蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
吟子の[菊一文字]からの桜咲のチェイン[剛の一閃]が、浦の星ゴールに突き刺さり蓮ノ空は同点に追いついた。
浦の星ボールから試合再開だ。
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
審判の笛とともに再開。ボールを一度愛に戻す。
愛「行くよ!」
ドリブルで攻め上がってくる凍地。そこへ吟子が止めに入る。
MATCH UP!!
吟子「行かせない!」
愛「押し通る!」
愛はボールを足の甲に乗せてくるりと回転。氷の輪が発生する。
愛「[ホワイトブレード]!!」パチン!
バシュウ!
吟子「うわっ!?」
愛の指パッチンで氷の輪が砕け散り、礫となった氷が吟子を襲う。
礫は吟子を切り裂き、吟子は倒される。
晴也「吟子!」
吟子「だ、大丈夫!」
進軍する愛。さやか先輩が止めに入る。
MATCH UP!!
さやか vs 愛
さやか「行かせませんっ! [真・アイスグランド]!」バキィいいんっ!!
愛「つ!」
さやか先輩のスケート滑走からのアクセルジャンプ。凍地を凍らせボールをうばう。
さやか「今度はこっちの番です! 姫芽さん!」パス!
ここでさやか先輩はパターンを変えて逆サイドの姫芽へとボールを託した。
鞠莉「つ!」
鞠莉(いままでなら綴理さんか小鈴ちゃんなのに!)
梨子(パターンを変えてきた……!)
姫芽「よし!」トンッ!
ボールをトラップした姫芽。ドリブルで攻め上がる。
ダイヤ「通しませんわ!」
MATCH UP!!
姫芽 vs ダイヤ
姫芽とダイヤのマッチアップ。さっきまでなら瑠璃乃にパスが定石。しかし、先ほどさやかがパターンを変えたことか頭にのこっていた。
ダイヤ(どう来ますか……)
姫芽のフェイントについて行きながら、集中して考えるダイヤ。
――だが、周りを見るために一瞬目がよそを向いた。
姫芽「今だっ! [ダッシュストーム・V2]!!」ビュバァッ!
ダイヤ(っ、しま……っ!)
ダイヤ「きゃあぁああぁあっ!!???」
キランッ☆
姫芽の巻き起こした強風に、空の彼方に吹き飛ばされ星になるダイヤ。
姫芽が攻め上がる。
ルビィ「っ! 止めないと!」
MATCH UP!!
姫芽 vs ルビィ
すかさずルビィがフォローに入る。
姫芽(空いてる人は……チラッ)
すると、相手の死角から前線へと走っている選手が1人。
姫芽(ナイス!)
姫芽「そこっ!」パス!
ルビィ「あっ!?」
ここで姫芽はパスアウトする。走ってきたのは……
綴理「よく見てた!」バシッ
ボールを受け取ったのは綴理先輩。シュートまでは遠いが、完全にフリーだ。
曜「っ!」
梨子「マズっ!」
綴理「行くよ……」ダッ!
綴理がドリブルで攻め上がる。浦の星は曜と梨子が左右から急いで止めに入る。
すると、綴理から曜と梨子の間を通すかたちでゴールまで一直線のルートが開いた。
綴理「そこっ!」トンッ!
浦の星『!?』
間を通されてゴール前へと転がり込むボール。それをこの男はちゃんと読んでいた。
晴也「ナイスパス!」
実況『大海が走り込んできたぁあぁああっ!! 浦の星、大ピンチだーーっ!!』
果南「不味い!」
果南が急いでボールに向かう。晴也がボールにはワンタッチ先に触れる。――だが、コースを変えれば回り込める!
果南は晴也への追走から、シュートコースへと割り込むコースに走るコースを変える。
善子「このっ! 届けぇええっ!!」
善子の決死のスライディングカット。――だが、
晴也「っ!」トンッ!
晴也は飛んできたボールを
果南「っ!」
果南(でも、回り込める!)
間一髪のところですべりこむ果南。
晴也「っ!」クイッ!
果南(え………)ガクンッ!!
撃つと見せかけて
果南(っ!)
フレイ「っ! 来い!!」
ゴール前で晴也フリー。フレイが構える。
晴也「[スサノオブレード・GX]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!!
晴也の渾身のシュートがゴールに迫る。フレイは必殺技で対抗する。
フレイ「絶対に……止める!!」
フレイは頭の中で思考する。
フレイ(1本の剣じゃあ止められない……っ! 初めてだけど、やるしかない!)
フレイは、両手でそれぞれ[キラーブレード]を作り出す。
フレイ(これだけじゃダメだ……。もっとパワーを出さないと……)
すると、フレイはバックステップからボールに向かって一気にダッシュで間合いを詰め、跳躍から一回転してその勢いを利用して2つの剣で交差するようにボールを叩き斬りにかかった!
