蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第73話:韓国戦 後半開始!!

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

― 後半開始!! ―

 

 

 後半開始のホイッスルが鳴り、韓国ボールから試合開始。インチョンはボールを後ろに戻す。

 

晴也(さて、どうするか……)

 

 晴也や翼をはじめ、全日本ユースのは前半のデータを元に、韓国の堅牢なディフェンス(コムト)をどう崩すかの戦術を頭に描いていた。

 

 

 

 なのだが、

 

晴也「っ、はあ!?」

 

 しかし、次の瞬間、日本代表の全選手が素っ頓狂な声を上げることになる。

 

 ボランチの守備の要であるはずのコムトが、まるで重戦車のような圧倒的フィジカルを爆発させ、比喩表現としてまるで「ドレスの裾をなびかせるかのような優雅さ(中身はガチの重機)」で、駆け上がってきたのだ。

 

梨子「っ!」

 

コムト「邪魔よ!」

 

ドゴォオォオォオオォオオオンッ!!

 

梨子「きゃああああっ!!???」

 

 ふっ飛ばされる梨子。そこに松山も止めに入る。

 

松丸「させるかっ! [極・イーグルタックル]!!」

 

ガキぃっ!!

 

 松山の伸ばされた足が、コムトの身体とボールをロック。だが、

 

コムト「こんなものーーっ!!」

 

バギィイイイッ!!

 

松山「うおああああっ??!!!」

 

 

 ふっ飛ばされる松山。あまりのパワーに日本は騒然となる。

 

慈「松山! 梨子ちゃん!?」

 

果南「事前のスカウティングビデオにこんなデータなかったよ!?」

 

 焦る全日本ディフェンス陣。だが、愛の炎でリミッターを解除したコムトの突進は止まらない。

 

果南「っ! 止める!!」

 

 ここでチームNo.2のフィジカルを誇る日本のセンターバック、松浦果南が必死のボディコンタクトを試みる。だが――、

 

 

コムト「決めなさいーーーっ!!!」ドッ!!

 

 

 全員の注意がコムトに集中した隙に死角からヨンウンとインチョンの2人が上がってきていた。

 

 そしてコムトの右足から放たれた針の穴を通すような、超低空の高速ピンポイントクロス。

 日本のディフェンス陣の裏を取るその極上の一球に、走り込んでいた韓国のストライカーがドンピシャのタイミングでそれぞれ足を振り上げた。

 

インチョン「行くぞ!」

 

ヨンウン「ああ!」

 

インチョン&ヨンウン「「[レッドデビルツインシュート]だあああっ!!」」

 

ドゴォオォオォオオォオオオンッ!!!

 

 完全フリーで放たれた韓国渾身の一撃。梢先輩に迫る。

 

梢「止める!!」

 

 梢先輩は右腕を腰元に構え、左腕を頭上上段に構える。オーラが心臓から飛び出て右腕に宿ると、梢先輩は思い切り右腕を上に掲げる。

 

 

極「[極・マジン・ザ・ハンド]!!」

 

 ドォオオオンッ!! 威厳と迫力のあるマジンを呼び出し、思い切り右腕を突き出す。

 シュートを受け止めるマジンと梢先輩。だが、梢先輩を弾き飛ばし、ボールがゴールネットに突き刺さった!

 

 

GOOOAL!!!

日本 2 ー 1 韓国

 

 

 電光掲示板の数字が、書き換わった。

 

 韓国サポーターの大歓声に沸くスタジアム。ピッチ中央で、腰に手を当ててその光景を見ていた晴也は、思わず天を仰いで苦笑いした。

 

晴也(やべぇなアイツ……。あのパワーで攻撃参加までされたらいよいよ止められねぇぞ…!?)

 

 だが、

 

翼「みんな、下を向くな! 面白くなってきたじゃないか!」

 

晴也「翼さん……」

 

 翼さんは手を叩いてチームメイトを鼓舞しながら、ボールをセンターサークルにセットする。

 

 

晴也(そうだ。必ず穴はある筈だ。それを見つけ出す!!)

 

 

ピィイイイーーーッ!!!

RESTART!!!

 

 

 全日本ユースボールから試合再開。ボールを松山まで預ける。

 

松山「よし!」

 

 松山はドリブル開始。そこにヨンウンが止めに入る。

 

ヨンウン「抜かせるか!!」

 

松山「このボール、必ず味方に送る! 地を這う、[イーグルパス]だあっ!」バシュ!

 

 バババババ! 低空飛行のストレートパスが右サイドへ。瑠璃乃先輩に渡る。

 

瑠璃乃「あいあい!」トンッ!

 

 瑠璃乃先輩は左足の外側(アウトサイド)で流れるように綺麗にトラップし、そのままドリブルへと移行。

 

 そこにコムトが止めに来た。

 

コムト「行かせないわよ!」ズザァアアッ!!

 

 コムトのボールを狙う完ぺきなスライディング。

 

 だが、

 

瑠璃乃「ほっ!」ピョン!

 

コムト「!?」

 

 瑠璃乃先輩は跳躍すると、空中を歩き、跳ね回るようにドリブル。コムトを躱した。

 

瑠璃乃「[極・スカイウォーク]!! 吟子ちゃん!!」ドッ!!

 

 ここで瑠璃乃先輩は大きくサイドチェンジパス1本。コムトを釣り出し、サイドを変える。

 

吟子「ナイスです瑠璃乃先輩!」トンっ!

 

 トラップした吟子。ドリブルで攻め上がる。

 

ムン「くっ!」

 

 ここでディフェンスの"ムン・カンホ"が止めに来る。吟子の動きに対応しようと距離を保つが、

 

吟子「遅いよ!」ギュン!

 

ムン「っ!!」

 

 吟子の最高速度(トップスピード)からの引導狭足(ドラッグシザース)

 

 ムンを抜き去り、ゴール斜め前20メートルエリア。吟子の射程距離に進入する。

 

吟子「撃つ!!」

 

 吟子が右足を振り上げる。「韓国選手はそんな遠くから!?」と、驚いている。

 

吟子「ふっ!」ドッ!

 

 吟子の蹴ったボールはカーブしながら高く舞い上がる。だが、ミスキック。

 

ホン「! 大丈夫だ! 枠には入らん!」

 

 と―――、誰もが思った。

 

ギュルルルルルルル!!

 

ホン「ん? 何だこの音……!?」

 

 その音は、ボールにかけられたとてつもない回転による空気との摩擦音だった。

 

 ボールは外れたと思ったコースから逸れ、キーパーの手から逃れるように外側に、ゴールの枠内を捉える形で急激に落ちて来た。

 

ヨンウン「なに!?」

 

ホン「くそっ!!」バッ!!

 

 急いで跳躍する韓国キーパー。だが、無情にも届かなかった。

 

バシュウウウウンッ!!

 

 吟子の無揚力(ジャイロ)シュートが、世界に牙を剥いた。

 

 

 

GOOOOOAL!!!

日本 3 ー 1 韓国

 

 

実況『ゴォオォオオオルッ!! 日本、追加点!!』

 

解説『あれは……ジャイロシュートでしょうか!? なかなか見ないシュートでしたね。それ故に、反応が遅れたと言った所でしょうか!!』

 

コムト「っ!!」 

 

コムト(やるわね!!)

 

 

後半:13分

 

日本 3 ー 1 韓国

 

― つづく ―




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