蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第25話:ふらの戦 前半終了

 

 

 晴也の絶技が炸裂し1点差に詰め寄る蓮ノ空。ふらののキックから試合再開だ。

 前半終了まであと10分も無い。――が、ここで守りに入るほどふらののサッカーは(ぬる)くは無い。

 

 

松山「前半終了までに必ず2点差に戻してやるぞ!」

 

ふらの『はい(ええ)!』

 

 

梢「せっかく晴也くんが1点差にしてくれたのよ! ディフェンス陣はしっかりと守りきって! オフェンスも必ず前半終了までにもう1点もぎ取るわよ!」

 

蓮ノ空『はい!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 ふらののキックからボールは一度松山に戻される。そして松山は9番にパス。

 

松山「いけっ!」

 

敵の9番「はい!」

 

晴也(ふらの……今度はサイドから攻めて、クロスで崩す気か………?)

 

瑠璃乃「行かせない!」

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 9番

 

 

晴也(敵のこの動き方……)

 

 晴也は相手の動き方を()る。瑠璃乃先輩とマッチアップした9番。すると、

 

理亞「こっち!」

 

瑠璃乃「!!」

 

 理亞が9番の背後から駆け上がりパスを要求。瑠璃乃先輩の対応が遅れる。その隙に……

 

敵の9番「抜く!」

 

瑠璃乃「あっ!」

 

 抜かれてしまう瑠璃乃先輩。その間にゴール前に理亞がその勢いのまま斜行突破(ダイアゴナルラン)、松山がオーバーラップして入ってくる。

 

理亞「こっち!」

 

松山「寄越せ!」

 

 2人がパスを要求する。―――が、

 

晴也(いや、逆サイド。気づかれないように蓮華が走ってる!!)ダッ!

 

 晴也がヤバいと思って急いでそこに向かう。

 

 

敵の9番「よし、パスだ!」

 

姫芽「させるかあっ!!」ズザアッ!!

 

 姫芽のスピードを活かしたスライディングタックル。だが、相手は跳躍してスライディングを躱すと、オーバーヘッドからパスを出す。

 

敵の9番「行けっ!!」パス!

 

 

 ボールは中へと入ってくる。当然松山と理亞にマークが殺到するが……

 

梢「!! 逆サイドフリー!!」

 

さやか「え……!?」

 

 梢先輩の一声で自分たちのミスに気づいた蓮ノ空。だが、もう遅い……

 

蓮華「貰った……!」

 

 蓮華のジャンピングボレーが、ボールに叩き込まれる……。

 

晴也「間に合えぇえぇえええっ!!」バッ!

 

 走ってきた晴也が飛び込んで足を伸ばす。

 

ガッ!!

 

晴也&蓮華「「!!」」

 

 ドシャアッ!

 

 両者接触。ちゃんとボールに行っていたため、笛はない。が、ボールはサイドラインを割って外に出た。

 

蓮華「つ! この!!」

 

晴也「あ、あぶね〜……」ハァ…

 

 

梢「はぁ、ありがとう晴也くん……」

 

さやか「すみません……」

 

 

 さて、ふらののスローインから試合再開だ。

 

 

RESTART!!!

 

 

 

 敵の7番からのスローインでボールは松山に。

 

 それと同時に、理亞と蓮華。2枚のFWがシュート地点へと走り込む。

 

 

松山「このままで終わったら不完全燃焼だよな! 行け、地を這う[イーグルパス]だ!!」ドッ!!

 

 

バババババ!

 

 [イーグルショット]を応用した、地を這う低空パス。鷲のオーラと共に、ボールは一直線にふらのにとっての右サイドへ。

 

蓮華「今度こそ……決める!!」

 

 ボールは蓮華の方に。蓮華がトラップしようとする。

 

さやか「させませんっ!!」

 

 

MATCH UP!!

さやか vs 蓮華

 

 

 すると、さやか先輩がフィールドをアイスリンクのように凍らせ、そこを超スピードで滑ってくる。フィギュアの魅せる滑りではない、まるでスピードスケートのような早さに特化した滑りだ。

 

さやか「[スピードスケートカット・改]!!」バシィっ!!

 

 

蓮華「なっ!?」

 

 しかし事前の対策で、"蓮華にはパスが飛んだらトラップする前にカットする"と言う対策を講じていた蓮ノ空。

 [イーグルパス]をカットするさやか先輩。攻めは不発だ。

 

 

蓮華「こんの〜!!」ズザアッ!!

 

 2度もチャンスを潰された、蓮華の怒りに任せた荒々しいスライディングタックル。さやか先輩は冷静にパスを出す。

 

さやか「小鈴さん!」パス!

 

 

 ボールは小鈴へ。

 

小鈴「はい!」パシッ

 

 トラップした小鈴。周りを見る。――と、敵の9番が奪いに来ていた。

 

 

MATCH UP!!

