蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第23話:2回戦vsふらの高校

 

 

 ――2日後。

 

 今日は全国高校サッカー大会2回戦。北海道代表、ふらの高校との試合だ。

 あれからもデータは集めていたが、晴也の作戦がどこまで通用するか、見ものだ。

 

 蓮ノ空vsふらの。両者共に充分に練習を積んできた。後はその成果をぶつけるだけだ。

 

 

― 2回戦当日・スタジアム ―

『チームミーティング』

 

梢「みんなもう分かってると思うけれど、松山さんのゲームメイクによるチームプレーに要注意よ。点を決めるのは皆でシュートチェインの練習をしたから、それを活かして点を取りましょう!」

 

さやか「松山さんのなだれ攻撃には要注意ですね。相手が動きを見せたら、こちらも急いで守備を固めます」

 

慈「相手の必殺シュートは私たちが止めるか、威力を削いで梢が止める! だからみんなは相手キーパーから点を取ってきて!」

 

瑠璃乃「任せたよめぐちゃん。ひめちゃん!」

 

姫芽「はい〜」

 

晴也「桜咲先輩、吟子、瑠璃乃先輩。絶対にゴールを決めましょう」

 

丈二&瑠璃乃&吟子「「「ああ(うん)!!」」」

 

梢「何度も言うけど松山さんは特に注意して! フォワードには必ず2人以上で止めに入ること。さやかさん、木曽路くん。冬真さんは頼んだわよ!」

 

さやか「はい!」

 

兵太「分かりました!」

 

 

 

― ふらのベンチ ―

 

松山「打倒南葛は出来ない……が、だからこそ南葛を倒した浦の星までたどり着き、そして俺たちが東邦を破って優勝するんだ!」

 

聖良「どんなシュートも止めてみせます…!」

 

理亞「蓮ノ空のゴールを何度も破って…勝つ!」

 

蓮華「今日もゴールを食い破るわ………!」

 

松山「よし!みんないくぞ!」

 

 

ふらの『おう!!』

 

フォーメーション

ふらの

 

GK       聖良

 

DF 2番  3番  4番  5番

 

DMF      松山

 

OMF 7番   8番   9番

 

FW     蓮華  理亞

 

蓮ノ空

 

FW    丈二   晴也

 

OMF 吟子       瑠璃乃

 

DMF   綴理   小鈴

 

DF 木曽路 さやか  慈  姫芽

 

GK       梢

 

 

実況『さあ、まもなくキックオフです!』

 

― 観客席 ―

 

新田「1回戦から観戦していたが、大海と松山さんの戦いか……」

 

三杉「新田くんも見に来たのかい?」

 

新田「三杉さん!」

 

 フィールドの貴公子、三杉淳――。

 

 小学生時代、あの大空翼に『コイツには勝てない』。と、絶望させたほどの天才。

 

 だが、心臓病と言うハンデを背負っており、30分しかプレーできないという弱点を持つ。

 

 そんな彼だが、1回戦で浦の星に負けている。

 

新田「それなんですが……」

 

 新田はかつての苦い経験を三杉に話す。いくらチームプレイに定評のあるふらのも、晴也の読みの能力を掻い潜れるのか……。

 

三杉「なるほど。大海晴也……彼が」

 

 

― 観客席の別のところ ―

 

千歌「蓮ノ空、今日はどうだろう……」

 

ダイヤ「相手は松山さんですからね……それに加えて強力なキーパーに2枚のFW。厳しいかと……」

 

鞠莉「でも、あの大海って男の子。1回戦で体格が明らかに負けてる次藤さんを完封してたからね……」

 

曜「うん……」

 

フレイ「どんな感じなのか、改めて見せてもらうよ……」

 

 

 

― また別のところでは ―

 

反町「あれが大海晴也か……」

 

 そして、東邦学園もこの試合を観戦している。

 

タケシ「確か両チームに、若島津さんぐらいすごいGKがいるとか……」

 

若島津「そうか……。だが、誰であっても日本一のGKの座は渡さない!」

 

