蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第31話:点の取り合い

 

 

梢「……………」

 

 シュゥウウ………

 

鞠莉「そんな!?」

 

 鞠莉の[ロべッシャイニー]を新たなキーパー技、[マジン・ザ・ハンド]で止めた梢先輩。

 浦の星には動揺が広がる。

 

ダイヤ「鞠莉さんのシュートが!?」

 

果南「止められた……」

 

 浦の星の3年生組に冷や汗が流れる。そして、

 

梢「行きなさい!」ドッ!

 

善子「っ! 皆もどって!」

 

 梢先輩のパントキックからボールは一気に前線へ。吟子へと渡る。

 

吟子「っし!」トンッ

 

 トラップする吟子。ドリブルで攻め上がる。

 

千歌「行かせないよっ!」

 

 

MATCH UP!!

吟子 vs 千歌

 

 

 マッチアップする両者。すると、

 

花帆「吟子ちゃん!」

 

吟子「! 花帆先輩!」パス

 

花帆「ほいっ!」パス!

 

 吟子と花帆先輩が高速でパスを回す。あまりの速さに、ボールが二つに分身した。

 

千歌「ええっ!?」

 

 

 そして2つのボール、どちらが本物か分からず慌てる千歌を他所に突破した。

 

吟子&千歌「「[デュアルパス]!!」」

 

 攻め上がる吟子。そこへ善子が止めに入る。

 

善子「止めるっ!!」

 

 

MATCH UP!!

吟子 vs 善子

 

 

 

 両者マッチアップ。ここで花帆先輩は吟子から離れてゴール前へと斬り込む。

 

花帆(吟子ちゃんなら絶対勝ってくれる!)

 

吟子「っ、まったく……」

 

 2人の信頼があるからなのか、敢えて1on1の状態にした。善子は舐められたと感じたのか……

 

善子「絶対に止める!」

 

吟子「抜くっ!」タッ!

 

 吟子は左右のステップから相手を揺さぶる。が――善子はすべてついて行く。

 

善子「その程度じゃあ抜けないわよ!」

 

吟子(なら!)ダッ!

 

 ここで吟子は仕掛ける。相手の脇をすり抜けるようにダッシュで斬り込む。

 

善子「甘いッ!」

 

 ――が、

 

吟子「…………」

 

 クンッ! ピタッ!!

 

善子「なっ!?」ガクンッ!

 

 斬り込むと見せかけて足裏でボールを止めて急停止(ストップ)。善子は身体を振られて体勢を崩し、膝から崩れる。

 

吟子「そこっ!!」ドッ!!

 

 吟子のシュート。ボールは緩やかなカーブを描きながらゴールの角を狙う。

 

フレイ「ッ、させないよっ!」バッ!

 

 フレイはコースを読んで跳躍。ボールに手を伸ばす。

 

 タッ タッ タッ!!

 

花帆「そこだあああっ!!」

 

浦の星『なっ!?』

 

 しかし、裏へと抜け出してゴール前に走り込んできた花帆先輩。

 ボールへと突っ込む。

 

フレイ「甘いよ! キャッチして……え?」

 

 すると、ボール急激に外側に逸れていき、ゴール隅を狙ったコースから外れる。そのコースには飛び出した花帆先輩が。

 

ダイヤ「まさか全部計算して!!」

 

 

 

花帆「行けぇえええっ!!」ドゴォオォオォオッ!!

 

 ザシュウッ!!

 

 花帆先輩の身体ごと投げ出したスライディングシュートは、ゴールに対してクロス方向に飛び、キーパーの真逆を付いてゴールネットに吸い込まれた。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 1 ー 0 浦の星

 

実況『決まったぁあぁああっ!! 蓮ノ空先制ーーーっ!!』

 

解説『いや〜…! 日野下、よく走ってましたね! これ全部計算だったんでしょうか!!』

 

 

 

吟子「計算………ね」

 

吟子(そんなわけ無い。花帆先輩は、ただ私を信じて夢中で走った。たったそれだけ……。計算なんて、あの人にはできっこない)

 

 すると、

 

花帆「吟子ちゃん! ナイスパス!」

 

吟子「欲しかったボールでしたか?」

 

花帆「? 欲しかった……? どんなボールでも決めるつもりだったけど……んん?」

 

吟子(ほら、こういう人なんよ)

 

瑠璃乃「花帆ちゃん吟子ちゃんナイスプレー!」

 

綴理「うん! これは大きいよ!」

 

花帆&吟子「「はい!」」

 

 一方―――、

 

フレイ「くっそ………」

 

果南「ごめん。死角を取られた……」

 

ダイヤ「今までの試合あまり目立ってませんでしたけど、日野下さんでしたか……要注意ですわね」

 

フレイ「ごめん。決めてきて」

 

千歌「分かった……」

 

 

 

実況『さあ、浦の星ボールから試合再開です!!』

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 ボールを一度、曜へと戻す。曜は千歌へとパスする。

 

曜「千歌ちゃん!」パス

 

千歌「っし……」

 

 千歌は前を見る。FWの鞠莉と花丸はピッタリとマークされている。

 

千歌(どうしようかな……)

 

 すると、

 

吟子「考え事する余裕なんかなくしてやるわいね!」

 

 

MATCH UP!!

