蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第38話:東邦学園戦 キックオフ!!

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― KICK OFF(試合開始)!!! ―

 

 ここまで長かった夏の高校サッカー全国大会。東邦学園のキックオフから試合開始だ。ボールをまずは5番に預ける。

 

5番「っし……タケシ!」パス!

 

 5番はタケシにパス。ボールを受け取ったタケシは周りを見渡してゲームを組み立てる。

 

沢田「日向さん!」パス!

 

梢「っ! 来るわよ!」

 

 パスが日向に向かって飛び、警戒態勢にはいる蓮ノ空。――だが、

 

晴也「甘めぇッ!!」バシッ!

 

日向「チッ!」

 

 日向へのパスをカットした晴也。シュートチャンスを潰された日向は舌打ちした。

 

晴也(この位置、把握完了!)

 

晴也「綴理先輩!」パス!

 

 今度は蓮ノ空ボール。ボールを綴理先輩に預ける。

 

綴理「よし……」

 

7番「させっか!」

 

 

MATCH UP!!

綴理 vs 7番

 

 敵のディフェンスが止めに来る。綴理は左右にステップを踏みながら相手の隙を伺う。

 

7番(っ! 上手い!)

 

綴理「!!」

 

 綴理先輩は右足でボールを跨ぐシザースのフェイント。7番は引っ掛かった。

 

7番「あっ!?」

 

 そして、右足が地面につく前に左足の外側(アウトサイド)で逆方向に切り返し、右足の着地の瞬間、地面を蹴って瞬発力で急加速で抜き去った。

 

 

反町「っ!」

 

 ヤバいと思った反町が止めに行く。綴理先輩を追いかける。

 

反町「好きにさせるかっ!」

 

綴理「っ!」バッ!

 

 すると、綴理先輩はターンするとボールを真上に跳ね上げてその場で反町を振って躱す。

 そして跳ね上げたボールにオーバーヘッド。

 

 

綴理「[真・ターンオーバーヘッドパス]!!」パス!

 

沢田「っ!」

 

 飛んだパスは一直線にゴール前の来夏先輩へ。来夏先輩はシュート体勢にはいる。

 

来夏「決める!! [ぐるぐるシュート・S]!!」ドゴォオォオオンッ!!

 

 来夏先輩の直撃蹴弾(ダイレクトシュート)。飛んできたボールに竜巻ダンスからの風圧でシュートを打ち出す。

 

 

実況『忍原シュートだあっ!!』

 

来夏「決まれぇえええっ!!」

 

 ――だが、

 

若島津「キェエエエーーッ!!」ガコオッ!

 

 若島津は跳躍し、ゴールポストを使ってボールにジャンプ。勢いを利用してボールをキャッチした。

 

若島津「[爆・三角飛び]!!」バシィっ!!

 

来夏「っ!!」

 

実況『止めたぁっ!! 忍原、ゴールならず!!』

 

 

若島津「今度はこっちの番だ! いけ!」ドッ!!

 

 パントキックからボールは6番へ。

 

6番「よし、いけ!」

 

 6番のパスが9番に飛ぶ。9番がトラップすると、瑠璃乃先輩が止めに入る。

 

瑠璃乃「止める!!」

 

 

MATCH UP!!

瑠璃乃 vs 9番

 

 両者の鍔迫り合い。9番のステップに瑠璃乃先輩はついていく。

 

瑠璃乃「そこっ!」バッ!

 

 一瞬の隙を狙って瑠璃乃先輩が足を伸ばす。――だが、

 

9番「甘い!」クルンっ!

 

瑠璃乃「あっ!?」

 

 9番の回転突破(ルーレット)で綺麗に抜かれてしまった。9番はボールをゴール前に入れる。

 

9番「いけっ!!」パス!

 

 ゴール前にはいるボール。日向からは距離があったが、反町がハイボールに合わせる。

 

実況『反町くん、高いボールに合わせる!!』

 

反町「もらったぁあああっ!!」

 

さやか「させませんっ!!」ドガアッ!!

 

反町「!!」

 

 さやか先輩が跳躍し、ヘディングで競り合う。頭でのボールの押し合いになるが、流石に男子のパワー相手には分が悪かった。

 

反町「このっ!」ドカッ!

 

さやか「あっ!」

 

 競り負けて体勢を崩されたさやか先輩。空中から地面に叩きつけられた。

 

ドシャッ!!

 

晴也「さやか先輩!!」

 

さやか「だ、大丈夫です! こぼれ球!」

 

 

 こぼれ球には、タケシが詰めてきていた。シュートチャンスだ。

 

晴也「お前には撃たせねぇ!」

 

日向「っ!」

 

 日向へのパスコースはキッチリと潰す。タケシはそれを確認したのか、シュート体勢だ。

 

晴也(っ! コイツ、自分で決める意思もあるのか……! ただの日向の腰巾着じゃねえってことか)

 

沢田「決める!」

 

慈「させるかっ!」ドカッ!