 若島津健(わかしまづけん)。東邦のGKであり、全日本ジュニアユースのゴールを誰よりも守り続けた、空手の技術を応用した技を得意とする身体能力に優れたキーパーだ。

 

 東邦と当たった際は、おそらく点を取る最大の壁となる。

 

 

 

?「松山くん、がんばってね……」

 

 

 

 観客席の一番上では、この大会のために日本に帰ってきた……。

 

 ――松山のことを大切に思っている少女が見守っていた。

 

 

 

松山「藤沢、見ていてくれ…」

 

 

審判『それでは、時間になったので試合を開始します!』

 

 

梢「みんな行くわよ!」

 

蓮ノ空『おう!』

 

 桜咲と晴也がセンターサークルに入り、蓮ノ空ボールから試合開始だ。

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 

 晴也のキックからボールを綴理先輩に戻す。そこに猛スピードで冬真がプレスに来る。

 

蓮華「よこしなさい!」

 

綴理「つ! ぎん!」ドッ!

 

 綴理先輩から吟子へとパス。ドリブルで上がる吟子だが、松山がサイドに絞って止めに来る。

 

松山「抜かせはしない!」

 

 マッチアップまで、後数メートル……。

 

吟子「今だ! 瑠璃乃先輩!」ドッ!!

 

松山「何ッ!?」

 

 マッチアップ寸前で大きくサイドを変える横一本のパス。蓮ノ空は逆サイドに攻めを変える。

 

瑠璃乃「オッケー!」

 

敵の5番「つ! 止める!」

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 5番

 

 

 相手の選手が止めに来る。ふらのは冬は雪の上でサッカーしていると情報があった。あまりに雪が深いときは雪かきしてからサッカーすると。

 

 よって、足腰の粘り強さは途轍もない。

 

瑠璃乃「っと、抜けないか……」

 

敵の5番「やらせるかよ!」

 

理亞「先輩! そのまま押さえて!」

 

 ここでFWの鹿角理亞が下がってディフェンス。ボールを奪いにかかる。

 

瑠璃乃「つ! 小鈴ちゃん!」

 

 瑠璃乃先輩は小鈴の方を向いてパスの構え。

 

敵の5番「そこかっ!」

 

 パスコースに足を伸ばす。――が、

 

瑠璃乃「―――っ、」トンッ

 

 しかし、瑠璃乃先輩はパスを出すと見せかけてボールを跨ぎアウトサイドで切り返す。そのままドリブルで抜き去った。

 

 

理亞「なっ!」

 

敵の5番「しまっ!?」

 

 ペナルティエリア内に入る瑠璃乃先輩。シュート体勢に入る。

 

聖良「来なさい! ゴールは割らせません!!」

 

瑠璃乃「決める!」

 

 瑠璃乃先輩がボールを真上に蹴り上げる。すると、ボールに何万ボルトという電流が帯電。瑠璃乃先輩は腕組みバク宙からの、オーバーヘッドウィンドミルボレーで蹴り落とした。

 

瑠璃乃「[真・天空サンダー]!!」ドゴォオォオオンッ!!

 

 

 瑠璃乃先輩の[天空サンダー]。ゴールの隅をとらえ、向かっていく。

 

聖良「止めます![オーロラカーテン・改]!!」フワァっ!!

 

 しかし、聖良が右手に虹色に光るオーロラのオーラを宿し、地面を殴りつけると、ゴールを覆うようにオーロラのヴェールが発生。

 

 [天空サンダー]の衝撃を吸収し、ボールは地に落ちた。

 

瑠璃乃「つ!」

 

聖良「この程度ですか?」

 

 

実況『止めたあっ!! 鹿角聖良、大沢瑠璃乃の必殺シュートを難なくセーブ!』

 

聖良「言ってください!」ドッ!

 

 

 聖良のパントキックからボールは松山に飛ぶ。だが、

 

晴也「させるかっ!」ガッ!

 

松山「! お前は…!」

 

 晴也と松山が肩をガツガツとぶつけ合いながら落下点で競り合い(スクランブル)。両チーム味方が駆けつける。

 

敵の8番「キャプテン!」

 

小鈴「晴也くん!」

 

 

松山&晴也「「つ! おぉおおおっ!!」」

 

ドカッ!

