蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
こちらが後でリンクライナズマとの伏線になるのでお楽しみに
では、始まります!!
間もなくユニバーサルユース1回戦。日本vs韓国の試合開始が近づいていた。
地鳴りのような大歓声が、スタジアムの巨大な屋根を震わせている。
赤と青、両国のサポーターが放つ凄まじい熱気がプレッシャーとなって肌を刺す。超満員の大観衆の中、国際大会の大一番、韓国戦の幕がついに切って落とされた。
STARTING MEMBER!!
韓国
GK ホン
DF ムン アン イム チャン
DMF コムト
OMF ユン キム チョ
FW インチョン ヨンウン
日本
FW 日向
OMF 岬 翼 晴也 タケシ
DMF 梨子 綴理
DF 次藤 松山 慈
GK 梢
大型ビジョンにスターティングメンバーが表示され、スタジアムのボルテージは最高潮に達する。
日本のキーパーが若島津を差し置いて梢なのは、韓国のパワーのあるシュートに対抗するにはキーパーの中ではフィジカルNo.1の梢に任せるのが適切と監督が判断したからだ。
――だが、
晴也(あの韓国の女性ボランチ………)
慈(髪や目の色は違うけど……)
綴理(こずに似てる……?)
梢「…………?」
センターサークルに立つのは、あの夜、宿舎の裏で誓い合った日向さんと晴也。
日向「行くぞ大海!」
晴也「おう!」
ピィイイイーーーッ!!!
―
レフェリーの鋭いホイッスルが響き渡り、日本ボールでキックオフ。
いよいよ、激闘の火蓋が切られた。日本は立ち上がりから果敢に仕掛ける。
晴也「翼さん!」パス!
翼「よし、行くぞみんな!」
翼さんを中心に、〈晴也✕翼〉中央ラインでボールをテンポよくワン・ツー。ボールを動かし、韓国の出方を見ながら攻め上がる。
翼「晴也くん!」パス
晴也の足元にボールが転がってきた。あの夜、何度も感触を確かめた公式球だ。驚くほど冷静にコントロールできる。
日向「っ!」バッ!!
晴也がボールを持った瞬間、ディフェンスラインの裏へ鋭く走り出す日向さんの姿が見えた。
晴也「ここだ!」ドッ!!
晴也のエグい軌道の高精度の縦パス1本。だが、日向が追いつけるようにコントロールもされており、ディフェンスの隙間を抜けて日向の足元へ。
日向「いいぞ! 貰ったぁあああっ!!」グワーーーっ!!
日向が右足を振り上げる。
―――すると、
コムト「甘いわ!!」バギィ!
日向「なっ?!」
松山「なっ! 日向が!?」
パスが日向の足元へ届くか届かないかの刹那、韓国の女性ボランチ、"コムト・エネオズ"が猛然と突っ込んできた。
ボールへのアタックではあるが、一歩間違えば人間の肉体そのものを破壊しかねないフィジカルアタックだ。
日向「ぐっ!!」
日向の体が宙に浮き、激しく芝生の上に叩きつけられた。
正当なショルダータックルというにはあまりにも深く、強烈な一撃。スタジアムが一瞬で騒然となる。
梨子「ちょっと! ファウルでしょ!?」
思わず声を荒げる全日本。だが、主審の笛は鳴らない。
晴也(いや、ファールじゃない。巧いなコイツら……)
あのタックル、完全に先にボールに行っている。足の裏を見せているわけでも無ければ、変に足を上げているわけでもない。
だが、日向のドリブルに対してあの角度と速度で突っ込まれたら一歩間違えば大怪我必死。
限りなくクリーン(そう見えるだけ)な、キラーアタックだった。
日向「この野郎!」
コムト「ふん」
コムトは、倒れた日向を
これを合図に、韓国のプレーは一気に狂暴性を増していった。
韓国の狙いは明確だった。日本の精密なパスワークを、戦術ではなく「圧倒的な恐怖と肉体の圧力」でへし折る。
中盤で翼さんがボールをキープしようとすれば、即座に二人のMFが襲いかかり、容赦なく体をぶつけて引きずり倒しにくる。
ユニフォームが引っ張られ、足の裏を見せたスライディングで突っ込んでくる。
インチョン「痛みに怯むな!」
ホン「距離を取るな、体を張れ!」
ピッチ上で韓国語の怒号が飛び交う。まさに、牙を剥いた獣の群れだ。
晴也(っ、の野郎!!)
