蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
晴也の絶技が炸裂し1点差に詰め寄る蓮ノ空。ふらののキックから試合再開だ。
前半終了まであと10分も無い。――が、ここで守りに入るほどふらののサッカーは
松山「前半終了までに必ず2点差に戻してやるぞ!」
ふらの『はい(ええ)!』
梢「せっかく晴也くんが1点差にしてくれたのよ! ディフェンス陣はしっかりと守りきって! オフェンスも必ず前半終了までにもう1点もぎ取るわよ!」
蓮ノ空『はい!』
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
ふらののキックからボールは一度松山に戻される。そして松山は9番にパス。
松山「いけっ!」
敵の9番「はい!」
晴也(ふらの……今度はサイドから攻めて、クロスで崩す気か………?)
瑠璃乃「行かせない!」
MATCH UP!!
瑠璃乃 vs 9番
晴也(敵のこの動き方……)
晴也は相手の動き方を
理亞「こっち!」
瑠璃乃「!!」
理亞が9番の背後から駆け上がりパスを要求。瑠璃乃先輩の対応が遅れる。その隙に……
敵の9番「抜く!」
瑠璃乃「あっ!」
抜かれてしまう瑠璃乃先輩。その間にゴール前に理亞がその勢いのまま
理亞「こっち!」
松山「寄越せ!」
2人がパスを要求する。―――が、
晴也(いや、逆サイド。気づかれないように蓮華が走ってる!!)ダッ!
晴也がヤバいと思って急いでそこに向かう。
敵の9番「よし、パスだ!」
姫芽「させるかあっ!!」ズザアッ!!
姫芽のスピードを活かしたスライディングタックル。だが、相手は跳躍してスライディングを躱すと、オーバーヘッドからパスを出す。
敵の9番「行けっ!!」パス!
ボールは中へと入ってくる。当然松山と理亞にマークが殺到するが……
梢「!! 逆サイドフリー!!」
さやか「え……!?」
梢先輩の一声で自分たちのミスに気づいた蓮ノ空。だが、もう遅い……
蓮華「貰った……!」
蓮華のジャンピングボレーが、ボールに叩き込まれる……。
晴也「間に合えぇえぇえええっ!!」バッ!
走ってきた晴也が飛び込んで足を伸ばす。
ガッ!!
晴也&蓮華「「!!」」
ドシャアッ!
両者接触。ちゃんとボールに行っていたため、笛はない。が、ボールはサイドラインを割って外に出た。
蓮華「つ! この!!」
晴也「あ、あぶね〜……」ハァ…
梢「はぁ、ありがとう晴也くん……」
さやか「すみません……」
さて、ふらののスローインから試合再開だ。
RESTART!!!
敵の7番からのスローインでボールは松山に。
それと同時に、理亞と蓮華。2枚のFWがシュート地点へと走り込む。
松山「このままで終わったら不完全燃焼だよな! 行け、地を這う[イーグルパス]だ!!」ドッ!!
バババババ!
[イーグルショット]を応用した、地を這う低空パス。鷲のオーラと共に、ボールは一直線にふらのにとっての右サイドへ。
蓮華「今度こそ……決める!!」
ボールは蓮華の方に。蓮華がトラップしようとする。
さやか「させませんっ!!」
MATCH UP!!
さやか vs 蓮華
すると、さやか先輩がフィールドをアイスリンクのように凍らせ、そこを超スピードで滑ってくる。フィギュアの魅せる滑りではない、まるでスピードスケートのような早さに特化した滑りだ。
さやか「[スピードスケートカット・改]!!」バシィっ!!
蓮華「なっ!?」
しかし事前の対策で、"蓮華にはパスが飛んだらトラップする前にカットする"と言う対策を講じていた蓮ノ空。
[イーグルパス]をカットするさやか先輩。攻めは不発だ。
蓮華「こんの〜!!」ズザアッ!!
2度もチャンスを潰された、蓮華の怒りに任せた荒々しいスライディングタックル。さやか先輩は冷静にパスを出す。
さやか「小鈴さん!」パス!
ボールは小鈴へ。
小鈴「はい!」パシッ
トラップした小鈴。周りを見る。――と、敵の9番が奪いに来ていた。
MATCH UP!!
小鈴 vs 9番
小鈴(…………!)
