蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

28 / 65
第27話:激闘

 

 

 晴也のシュートが突き刺さり、遂に蓮ノ空逆転。蓮ノ空が喜びに沸く中、ふらのは……。

 

理亞「くっそ……! あいつマジ……?」

 

聖良「すみません……」ハァハァ

 

 息を切らす聖良。技を使ったことよりも、恐らく精神的なストレスによる消耗だろう。

 

 

松山「アイツを少しでもフリーにしたら危険だ……。でも、あの手この手でこちらの注意の隙を突いてくる……」

 

松山(どうすれば………)

 

 考えるふらの。晴也を自由にしたら、間違いなくまた予期せぬ妨害にあう。

 

 ――ではどうするか。

 

 

松山「俺が大海にマンマークで就く」

 

 松山の晴也に対するマンマークだった。

 

敵の3番「でも、そうしたら……」

 

松山「ああ。俺はもうプレーにはほぼ関われないと思ってくれ。だからゲームコントロールは理亞、お前に任せる」

 

理亞「アタシですか……?」

 

松山「ああ。お前と蓮華なら必ず逆転してくれると思ってる、周りを上手く使って点を決めてくれ」

 

理亞「分かりました……」

 

松山「よし……蓮華!」

 

蓮華「…………」

 

松山「頼んだぞ?」

 

蓮華「言われずとも!」

 

 そして、ふらののFW2人がセンターサークルに入る。

 

 

理亞「………………」

 

実況『ふらのボールで試合再開です!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 ふらのボールから試合再開。ボールは一度松山に戻され、そこからすぐに理亞にリターン。

 

理亞「っし!」トンッ

 

 

 理亞がトラップ。そこへ、

 

晴也「行かすかよ!」

 

 晴也が止めに入る。――だが、

 

 

松山「お前の相手は俺だ!」ザッ!!

 

晴也「つ!」

 

 大空から獲物を狙う鷲の如く、北海の荒鷲、"松山光"が晴也を捉えようとマークに就いた。

 

 

実況『おぉおおっと!? ここで松山が大海に対してマンマーク! 動きを封じる構えか!』

 

解説『大海を封じられれば、蓮ノ空はかなり苦しいですよ……』

 

 

 

晴也「っ!」バッ

 

松山「行かせはしない!」ダッ!

 

晴也「っ……へぇ?」

 

 松山の厳しいマークに遭い、晴也は自由に動けなくなる。

 

 

理亞(よし……キャプテンナイス!)

 

 そこへ――、

 

瑠璃乃「()る!!」

 

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 理亞

 

 

 瑠璃乃先輩がマッチアップに入る。

 

理亞「退きなさい!」ガッ! ガッ!

 

瑠璃乃「っ! このっ!」ガッ ガシッ!

 

 瑠璃乃先輩と理亞の身体をぶつけ合う肉弾戦(インファイト)が繰り広げられる。だがそうなると、フィジカルの高いほうが有利になる。

 

 

理亞「そこっ!」ドゴっ!

 

瑠璃乃「うあっ!?」

 

 瑠璃乃先輩は理亞の強引なドリブルにふっ飛ばされる。そのままドリブルで進んでくる理亞。

 

蓮華「つ!」ダッ!

 

 ここで蓮華がゴール前中央のスペースへと斜行突破(ダイアゴナルラン)。理亞と近付いていく。

 

さやか「させませんっ!」ザッ!

 

蓮華「つ!」

 

 しかし、すぐにマークに就いたさやか先輩。ソジはカバーの構えだ。

 

慈「ナイス! 止める!」

 

 

 

MATCH UP!!

慈 vs 理亞

 

 

 マッチアップする慈先輩。すると、

 

蓮華「こっち!」

 

理亞「つ! 蓮華先輩! 先輩の嫌がってたアレ!」

 

蓮華「アレ……? !! 確かにアレなら通用するかもしれないけど……分かってんでしょうね!」

 

理亞「どっちが決めるかはこの際どっちでも良い! 打ちたきゃ譲ります!」

 

蓮華「言ったわね! 約束守りなさいよ!」

 

 

慈(なにか仕掛けてくる!)

