蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第50話:急展開!

 

 

 先制点を許した蓮ノ空。キャプテンである梢の鼓舞でまずは自身を落ち着かせ、蓮ノ空のキックから試合再開だ。

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 ボールは一度花帆先輩に渡ると、蓮ノ空の右サイドから瑠璃乃先輩が駆け上がる。

 

瑠璃乃「行くよ花帆ちゃん!」

 

花帆「うん!」

 

 花帆先輩と瑠璃乃先輩がのトリッキーなパスワークで反撃を開始する。

 

 すると―――、

 

6番「おらっ!」

 

ドガッ!

 

花帆「うわっ!?」

 

 相手のラフプレーに吹き飛ばされた花帆先輩。

 

晴也(今のファールじゃないのか!?)

 

 しかし、晴也は気づいた。あの位置、審判から見えないように狙いやがったな!!

 

 蓮ノ空の粘り強さに苛立ちを覚えたのか、それとも別の理由か。ヤノサさんとツサノさん以外のドルトムントユースの選手たちの動きが明らかに変わった。

 

 ボールは蓮ノ空の左サイドに送られる。

 

7番「っし!」

 

吟子「行かせないっ!」

 

 

MATCH UP!!

吟子 vs 7番

 

 マッチアップする両者。だが、

 

7番「おらっ!」ドカッ!

 

吟子「きゃあっ!?」

 

 7番が強引な突破。吟子はピッチ外へ弾き飛ばされた。

 

 

晴也(っ!)

 

晴也「この野郎!!」

 

ドゴォオッ!

 

7番「ごあっ!?」

 

 晴也の怒りのパワーチャージ。7番を吹っ飛ばす。

 

瑠璃乃「こっち!」

 

晴也「瑠璃乃先輩!」パス!

 

 晴也のパス。ボールは瑠璃乃先輩へ。

 

瑠璃乃「行くよ!」ビュンっ!

 

 ドリブルを仕掛ける瑠璃乃先輩。だが、

 

6番(………)スッ

 

瑠璃乃「うわっ!?」

 

 相手の審判の死角の隙を突いた執拗な足掛け(トリッピング)が当たった。

 

瑠璃乃「痛っ……! ちょっと、今のは危ないよ!」

 

 叫ぶ瑠璃乃先輩。だが、主審の死角を突く海千山千の世界レベルユース選手たち。バレないように不敵な笑みを浮かべて立ち去ります。

 

晴也(明らかに狙ってるな……)

 

 過激な物理接触を伴うラフプレーへと走り出したことを悟った晴也。すぐに仲間のフォローに向かう。

 

 

 

 だが、この状況に危機感を募らせたのは、ドルトムントユースのヤノサさんとツサノさんだった。

 

 正々堂々とした勝負を好む2人は、仲間たちのこの卑劣なプレーに焦り始める。

 

ヤノサ「皆さん何やってるんですか!?」

 

ツサノ「何で急に……!?」

 

 中盤で試合(ゲーム)指揮(コントロール)していたヤノサさんは、味方のあまりにもスポーツマンシップに欠ける行為に顔をしかめる。

 

ヤノサ(ふざけないでください……! 仮に勝ったとして、こんな勝ち方をして何になるって言うんですか!)

 

 すると、

 

 

ヤノサ「ちょっと!」

 

ガッ!

 

 ヤノサは味方の8番の胸ぐらを掴んみ、ドイツ語で激昂した。

 

ヤノサ「やめてください! 私たちのサッカーを、ゲルマンの魂を汚す気ですか!」

 

 ヤノサさんは最初こそ蓮ノ空を勘違いしていた物の、今はもうすでに蓮ノ空の技術と、下手くそながら全力でボールに向かう姿に敬意を払い始めていた。

 

 だからこそ、実力以外の要素で試合が壊れていくことに、恐怖にも似た焦りを感じていた。

 

10番「行けっ!」ドッ!

 

 10番の中へのクロス。11番が合わせにかかる。

 

慈「このっ!」バッ!