敵の9番(………)チラッ
小鈴「!!」
しかし、敵の視線が一瞬動いたのを見逃さなかった小鈴。ボールを足裏で後ろにスライドさせて動かした所に、理亞がスライディングしてきた。
間一髪躱した。
理亞「なっ!?」
松山「なんで分かった!?」
小鈴「危ない……そこっ!」パス!
小鈴のふらのゴール前へのロングパス。しかし、そこには誰も居ない。
慈「! そんなところ誰も!」
綴理「いったい……!?」
兵太「うぉおおおっ!!」
しかし、ディフェンスラインからオーバーラップしてきていたソジ。
死角から相手の背後のスペースへと抜け出し、フリーでボールを迎える。
松山「なっ!?」
聖良「しまっ!?」
完全に意表を突かれた聖良。咄嗟の事に体勢が崩れた。
兵太「届けぇええぇえええっ!!!!!」バッ!
ソジの身体を投げ出すダイビングヘッド。ソジの頭は………
ドッ!!
聖良「!!」
ザシュウッ!!
なんとかボールを捉えてダイビングヘッド。ボールをゴールに押し込んだ。
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 2 ー 2 ふらの
実況『ゴォオォオオルッ!! 蓮ノ空、前半終了間際に同点に追いついたあっ!!』
解説『素晴らしい視野の広さです、徒町小鈴!! あそこに走り込んでいる味方が見えていたのでしょうか!?』
聖良「くっ、くっそ………」
松山「不味いな………」
ふらのボールから試合再開。ここで、
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
蓮華「…………」
ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
― 前半終了!! ―
キックの瞬間、前半終了の笛が鳴る。2ー2の同点で折り返しだ。
― ふらの控室 ―
ガシャアァアァアアアンッ!!!
苛ついた蓮華が物に当たって椅子を蹴り飛ばした。
蓮華「アイツら〜…………ッ!!」
聖良「蓮華さん落ち着いてください。にしても……」
理亞「あの大海晴也ってやつ、ヤバすぎない? こっちの動きが読まれてるような……」
松山「お前たちも感じたか?」
コクリと頷くふらのイレブン。
松山「それに、テクニックもヤバい。もしかしたら三杉や翼と同等……いや、それ以上かもしれない」
理亞「マジ………?」
松山「とにかく、アイツを自由にさせたら不味いな……ていうか、蓮華へのパスを完全に狙ってる……」
聖良「撃たれたら即失点と言うことが分かってるんでしょうかね?」
松山「たぶんな。蓮華のシュートは、聖良ですら止められないからな……」
黙るふらのイレブン。――だが、諦めるようなタマではない。
松山「何としてもお前にボールを繋ぐ。決めろよ?」
蓮華「当たり前よ……っ!!」
― 蓮ノ空控室 ―
晴也「小鈴ナイス! よく見てたな!」
さやか「ソジくんもいい走り込みでしたよ!」
小鈴「恐縮です!」
兵太「あざっす!」
雰囲気は悪くない蓮ノ空イレブン。それはそうだ。2点も取られて敗色が漂っていたのを、同点で前半を終えられたのだから。
梢「みんな聞いて! この前半で思い知らされたけれど、このチームはまだまだ未熟よ。けど、ちゃんと通用する武器を持ってる人も居る。もしもこの試合に勝ったら、準決勝まではそこを伸ばす練習を徹底的に行うわよ。後は、もう少し周りを見ることを意識したほうが良いかしらね」
晴也「ですね。あの蓮華がフリーになったの見てヤバいと思いましたし……」
兵太「悪い……」
さやか「すみません……」
慈「何度も晴也がカバーに入ってくれるとは限らないからね。アタシたちディフェンスだけで対応できるようにならないとね!」
さやか&姫芽&兵太「「「はい!!」」」
晴也「まあ後半はふらのも、恐らくなだれ攻撃を解禁してくると思うので、各自のマークお願いします。俺もその時はすぐに戻るんで」
梢「お願いね。さあ、後半始まるわよ! 行きましょう!」
蓮ノ空『はい!!』
両チームが控室からフィールドに戻ってくる。
蓮華「…………………」
晴也(飢えた獣は恐ろしいって言うけど……)
実況『さあ、まもなく後半のキックオフです!!』
蓮ノ空 2 ー 2 ふらの
― つづく ―