蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
もう一つの蓮ノ空サッカー部の世界から、異なる自分たちがやってきた。
こちらの世界のみんなは、これから開催されると噂されているユニバーサルユースと言われる世界大会に向けて練習を積むために、向こうで世界大会に向けて練習中の自分たちと合同練習をすることになった。
― 蓮ノ空・ボクシング部練習場 ―
ここではもう一つの世界の慈が支持されていたメニューは、ゴール前での肉弾戦を強くするためのフィジカル、足腰の強化。そのためにボクシングをするように言われていた。
こちらの世界の慈も着いてボクシング部の練習場に向かった。
ボクシング部のメンバーは、2人の慈にぶったまげていたが、状況を説明し、2人になり破壊力倍増の悩殺スマイルで押し切った。
慈「サンドバック殴るの?」
慈(V)「うん。やってみ?」
慈「え〜? めぐちゃんか弱いからな〜」
焦れったいこちらの慈。すると、
慈(V)「意外とノリノリなことは分かってるから。私が誰だと思ってんの」
慈「分かったよ…」
グローブを貸してもらい、思い切りサンドバックを殴った慈。
ボコッ! ボコッ!
慈「あ〜これ確かに来るわ……」
すると、
慈(V)「それ全力? 踏み込みもなってないし、力の乗せ方もダメ」
慈「じゃあアンタはどうなのよ?」
慈(V)「見てなさい?」
向こうの慈が構える。ボクシング部の皆さんも興味津々。
慈(V)「はぁあぁああっ!!」
向こうの慈は、力強く軸足を踏み込むと、上半身と下半身の動きを完璧に連動させ、全体重を乗せて拳を突きだした。
ドゴオォオォオオオッ!!
サンドバックが勢いよく飛ばされる。が、上のフックのおかげで上に上がったサンドバックは、重力に従って降りてきて元の様子に戻る。
慈&ボクシング部「『ポカーーン………』」
慈(V)「ま、こんな感じかな。もう少し打ち込みしていい?」
ボクシング部「あ、ああ…うん」
慈はもう一度眼の前に立つと、またしても踏み込みから身体の動きを連動させて拳を突き出す。今度はコンパクトにジャブの連打だ。
ドンッ! バキッ! ドゴォ!!
凄まじい音が鳴るサンドバック。慈は……
慈「す、すすすストーップ!! アンタほんとに私!?」
慈(V)「他に誰に見えるの!? こっちは伊達に修羅場くぐってないだけだよ!」
慈「ちょ、ちょっと身体触らせてもらっていい?」
慈(V)「いいけど……」
向こうの慈の身体を触るこちらの慈。押してみると筋肉でガチガチだ。だが、軽く触った感じだと女の子の柔らかい身体……内側がヤバいのだ。
慈「世界と戦うにはこんな身体がいるの!?」
慈(V)「言ってる暇あればやれば?」
―――その頃、蓮ノ空・柔道部練習場
柔道部の練習場では、道着に着替えたこちらのさやかとソジ。そして向こうのさやかとソジだ。
さやか&さやか(V)「「お願いします!!」」
2人が睨み合う。アクションを起こしながら、相手の動きに目を向ける。
さやか(仕掛けますかね……? でも)
そんな事を考えた一瞬!
さやか(V)「ふっ!」ガッ!!
さやか「なっ!」
一瞬で懐に潜り込まれたこちらのさやか。そのまま腰を払われ投げられる。
さやか(V)「考えるのは良いですけど、悟らせてはいけませんよ」
さやか「す、すごい……もう一本お願いします!!」
兵太「すげー……向こうのさやか先輩」
兵太(V)「俺たちもやろうぜ」
兵太「おう!」
睨み合う2人。相手の挙動に注視し、向こうのソジが前に出た。
兵太「今だっ!」
それを見たこちらのソジが腕を掴みにかかる。だが、
兵太(V)「そうくると思ったよ!」
コレは罠。伸ばされた腕を瞬時につかみ返し、そのまま足を払って押し倒す。
兵太(V)「相手の思考を読み切らないとダメだぞ」
兵太「はは……スゲェ!」
――また別のところ、蓮ノ空野球部練習場。
梢とは、野球部に、旧式で構わないと言う条件で、ピッチングマシンを借りてきた。
梢「これをどうするの?」
梢(V)「私がお手本を見せるわね。セラスさん、お願い」
セラス(V)「分かりました!」
セラスはサッカーゴールの前にピッチングマシンをスタンバイ。梢は、ゴールマウスに立つ。
梢「え? ちょっと待って?」
セラス(V)「いきまーす!」
セラスが野球のボールを角度をつけてピッチングマシンから撃ち出す。ボールはゴールめがけて飛んでいき、
梢(V)「ここ!」バシィっ!
梢は、手につけた野球のグローブで、ボールをワンハンドキャッチした。
梢(V)「次!」
セラス(V)「はい!」
ビュッ! バシィ! ヒュンッ! バシ! ギュン! ドシッ!
次々と飛んでくる弾を表情を変えずにキャッチしていく向こうの梢。こちらの梢は唖然としていた。
そしてワンセットが終わり、
梢(V)「次やってみる?」
梢「なんでできるのこんなの!!」
梢(V)「今まで練習してきたからよ。大丈夫。コレが捕れることろにはずっと大きいサッカーボールなんか余裕になるから」
梢「分かったわ……」
そして、飛んでくるボールを取る練習をしたこちらの梢。まだ最初なので、身体や腕にボールが当たり、取り損ね、散々な結果だった。
また別の場所。蓮ノ空・ボルダリング部練習場――
2人の綴理たちはボルダリング部の練習場にやってきた。注意事項をこちらの綴理に教え、いよいよ練習だ。
綴理(V)「まず、ボクが見せるね」
そして、安全ロープを確認し、出っ張りをつかんで行き壁を登っていく綴理(V)。部員たちも驚いていた。
綴理「すごーい!」
綴理(V)「やってみて」
綴理「分かった」
こちらの綴理も安全ロープを確認。登ってみる。だが、
綴理「つぎ、どれ掴めばいいの?」
綴理(V)「まずはどれでもいいから登ってみよう」
綴理「あ、体勢が……キツイ、ああ……」
綴理は落ちてしまい、ロープの補助のおかげでゆっくりと地面に落ちる。
綴理(V)「掴むには指や腕、足の力も要るからね」
綴理「難しい」
綴理(V)「がんばろー!」
綴理「おー!」
蓮ノ空・食堂―――
瑠璃乃(V)「らっしゃいませー! ご注文は〜」
瑠璃乃(V)「このできたの持っていきますね!」
学食のおばちゃん「おねがい!」
瑠璃乃(V)「お待たせしました〜」
瑠璃乃は学食でウェイトレス。最初は練習方法に首を傾げたこちらの瑠璃乃だが、仲間のヘルプを言われなくても察する力、フォロー力を養う練習だと、説明したら納得した。
瑠璃乃「2番テーブル行くよ!」
瑠璃乃(V)「あ、お水も一緒に持ってって! さっき水の入ったボトル量が少なかったから!」
瑠璃乃「あいあい!」
連携して接客していく2人の瑠璃乃。こちらの瑠璃乃は、向こうの瑠璃乃の察する力に驚愕していた。
瑠璃乃(コレが向こうの全国大会を制したルリなんだ!)
こちらのメンバーは、戸惑いながらも、傷を作りながらも、サッカーに応用することのできる技術を体得する事に励んでいた。
― つづく ―
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