 

慈「ディフェンス警戒!」

 

さやか「はい!」

 

 

蓮華「絶対にゴールを……」

 

理亞「食い破る!!」

 

 

 すると、理亞は蓮華にシュート性のキラーパス! それを蓮華は同じくキラーパスを返す。

 

理亞「蓮華先輩! 足止まってるわよ!」

 

 それを連続でパス交換し、どんどん威力と速度の上がっていくボール。

 

蓮華「そっちこそ! へばってんじゃないの!」

 

 軽口をたたき合いながらも、凄まじい速度に達した連続ワン・ツーで、2人は抜き去られた。

 

慈「なっ!」

 

さやか「くっ!」

 

理亞&蓮華「「[破壊獣(ビースト)コンビ]!!」」

 

 

実況『抜いたぁあぁあぁああッ!! 冬真蓮華と鹿角理亞!遂に蓮ノ空ディフェンスを正面突破ぁッ!!』

 

 そして、ボールは蓮華に。

 

晴也「やべっ!」

 

 晴也が急いで止めに行こうとするが、

 

松山「行かせるか!」ザッ!

 

晴也(チっ! コイツ!!)

 

蓮華「よし、決めてやる!!」

 

 

 蓮華がシュート体勢に入ると、軸足の左足を強く踏み込む。すると地面にヒビ割れが起きた。

 相当な力で踏ん張っている証拠だ。そして、振り上げた右足を渾身の力でボールに打ち込んだ。

 

蓮華「[真・ワイルドパンサーブリザード]!!」

ドゴォオォオォオオオっッ!!

 

 

梢「つ!」

 

バシュウンッ!! バギィっ!

 

 蓮華のシュートは、梢先輩に反応すらさせずにゴールネットをぶち抜き、スタジアムの壁のコンクリートにめり込んだ。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 3 ー 3 ふらの

 

 

 

蓮華「うぉあぁああぁああっ!!!」

 

 雄叫びをあげる蓮華。スタジオが大歓声に包まれた。

 

実況『ご、ゴォオォオオルッ!! ふらの同点!』

 

解説『この試合のフラストレーションを発散する一撃ですね……。凄まじいシュートでした!』

 

 一方で、やられた方はたまったものではない。

 

さやか「くっ……」

 

慈「あんなコンビプレイがあったの……?」

 

兵太「いや、ふらのの予選映像にはそれらしいのはありませんでした……」

 

姫芽「咄嗟に作った……?」

 

 すると、

 

慈「いや、あの2人の会話を聞いてたら、たぶん今までにアレをしようとしたら最後にどっちが決めるかで揉めたんだろうね……両方自己主張(エゴ)の塊みたいな雰囲気だし」

 

さやか「なるほど……それで『このまま負けるくらいなら、譲ってでも勝ちを取りに行く』と、理亞さんが判断した訳ですね……」

 

吟子「私たちもディフェンスに入りますか?」

 

梢「いえ、吟子さんたちは攻撃に集中して。代わりに……小鈴さん」

 

小鈴「は、はい!」

 

梢「さやかさんをサポートする形で、守備の指揮をお願い」

 

小鈴「わ、分かりました!」

 

さやか「おねがいします。小鈴さん」

 

小鈴「はい!」

 

 

実況『さあ! 同点に追いついたふらの! 蓮ノ空ボールから試合再開です!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 ホイッスルと同時に、ボールは綴理先輩に渡る。

 

綴理(まあそうだよね……)

 

 

 

松山「もうお前を自由にはさせないぞ!」

 

晴也(邪魔くせぇな……!)

 

 松山の張り付きマンマーク。攻撃でも防御でも、晴也を封じにかかる。

 

敵の7番「ここだ!」ズザアッ!!

 

綴理「あっ!」

 

 パスする前に、ボールを奪われてしまう。

 

 

 晴也抜きではどうしても1枚攻撃力が足りない。

 

 即興(アドリブ)で新たな攻撃を仕掛けても、ふらのは対応してくるので、攻撃手段はどんどん無くなっていく。

 

 このままではジリ貧だ。

 

敵の7番「行け!」パス

 

 相手のパス。ボールは理亞へ。

 

理亞「よし! ここで逆転……」

 

姫芽「させるかっ![トップスピードタックル・V2]!!」

 

理亞「つ!」ドガァアアァアアッ!!

