキャプテンは全日本ジュニアユースの闘将、松山光くん! 今年こそ優勝をと誓い、高校最後のサッカーを戦っています! しかし、それだけがこの点差を生み出してはいません!』
松山「お疲れ。お前たちのおかげで予選を圧勝できた。全国の奴らも驚いていると思うぜ」
?「そんな…もったいない言葉です」
?「当たり前よ……」
?「その態度どうにかならないのアンタ……」
松山「まあまあ。この結果が鹿角姉妹と、蓮華、お前のおかげだって表してるさ」
実況『今年は男女混合サッカーとなりましたが、ふらの高校には強力な女子選手が加入したようです! 特に、GKの
聖良「理亜、蓮華さん。全国大会でもこの調子でいきますよ」
理亜「はい。姉様」
蓮華「ええ……優勝するのはアタシたちよ」
― 石川県 ―
ニュースを聞いていた蓮ノ空メンバーは驚きを隠せない。
慈「14-0!? いくら松山さんでもそこまでは出来ないでしょ!?」
丈二「どうやら松山光は強力な女子選手を味方にしたらしいな」
姫芽「たった今インターネットでサッカーの事を調べてみたら、鹿角って苗字の人と冬真って人がとても注目されてるらしいですね〜」
花帆「優秀選手最有力候補とまで言われるなんて…一体どんな人たちなんだろう」
梢「研究してみましょうか」
晴也「その方がいいでしょうね。松山さんだけでもかなりの戦力でしょうし、恐らく今年のふらのとの試合、今までで一番より厳しい戦いになりそうですね」
そして、急いでネットに上がっていたふらのの試合映像を探して観戦するみんな。
晴也は―――、
晴也「……………」
晴也は、いつもの相手の戦術の核となる部分を抜き出し、相手の動き方、それに対応されたときの相手の挙動を細く分析。
翌日、
― サッカー部室 ―
丈二「で、なんだよ晴也。ふらのの研究したいんだが」
晴也「ああ、それならもう終わりました」
蓮ノ空『は!?』
驚く先輩たち。晴也は話し始める。
晴也「まず、ふらのはディフェンスの中核に松山光を置いています。パスカットの必殺技にタックルの必殺技と両方持った、隙のないディフェンスです。――けど、他のディフェンスはそうじゃない。松山の位置がセンター付近なので、サイドから崩すのが効果的かもしれません。あとは引きつけてのサイドチェンジも有効かと」
綴理「たしかに」
晴也「あとはFW。鹿角理亞はパワーもそうですが、テクニックもある。生半可なディフェンスでは止められないので、2人以上で当たるべきです」
慈「じゃあ冬真さんは?」
晴也「冬真は、とにかく女の子とは思えないほどパワーがすごい。シュートを撃たれたら、ほぼ失点と考えたほうがいいでしょう。――なので、そもそも撃たせない方向で行くべきかと」
さやか「撃たせない……ですか?」
晴也「はい。冬真は、シュート力なたしかに脅威ですが、ディフェンス、ドリブル能力は高くない。よって、来たパスに反応するのは見えてます。実際、試合を見た感じもそうでした」
瑠璃乃「たしかに。あっ、つまり……」
晴也「ええ。冬真には、パスカットの必殺技を持った人間をマークにつけます」
そう。それが晴也の策。だが、
晴也「でも、最後の一枚、松山光の[イーグルショット]は、遠くから打っても威力が落ちない。隙あらばディフェンスラインからでも撃ってくるタイプですでも、それだけ遠くから撃てば、跳んでくる過程でコースは丸わかりです。梢先輩なら止められるかと」
梢「任せて」
晴也「あとはGKの鹿角聖良。かなり硬そうなキーパーですが、シュートチェインを連続で繋げればいけるはずです」
吟子「な、なるほど……」
晴也「以上が、俺の考えた対ふらのの戦術になります」
みんなは黙ってしまう。すると、
梢「晴也くん」
晴也「はい?」
梢「実は、試合の前には相手のデータを私とさやかさんで分析してるのだけれど、晴也くんも加わってくれないかしら」
晴也「いいんですか?」
さやか「はい。是非お願いしたいです」
晴也「分かりました」
梢「さて、じゃあみんな。明後日はいよいよ東京に出発よ。絶対に優勝して帰るわよ!」
蓮ノ空『はい!!』
そして、その日の練習を終え、2日後の早朝、蓮ノ空サッカー部は、東京へとやって来た。
― つづく ―
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