フレイ「[デュアルスラッシャー]!!」ズバァアァアァアンッ!!
晴也「っ!」
フレイは、力の限りのプレーで、晴也のシュートを止めた。
実況『と、止めたぁあああっ!! フレイ、新必殺でゴールを死守!』
千歌「フレイちゃんすごい!」
果南「けど……」
フレイ「ぐっ……!」ビリビリ
フレイの両腕は痺れて動きが鈍くなっていた。
梨子「やっぱり、パワーがすごい文反動が大きいのよ……」
フレイ「っ、絶対に決めて!!」ドッ!!
フレイからのゴールキック。ボールは千歌へ渡る。
丈二「不味い!」
千歌「フレイちゃんが止めてくれたんだ……絶対に決める!!」
ドリブルで攻め上がる千歌。そこへ曜、梨子が合流する。
梨子「行くわよ!」
曜「もちろんであります!」
千歌「行くよ二人とも!」
花帆「わわっ!」
千歌、曜、梨子の3人は高速で縦横無尽にパス繋ぎ攻め上がる。蓮ノ空ディフェンスを次々と抜き去っていく。
千歌&曜&梨子『[浦の星
そして、ゴール前だ。
曜「千歌ちゃん!」パス
ボールは千歌に渡る。
千歌「決める!!」
千歌がボールを踏みつけて地面に埋めると、ブシャアッ!と、みかんの果汁が噴き出す。みかん色のオーラを纏ったボールを、千歌は渾身のシュート。
千歌「[スプラッシュみかん]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!
千歌渾身のシュート。梢に迫る。
梢「止めて見せる!!」
梢は右手を腰に、左手を頭上に構えて心臓からオーラを集める。オーラはグルグルと梢の周りを周り、右手に集約されると、梢は右手を頭上に上げる。
梢「[マジン・ザ・ハンド・改]!!」
ドォオオンッ!! 進化して迫力を増したマジンが、梢とともにシュートを受け止める。シュートは梢の手のなかで停止した。
千歌「ッ!」
曜「そんな!!」
梢「行きなさい!」
ダイヤ「っ! 戻ってください!」
一転して今度蓮ノ空のチャンス。ボールは吟子に渡る。
吟子「決める!」
善子「行かせないわ!」
MATCH UP!!
吟子 vs 善子
吟子「………そこっ!」パス!
善子「なっ!?」
ここで吟子はゾーンエリアで逆サイドにパス。ボールは瑠璃乃へ。
果南「ッ! 止める!」
果南が急いでヘルプにはいる。
瑠璃乃「ほいっ!」パス!
果南「っ!!」
しかし瑠璃乃もパス。また逆サイドへ。
花帆「っし!」
梨子「させるかあっ!!」
しかし間一髪梨子が食い下がる。
花帆「そこっ!」ドッ!
梨子「っ!」
―――だが、花帆も撃たずにパス。ゴール斜め前のエリアにボールを入れる。
果南「やばっ! 裏のスペース……っ!?」
瞬間、果南の血の気が引いた。
晴也「ナイスパス!」
これまでのゴール前でのパスの回し合いは、ボールを大きく移動させて浦の星ディフェンスの連係を乱れさせ、晴也を意識から外させて確実に裏を取るための布石。
ボールの落下地点に、晴也が死角から抜け出していた。
フレイ「っ!」
晴也「決める!!」バッ!!
晴也が、身体を投げ出してヘディングでボールに合わせる。ダイビングヘッドだ!
フレイ「止める……っ!!」バッ!!
フレイも懸命に手を延ばすが……
フレイ(不味い……っ! さっきの反動で身体がうまく動かない!)
ザシュウッ!!
シュートは、フレイを嘲笑いゴールに叩き込まれた。
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 4 ー 3 浦の星
そして、
ピッ、ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
―
実況『ここで試合終了のホイッスル! 蓮ノ空学院、決勝進出ーーーーっ!!』
千歌「そんな……っ」
曜「負け……た」
ダイヤ「………っ!」
果南「くっそ……」
善子「悔しいわね……」
花丸「ずら……」
ルビィ「うぅ……」
愛「負けたの……」
鞠莉「あと、ちょっとだったのに……っ!!」
梨子「……………」
フレイ(くそ……っ!)
審判『整列! 4ー3で、蓮ノ空! 礼!』
蓮ノ空&浦の星『ありがとうございました!』
試合後、ロッカールームでは、浦の星の選手の顔は涙でグシャグシャになっていたという。
― つづく ―
感想&お気に入り&評価、よろしくお願いします!