蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
ピィイイイーーーッ!!!
RESTART!!!
ヤノサの8番への『処理』のあと、蓮ノ空ボールから試合再開。
ボールは花帆先輩へ。
花帆 トンッ「っし!」
トラップした花帆先輩。そこへ―――
6番「おらっ!」バギィ!
花帆「痛っ!」
力付くのタックルでボールを強奪する相手。さっきので辞めておけば良かったものを、これがヤノサと晴也の怒りにガソリンを注いだ。
ヤノサ「っ!」ダッ!
中盤でボールを保持した6番に対し、味方であるはずのヤノサが猛然とプレスをかけてボールを奪った。
6番「なっ! ヤノサ!?」
ヤノサ「貴方にこのボールを持つ資格はありません!」
ドイツ語でそう一喝し、強引にボールを奪取したヤノサさん。その際、6番はヤノサさんの放つ圧倒的な
その後―――、
ヤノサ「っ!」ダッ!
ヤノサさんはなんと蓮ノ空ゴールではなく、味方ゴールに向けてドリブルを開始。焦って立ち塞がる味方のディフェンス陣を、「実力の差」だけで次々と抜き去り、彼らの傲慢な
それに対して驚いたのは晴也以外の蓮ノ空だった。
瑠璃乃「え、え? どういうこと!?」
吟子「仲間割れ……?」
しかし、ヤノサの動きに呼応して走ったのは、ドイツで共に『真剣に』汗を流した、晴也だった。
ヤノサ「晴也くん!」ドッ!
ヤノサさんは日本語で晴也を呼び、晴也に向けてパス。だが、味方の位置からして、『味方を弾き飛ばす軌道』でパスが送られた。
11番「うわっ!?」
9番「ぎゃあっ!!」
はじき飛ばされた選手を尻目にボールを受けた晴也。そのの前には、2人掛かりで足を狙いに来るディフェンス陣。
晴也「小細工なんかいらねえんだよ!!」ダッ!
晴也は避けるどころか、そのまま正面から突進を仕掛ける。
ドゴォオオオッ!!
6番&7番「「うわあっ!!」」
凄まじい衝撃波を伴うドリブル。足を出しに来た選手たちは、晴也の強靭な脚力によってあっさりと弾き飛ばされ、まるで木の葉のようにピッチを舞った。
――だが、あくまで正当なチャージ、強すぎるフィジカルが生んだ「事故」として処理され、審判の笛は鳴らない。
晴也「瑠璃乃先輩!」パス
瑠璃乃「よしっ!」
瑠璃乃先輩はドリブル開始。だが、10番が逆サイドから急いで止めに入る。
10番「っ!」
バゴッ!
瑠璃乃「ああっ!?」
審判にバレないように行った悪質なスライディング。すると、
ツサノ「アタシも我慢ならなかったからね!」ダッ!
この動きに、ツサノさんも同調。瑠璃乃先輩にラフプレーを行った10番に対し、ツサノさんは超高速のスライディングでボールだけをクリーンに、しかし石をも砕く勢いで奪取する。
10番「うあっ!?」
ツサノ「目を覚まして! これがドルトムントの、私たちのサッカーでしょ!?」
ツサノさんの鋭い視線に射抜かれた選手たちは、その威圧感に足がすくみ、まともにプレーができなくなる。
そして、ツサノさんからヤノサさんへとパスが送られた。
ツサノ「ヤノサ!」パス!
ヤノサ「ありがとうお姉ちゃん!」
ボールを受け取ったヤノサ。味方ゴールに向けて攻め上がる。
2番「ヤノサさんなんでそこまで……!」
ヤノサ「っ!」
グワーーッ!! ヤノサさんがペナルティエリア外から、味方ゴールに向けて強烈なシュートを放つ。――と、見せかけ、並走する晴也へと絶妙なパス。
2番「っ!」
3番「止めるぞ!」
晴也はシュート体勢に入ると、
晴也「ヤノサさん!!」
晴也がヤノサさんを呼ぶと、
ヤノサ「分かってます!」
不敵な笑みを浮かべたヤノサさん。
晴也&ヤノサ「「行けぇぇええ――ッ!!」」ドゴォオオオォオオッ!!
晴也とヤノサ、息を合わせて同時にボールを蹴り抜いた、[ツインシュート]だ!!
2番(っ!?)
不規則な回転を伴い、火を吹くような勢いでゴールへ向かうボール。阻止しようと並んだディフェンスを、ボールの威力だけで、キーパーごとゴールネットごと奥の壁まで吹き飛ばした。
GOOOOAL!!!
蓮ノ空 1 ー 1 ドルトムントユース
実況『ご、ゴォオオオルッ!! しかし――、これはいったいどういう事か……?』
解説『ドルトムントユース……仲間割れでしょうか?』
会場内が戸惑う中、晴也とカラム姉妹にズタズタにされたドルトムントユースのメンバーたちが立ち上がる。
7番「や、ヤノサさん…ツサノさん……なんで……!」
ヤノサ「正々堂々戦わない者に、用はありません」
ヤノサとツサノが冷徹な目で他のメンバーを見回した所で、
ピッ、ピィイイイーーーッ!!!
― 前半終了!! ―
前半終了のホイッスルが鳴った。
前半:終了
蓮ノ空 1 ー 1 ドルトムントユース
― つづく ―
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