蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜 作:松兄
さて、晴也のコムトとのデート騒動の翌日。全日本ユースは次の対戦相手を決める試合が行われる日。
――なのだが、
晴也「……………」
晴也は監督に断り、一足先にきてドイツユースの1回戦。vsスウェーデンユースとの、ヤノサの試合を見ていた。
カルツ「ヤノサ!」パス!
ヤノサ「はい!」トンッ
トラップするヤノサ。
試合前、晴也はヤノサと密かに会っており、ヤノサは晴也が直接見てることを知っていたのだ。
ヤノサ(今の私の力を晴也くんに見せないと!!)
シュナイダー「ヤノサ!」
シュナイダーがヤノサを呼ぶ。
レヴィン「ブローリン、止めろ!」
ブローリン「おう!」
ブローリンが急いでシュナイダーのマークにつく。
ヤノサ(すみませんシュナイダーさん……)
ヤノサ「ここは私が撃ちます!!」
ドイツユース『!!???』
足を振り上げてシュート体勢に入ったヤノサに驚くドイツユース。
バシュウウウウンッ!!
ヤノサの足から放たれたボールはカーブを描きながらゴールの左上隅ギリギリに突き刺さった!
晴也「やっぱすげぇな……ヤノサ」
スタンドでその様子を見ていた俺。その試合を、ドイツユースは4ー2で勝利した。
そして後から来たみんなと合流し、アメリカユースvs中国ユースの試合を見る。
ピィイイイーーーッ!!!
―
試合が始まり、全日本のメンバーは今度は全員でスタンドで観戦していた。
――なのだが、
梢&さやか「「ガルルルルルルル!!」」
コムト「グルルルルルル!!」
3人が俺を挟んで威嚇し合う。韓国ユースは今日帰国の予定と聞いていたのだが、コムトさんだけ無理を言って全日本の試合をすべて見てから帰国することにしたらしい。
コムト「晴也くんがどこまで行くのか見届けたいのよ」
そんなやり取りがあり、みんなと一緒にコムトさんが着て、今の状況になったのだ。
石崎「やっぱり出やがったぜ!」
声を上げる石崎。その視線の先には、かつて試合をし、全日本にインパクトを残したあの男がいた。
ミハエル「フフン。今日も美しいボクのサッカーを見せてあげましょう」
アメリカ代表のキャプテンにして司令塔。ミハエルだ!
晴也「まるで"ベルサイユの薔薇"にでも出てきそうなやつだな……」
千歌「ところで中国ユースにめぼしい選手は……?」
三上「もちろんいるぞ。かつてワールドユースで日本を苦しめたエースキラー。カウンターシュートの達人、"
そして、まずはアメリカのボールから試合が始まっており、ドリブルで攻め上がるミハエル。
ミハエル「おーっほっほっほ!」
中国8番「こ、こいつ!」
中国6番「なんだこの動きは!?」
ミハエルの奇妙なドリブルに翻弄される中国ユース。
あっという間にゴール前に行かれてしまう。
ミハエル「ここでボク1人踊っても美しくない……オリビア!」パスっ!
ミハエルは高い浮き球でオリビアにパス。
オリビア「はい!」ダンッ!
オリビアはボールに向かって跳躍。両足でボールを挟み込むと、両足を、それぞれ上と下に思い切り開き、挟んだボールにドリルのような回転をかける。
オリビア「くらえー![ガンショット]!!」
ギュイイィィン!! ボールは鋭いドリルの形状となり、空気を切りさき中国ゴールに襲い掛かる。
肖「させるかっ!」
立ちはだかるのはエースキラー、肖俊光。ボールに対して思い切りカウンターシュートを放つ。
肖「[反動蹴速迅砲]!!」
ドゴォオォオォオオォオッッ!!
メル「ムダよ……! はああぁああっっ!!」
ヒュン! ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン!
メルは赤黒い線を何本も繰り出して、それを全部実体化。すると、映画でよく見るビームトラップが完成した!
メル「[シュートラップ]!!」
ボオォォン!! シュートが赤黒い線に触れた途端、爆発が起こり、無力化された。
肖「なんだと!?」
メル「行きなさい!」
アメリカユースのゴールキック。ボールはミハエルへ。
ミハエル「いいですよメル!」
肖「させるかっ!」
肖がピッタリとマークにつく。徹底したプレッシングだ!
ミハエル「お退きなさい!」
ヒュンヒュンヒュン! ミハエルは薔薇のオーラを撒き散らした珍妙な動きのドリブル。肖を撹乱する。
ミハエル「[ローズダンサー]!!」
肖「なっ!」
ミハエル「今度こそ決めなさい!」パス!
オリビア「はい!」ドガァアァアアッ!!
バシュウウウウンッ!!
