蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
決勝戦も前半が終わりハーフタイム。両チーム後半に向けてのミーティングだ。
晴也「ふぅ………」
晴也が水を飲みながらみんなを見る。
慈「ね? みんなでやった方が強かったでしょ?」
さやか「1人じゃどう足掻いたって限界がありますからね…」
晴也「スンマセン……気負いすぎてたのかもしれないっす……」
慈「分かればよし! じゃあ梢、後半はどうする?」
梢「そうね…でも、晴也くんを今の場所から動かすと、東邦の攻撃に対して明らかに守りが薄くなりすぎるのは確かね…」
さやか「それは……否定できませんね」
……でも、
晴也「来夏先輩と桜咲先輩のオーバーライド。アレなら点を取れると思います。それと……瑠璃乃先輩」
瑠璃乃「なに?」
晴也「前に桜咲先輩とやった、[天空サンダー]と[剛の一閃]のオーバーライド、[剛雷]を試してみてください。もしかしたら破れるかも…」
瑠璃乃「分かった……」
晴也「綴理先輩、取ったらすぐに回すんで、パス供給お願いします」
綴理「うん」
吟子「花帆先輩、私たちでチャンスメイクも頑張りましょう」
花帆「もちろん!」
―――すると、
審判『後半開始します!!』
梢「行くわよ!」
蓮ノ空『はい(おう)!!』
そして、両チームフィールドに出る。蓮ノ空ボールから後半開始だ。
丈二「いくぞ…忍原」
来夏「オッケー。桜咲…」
審判『後半開始!』
ピィイイイーーーッ!!!
― 後半開始!! ―
審判の笛とともに後半開始。ボールは綴理先輩に渡る。
綴理「…っ、と」パシッ
晴也(よし、綴理先輩のトラップと同時に……)
吟子&花帆&瑠璃乃&丈二&来夏 ダッ!!
東邦『なにっ!?』
一気に前線へと駆け上がる攻撃陣。いきなり仕掛けてきた蓮ノ空に対応を急ぐ。
綴理「……かほ!」
グワーッ! ドォオオンッ!! 振り被った綴理先輩の右足から放たれる
沢田「っ! 取る!」
5番「させないっ!」
急いで花帆先輩に着く二人。――だが、
花帆「ふっ!」トンッ!
沢田「はっ!?」
沢田(
後ろから来たボールを後ろ足でトラップし、リフトで身体の前に落とす花帆先輩。
すぐに東邦も止めに入る。
2番「不味い…っ!」
花帆「狙い通り! 吟子ちゃん!」パス
反町「なにっ!?」
しかし、すぐに空いたスペースへとパス。吟子が走り込む。
2番「っ!」
すぐにUターンして止めに入る2番。――だが、
吟子「花帆先輩!」パス!
すぐにリターンワン・ツーでマークをはがす。
3番「くそ!」
今度はセンターバックの3番が止めに来る。すると、
花帆「逆サイ!」パス!
今度は逆サイド。瑠璃乃先輩にパスを出す。
4番「っ!」
4番(っ! 動きのパターンが変わって読めねぇ!)
そして、
丈二「ほらよっ!」ダッ
来夏「ふっ!」ビュンッ!
ここで2人が交差するように
瑠璃乃「丈二くん!」パス
丈二「大沢!」パス!
実況『これは見事な連携だ! 東邦ディフェンス、何もさせてもらえない!!』
若嶋津「俺が止めれば済む話だ……!」
気合を入れて構える若嶋津。すると、
瑠璃乃「ほいっと!」トンッ
瑠璃乃先輩がボールを高く打ち上げる。そして、跳躍する。
若嶋津「[天空サンダー]か! 取れる!」
来夏「どうかな?」
すると、
丈二「ふっ!」バッ!
桜咲先輩も跳躍。何万ボルトという高圧電流が帯電したボールに、瑠璃乃先輩のスピードシュートと、桜咲先輩のパワーシュートが同時に叩き込まれる。
丈二&瑠璃乃「「[剛雷・改]!!」」ドゴォオォオオオッ!!
天から降り注ぐ、一点集中の雷。若島津が迎え撃つ。
若島津「ボールは1つ! ここだあっ!!」バチィィイインッ!!
若嶋津の正拳突きディフェンス。しかし、
ボゴォッ!
若嶋津「ぐわあっ!?」
バシュウンッ!!
