蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第4話:晴也の練習

 

 

 翌日、ヤノサとツサノは晴也からの電話で、晴也の借りている家に向かっていた。

 何やら晴也は今家で練習しているらしい。

 

ヤノサ「家で練習って何してるんでしょうね?」

 

ツサノ「筋トレとか?」

 

 二人が首を傾げながら、マンションの階段登っていき、目的の部屋に着いた。

 

ヤノサ「201…o-mi…ここですね」

 

 

 ピンポ~ン

 

 ヤノサがインターホンを鳴らすと、晴也が出てきた。

 

 

晴也「ああ、来たね。いらっしゃい。入って」

 

ヤノサ「失礼します……」

 

ツサノ「男の子の部屋なんて初めて入ったね……」

 

ヤノサ「で、何をしてたんですか?」

 

 

晴也「ああ、プロの試合映像見て研究……どうぞ」

 

 2人はリビングに通される。すると、

 

ヤノサ「? ………!?」

 

ツサノ「なに……これ!?」

 

 

 部屋には、おびただしい数のノートの山に、日本にいた頃から見ていた欧州、南米、アジア地域の試合映像が入ったビデオ。

 今もテレビには何年か前のウルグアイvsフランスの国際試合が映っていた。

 

 

ヤノサ「すごい………え、ノートとか見ていいですか?」

 

晴也「どうぞ?」

 

 二人がノートを見ると、それぞれのチームが使った戦術の肝や、選手の動き方、そして相手が対処した動き方の結果どうなったか……二人からしてもとんでもなく正確で、的を得た分析力。

 

 ―――いや、彼女たちでもここまでの分析は不可能だろうと思わせられる事がびっしり書き込まれていた。

 

 次々にノートをみていくが、どのノートも試合を解析してるチームが違うから内容は異なるが、二人が、いや……サッカーをしているものが見れば分かる。

 

 これは正しいと。

 

 

ヤノサ「晴也くん……これ、いつからやってるんですか?」

 

晴也「ん、ああ……サッカー始めた頃だから小1になる前からだな。当時のノートはとても見せられるものじゃないけどね」

 

 そう言って笑う晴也だが、ちょっと見てみたいと思う2人だった。

 

 

ツサノ「ねえ? 一緒に試合映像見てていい? あなたに解説してもらいたいんだけど……」

 

晴也「俺ですか? 良いですけど……そちらはいいんですか?」

 

ヤノサ「はい! お願いします!!」

 

 

 2人はもうすでに確信していた。この男の子は、世界でも上から数えた方が早いくらい、サッカーを知っている。

 そして、トップクラスにサッカーに熱を、全力を注いでいると。

 ヤノサとツサノには、それがとても頼もしく、好ましく見えた。

 

 

 

 そして、3人で試合映像を見ながら晴也が思ったことを話す。

 ヤノサたちも晴也の視点から見てみると、たしかにそうだと思える内容。

 

 下手をすればプロよりも理解しているのではないだろうか……。

 

 

ツサノ(末恐ろしいなこの子……。絶対代表になる子だよ……。でも、戦ってみたい!!)

 

ヤノサ(晴也くんと本気で戦ってみたい気もしますね……)

 

 2人はそんな事を考えていた。――すると、

 

晴也「あ、もうお昼か……昼メシ買ってきます。スーパー近いし」

 

ヤノサ「え? もしかしてご飯は全部スーパーのお惣菜を?」

 

晴也「あ、うん」

 

 晴也の返答を聞いたヤノサは、

 

ヤノサ「それはだめです!」

 

晴也「わ、びっくりした!」

 

ヤノサ「それは健康によくありませんよ!! 冷蔵庫見せてください!!」

 

 ヤノサは冷蔵庫を開ける。すると、食材は入っていたが賞味期限が近かった。

 

晴也「作ろうと思ってなかなか作れなくて……」

 

ヤノサ「はあ、ムダにせずに済んでよかったですよ。私が作ってあげますから」

 

晴也「え?」

 

 驚く晴也。

 

ツサノ「お、よかったね晴也くん。ヤノサ、料理上手だからね〜」

 

晴也「そうなんですか……?」

 

ヤノサ「作りますから待っててください!」

 

 

 そして料理を作ってくれたヤノサさん。レシピを調べて晴也の口に合うように日本の料理を作ってくれた。

 

 

晴也「おお! すごい!」

 

ヤノサ「じゃあいただきましょうか」

 

晴也&ツサノ「「いただきます!」」

 

 3人でヤノサの作った料理を食べる。卵焼きも煮物も、どれも美味しかった。

 

晴也「ごちそうさまでした! おいしかったな……洗い物は俺がやるよ。2人はゆっくりしてて?」

 

ヤノサ「いや、私がやりますよ?」

 

晴也「いいって。ヤノサさんは作ってくれたから、せめて後片付けはやらせて?」

 

 そう言って食器を持って洗い場に持っていく晴也。その様子を見ていた2人は、

 

 

ツサノ「すごいいい子だね……」

 

ヤノサ「うん………//」

 

ツサノ(およ?)

 

 

妹の顔がほんのり赤くなっていることに目ざとく気づいたツサノ。

 

ツサノ(あのヤノサがね〜……。どうなることやら)

 

 そして数時間後、2人は帰る時間になったのだが、晴也からビデオとその試合の分析ノートを、何個か借りて帰った。

 

 

ツサノ「いや〜晴也くん、サッカー真面目にやってる……なんてレベルじゃなかったね。とんでもないレベルでちゃんとやってるよ……」

 

ヤノサ「そうだね! チームに来てくれたのが晴也くんでよかった!」

 

 

 うれしそうなヤノサ。

 

ツサノ(さて、どうなることやら……)

 

 

― つづく ―




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