アメリカユースが先制点。そしてその後もこの流れを維持して、さらに点差を広げるアメリカユース。3ー1で勝利した。
翼「あれがミハエルの実力か!」
岬「そういえば翼くんはミハエルとは戦ってなかったね」
石崎「あんな風に気持ち悪い動きして、こっちのペースを狂わせるんだ。おっかないぜ」
三上「うーーむ…」
三杉「監督?」
花帆「どうしたんですか?」
三上「おう、すまんな。考え事をしていたんだ。実はワシが聞いたウワサの選手がおるのだが、今回の試合では出場していなくてな」
葵「ウワサの選手……?」
三上「そうだ。"フィールドの魔術師"と呼ばれる選手が不死鳥のごとく舞い戻ったようだ」
松山「監督……津島のクセでも移りましたか?」
善子「どういう意味よ!」
三上「失礼だぞ。ワシはふざけてなどおらん。本当にアメリカにミハエルと同等のエースが来たとウワサを聞いたのだ!」
三杉「監督、ひょっとしてそれは
三上「そうだ! 三杉は知っているようだな」
晴也「三杉さん、誰ですかそいつ」
三杉「僕たちと同い年のサッカー選手さ。でも、交通事故にあって死亡したらしいんだ」
松山「死亡だって!? 想像より重い話じゃないか!」
吟子「お、お化け!?」
果南「ハグゥッ!?」
千歌「く、苦しい果南ちゃん……っ! 死ぬ…っ!」
姫芽「吟子ちゃんもどうどう……」
恐怖で近くにいた千歌に抱きつくが、首を絞められて昇天寸前の千歌。
姫芽に背中を擦られて落ち着かされる吟子。
三杉「でも、実はアメリカに行ってリハビリしていたらしい。そして…そのリハビリを兼ねて、今大会に出場出来るようになったらしいんだ」
三上「さらにそのイチノセという男は、翼や全日本ユースに激しい闘志を燃やしているらしい」
瑠璃乃「強敵ってことか〜……」
三杉「うん可能性は十分にあると思う。もし事故にあっていなければ、全国中学生サッカー大会やJrユースで、翼くんやボク達と戦っていたかもしれない。その対決が、ようやく実現されるんだ」
慈「確かに、それならすごくワクワクするだろうね。めぐちゃんならしないはずないもん」
一ノ瀬和哉という選手について話が出た。
ひとまず、このことは今回のアメリカの試合結果含めてミーティングの場に持ち越しだ。
ー全日本ユース 宿舎ー
ミーティング中だ。アメリカの情報についてまとめて話している。
さすがにコムトは宿舎の中にまでは入ってはこなかった。ホテルに戻ったらしい。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
三上「というわけだ。エースはミハエルだけとは限らんぞ!」
翼「一ノ瀬和哉か。一体、どんな選手なんだ」
ダイヤ「全く分からない相手程、怖いものはありませんわね…」
三上「そうだな。一ノ瀬だけを気にしているわけにもいかん。それに、今回はキーパーも厄介な存在になりそうだ」
小鈴「アクション映画に出てきそうな線でボールを止めてました…」
三上「そうだ。映画に出てくるスパイや怪盗なら華麗にすり抜けるが、ボールはそうはいかん」
晴也「シュートは基本一直線…よくてカーブをかけられるけど、それじゃあのトラップをかいくぐるのは厳しそうだな」
タケシ「ツインシュートのようにブレブレな軌道のシュートは、確実に止められるでしょうね…」
日向「簡単な話だ。線に触れた時の爆発をものともしない力強いシュートを撃つか、線が反応しないくらい速いシュートを撃てばいい」
若林「まるで俺にはそれが出来ると言わんばかりの口ぶりだな」
若島津「確かに、日向さんの[雷獣シュート]なら……」
聖良「可能性はありそうですね」
若林「分かった…なら、任せたぜ」
三上「さて、アメリカ戦に向けた特訓だが、ミハエル、そして出場するかもしれないイチノセを止めることがカギとなりそうだ」
三上「よって、ディフェンス練習を徹底して行う。DF陣はもちろん、MF、FWもミハエルのドリブルを止められるようにしろ!」
全員『はいっ!』
― アメリカユース宿舎 ―
噂になっているイチノセと、ミハエルとアメリカユースの監督が話し合っていた。
ミハエル「イチノセ! 次の試合、最初から出場するのは本当デスかー!?」
イチノセ「ああ。そのつもりだよ。監督、相手はあの全日本です!最初から全力で当たらせてください!」
監督「お前は復活したことをまだ世界中に知らせていないのだ。出来れば温存しておきたいが…」
イチノセ「全日本ユースは強敵です。Jrユースやワールドユースを優勝したことが何よりもの証明なんです。全日本はもうダークホースじゃない………立派な優勝候補なんです!」
監督「確かに…」
ミハエル「ワタシも前は完敗してしまいました…よし、イチノセ、一緒にサルザキと全日本を倒しましょう!」
イチノセ「さ、サルザキ…?」
どうやらアメリカユースはやる気満々のようだ。果たしてこの2人を凌げるか…?
― つづく ―
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