ボールを奪いに行くというより、ボールを持つ日本の選手全員を肉体的に削り、精神的に萎縮させるための容赦ないボディコンバット。
晴也のところにも、牙は容赦なく向かってきた。
晴也「沢田!」パス!
タケシ「分かった!」
サイドで沢田がボールをトラップした瞬間、沢田の視界の端から爆発的なスピードで迫る影。
チョ「くらえ!!」
タケシ「え?」
バギィ!!
タケシ「うわあっ!」
日向「タケシ!」
避ける暇もない。強烈なタックルが沢田の脇腹を襲い、視界がぐらりと歪んだ。
芝生に倒れ込み、激しい痛みに息が詰まる沢田。ピッチの土の匂いと、相手の放つ圧倒的な威圧感がフィールドを支配する。
周りを見ると、韓国の選手たちが冷徹な目でこちらを見ていた。
晴也「これが、日韓戦か……!」
戦術や技術を披露する前に、まずこの「暴力的な肉体の壁」を越えなければ、ゴールどころか自陣を抜け出すことすらできない。
日本代表は試合開始早々、試練の渦中に叩き込まれた。
さて、ボールを奪った"チョ・ホンデ"からパスが繋がり、ボールは"イ・ヨンウン"へ。
韓国の柔のFWと呼ばれる彼。ラフプレーなしでも、そのテクニックは本物だった。
単純なドリブルで生半可なディフェンスは突破し、抜けない相手は韓国のラフプレーで吹き飛ばす。
プレーを使い分けていた。
ヨンウン「決める!!」
ヨンウンのシュート体勢だ! ――そこへ!
慈「させるかあっ!!」バギィ!!
ヨンウン「うおっ?!」
相手の側面を突いた慈先輩の不意打ちパワースライディング。ボールを奪い取る。
晴也(よし! ボクシング特訓でのフィジカルアップが活きてる!)
慈「速攻!!」ドッ!!
慈先輩からの縦パス1本。
ボールは梨子に渡る。
MATCH UP!!
梨子 vs キム
キム「行かせるか!」
牙を剥く韓国。だが、
梨子「[絶・メロディウェイブ]!!」
梨子が軽くボールを上げると、耳をつんざくような騒音発生。我慢できず、キムは耳を塞いで膝をつき、その間に突破した。
梨子「あはは。ざんね〜ん!」
晴也「ナイス! こっちだ!」
梨子「晴也くん!」パス
梨子さんから晴也へのパス。そこにコムトが止めに入る。
MATCH UP!!
晴也 vs コムト
コムト「狩る!!」
コムトのキラースライディング。だが、
晴也「甘い!」ダンッ!
晴也は渾身の力で跳躍。軽い跳躍だと空中で足をかけられて大事故……という可能性が捨てきれないので完全にかわせるだけの上空まで飛ぶ。
そして空中からボールを逆サイドに振る。
晴也「岬さん!」パス!
岬「ナイス晴也くん!」トンッ!
トラップした岬さん。ドリブルで攻め上がる。
松山「っ! ダッ!」
ここで、松山さんがディフェンスラインを離れて前線へ。
韓国は岬さんに対して、"ムン・カンホ"と"アン・ジェウン"が止めに来る。
MATCH UP!!
岬&翼 vs ムン&アン
岬「行くよ! 翼くん!」
翼「おう! 岬くん!」
岬&翼「「[南葛
小学生時代から変わらない、翼さんと岬さんの阿吽の連携パスワーク。
韓国ディフェンスを切り裂いた。
翼「岬くん!」パス
ここでワン・ツー終了。翼さんが岬さんに対してボールを返す。ペナルティエリア内でローボールだ!
そこへ
松山「岬!」
松山さんが走り込んできた。
岬「行くよ! 松山くん!」
松山「行くぜ、岬!!」
岬&松山「「[地を這うツインシュート]だぁあああっ!!」」ドゴォオオォオオっ!!
松山さんと岬さんの、[ツインシュート]と、[イーグルショット]の合わせ技。
地を這う低空飛行の弾道ブレブレのシュートがゴールを襲う。
バシャァアァアアッ!!
ホン「うっ………」ガクッ
キーパー"ホン・ギルタン"は一歩も動けなかった。
GOOOAL!!
日本 1 ー 0 韓国
実況『ゴォオォオオオルッ!! 日本先制ーーーッ!!』
解説『岬選手と松山選手、素晴らしいシュートでした!』
スタジアムの日本サポーターの大歓声と韓国サポーターの大ブーイング。
韓国目には、日本の選手が憎々しげに映っていた。
コムト「………………」
前半:15分
日本 1 ー 0 韓国
― つづく ―
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