 

 慈先輩が跳躍。競り合い(スクランブル)だ。

 

11番「おらっ!」ゴッ!

 

慈「があっ!!」

 

 背後からのひじ打ちに吹っ飛ぶ慈先輩。11番はシュートを放ちにかかる。

 

梢「っ!」

 

 構える梢先輩。――だが、

 

晴也「こんの野郎――!」

 

バゴォオオッ!!

 

11番「ぐうっ!?」

 

 晴也の怒りの背肩奪取(ショルダーチャージ)。11番を吹っ飛ばす。

 

晴也「っ!」

 

ダッ!

 

 みんなを守るためにドリブル突破を仕掛ける晴也。

 

 だが――、

 

7番「おらっ!」バッ

 

晴也(危っ!)

 

 間一髪、チャージングに見せかけた肘打ちを躱す晴也。そのままセンターラインを超えて相手陣地へと攻め込む。

 

ツサノ「っ!」

 

 そして、サイドバックのツサノさんは、自陣のエリア内でラフプレーを狙うディフェンス陣を必死に宥め回る。

 

ツサノ「まだリードしてるんだよ!? 正々堂々と守ればいいでしょ!?」

 

小鈴「晴也くん! こっち!」

 

晴也「小鈴!」パス!

 

 晴也は小鈴にパス。――だが、

 

9番「おらよっ!」バキッ!

 

小鈴「あうっ!!」

 

 後ろからのチャージングで倒された小鈴。急いでツサノが駆け寄った。

 

ツサノ「大丈夫!?」

 

 ツサノは倒された小鈴に手を差し伸べる。それを見たドルトムントユースは、さらにラフプレーを強めにかかる。

 

9番「行けっ!」パス

 

 9番から、7番へのパス。

 

 ―――だが、

 

ヤノサ「させないっ!」バシッ!

 

 このパスを、味方のはずのヤノサがカットした。

 

ドルトムントユース『!?』

 

ヤノサ「……………」

 

 すると、ヤノサさんはほぼセンターラインの辺りから必殺シュートの体勢に。

 

ヤノサ「ふっ!」

 

 ブッシューー!!ゴォォォ…!! ヤノサさんがボールを地中へ蹴り込むと、地中が弾け、ボールは毒々しい緑のオーラを纏い、周囲に同じ色の林檎が浮かんでくる。そしてそれにボレーシュートを放った!

 

 ――だが、

 

ヤノサ「………」クルッ

 

8番「え?」

 

 ヤノサさんは、ゴールではなく、味方の方を向いた。

 

ヤノサ「[スプラッシュマンチニール・V4]!!」ドゴォオオオッ!!

 

8番「っ!」

 

バギィッ!

 

8番「うわあっ!!」

 

 8番はヤノサさんのシュートを受けて吹き飛ぶ。あまりの威力に立ち上がれないようだ。

 

審判『ピピ―――ッ!!』

 

 ここで一度試合を止める審判。

 

 8番は担架で運ばれて一度外に出される。しかし、焦ったのはドルトムントユースだ。

 

10番「な、なんで………」

 

ヤノサ「これ以上やると言うなら、私はたとえ試合続行が不可能になっても、あなたたちを『処刑』します……」

 

 ヤノサさんの瞳は、途轍もない怒りに燃えていた。

 

さやか「あの人とツサノさんという人…………」

 

姫芽「他のメンバーと何か違うんでしょうか……」

 

晴也(ヤノサさんとツサノさんは一切関わってない……。やっぱり、そういうのが嫌いなところは変わってないんだな……)

 

 晴也は苦笑いすると、

 

晴也「ヤノサさん………」

 

ヤノサ「晴也くん?」

 

 ヤノサは、前に晴也がドイツにいた時に日本語を学んでいたため言葉が分かった。

 

晴也「まだコイツラがやるようなら……手伝おうか?」

 

ヤノサ「!! お願いします……」

 

ドルトムント『な、なんだ? 何を言ったんだ?(日本語のため分からない)』

 

 

前半:37分

 

蓮ノ空 0 ー 1 ドルトムントユース

 

― つづく ―

 




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