吟子 vs 千歌

 

 ここで吟子が奪いにかかる。

 

千歌「っ! 愛ちゃん!」パス

 

愛「千歌ちゃん!」パス

 

 2人のワン・ツーで吟子を抜く。そこに曜が合流する。

 

曜「千歌ちゃん! 私もやるであります!」

 

千歌「っ! 曜ちゃん、行くよ!」

 

綴理「させないよっ!」

 

 

MATCH UP!!

綴理 vs 千歌&曜

 

 

 綴理先輩のマッチアップ。――すると、

 

千歌「曜ちゃん!」パス

 

曜「千歌ちゃん!」パス

 

 2人の縦横無尽のパスワーク。あっという間に抜き去られた。

 

綴理「なっ!」

 

さやか「綴理先輩が!?」

 

千歌&曜「「[浦の星ゴールデンコンビ]!!」」

 

 綴理を抜き去った2人。シュート体勢に入る。

 

千歌「曜ちゃん!」

 

曜「千歌ちゃん!」

 

千歌&曜「「[ツインシュート]だあっ!!」」

 

ドゴォオォオォオオオッ!!

 

 2人の友情の一撃が炸裂。ボールはブレブレの軌道でゴール目掛けて飛んでいく。

 

さやか「させませんっ![真・スノーマウンテン]!!」バチぃんっ!!

 

 さやか先輩のブロック技発動。雪山が迫り出し、大きな壁でシュートをブロック!

 

 ――だが、

 

バゴォオォオオンッ!!

 

さやか「きゃあぁあぁああっ?!」

 

 さやか先輩はふっ飛ばされる。続いて慈先輩が止めに入る。

 

 

慈「止める![真・アイアンウォール]!!」ガチィイィイイッ!!

 

 今度は慈先輩の鋼鉄の壁がブロック。さすがにこれは破れずにシュートは停止した。

 

慈「っし、るりちゃ……」

 

花丸「させないズラ!」

 

ドガァアアァアアッ!!

 

慈「うわあっ!?」

 

 花丸の不意を突くスライディングタックル。蓮ノ空ゴール前でボールを奪われた

 

姫芽「不味っ!!」

 

梢「っ!」

 

花丸「決めるズラ……っ!」

 

 花丸が思い切り右足を振り上げると、背後に歴戦の勇者と言った風貌の傷だらけのライオンが見えた。

 花丸のシュートと共にライオンは雄叫びをあげ、ボールと共に向かってきた

 

花丸「マルの撃てる最大火力……一撃必殺の、[ライオンシュート]ズラぁっ!!」

 

 強襲する花丸のシュート。梢先輩が受け止める。

 

梢「止める!」

 

 梢先輩は右腕を腰元に構え、左手を頭上で構える。すると、心臓からオーラが飛び出して身体の周りをグルグルと周り右手に宿る。

 梢先輩が右手を頭上に高く上げると、背後に威厳と風格のある青色のマジンが現れる。

 

梢「[マジン・ザ・ハンド]!!」

 

 ドォオォオオンッ!! 梢先輩が右手を突き出すのと同時にマジンも右手を前方に突き出す。マジンと梢先輩がシュートを受け止めるが、

 

梢「っ!」

 

梢(何これ……っ! 重…っ!)

 

 バチぃんっ!!

 

梢「きゃあっ!?」

 

 梢先輩は弾き飛ばされるが、シュートは辛うじてクロスバーに激突して跳ね返る。

 

 ボールは……

 

千歌「来たあっ!」

 

小鈴「まずいです!」

 

 千歌は跳ね返ったボールにダイレクトでシュートを叩き込む。蹴った瞬間、ブシュー!と、みかんの果汁が飛ぶ。

 

千歌「[スプラッシュみかん]!!」

 

ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 千歌の直撃蹴弾(ダイレクトシュート)。梢先輩は尻もちからまだ立ち上がれず、ボールはゴールネットに突き刺さった!!

 

 

GOOOOAL!!

蓮ノ空 1 ー 1 浦の星

 

 

実況『決まったあぁああっ!! キャプテン、高海千歌が決めたあっ!!』

 

解説『いい位置に居ましたね!』

 

 

千歌「よぉおおっし!!」グッ!!

 

 拳を握り、ガッツポーズする千歌。チームメイトが駆け寄り祝福する。

 

曜「千歌ちゃんナイスシュート!」

 

鞠莉「よく決めたわ!」

 

千歌「はい!」

 

花丸「マルのシュートは止められたズラ〜……」

 

ルビィ「大丈夫! 次は決められるよ!」

 

花丸「ずら」

 

果南「よし、まだ試合はこれからだよ!」

 

浦の星『おぉーーっ!!』

 

 

 蓮ノ空は―――

 

梢「くっ!!」

 

花帆「ごめんなさい……アタシがちゃんと見てれば……」

 

梢「いえ、誰のせいとかではないわ……。相手もいい位置にいたわね」

 

さやか「抜かれても次の動き出し早くですね……」

 

慈「そうだね。前半のうちにリードしたいところだけど……」

 

綴理「どうなるだろうね……」

 

 

 

前半:30分

 

蓮ノ空 1 ー 1 浦の星

 

― つづく ―




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