蓮ノ空ヴィクロ✕キャプ翼サンシャイン! 〜 FUSION PARALLEL 〜   作:松兄

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第7話:お出かけ

 

 

 

 フランス国際ジュニアユース大会から1年後、晴也、ヤノサは無事に中学2年生になった。

 時々晴也はサッカーのことでヤノサとツサノの姉妹の家に顔を出しているので、2人のご両親とも既に顔馴染み。

 

 

 さすがにあの2人の両親だけあって、差別や偏見なんかは嫌いな真面目タイプだったのは助かった。

 

 

 ―――親の背を見て子は育つと言うからね。

 

 

 今は8月、ドイツも中学校の夏季休暇で生徒たちは休みを満喫きている頃―――、

 

 

― ドルトムント・市街地噴水広場 ―

 

晴也「えっと……時間まではもう少しか……」

 

 今日、晴也は市街地の噴水広場でヤノサと待ち合わせしていた。

 今日はクラブユースの練習が休みなので、2人で公園に遊びに行く約束をしていた。

 

 そして待つこと数分後、

 

ヤノサ「晴也く〜ん!」

 

 ヤノサさんが荷物を持って走ってきた。そんなに急がなくても良いのに……。

 

 

ヤノサ「す、スミマセンお待たせして。お昼ご飯を作ってたら時間ギリギリになってしまって……」ハァ…ハァ…

 

晴也「いや、大丈夫だよ? 男が先に来て待ってるのは当たり前だし。ヤノサさんこそご飯作ってきてくれてありがとね。ヤノサさんの料理美味しいから今から楽しみだよ」

 

ヤノサ「は、はい……!」

 

 

 ほんのり頬を赤らめて返事をするヤノサ。見るからに嬉しそうだ。

 

 

晴也(ん〜? なんか最近ヤノサさん顔赤いことがあるんだよな……体調悪いのかな?)

 

 

 そんなズレた事を考えている晴也。

 

 

晴也「ヤノサさん、具合悪かったりする? 顔赤いけど」

 

ヤノサ「へ?! 大丈夫ですよ……/// 元気いっぱいです……」

 

晴也(ん〜……?)

 

ヤノサ(うぅ……晴也くんのバカ………!)

 

 

 因みにこの時にはもうすでにヤノサは自分が晴也に恋をしていると自覚しており、かなりの数アプローチしていた。

 

 ―――が、このクソボケは気づかない。

 

 

晴也「ん〜じゃあいいか。行こう?」

 

 晴也が手を差し出す。ヤノサは恐る恐る手を取り、共に歩く。

 

ヤノサ(こういう事は自然と出来るのになんでこんな鈍感なんですか……!)

 

 女性に対する気遣いがちゃんとできるくせに気持ちには鈍感。

 これは無意識のウチに女性を落としてしまうタイプだと既にヤノサは気付いていた。

 

 

ヤノサ(自分の近くに置いておかないと、知らず知らずのうちに女が引っ掛けられて増える可能性が……)

 

 いっその事いつも目の届く所にいて監視するか? とも思うが、

 

ヤノサ(……はぁ、惚れた弱みですかね………)

 

 

 さすがにそんな事をして嫌われたら元も子もないので我慢するヤノサだった。

 

 そうして2人は予定の通り歩いて、池や遊歩道、芝生に子どもの遊ぶアスレチックなどがある、大きな公園に来た。

 2人は遊歩道を歩いて散歩したり、木にとまっている鳥をみたりしながらゆったりと過ごした。

 

 とてもリラックスできる時間を送り、お昼ごろ……、

 

ヤノサ「そろそろお昼ですね」

 

 ヤノサと晴也は芝生エリアのベンチに座りヤノサの作ってくれたお弁当を広げる。

 ドイツ料理だったり、ヤノサが晴也のために覚えた日本料理だったり、とても美味しそうだ。

 

 

晴也「おーー!」

 

 嬉しそうな晴也。それを見て、ヤノサも嬉しくなる。

 

ヤノサ「どうぞ〜?」

 

晴也「いただきます!!」

 

 まずは日本料理から食べる晴也。そして時々ドイツの料理をつまみ、美味しく平らげていく。

 

晴也「やっぱヤノサさんの作るごはん美味しいな……」

 

ヤノサ「そ、そうですかね……?」

 

 内心ガッツポーズのヤノサ。

 

晴也「うん。将来ヤノサさんの旦那さんになる人は幸せだと思うよ」

 

ヤノサ「つ!?////」

 

 いきなりこの発言である。ヤノサの心臓がドキン!と、心拍が跳ね上がり、少し落ち着かなければならない羽目になった。

 

 

晴也「ん? どうかした?」

 

ヤノサ「い、いえ………」

 

ヤノサ(私の気持ちも知らないで……!!)

 

 少し怒りが湧いてきたヤノサ。このまま襲ってしまおうかと言う気持ちになってくる。

 

 ―――が、ここは人目があるので不味いと思い直す。

 

ヤノサ「……………」ハァ

 

 

 

 そしてヤノサと晴也でお互いの出会うまでの過去や、サッカーの事などを話したりしていたら、あっという間に夕方になってしまった。

 

晴也「そろそろ帰ろうか?」

 

ヤノサ「そうですね〜……」チラッ

 

 

 晴也の横顔を見るヤノサ。恋の影響か、すごくカッコよく見える。

 

 

ヤノサ「…………/////」

 

 また顔が赤くなるヤノサ。

 

晴也「? どうかした?」

 

 

ヤノサ「つ!」

 

 晴也の顔が直視できないヤノサ。ここまで心を揺さぶられた男の子は生まれて初めてだった。

 

ヤノサ「……晴也くん!」

 

 ギュッ!

 

晴也「!?」

 

 ヤノサは晴也に抱きつき、そして、

 

 チュー!

 

 晴也の首筋にキスしてきた。

 

晴也(!?!?!?)

 

 訳が分からない晴也。しばらくしてヤノサが唇を離し、

 

ヤノサ「じ、じゃあまた明日!!」ダッ!

 

晴也「あ………!」

 

 

 残された晴也。呆然と立ち尽くし………

 

晴也(明日どんな顔して会えば………///)

 

 

 因みに、家に帰って鏡を見たら、しっかりとキスマークが付いていた。

 

 

晴也「首だし、寝違えたって言って湿布貼って隠すか……///」

 

 

― つづく ―




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