蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第51話:粛清

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 ヤノサの8番への『処理』のあと、蓮ノ空ボールから試合再開。

 ボールは花帆先輩へ。

 

花帆 トンッ「っし!」

 

 トラップした花帆先輩。そこへ―――

 

6番「おらっ!」バギィ!

 

花帆「痛っ!」

 

 力付くのタックルでボールを強奪する相手。さっきので辞めておけば良かったものを、これがヤノサと晴也の怒りにガソリンを注いだ。

 

ヤノサ「っ!」ダッ!

 

 中盤でボールを保持した6番に対し、味方であるはずのヤノサが猛然とプレスをかけてボールを奪った。

 

6番「なっ! ヤノサ!?」

 

ヤノサ「貴方にこのボールを持つ資格はありません!」

 

 ドイツ語でそう一喝し、強引にボールを奪取したヤノサさん。その際、6番はヤノサさんの放つ圧倒的な闘気(プレッシャー)に当てられ、接触すらしていないのにピッチに転倒した。

 

 その後―――、

 

ヤノサ「っ!」ダッ!

 

 ヤノサさんはなんと蓮ノ空ゴールではなく、味方ゴールに向けてドリブルを開始。焦って立ち塞がる味方のディフェンス陣を、「実力の差」だけで次々と抜き去り、彼らの傲慢な誇り(プライド)をズタズタに引き裂く。

 

 それに対して驚いたのは晴也以外の蓮ノ空だった。

 

瑠璃乃「え、え? どういうこと!?」

 

吟子「仲間割れ……?」

 

 しかし、ヤノサの動きに呼応して走ったのは、ドイツで共に『真剣に』汗を流した、晴也だった。

 

ヤノサ「晴也くん!」ドッ!

 

 ヤノサさんは日本語で晴也を呼び、晴也に向けてパス。だが、味方の位置からして、『味方を弾き飛ばす軌道』でパスが送られた。

 

11番「うわっ!?」

 

9番「ぎゃあっ!!」

 

 はじき飛ばされた選手を尻目にボールを受けた晴也。そのの前には、2人掛かりで足を狙いに来るディフェンス陣。

 

晴也「小細工なんかいらねえんだよ!!」ダッ!

 

 晴也は避けるどころか、そのまま正面から突進を仕掛ける。

 

ドゴォオオオッ!!

 

6番&7番「「うわあっ!!」」

 

 凄まじい衝撃波を伴うドリブル。足を出しに来た選手たちは、晴也の強靭な脚力によってあっさりと弾き飛ばされ、まるで木の葉のようにピッチを舞った。

 

 ――だが、あくまで正当なチャージ、強すぎるフィジカルが生んだ「事故」として処理され、審判の笛は鳴らない。

 

晴也「瑠璃乃先輩!」パス

 

瑠璃乃「よしっ!」

 

 瑠璃乃先輩はドリブル開始。だが、10番が逆サイドから急いで止めに入る。

 

10番「っ!」

 

 バゴッ!

 

瑠璃乃「ああっ!?」

 

 審判にバレないように行った悪質なスライディング。すると、

 

ツサノ「アタシも我慢ならなかったからね!」ダッ!

 

 この動きに、ツサノさんも同調。瑠璃乃先輩にラフプレーを行った10番に対し、ツサノさんは超高速のスライディングでボールだけをクリーンに、しかし石をも砕く勢いで奪取する。

 

10番「うあっ!?」

 

ツサノ「目を覚まして! これがドルトムントの、私たちのサッカーでしょ!?」

 

 ツサノさんの鋭い視線に射抜かれた選手たちは、その威圧感に足がすくみ、まともにプレーができなくなる。

 

 そして、ツサノさんからヤノサさんへとパスが送られた。

 

 

ツサノ「ヤノサ!」パス!

 

ヤノサ「ありがとうお姉ちゃん!」

 

 ボールを受け取ったヤノサ。味方ゴールに向けて攻め上がる。

 

2番「ヤノサさんなんでそこまで……!」

 

ヤノサ「っ!」

 

 グワーーッ!! ヤノサさんがペナルティエリア外から、味方ゴールに向けて強烈なシュートを放つ。――と、見せかけ、並走する晴也へと絶妙なパス。

 

2番「っ!」

 

3番「止めるぞ!」

 

 晴也はシュート体勢に入ると、

 

晴也「ヤノサさん!!」

 

 晴也がヤノサさんを呼ぶと、

 

ヤノサ「分かってます!」

 

 不敵な笑みを浮かべたヤノサさん。

 

晴也&ヤノサ「「行けぇぇええ――ッ!!」」ドゴォオオオォオオッ!!

 

 晴也とヤノサ、息を合わせて同時にボールを蹴り抜いた、[ツインシュート]だ!!

 

 

2番(っ!?)

 

 不規則な回転を伴い、火を吹くような勢いでゴールへ向かうボール。阻止しようと並んだディフェンスを、ボールの威力だけで、キーパーごとゴールネットごと奥の壁まで吹き飛ばした。

 

 

GOOOOAL!!!

蓮ノ空 1 ー 1 ドルトムントユース

 

実況『ご、ゴォオオオルッ!! しかし――、これはいったいどういう事か……?』

 

解説『ドルトムントユース……仲間割れでしょうか?』

 

 会場内が戸惑う中、晴也とカラム姉妹にズタズタにされたドルトムントユースのメンバーたちが立ち上がる。

 

7番「や、ヤノサさん…ツサノさん……なんで……!」

 

ヤノサ「正々堂々戦わない者に、用はありません」

 

 ヤノサとツサノが冷徹な目で他のメンバーを見回した所で、

 

 

ピッ、ピィイイイーーーッ!!!

― 前半終了!! ―

 

 

 前半終了のホイッスルが鳴った。

 

 

前半:終了

 

蓮ノ空 1 ー 1 ドルトムントユース

 

― つづく ―




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