蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
みんなが異世界の自分たちと練習する中、こちらの姫芽は、向こうの自分ともう一人の人物、桂城泉と共に練習していた。
――蓮ノ空・フェンシング部練習場
姫芽はフェンシングで、踏み込みの速度やタイミング、そして敢えて退くタイミングなど、ディフェンスに置ける動作のタイミングを見極める練習。
この練習は泉が2人を見る。何故なら、泉はフェンシングにおいても経験者であり、以前全国優勝したことがあるからだ。
姫芽「いくよ〜」
泉(V)「いつでもいいよ」
すると、姫芽は泉の挙動を中止すると、一気に踏み込み剣を突き出す。――が、
泉(V)「甘いよ!」バッ!
しかし、タイミングを見計らった泉(V)のバックステップでアッサリ躱され、隙を晒してしまう。
泉(V)「そこっ!」
その隙を見逃す泉(V)ではない。すぐさま踏み込み、姫芽の剣を弾き、胴体に剣が当たる。泉(V)の勝ちだ。
姫芽「くっそ〜………」
泉(V)「動きが直線的すぎるね。攻め時と退き時、サッカーも同じことだよ。状況を瞬時に判断するんだ」
姫芽「分かった……」
姫芽(V)「じゃあ次はアタシね〜」
泉(V)「いいよ」
そして、こちらの姫芽が出て、向こうの姫芽(V)が入る。
姫芽「開始!」
こちらの姫芽の合図で開始する。姫芽(V)は、泉(V)の剣を自分の剣で弾くような動作をしながら、ジリジリと押し上げる。
泉はそれを一度リセットするためにバックステップで距離を取ると、一気に踏み込む。
姫芽(V)「危っ!」バッ!
姫芽は身体をくの字に曲げて剣を躱すと、バックステップ。瞬時に反撃に転じる。
姫芽(V)「そこっ!」
迫る姫芽(V)の剣。だが、
泉(V)「甘い!」
キンッ!
泉(V)に剣を弾かれた姫芽(V)。そのまま姫芽(V)の身体に泉(V)の剣が当たった。
泉(V)の勝ちだ。
姫芽(V)「負けたか〜……」
泉(V)「いや、戦略性は良かったよ。流石に姫芽さんは勝負事に関しては慣れてさえくれば嗅覚が鋭いね」
笑い合う姫芽(V)&泉(V)。こちらの姫芽は……。
姫芽「勝負の駆け引きか…………」
―――その頃、蓮ノ空視聴覚室。
小鈴と晴也たちは、視聴覚室のモニターを使って試合映像を見ていた。
歴代のプロの試合。その後の試合展開をまるっきり変えたワンプレー集だ。
晴也&小鈴「「…………………」」
画面の中で、白のユニフォームを着た人がパスを出す。
だが、青ユニフォームを着た相手にカットされた。しかしすぐに味方が奪い返した。そしてその場所はゴール前。すぐにシュートを放ち1点を取った。
晴也「このパスミス、ミスじゃなくてわざとだな……」
小鈴「徒町もそう思います。あの位置だと、味方に直接渡してたら距離的にインターセプトされてました。だから一度相手に渡してそれを相手ゴール前で味方にインターセプトさせたんだと思います」
晴也(V)「やっぱ気づいたか」
小鈴(V)「だね! 晴也くんでもこうする?」
晴也(V)「ん〜と、パット見た感じ一番マッチアップがミスマッチだったのがあそこだったからな。オレでもそうするかも」
晴也「相手に敢えて渡して取る、か……高度なやり方だな……」
小鈴「徒町も覚えておきます!」
晴也(V)「よし、次のビデオだ」
そして大量のビデオを観ていき、サッカーの動き方、プレーの知識を取り入れていく4人だった。
そして、各自練習を終えて部室に戻ってきた全員。全員もれなく蓮ノ空(V)のメンバーの凄さにやられたらしい。
慈「疲れた〜………」
花帆「身体中痛い………」
瑠璃乃「こんなに頭使ったの初めてかも………」
吟子「でも、確かに身になってる気がする…」
姫芽「だね〜……」
梢「痛たたた………何球かは取れるようになったけど、だいぶ身体に当たったわね……」
綴理「こず、大丈夫?」
さやか「………間合い」ブツブツ
兵太「さやか先輩〜? いきなり投げないでくださいよ?」
来夏「久々にダンスやったな〜……」
小鈴「いや〜いろんなサッカーを知れて楽しかったです!」
晴也「な?」
丈二「かなりやられちまったな……」
満身創痍のこちらのメンバー(一部除いて)それを見て、苦笑いの蓮ノ空(V)。
梢(V)「続ければそのうちできるはずよ」
さやか(V)「私たちの迎えが来るまでは練習付き合いますよ」
さやか「お願いします」
晴也(V)「で、今日俺達寝る場所どうします?」
梢「異世界の自分の部屋でいいんじゃない?」
晴也「いや、そうすると泉さんとセラスさんが……」
花帆「あ、せっちゃんはアタシたちの部屋来なよ!」
花帆(V)「3人でもいいかもね!」
セラス(V)「花ちゃんのお言葉に甘えます!」
梢「じゃあ、泉さんは私の部屋でどうかしら?」
泉(V)「いいならお願いするよ」
そして、各自それぞれ男子寮と女子寮に戻り、食事をとる。メンバーはその後お風呂に入り、それぞれの部屋で就寝になった。
なお、こちらのメンバーは蓮ノ空(V)の自分たちに、いろいろコレまでの話を聞いて、絶対に自分たちもこのレベルに到達するんだ!と、意気込んでいたそうだ。
― つづく ―
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