小鈴 vs 9番

 

 

小鈴(…………!)

 

敵の9番(………)チラッ

 

小鈴「!!」

 

 しかし、敵の視線が一瞬動いたのを見逃さなかった小鈴。ボールを足裏で後ろにスライドさせて動かした所に、理亞がスライディングしてきた。

 

 間一髪躱した。

 

理亞「なっ!?」

 

松山「なんで分かった!?」

 

小鈴「危ない……そこっ!」パス!

 

 

 小鈴のふらのゴール前へのロングパス。しかし、そこには誰も居ない。

 

 

慈「! そんなところ誰も!」

 

綴理「いったい……!?」

 

 

 

兵太「うぉおおおっ!!」

 

 しかし、ディフェンスラインからオーバーラップしてきていたソジ。

 死角から相手の背後のスペースへと抜け出し、フリーでボールを迎える。

 

松山「なっ!?」

 

聖良「しまっ!?」

 

 

 完全に意表を突かれた聖良。咄嗟の事に体勢が崩れた。

 

兵太「届けぇええぇえええっ!!!!!」バッ!

 

 

 ソジの身体を投げ出すダイビングヘッド。ソジの頭は………

 

ドッ!!

 

聖良「!!」

 

ザシュウッ!!

 

 なんとかボールを捉えてダイビングヘッド。ボールをゴールに押し込んだ。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 2 ー 2 ふらの

 

 

実況『ゴォオォオオルッ!! 蓮ノ空、前半終了間際に同点に追いついたあっ!!』

 

解説『素晴らしい視野の広さです、徒町小鈴!! あそこに走り込んでいる味方が見えていたのでしょうか!?』

 

 

聖良「くっ、くっそ………」

 

松山「不味いな………」

 

 ふらのボールから試合再開。ここで、

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

蓮華「…………」

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

 キックの瞬間、前半終了の笛が鳴る。2ー2の同点で折り返しだ。

 

 

 

― ふらの控室 ―

 

ガシャアァアァアアアンッ!!!

 

 苛ついた蓮華が物に当たって椅子を蹴り飛ばした。

 

蓮華「アイツら〜…………ッ!!」

 

聖良「蓮華さん落ち着いてください。にしても……」

 

理亞「あの大海晴也ってやつ、ヤバすぎない? こっちの動きが読まれてるような……」

 

松山「お前たちも感じたか?」

 

 コクリと頷くふらのイレブン。

 

松山「それに、テクニックもヤバい。もしかしたら三杉や翼と同等……いや、それ以上かもしれない」

 

理亞「マジ………?」

 

松山「とにかく、アイツを自由にさせたら不味いな……ていうか、蓮華へのパスを完全に狙ってる……」

 

聖良「撃たれたら即失点と言うことが分かってるんでしょうかね?」

 

松山「たぶんな。蓮華のシュートは、聖良ですら止められないからな……」

 

 黙るふらのイレブン。――だが、諦めるようなタマではない。

 

松山「何としてもお前にボールを繋ぐ。決めろよ?」

 

蓮華「当たり前よ……っ!!」

 

 

― 蓮ノ空控室 ―

 

晴也「小鈴ナイス! よく見てたな!」

 

さやか「ソジくんもいい走り込みでしたよ!」

 

小鈴「恐縮です!」

 

兵太「あざっす!」

 

 雰囲気は悪くない蓮ノ空イレブン。それはそうだ。2点も取られて敗色が漂っていたのを、同点で前半を終えられたのだから。

 

 

梢「みんな聞いて! この前半で思い知らされたけれど、このチームはまだまだ未熟よ。けど、ちゃんと通用する武器を持ってる人も居る。もしもこの試合に勝ったら、準決勝まではそこを伸ばす練習を徹底的に行うわよ。後は、もう少し周りを見ることを意識したほうが良いかしらね」

 

 

晴也「ですね。あの蓮華がフリーになったの見てヤバいと思いましたし……」

 

兵太「悪い……」

 

さやか「すみません……」

 

慈「何度も晴也がカバーに入ってくれるとは限らないからね。アタシたちディフェンスだけで対応できるようにならないとね!」

 

さやか&姫芽&兵太「「「はい!!」」」

 

晴也「まあ後半はふらのも、恐らくなだれ攻撃を解禁してくると思うので、各自のマークお願いします。俺もその時はすぐに戻るんで」

 

梢「お願いね。さあ、後半始まるわよ! 行きましょう!」

 

 

蓮ノ空『はい!!』

 

 

 両チームが控室からフィールドに戻ってくる。

 

 

蓮華「…………………」

 

晴也(飢えた獣は恐ろしいって言うけど……)

 

 

実況『さあ、まもなく後半のキックオフです!!』

 

 

 

蓮ノ空 2 ー 2 ふらの

 

― つづく ―

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