 

松山「うあっ!」

 

晴也「ぐっ!」

 

 

実況『あーーっと! 競り合いは両者互角! ボールは地面に落ちて転がっていくぞー!』

 

理亞「なっ! 松山さんが!?」

 

小鈴「ボール!」パシッ

 

 小鈴がボールを拾う。そこに理亞と蓮華が襲い掛かった。

 

 

MATCH UP!!

小鈴 vs 理亞&蓮華

 

 

蓮華「寄越せぇええっ!!」

 

理亞「奪う!」

 

小鈴「っ! 慈先輩!」パス!

 

 ここで小鈴は落ち着いてパス。ボールは慈へ。

 

蓮華「チィッ!!」

 

 急いでターンして慈に向かう蓮華。

 

 ――だが、

 

慈「姫芽ちゃん!」パス

 

姫芽「はい!」パス

 

 2人は息の合った連携で蓮華を抜き去る。

 

実況『でたあっ! 慈ちゃんと姫芽ちゃんのコンビプレイ!』

 

慈&姫芽「「[みらくら師弟コンビ]!!」」

 

蓮華「チィッ!!」

 

 舌打ちする蓮華。忌々しそうに慈を見据える。

 

慈「さやかちゃん!」パス

 

 ボールはここでさやか先輩に渡る。

 

さやか「ふっ!」パキパキ

 

 さやかがボールを浮かせてスピンをかけるとボールが音を立てて凍りつく。

 

さやか「[氷の矢・改]!!」ドッ!

 

バシュウゥウウンッ!

 

 さやか先輩の必殺パス。ボールは放物線を描いて前線の綴理へ。

 

 

綴理「よし……」トンッ

 

 綴理先輩のトラップ。そこへ、

 

敵の7番「奪う!」ズザアッ!!

 

綴理「おっと…」

 

 綴理は足の裏でボールをずらして間のタックルを躱すと、サイドに向けてシュート性のキラーパス。

 

綴理「[レーザーフィード・V2]!」バシュウンッ!

 

 ボールは一直線に瑠璃乃先輩へ。

 

瑠璃乃「っし!」パシッ!

 

 瑠璃乃先輩が、ドリブルで駆け上がる。

 

聖良「ディフェンスは良いです。彼女のシュートなら私一人で止められます!」

 

 強気な聖良さん。――だが、

 

 

瑠璃乃「だろうね。なら!」

 

 瑠璃乃先輩はボールを真上に蹴り上げると、ボールに何万ボルトという電流が帯電。腕組みバク宙からのオーバーヘッドウィンドミルボレーでボールを蹴り落とす。

 

瑠璃乃「[真・天空サンダー]!!」ドゴォオォオオンッ!!

 

 

聖良「何度やっても……?」

 

松山「違う! これは!」

 

 ボールはゴールではなく、逆サイドに走り込んだ桜咲先輩へと向かっていた。

 桜咲先輩は、自身の豪脚からの必殺直撃蹴弾(ダイレクトシュート)を放つ。

 

丈二「決めてやるぜ![真・剛の一閃]!!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

 

 桜咲先輩と瑠璃乃先輩のチェインシュート。ゴールを襲う。

 

聖良「これは、流石に[オーロラカーテン]では無理そうですね……。なら!」

 

 ――すると、聖良は右手に途轍もない冷気を凝縮。その右手を振りかぶり、ボールに対して正拳突き。

 

聖良「[アイスブロック]!!」ガチぃッ!!

 

 聖良の[アイスブロック]。だが、勢いに押されている。

 

聖良「ぐっ負けるかあっ!」バチぃっ!

 

 聖良の右手のフルスイングでなんとかこぼれ球に。その球に吟子が詰める。

 

吟子「決める!」

 

 吟子が右足を振り上げると、右足に金色の刀身が伸びる。それをボールに思い切り蹴りで叩き込む。

 

吟子「[爆・伝来宝刀]!!」ザンッ!