2人のシュートが、東邦ゴールに突き刺さった。
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 2 ー 1 東邦
実況『ゴォオォオオオルッ!! 蓮ノ空勝ち越しーーっ!!』
丈二「おっしゃぁあああっ!!」
瑠璃乃「やったぜ〜!」
パァアァアアンッ!!
手を叩いてハイタッチする2人。ここでの点は大きい!
慈「よしっ!」
梢「こんなに上手くいくなんて………」
晴也「……………」
一方、やられた東邦は、
日向「くそっ!」
6番「くっ……」
4番「ボールに触らせてももらえなかった……」
沢田「次はウチのキックからです。何としても日向さんにボールを繋ぎます」
日向「頼むぞ…タケシ!」
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
東邦ボールから試合再開。ボールはタケシに渡る。――すると、
花帆「やらせないよっ!」バッ!
沢田「っ!」
吟子「自由にはさせないっ!」
沢田「なっ! ボクに2人!?」
ここで沢田に2人のマークを付けた蓮ノ空。ほか1人がフリーになるが、少しでもセンタリングの精度を下げる…、徹底して沢田の正確なパスを封じにかかる。
日向「っ! 小細工を!」
晴也(っし! それでいいぞ……そうやって徹底してプレッシャーをかけ続ければ、万が一パスを出されても精度はガタ落ち。それに……)
綴理「
バシッ!
沢田「なっ!?」
晴也(そこまでプレッシャーをかけられれば、目の前に集中するあまり自然と頭から周りの情報が消される。不意打ちの格好の餌だ!)
実況『蓮ノ空またしても奪った! 夕霧綴理、ドリブルで斬り込んでいくぞ!』
反町「っ! くそっ!」ダッ!
しかし、急いで反町が下がって止めに行く。
夕霧「………おそいよ」
ドッ!! 綴理先輩のシュート。センターサークルとペナルティエリアのラインの丁度中間地点辺りからのロングシュートだ。
若嶋津「させるかっ! 俺にロングシュートは通用せん!!」バッ!!
ボールに飛びつく若嶋津。跳躍し、空中に身を投げ出す。
若嶋津(届けぇ……っ! ……? アレ…このボール…っ!まさか!?)
若嶋津の手の先をすり抜けるように飛んだボール。そして、
ガァアァアアンッ!!
ボールはゴールポストに直撃。跳ね返る。そこへ、
丈二&来夏&花帆「「「決める!!」」」
自分が決める!!と、我先にと足を伸ばす3人。――そして、
ドゴォオォオオオッ!! 結果、3人同着。トリプルシュートが叩き込まれた。
若嶋津「っ! 間にあぇえええっ!!」バッ!
急いで三角飛びでボールに飛びつく若嶋津。だが、さすがに3人同時にトリプルシュートは不完全な体勢で取るにはパワーがヤバい。
バシィッ!! 間一髪、片手で飛びつき抑える若嶋津。だが、空中で身を投げ出している状態。踏ん張れるものが何も無い。
若嶋津の腕、身体は徐々に押されていき……
若嶋津「っ! ぐわあっ!!」
バシャアッ
シュートは、若嶋津ごとゴールに吸い込まれ、ネットをぶち抜いた。
日向「何ぃッ!?」
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 3 ー 1 東邦
実況『ゴ、ゴォオォオオオルッ!! 蓮ノ空追加点!』
丈二「よしっ! 決まった!」
来夏「アタシが決めた!」
花帆「違うよ! アタシだよ!」
丈二「俺だ!」
俺が決めた、アタシが決めたで口論になる3人。やれやれ……
吟子「はいはい喧嘩しないの!」
瑠璃乃「とにかく、2点のリードはすごくデカいよ!」
晴也「おっし!」
慈「見たか東邦! 全員の気持ちが1つになった蓮ノ空を!!」
晴也「でも、次はこの作戦は通用しないでしょうね……」
沢田「くそっ!」
沢田(ボクのところから崩された……!)
日向「タケシ……」
沢田「っ! スミマセン日向さん!」
日向「謝んな……同じ手なら2度引っかかるお前じゃねぇ。次、何としても俺に回せ。決めてやる!」
沢田「っ! はい!」
日向(調子に乗りやがって……)ゴゴゴ
猛虎の牙が、研ぎ澄まされてギラついていた―――。
前半:17分
蓮ノ空 3 ー 1 東邦
― つづく ―
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