 

松山「なにィ!?」

 

聖良「理亞!?」

 

 

 

 理亞がトラップした瞬間、狙っていた姫芽が必殺タックルでボールを奪う。フィールドにいる誰もが驚いた。

 

松山「理亞が反応できなかっただと!?」

 

小鈴「やっぱり。姫芽ちゃんのスピードならひょっとしたらいけるんじゃないかって思ったんですけど、予想通りでしたね!」

 

さやか「小鈴さん…すごい」

 

 

 

 そう。先程の試合再開前………。

 

小鈴「姫芽ちゃん。ふらのはたぶん松山さんは晴也くんの抑えに付きっきりになって、かわりにゲームコントロールを理亞さんに任せてる。だから必ず理亞さんにボールが渡ると思う。――だから」

 

姫芽「そこをアタシのスピードで刈り取ればいいんだね!」

 

小鈴「うん!」

 

 

 

 ふらのが驚いている間にも、ドリブルで切り込む姫芽。圧倒的なスピードで一気にサイドラインを駆け上がる。

 

敵の9番「行かせるかっ!」

 

 

MATCH UP!!

姫芽 vs 9番

 

 

敵の9番「キャプテンに頼らなくたって止めてやる!」

 

姫芽「抜きます! [ダッシュストーム]!」ビュバァアアッ!!

 

敵の9番「つ! うわあっ?!」キランっ☆

 

 姫芽の超スピードドリブルから生まれる突風に巻き込まれた相手。

 吹き飛ばされて空の星になった。

 

松山「つ!」

 

松山(止めにいきたいが、コイツを自由にしたら!)チラッ

 

 松山が一瞬、姫芽の方を見た。

 

晴也(つ!)ダッ!

 

 その隙を突き、死角から静かに抜け出す晴也。

 

松山「行かせない……っ!!」

 

 松山は晴也が居ないことに気づいた。

 

松山「なっ!」

 

敵の3番「キャプテン!」

 

松山「!!」

 

 気づいた時にはゴール前に抜け出していた晴也。中へと走ってくる。

 

松山「っくそ!」

 

松山(少し目を離したらコレか!!) 

 

姫芽「わお。すごいねやっぱり〜けど!」ドッ!

 

 姫芽はここで晴也を囮に逆サイドヘとパス。飛んだ先には、

 

吟子「決める!!」

 

 吟子が右足を振り上げると、黄金の刀身が足から伸びる。

 

吟子「[極・伝来宝刀]!!」ザンッ!!

 

 吟子の必殺シュート。ゴールに迫る。

 

聖良「止めるっ!!」

 

 すると聖良の右手に途轍もない冷気が集まり、振りかぶる聖良。そして、タイミングを合わせてボールに渾身の正拳突き。

 

聖良「[アイスブロック・V3]!!」

 

ガチぃっ!!

 

 

 ボールが凍結し、一瞬泊まったかに見えた。――が、

 

バチぃんっ!!

 

聖良「きゃあっ!!」

 

 ボールは弾かれて上へと跳ねる。聖良は衝撃に尻餅をつく。

 

晴也(つ!)ダンッ!

 

 そのボールに対して 真っ先に反応した晴也。シュート体勢に入る。

 

 晴也の背後に魔神が出現し、晴也の左足ボレーと共に魔神が剣での斬撃を叩き込む。

 

晴也「[スサノオブレード・GX]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 晴也の[スサノオブレード]が迫る。聖良は急いで立ち上がろうとするが、うまく力が入らずに立ち上がれなかった。

 

松山「っ! くそっ!」

 

 入ったと思い、思わず叫んでしまう松山。だが、

 

敵の2番「そうはさせるかっ!!」バギィっ!

 

 相手のディフェンダーの執念のボディーブロック。ふっ飛ばされたが、威力を弱める。

 

敵の2番「うわあっ!!」

 

 今度こそ決まっ………!

 

ズガンッ!!

 

吟子「え?」

 

 凄まじく鈍い音が響く。すると、ボールに渾身の蹴りをぶつけ、シュートブロックする蓮華の姿が。

 

兵太「なっ!? まさかの鹿角が取られた瞬間もう戻ってたのか!?」

 

 そして、[スサノオブレード]を方向を変え、空へと打ち上げた。

 

 トンッ パシッ!

 

晴也「つ! やるな!」

 

ドワァアァアアッ!!

 

 

 フィールドに大歓声が起こる。蓮ノ空の得点チャンスは、蓮華の起点と執念によって握りつぶされてしまった。

 

 

蓮華「もう……1点もやらない!!」

 

 

晴也(凄ゲェ執念……)

 

 でも、だからこそ……!

 

晴也「絶対に決める!!」

 

 

 

 

後半:30分

 

蓮ノ空 3 ー 3 ふらの

 

― つづく ―




感想&お気に入り&評価、よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。