 

 しかし、ひと足早くボールに辿り着いた慈先輩がボールを蹴り飛ばす。ボールは花帆先輩へ。

 

花帆「よし……」

 

 花帆先輩は、振り向いてトラップしようとする……

 

 

3番「させないっ!」ドカッ!

 

花帆「っ!」

 

 飛び出してきた敵のセンターバックが花帆先輩と競り合う。花帆先輩をはじき飛ばしてボールを確保された。

 

花帆「ご、ごめん!!」

 

3番「日向さん!!」ドッ!!

 

 ボールは、一気に前線の日向へ。

 

日向「よし、今度こそ!」

 

 日向が走りながら来たボールに目をやり、トラップに備える。

 

 

晴也「させねぇよ、単一思考(ワンパターン)野郎っ!!」バシッ!

 

日向「っ! またかテメェ!!」

 

日向(この俺にワンパターン野郎だと!? 絶対(ぜってぇ)ぶっ潰してやる!!)

 

 

 晴也が再びボールをカット。日向のチャンスを潰しにかかる。

 

 

実況『再び大海晴也がボールをカット! 日向、未だボールに触れません!!』

 

日向「この野郎ーーっ!!」ゴォオォオオッ!!

 

 日向のフラストレーションを溜めた鋭いスライディングタックルが襲いかかる。

 

日向「[タイガータックル・改]!!」

 

晴也「っ!」バッ

 

 晴也は急いで跳躍して[タイガータックル]を躱すと、空中で足を振り抜きパスを出す。

 

 

晴也「吟子!!」パス!

 

吟子「っ!」バシッ

 

 鋭い弾道のパスが一点照準(ピンズド)で吟子の足元に。吟子はドリブルで攻め上がる。

 

沢田「させるかっ!」

 

 

MATCH UP!!

吟子 vs タケシ

 

 

 マッチアップする両者。吟子がボールを前に蹴りだすと、タケシが足を伸ばす。そこでピタッと一度止めてボールを引いてタックルを躱し、一気に最高速度で抜き去る吟子。

 

 

吟子「瞬間縦一閃(ラ・ボバ)!! 桜咲先輩!」パス!

 

 今度はボールは桜咲先輩へ。シュート体勢に入る。

 

丈二「決める!!」

 

 体勢に入ると、桜吹雪が吹き、ボールに黒いオーラが渦巻く。

 

丈二「[絶・剛の一閃]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 桜咲先輩の必殺技が襲いかかる。東邦もディフェンス陣が止めに入るが、

 

2番「っ!」

 

ボゴォッ!!

 

2番「わーーっ!」

 

実況『吹っ飛んだーー!!』

 

若島津「止める! キェエエエーーッ!!」

 

 若島津は跳躍すると抱え込むように丸めた身体から両足でボールをキック。勢いを弱めたと同時に足をキックして後ろに一回転。クロスバーを足場に跳躍して上からボールを押さえた。

 

若島津「[ソリッドブロック・V2]!!」バシッ!!

 

 

実況『これも止めたぁあぁあああっ!!』

 

丈二「くっそ! マジか……!」

 

晴也(まずいな……今のところ点は取られてねぇけど、取ることもできねぇ)

 

 

 晴也が冷や汗をかく中、ゴールキック。

 

若島津「タケシ!!」

 

 ゴールキックからボールはタケシへ。しかし綴理先輩が止めに行った。

 

綴理「止める!」

 

沢田「っ!」

 

 タケシはボールをキープしながらパスのタイミングを伺う。だが、綴理先輩が抜けない。

 

沢田(プレッシャーが……!)

 

 ――すると、

 

9番「タケシ!」

 

沢田「っ! お願いします!」パス!

 

 タケシは味方にパス。――が、

 

姫芽「させないっ! [トップスピードタックル・V4]!!」ドゴォオォオォオオオンッ!!

 

 

9番「あーーーーッ!!」

 

 ボールを奪い返す姫芽。

 

姫芽「よし、ルリちゃんせんぱ……「させるかっ!」うわあっ!?」

 

 一瞬の隙をついた日向が姫芽に向かい、不意をついたタックルでボールを奪った。

 

日向「よし、行くぞ……!」

 

 日向が足を振り上げる!

 

晴也「させるかっ!」ドガアッ!!

 

日向「なっ!?」

 

 間一髪の晴也のスライディングタックル。ボールを弾いて外に叩き出した。

 

審判『ボールアウト! 東邦スローイン!』

 

日向「コイツ!」

 

 

晴也(幸い戦術は読めるレベル……。けど、今みたいにマーク外されたらどっちみち限界が来る……不味いな……)

 

さやか「晴也くん……」

 

梢「完全に晴也くんに負担がかかってるわね……」

 

慈(………晴也、アンタが言えば、私はいつでも加勢するよ。自分1人を使いつぶす必要はないんだって……気づいてよ)

 

 

前半:15分

 

蓮ノ空 0 ー 0 東邦

 

― つづく ―




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