 

 進化した吟子の[伝来宝刀]。フィールドを切り裂きながら進む。

 

聖良「つ! [アイスブロック]!」

 

 急いで立て直した聖良の冷気を纏った正拳突き。ボールは、完全に凍り付いて停止した。

 

吟子「くっ!」

 

晴也(もう一つシュートを挟まないと無理か……)

 

晴也「気にするな! リスタート早いぞ。切り替えろ!」

 

 

聖良「松山さん!」ドッ!

 

 聖良のパントキックからボールは松山へ。しかし、松山には晴也がマークディフェンスに入っていた。

 

晴也「抜かせねぇ!」

 

松山「負けてたまるかっ!」

 

 松山はスピードに乗って左右のステップ。一気に抜き去る。

 

松山「[イーグルステップ・V2]!!」

 

晴也「つ!」

 

 晴也を抜き去る松山。

 

松山「よし……蓮…!?」

 

 しかし、松山はここで異変に気づく。自身の足が、まるで地面に縫い付けられたように動かない。

 

 動かそうと、もがけばもがくほど、更に動けない感覚。

 

小鈴「釣かりましたね……!」

 

松山「コレは…!」

 

小鈴「[蜘蛛の糸]! 貰います!」パシッ

 

 小鈴が隙をついての必殺技で松山からボールを奪う。ここで[蜘蛛の糸]は解除され、松山は動けるように。

 

松山「待て!」

 

小鈴「待ちません!」

 

 追いかける松山。スライディングタックルを放ってくる。

 

松山「はあっ!」ズザアッ!!

 

小鈴「ほいっ!」ぴょん!

 

 小鈴は跳躍して躱すと、またドリブル。

 

松山(このディフェンス、1本目はカモフラージュ……)

 

松山「コレが本物だあっ!!」ドガァアアァアアッ!!

 

小鈴「わああっ!!?」

 

 松山のスライディングの勢いを利用して地面に片手を突いてターンしての二段タックル。――これは!

 

松山「[イーグルタックル]!!」

 

 そして、ボールを奪った松山。そこに木曽路が止めに入った。

 

兵太「貰った!」ズザアッ!!

 

 木曽路の隙をついたスライディングタックル。――だが、

 

松山「甘いぜ!」

 

 松山は跳躍してそれを躱して着地。ペナルティエリアの遥か外から足を振り上げシュート体勢に入る。

 

慈「そこから!?」

 

松山「みんなの期待も込められてるんだ! 外す訳には行かない!」

 

 蓮ノ空ゴールを見据える松山の目。思い切り振り上げた足を振り下ろす。

 

松山「[真・イーグルショット]だあっ!!」ドゴォオォオォオオッ!!

 

 中学から愛用してきたイーグルショットはキレも威力も増していた。

 

ババババババ

 

 松山の低空シュート。イーグルショットは地を這って勢いを全く落とすことなく、すさまじい勢いでゴールを強襲する。

 

梢「止めるっ!」

 

 しかし、梢先輩もコースを読んで跳躍。――が、

 

梢「あっ!」

 

バシュウンッ!!

 

 しかし、それでも間に合わずにボールはゴールに叩き込まれた。

 

松山「よしっ!」

 

 

GOOOOAL!!

蓮ノ空 0 ー 1 ふらの

 

 

実況『決まったぁぁあぁああっ!! 松山くんの代名詞、[イーグルショット]が炸裂ーー!!』

 

解説『蓮ノ空、ここから立て直せるでしょうか!』

 

梢「つ、ごめんなさい……」

 

晴也「いや、仕方ないっすよ。おそらく今のは、ただの[イーグルショット]じゃない」

 

兵太&姫芽「「?」」

 

 

晴也「まさかこの状況であんなシュートを……」

 

 今のが普通のイーグルショットとどう違うのか。キャプテン翼のとあるゲームをプレイしている方なら分かるはず。

 

晴也「次の攻め、最後の締めを俺に撃たせてください。それて決まるか試してみます」

 

丈二「分かった」

 

梢「よし、まだ行くわよ!」

 

蓮ノ空『おう!』

 

 

前半:18分

 

蓮ノ空 0 ー 1 ふらの

 

― つづく ―




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